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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第1章 ~生まれ変わったら吸血鬼!?~
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鬼対鬼、いざ尋常に・・・

どうも♪

第五話です♪




前回はフランの目的が分かりましたが、今回はちょいっとフラン無双の回になっています♪



そして新しい原作キャラが登場します♪

(1人は空気。)



それでは楽しんでいってください♪


ゆっくりしていってね♪


ーーーーー数ヵ月後。

ーーーーside ???



「……へぇ、私達の山に侵入してきたやつがいるんだ?」


「は、はいっ!!

哨戒天狗を向かわせたのですが全く歯がたたず…………挙げ句には深追いした者は全員殺されています」


「ほぉ…………?」



そりゃあ中々強そうな奴が来たじゃないか?



「で、そいつはどんな奴なんだい?」


「え、えっと、部下からの情報によれば紅を基調とした服を着た金髪の少女らしく、背中には宝石がついた翼のようなものがあるようです」


「ふむ…………」



妙な翼を持った奴、か。

それなら1つは噂がありそうなものだが、私は聞いたことがない…………。


……まぁなんにせよ、だ。



「骨がありそうな奴なら、やりあいたいねぇ…………なぁ萃香?」



グビッグビッ…………



「……ぷはぁっ!

にゃはは!! 確かにそいつとやりあいたいねぇ…………!

そこの天狗、案内してくれないかい?」


「えっ、は、はいっ!!」



クククッ……!

萃香も乗り気だね。

……あぁ、大事なことを忘れていたよ。



「おい、萃香」


「? なんだい勇儀?」


「……どっちが先にやりあおうか?」



これだけは先に決めておかないとねぇ?









ーーーーーside フラン




むぅぅ〜〜!!!!



「まてっ!! 侵入者め!!」


「仲間の仇、とってやる!!」


正面から2人の哨戒天狗が突っ込んでくる。



「おい、待て!! あまり深追いするな!!」


「「うぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」」



正面から来る二人は、仲間が止めるのも無視して突っ込んでくる。

……馬鹿みたい。


私は腰を少し落として身構えーーーー



「……死んじゃえ!!」



突っ込んできた1人目が振るった剣の腹を裏拳で打ち、そのまま背中に回り込んで首目掛けて反対の手で凪ぎ払う。

そして1人目の首が飛んでいくのも見る間もなく2人目に振り返り、突きを放ってきた剣先を指で掴んで止める。

そのまま2人目が驚き怯んだ隙に、心臓目掛けて腕を突き刺す。



「……妖力や魔力を使うまでもないね。」



二人目の体から腕を引き抜き血を払いながら、未だ此方を睨み付けてくる敵を見る。



「くっ!? また二人やられただと!?」



……当たり前じゃん。

あんな突っ込むだけの攻撃で勝てるわけないでしょ?本当に、ばっかみたい……。






ーーーーー戦闘になる少し前



どうも皆さんこんにちは!

日本に着いて上機嫌なフランドール・スカーレットです!!


ただいまこいしを探して放浪中だよ!

原作では明記されてないけど、創作じゃあ地底に行く前は山に住んでたことが多かったから、今は山から山に渡り歩いてるの。

……でも、中々見つからないからそろそろ誰かに聞きたいなって思ってるんだけど……。



「こういう時ほど、誰にも会わないんだよね〜…………」



日本の山なら妖怪だらけなはずだよね?

実際この辺り以外の山ではたくさんの妖怪に会えたもん。

……襲ってくる奴は返り討ちにしたけどね!

それにしても……。



「むぅ〜、気配はするのになぁー…………?」



何て言うか見張られてるかのように、気配はするけど姿は見えないんだよね〜……。

古明地こいしの能力なら気配すら感じ取れないはずだから、違うだろうし……。



「……まっ、悩んでても仕方ないし先に進もっと!」



まだまだ気長に探せば良いーーー




「そこで止まれ!! 侵入者よ!!」


「えっ……?」









ーーーーー現在




そして何故か問答無用で斬りかかってきたから返り討ちにしたら…………。



「くっ!? 応援を呼べ!!

哨戒天狗だけじゃとてもかなわん!!!!」


「天魔様と鬼の方々にも知らせろ!!!!」



どこからともなくたくさん現れて、襲いかかってきたんだよね……。

しかも…………。



「ねぇー、天狗さ「侵入者と話すことなどない!!!!」、ん………」



まったく話を聞いてくれないんだよね〜…………。

はぁ〜……どうしよう?

鬼の方々って言ってたから、何か萃香とか勇儀とか来そうだしなぁ。

……そういえば文や椛はいるのかな?

特に椛は哨戒天狗のはず……。

さっきから襲いかかってくる奴等の中にはいないけど……。

……っていうか襲いかかってきたの男ばかりなんだよね。



ーーーーガサッ……



今、あっちの叢で音がしたような……?

