表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第2章 ~雨降って、地固まるか?~
60/283

射命丸のフラン特集!(前編)

どうも、東方転妹録最新話です!



今回はいつもより長くなりそうだったので前後に分けました。


……相当前に立てた取材フラグをようやく形に出来ましたよ!




それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー翌日の朝、紅魔館。

ーーーーside フラン



「美りぃぃぃぃぃん!!

た、助けてぇぇぇぇぇ!!」


「逃がしませんよフランさん!

今日という今日は絶対に取材を受けてもらいますからね!!」


「えっ、い、妹様!?

……何だかよく分かりませんがここは私が引き受けます!!

さぁ来い妹様を襲う不届きも、ってあばぁ!?」


「取材中の私は誰にも止められない!!」


「め、美りぃぃぃぃぃん!!!?」



私を庇って文お姉さんを止めに行ったものの、本気の速度を出していた文お姉さんを止めることは出来ずに吹き飛ばされる美鈴。

そして、吹き飛ばされた美鈴を心配している間に文お姉さんがあっという間に距離を詰めてきて…………。



「さぁ捕まえましたよフランさん!!

それでは早速取材を受けてもらいましょうか!?」


「や、やだやだやだぁ!!

『私の特集』なんて絶対にやだぁ!!」



取材を受けることをいやがってした文お姉さんへの必死の抵抗も意味をなさず、結局私は玉座の間へと連れていかれてしまった……。










ーーーーー少し前。

ーーーー紅魔館書斎。



「昨日はありがとね!

おかげで今日はスッキリしたよ!」


「どういたしましてなのかー!

フランが元気になって良かったのだー!」


「フランが元気なだけで私達も元気になれるよ!

……それじゃあフランも復活したことだし、今日も一日頑張ろー!!」


「「おー!!」」



私から昨日のお礼を言った後に、こいしの掛け声に合わせて天井へと拳を上げる私達。

その後すぐにこいしとルーミアはそれぞれの持ち場へと散っていき、書斎には私一人になった。



「……えっと、これが昨日ルーミア達が新しい案件をまとめてくれていた紙だよね」



書斎にある実務用の机の上に置いてあった真新しい紙を手に取る。

そこにはこいしとルーミアがまとめて書いたであろう案件が書き記してあった。



「えっと……布を織るための糸が足りないのは、人里から仕入れればいいよね。

……次は砂糖が無くなってきた、と。

これは紫さんに頼まないと厳しいかな……?」



そうやってそれぞれの案件の横にどう対処するかを簡潔に記していく。

……そうこうすること三十分。

ようやく最後の案件に辿り着いた私。

一旦一呼吸をおいてから最後の案件に目を通す。



「えっと、『フランさんの特集を記事にするために取材をさせてください』、ね……。

…………って特集!?」



い、一体誰なのこんな案件を提案したの!?

私は自分の特集なんて嫌だよ!

っていうかこいしとルーミアは止めなかっ…………あの二人は逆に止めないかも……。



「………………?

よく見たら筆跡がこいしやルーミアの物とは違うような……?

……まぁ、とりあえず却下だね」


「あやややや……?

そんな、却下されなくてもいいじゃないですかフランさん」


「ひゃあぁぁっ!?」



えっ、あ、文お姉さん!?

一体何時から、っていうか何処から入ったの!?



「山から連絡があったので昨日の夜に来たのですが、門番から『妹様が二日酔いで倒れてるから今は御通し出来ません』って言われたんで気になって侵入してみたんですよ。

ちょうど窓も開いてましたから!」


「考えを読まれた!?

っていうより此処だったから良かったけど、気になったからって勝手によその家に入っちゃダメだよ!?」



本当は他にも色々ツッコミたいけど、とりあえず一番大切なことだけはツッコンだよ!


