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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第2章 ~雨降って、地固まるか?~
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射命丸のフラン特集!(中編)

どうも、東方転妹録最新話です!



えー、今回は後編とする予定でしたがもう少しかかりそうだったので急遽中編にしました!


……もうあれですね、色々盛り込みすぎた感が半端ないですが、もうやりきりますよ!



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪


ーーーーー現在、玉座の間。

ーーーーside フラン



「…………よし、ちゃんと手を軽く丸めましたね。

それではその手の握り方のままちょっとずつずらしながら両手を顔の前に持ってきてください!」


「あ、あぅ…………こ、こうかな……?」



文お姉さんに捕まり玉座の間に連れてこられた後、結局『そんな泣きそうな顔をされたら出来ないですよ……』、って言われてえっちぃことはされずに着せ替え写真を撮られることになった私。

それにしても、この時代にカメラがあるだなんて……知り合いの河童に作ってもらったっていってたけど、本当に河童って凄いんだね!

……そういえば文お姉さんの言う知り合いの河童って、にとりのことなのかなぁ……?



「そう、そうですよフランさん!

それでは次にその格好のまま首をかしげながら『にゃー♪』って言ってください!」


「えっ、あっ……に、にゃー……?」



文お姉さんも文お姉さんで、今着せられているネコミミやシッポを何処で手にいれたんだろう?

文お姉さんがどこからか取り出した服の中には巫女服や海女さん用の露出の多い服、さらにはくのいちが着るような服まであるんだよ!

……散々交渉して色々約束した末にさっきから全部着せられてるから、今にも恥ずかしさのあまり死にそうなんだけどね。



「ね、ねぇ文お姉さん。

ちゃんと写真撮ってるんだから本当に変な記事にしないでね?」



「それは大丈夫です。

フランさんとの約束通り、この写真も記事にはしませんし事実以外のことも書いたりしませんよ。

……それにフランさんのことはありのままの事実を真面目に書きたいですから!」



そう言って記者としてではない素の笑顔を見せてくれた文お姉さん。

……これなら大丈夫、かな?

まぁ今までもこういう約束は必ず守ってくれてるから、きっと大丈夫だよね!



「……さぁ、まだまだ次もありますからガンガンいきましょうか!

それでは次はこれを……」



そこまで文お姉さんが言いかけた時、外から誰かが複数で走る音が聞こえ、次の瞬間には玉座の間の扉が吹き飛ぶ勢いで開かれた。


「フラン大丈夫なのかー!?

侵入者は誰なのだー!?」


「って文さんじゃん!

なんで文さんが此処に……って、フランその格好は……!?」


「「……ブハァッ!!!!!?」」


「えっ!? ちょっ、えっ、大丈夫こいし!? ルーミア!?」



玉座の間に入ってきて私を見るや否や鼻血を吹き出して後ろに倒れていくこいしとルーミア。

しかも吹き出している鼻血の量が尋常じゃないよ!?

扉から私と文お姉さんのいるところまで5メートル位はあるのに、まるでシャワーのように届いてるもん!

……私は文お姉さんの影にいて助かったけど、その分文お姉さんが二人の鼻血で真っ赤になっちゃったよ……。

あっ、他の衣装も汚れちゃった。



「ちょっ、なぁぁぁぁ!?

あぁ……いつもの可愛らしい服にネコミミとしっぽを付けた姿のフランさんに興奮してしまうのは分かりますが……流石に、これは無いですって……」


「あーぁ、大丈夫文お姉さん?

文お姉さんも他の衣装も、カメラ以外は真っ赤になっちゃったね。

二人ともあれだけ鼻血を出したけど、大丈夫かな……?」



鼻血を吹き出して倒れてからピクリとも動かないこいしとルーミア。

文お姉さんも真っ赤に染まっちゃったけど、自分達の血の海に倒れてしまっている二人もかなり……いや、完全に真っ赤になってしまっている。


「あー、とりあえずお二人の様子を見てみませんか?

……まぁ、さっきの感じだと起きても再び倒れるでしょうけど」


「う、うん…………」



赤く染まった、どこかで何かを諦めたかのような笑顔で促してくる文お姉さん。

……文お姉さんを赤く染めてるのが鼻血じゃなくて普通の血だったら綺麗なんだろうけど、やっぱり鼻血だから何とも言えない気分になるなぁ……。


そう思いながら私は、先に二人の所に飛んで近づいていく文お姉さんの後を同じように飛んで追っていった。



「あやややや…………?