……気のせいか。



「……よしっ、包囲するぞ!!

3人1組を作って奴を囲むんだ!!」


「「「「「オォ!!!!」」」」」



……むぅぅ〜、めんどくさいなぁ〜。

もういいや、一気に殺っちゃおうっと!



ーーー『レーヴァテイン』


「な、なんだ!?」


「武器を手にしたぞ!?

……も、燃えてる!?」



そして私はレーヴァテインを振りかぶりーーー



「ふふふ、バイバイ……」


ーーー横凪ぎに振り抜いた。









ーーーーside ???




信じられない、信じたくない光景が目の前に広がっていた……。



「…………う、嘘……!?」



先刻から侵入者騒ぎの原因となっている、美しくも奇妙な翼を持った金髪の少女。

その少女は確かに強く、既に何人もの哨戒天狗が犠牲になっていた。

しかし…………。




「……じゅ、十人以上も同時に……一撃で…………!?」



哨戒天狗達に囲まれた少女が取り出した杖のようなモノ……。

それから炎が吹き出して、ただ少女が振るっただけで囲んでいた哨戒天狗達が全員殺られたのだ…………。



「…………鬼の方々は!?

萃香さんと勇儀さんはまだなの……!?」



いくら強いといっても、この山最強の妖怪である鬼ならばあの少女を止められるはず。

そう思って既に同僚と部下である椛に迎えに行かせている。

……鬼は酒と強い者と争い、競うことを生き甲斐にしているから断ることはないはずだ。

今頃はこちらを見ている椛が同僚と鬼を先導しているだろう……。


だが…………。



「ふぅっ、スッキリしたぁ!」



そう言いながら杖を何処かへしまった少女は、再び山に向かおうとしている。


「…………しょうがないですね」



……鴉天狗どころか全ての天狗の中で最速を誇る私なら、あの少女相手でも時間稼ぎ位できるはず。

それにもし少女が私の速さについてこれないなら倒すことも可能なはずだ。



「……それでも、油断は禁物ですね」



さて、そろそろ行きまーーーーー




「…………ねぇ?

さっきからそこに誰かいるの?」


「…………っ!?」



気づかれた…………!!










ーーーーside フラン




「…………ねぇ?

さっきからそこに誰かいるの?」



レーヴァテインを戻して山に向かおうとしたら、また叢から音がするんだもん。


……ガサッ…………



ほらまたっ!!

……それに妖力が集まっているから、天狗が隠れてたのかな?



「そこの天狗さーん?

話を聞いてほしいんだけど……」



……ガサガサッ…………



……あっ!

誰か出てきてくれたみたい…………っ!?



「……あややや?

今のを避けられますか…………」



凄い早さで斬りかかってきて、さらに追い撃ちに妖力弾を撃ってきた……!?

いや、それ以上に驚きなのは…………。



「貴女…………」



……射命丸文が出てきたよ!?



「どうも初めまして!

清く正しい新聞記者の射命丸文と言います」



……あっ、私も挨拶しなきゃ!



「初めまして、同じく清く正しい吸血鬼のフランドール・スカーレットだよ!」



……うん。

私は間違ってないよね。

だっていきなり襲ってきたのは天狗だもん。



「吸血鬼、ですか……?

ふむ……どこかで聞いたような…………?」


「えっとね、大体は西の大陸の奥の方にいる妖怪だよ!」



まぁ吸血鬼は西洋の化け物、っていうか妖怪だもんね!

幻想郷が出来てないから知らないのもしょうがないよ。



「あややややっ!

これはこれは御丁寧に教えていただきありがとうございます!」


「えへへっ、どーいたしまして!」



……うん、会話ができるって素晴らしいね!



「さて……では質問ですが、何の用でこの山へ?

この山は余所者は立ち入り禁止ですよ?」


…………!?



「………………!」


「……? どうしました?」



……プルプルッ…………!!


「っ……!? な、何をする気です……!?」



……プルプルッ…………ガバァ!!



「文お姉さん大好きーーーーー!!!!!!」


「はっ、文お姉さんって、えっ!?

ってかちょっ、抱きつい……!?

えぇっ……!?」



嬉しさのあまり、思わず抱きついてしまったけどしょうがないよね!

だって、ようやく…………。



「…………ようやく話を聞いてくれる天狗さんがいたぁ!!!!!!」


「へっ……は、話……!?」



うん!

文お姉さん大好きだよ!










ーーーーside 文




「……それで、この山に来た、と?」


「うん、そうだよ!」



フランという少女は話を聞いてみたら、案外あっさりと目的を話してくれた。

どうやらこの山にさとり妖怪を探しに来たらしい。



「確かに、さとり妖怪ならこの山にいますね」


「ホントッ!?」


「はい、今いる場所から反対側の場所になりますが……」


「やったぁ!! ようやく見つかったよ!!」



……話せばフランは無邪気な子だと分かる。

うん、分かる、分かるけれど、この状態は……。



「あの〜、フランさん?」


「フランで良いよ!