……まぁツッコンでも笑顔でいる時点であまり意味がないとは思ったけどね。



「普段のフランさんは考えが表情に出やすいんですよ。

……とりあえず先に山、というか勇儀さんからの連絡を伝えておきますね。

『宴会の後に八雲紫が何だかよく分からん結界を作るとかなんとか言って来たから、鬼子母神様も帰ってきたことだしもうちょい人里に近い山に引っ越すことになった。

近々挨拶にいくからその時はよろしく頼むよ!』、だそうです」


「つまり、近くに引っ越してくるんだね。

連絡してくれてありがとね文お姉さん!」



となるとお酒とか用意しとかないといけないかな?

でもお酒とかって案外高いし……貯蔵庫にあるワインで我慢してもらおっと!

……そういえば今の伝言の中に紫さんが結界を作るってあったけど、わざわざ勇儀に伝えるってことは大きな結界を作るってことだよね?

となると、原作の二つの結界のうちのどっちの結界を作るんだろ……?

……まっ、今はいっか。



「あややや、それでは連絡の報酬はフランさんの特集用の取ざ「却下!」いを……って最後まで言わせてくださいよ」



絶対に私の特集なんて書かせないよ!

そんな記事をかかれたら、私もう外を歩けなくなっちゃうよ……!



「……まぁ断られることは予想してました。

ですから、こうなったら私の記事のために力づくで行きますよ……!」


「力づくで、っていうのは追いかけっこをするってこと……?」


「はい、その通りです。

ついでですから私がフランさんを捕まえた暁には、フランさんのあられのない姿を見せてもらいますね」


「………………えっ?」



そういって目を怪しく輝かせながら身構える文お姉さん。

……記事のために追いかけてくるかも、っていうのは予想してたけど……えっちぃことをされるのは予想してなかったよ!?

文お姉さんが、どうして……!?



「ど、どうして私のえっちぃ姿を見たがるの……?」


「フランさんは人気者ですからね。

特集に合わせてそういった姿も記事にできれば、私の新聞が大いに売れること間違いなしです!」


「に、人気者……?」



私ってどこで人気があるの?

文お姉さんのいる山だったら最初に暴れまわったし、勇儀達以外からは最悪な印象しか持たれてないと思うんだけど……。

……まぁ何にせよ、捕まったら終わりだね。

全力で逃げなきゃ、私、妖怪社会の中で社会的抹殺されちゃうよ……!


そう思いながら私はゆっくりと部屋の扉に近づいていく。

そして文お姉さんは一歩も動かず、扉に近づいていく私を見ながら余裕の笑みを浮かべていた。



「ふふっ、今回は私も本気ですよ……?

天狗最速と呼ばれる速さ、存分に発揮してみせます!」


「そういうのはもっと別のところで発揮した方がいいと思う、よっ!!」



最後の言葉を言い切る瞬間に一気に扉を開け放ち飛び出す私。

それとほぼ同時に文お姉さんも飛び出してきた。

……本当に文お姉さんって速いね!

でも、修行してた時に飛び方の癖は覚えてるから負けないよ!



「ちっ、ギリギリで避けますね……」


「私は文お姉さんの(飛び方の)ことならなんでも分かるもん!」


「なっ…………!?」



何故か急に顔を紅くしながら通路の真ん中に立ち止まる文お姉さん。

思わず私もつられるように立ち止まっていた。



「貴女って方は、本当に……!

…………決めました。フランさんのあられのない姿は記事にするだけのつもりでしたが……私も楽しませてもらいますよ!」


「どうしてそうなるの!?」


もう今の文お姉さんの考えが全然分からないよ!

本当に、一体どうしちゃったの文お姉さん……!?



「どうせですから捕まえたら雰囲気のある玉座の間に連れていきましょう。

そうすればより良い記事を書けるでしょうし、私も楽しめますからね!」


「もう、もういやぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」



そうして私の悲痛な叫び声をきっかけに、再び始まる私と文お姉さんの追いかけっこ。

途中でメイド達には会うものの、こいしやルーミアには会うことは出来ずに、私はただひたすらに文お姉さんから逃げ回っていた……。









ーーーーー

以上、取材前編回でした!



……まぁ、文がフランを剥ごうとしているのは、軽く流してあげてください。



以前フランの寝込みに勇儀とともに突貫したように、どうでもよさげな使命感が働いてるんだと思います(多分)。




それではまた次回にてお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