お二人とも生きてますかー?」


「な、なんで二人とも満足げな笑顔なんだろう……?

……あっ、気絶してる」


近寄って見てみると何故か満足げな笑顔で気絶していたこいしとルーミア。

……なんでだろう、二人を心配しなきゃいけないはずの状況なのにどうしても、イラッ、ってしちゃうよ……。

……まぁ何にせよ、早く二人を医務室に運ばなきゃね。


そう思って二人の服の、まだ鼻血で染まっていない部分だけを掴む私。

そしてそのまま二人を持ち上げ、先ほど二人が開け放っていた扉へと運んでいった。



「それじゃあ文お姉さん、私はこの二人を医務室に運んでくるからメイドか誰かに頼んで浴びた鼻血を拭いてもらうと良いよ。

お風呂を使いたかったら自由に使って良いからね!」


「……分かりました。

それではせっかくですからお風呂を使わさせていただきますね!」



……なんだか今の文お姉さんの見せた笑顔が何かを企んだような感じだったけど、気のせいかな……?

まぁ、きっと大丈夫だよね。



「それじゃあまた後でね、文お姉さん」


「はい、また後で!」



そうして玉座の間から未だに気絶してるこいしとルーミアを連れて出ていった私。

……この時はまだ、これが運命の別れ道だとは気づいていなかった……。



「……ふふふっ、これは合法的に良いネタになりますね……!」










ーーーーー紅魔館、通路。


「どうしたんだろう妹様……?」


「あれって妹様の趣味なのかな……?」


「ううん……血塗れで笑顔のこいしさんとルーミアさんを運んでるから、きっとあの二人が着けさせたんじゃないかな……?」


「「なるほど……!!」」



さっきからすれ違うメイド達全員が私とこいしとルーミアを見て何かを話している……。

全員私達が離れてから小声で話すから何を話してるのかは分からないけど、きっとこいしとルーミアのことなんだろうなぁ……。

……血塗れで私に運ばれてたら流石に変な噂になっちゃうよね?



「……二人の今後のためにも早く運んであげなきゃ!」



二人が満足げな笑顔で気絶してるのを見ると、今でも少し、イラッ、ってなっちゃうけどそんなこと思ってる場合じゃないよね!

もう可能な限り全速力で行っちゃおっと……!


……そうして私が全力で飛ぼうとした時、ちょうど目の前にあった角から見覚えのある顔が現れた。



「……あっ、美鈴だ!

ヤッホー!! めいりーん!!」


「んっ? この声はまさか……。

……あっ、やはり妹様でしたか……ってなんて格好をしてるんですか妹様!?

確かにとても可愛らしいですが色々と危ないですよ!?」


「えっ? か、格好……?」



美鈴との出会い頭にいきなり自分の格好の何かを指摘され戸惑う私。

何か変な格好をしてるのかなと思って自分の体を見回してみると…………。



「あ、あぁぁぁぁぁ!?

し、しっぽとネコミミ着けたままだったぁぁ!!」



もしかして最後に文お姉さんが何かを企んだような感じだったのはこのことだったの!?

……うぅぅぅーー!!

絶対に、絶対に許さないんだから!!



「美鈴!! こいしとルーミアのことお願いね!!」


「ちょっ、待っ、って真っ赤ぁぁぁ!?

……あっ、お、お待ちください妹様!!」



そうして怒りに任せたまま手に持つこいしとルーミアを美鈴に放り投げ、美鈴の制止の声を無視しながら文お姉さんがいるであろうお風呂場へと全速力で向かい始めた私。

怒りに満ちていた私は今すぐにネコミミとしっぽを外すことすら忘れて、ただひたすらに文お姉さんをこらしめることを考えていた……。







ーーーーー

以上、フラン着せ替え(鼻)血の惨劇回でした!!



以前にもこいし達が鼻血を吹き出したことはありましたが、今回は距離も量も大幅に記録を更新しました!



……まぁ、あまり誇れる記録ではありませんがね。



さて、次回はネコミミフランのお風呂突撃回です!




それではまた次回にてお会いしましょう!

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