……で、なぁに?」


「何故、私は抱き締められているのでしょうか?」



フランに先程飛び付かれてから、全く離してくれないのだ。

フランとは初対面のはずだし不意討ちで攻撃までしたというのに……。


……気に入られる要素はないはずだが…………。



「だって私の話を聞いてくれる優しいお姉さんだもん!」


「……あぁ、成る程…………」



……重ねて言うが、フランは普通に話したら無邪気で素直な子。

それに対して私達天狗は融通が効かない者が多い。



「他の天狗さんは話をしようとしても聞いてくれないし、問答無用で襲いかかってくるし…………」



……これは明らかにこちら側に非がある。

恐らくこの子なら、初めからきちんと立ち入り禁止の話をすれば立ち去ってくれただろう。



「あやや……それは申し訳あり……っ!?」


「……? どうしたの文お姉さん?」



…………こ、この気配は!!



「……へぇ、アイツが侵入者かい?」



…………鬼!!








ーーーーside フラン



文お姉さんが急に固まるから何かと思えば……。



「鬼…………?」


「にゃはは、そうだよ!」


「それにしても萃香並みに小さいな?」


「ちょっ、勇儀ぃぃぃぃぃ!?

私はまだまだ成長するからね!?」



……勇儀と萃香じゃん!!!!……あれっ?

これって戦闘フラグ?



「あの〜…………?」


「あっはっはっ!!

……んっ? 何だ射命丸?

ってか何でお前は抱きつかれてんだ?」



萃香の頭を押さえて大笑いする勇儀……豪快だなぁ。



「あー、まぁ色々とありまして……とりあえず状況を説明してもよろしいですか?」



文お姉さんは苦笑いしてるや。

……まぁ自分の上司に現れて早々目の前で漫才されても苦笑するしかないよね。



「んっ、あー、それは後にしてくれ」



……あっ、嫌な予感。



「後ですか……?」


「あぁ、私達は一刻も早くそいつとやりあいたいんだ……!」


「そいつって強いんでしょ?

強者とは戦ってみたいからねぇ……?」



……これは、かなりヤバイよね?

……文お姉さんお願い、助けて!!



「うっ!?……あー、すみません……。

上司の命令には逆らえないんで…………だからそんな不安そうな目で見ないでください……!!」



だ、駄目だった……。



「さて、やりあう前に自己紹介をしようか!

私は星熊勇儀、鬼の四天王だよ!」


「同じく四天王の伊吹萃香だよ!

これからよろしく頼むね!」


「うぅ……吸血鬼のフランドール・スカーレットです……」



1人ならともかく2人は嫌だなぁ……。

……あっ、そうだ!



「……ねぇ、勇儀さんに萃香さん。

どうせやるなら面白い方法にしない?」


「面白い方法……?

なんだいそりゃ?」


「えっとね、タッグマッチっていうやつだよ!

このルールでやろうよ!」



タッグマッチなら二人を同時に相手をするのは避けられるから楽だしね。



「タッグマッチ?

そりゃどんな方法だい?」



あっ、タッグマッチは英語だった……。



「えっと、2対2でやりあう方法だよ。

私、連戦は嫌だし、それで私に勝っても自慢にもならないでしょ?」



これは勝負事が好きな鬼には有効なはず……!

その証拠にかなり狼狽えてるもん!



「む、むぅ…………まぁそれで構わないけど、私は萃香と組むとして、フランドールは誰と組むんだい?」



……それはもちろん、ね!



「私は文お姉さんと組むよ!」


「……はっ、はいぃぃぃぃぃぃ!!!?

ちょっ、フランさん!?

無理!! 絶対に無理です!!」



あはっ、やっぱり驚くよね!

まぁ文お姉さんが無理って言っても、これなら鬼が……。



「ほぉ、そりゃいいな!」


「射命丸とは最近手合わせしてなかったしねぇ?」


「えっ、な、なぁぁ!?」



やっぱり乗り気だったよ!

これで文お姉さんは逃げられないね!



「よしっ!! そうと決まれば早速やろうじゃないか!」


「にゃは、もう待ちくたびれたよ!」



さて、と…………。



「じゃあ一緒に頑張ろうね、文お姉さん!」


「うぅぅ……こりゃないですよぉ……」



……ふふっ、さぁ、綺麗な紅い花を咲かせましょ……?







ーーーーー

以上第五話でした♪




文は不憫でしたね♪


椛は名だけ出るという更なる不憫さでしたが・・・。

(次回は出れる、はず!!)




それにしても鬼2人を書き分けるのは難しいです。


口調が・・・。




何はともあれ次回をお楽しみに♪



それではまた次回お会いしましょう♪

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