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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第1章 ~生まれ変わったら吸血鬼!?~
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さとりの本性とレミリアの受難

どうも、東方転妹録最新話です!!




今回の話ですが…………………………何故こうなった?

とりあえず、フラン以外のあるキャラがスカーレットハーレム結成を目指し始めました。

……まぁ題名から分かると思いますが。


因みに今回はフランが出ずにレミリア視点onlyとなっています。




それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪



ーーーーー街道

ーーーーside レミリア



さとりとこいしとルーミアを紅魔館に招くことにした後、守護をするためにフラン達と別れた私とさとり。

……歩いている間中ずっと会話がないのだけれど、一体どうしたものかしら……。



「……会話が出来るほどの話題がなくてすみません、レミリア」


「別に気にしてないけれど、さりげなく私の思考を読んだわね……。

……まぁそれは置いておくとして、貴女、何時の間に私を呼び捨てで呼ぶようになったのかしら?」



思考を読まれたことは置いておくにしても、ここ最近呼び捨てで呼ばれるようになった理由は気になるわ。

……まぁ別に、嫌では無いけれど。



「……それを言うなら、レミリアも何時の間に素の口調で話すようになったのですか?

以前はフランにだけにしか素の口調で話していなかったのに……」



さとりも同じようなことを思っていたみたいね。

……まぁ、最近の私がフランだけじゃなくさとり達にも素の口調で話すようになったのはさとり達を友だと…………いえ、それ以上のものだと思い始めたからよ。

紅魔館に招いたのも、それが理由ね。



「……成る程、レミリアもそう思ってくれていたのですか…………」


「『も』ということは、さとりが私を呼び捨てにしたのも同じ理由なのね……。

……後、思考を読むことにはもう何も言わないわ」


「そうしていただけるとありがたいです。

私の能力は、私の意思に関係無く相手の思考が読めてしまいますから……」



さとりに同じように思っていてもらえて良かったわ。

自分だけ親しく思うのは、ひどく恥ずかしいもの。

……それにしても、さとりの能力は便利そうに見えて案外負担が大きいみたいね。

他の誰かといる限り絶えず相手の思考が読めるだなんて、私からしたらかなり鬱陶しいわ。

……まぁ自分の意思で操れるとはいえ、私の能力も似たようなものだけれど。



「……レミリアの能力は、私の能力と似たものなのですか……?」


「何だか私が喋る必要性が無くなってるわね……。

……私の能力は『運命を操る程度の能力』よ。

私自身のも含めて、あらゆるモノの運命を見ることができ、その上私が望めば全ての運命を操れるわ」


「つまり未来を見ることで相手の行動を先読みして思考を読むという点で、私の能力と酷似しているということですか……」



前々から思っていたけど、本当にさとりは賢くて思考が早いわね。

相手の思考を読める上に、一を聞いて十を知ることが出来るだなんて……………さとりに口論で勝てる相手はいるのかしら……?



「ふふっ、私に口論で勝てる相手は中々いませんね。

……まぁ、そのせいで私とこいしは人から迫害されてしまいましたが…………」



面白がるように浮かべた薄い微笑みから一変、悲しみに満ちた微笑みに変わったさとり。

……さとりが賢いだけじゃなく、かなり優しいのを失念していたわね……。

まぁ、だからこそさとりは『馬鹿』なのだけれど。



「私が、『馬鹿』、ですか……?」


「……そうよさとり、貴女は本当に『馬鹿』だわ。

どれほど優しい妖怪でも、人から迫害されることは当たり前よ……?

今私達は八雲紫が管理する『人と妖怪が共存できる理想郷』にいるし、人里を守る仕事をしているから受け入れてもらえてるけれど、もし今ここに人一人殺せない弱小妖怪が来たらどうなるかしら……?」


「……私達が手を出さなくても、人里に住む方々が殺しにかかるでしょう」



まさしくその通りね。

私達が妖怪であり、彼らが人である限り人と妖怪の溝が埋まることはない。

そして、その溝が私達と人が争いあい、迫害しあう理由となるのよ……。



「……悲しい話ですね。

誰かを信じることができないというのは……」



私の思考を読み、改めて現実の辛さを思い知った様子のさとり。

……さとりの気持ちは分からなくも無いけれど、そこまで悲観せずとも良いと思うわ。



「……何も悲しくなんてないわよ?

信じるのは自分自身と親しい者だけでいいわ。

私がフランを、こいしを、ルーミアを、紅魔館に住む者達を…………そして、今目の前にいる貴女、さとりを信じているようにね」


「えっ!? なっ、あっ……!?」



私がさとりの名前を強調したことに驚いているさとり。

……嘘を言った訳じゃなく本心から私の想いを言ったまでなのだけれど、何だかとても恥ずかしいわね。



「……ふふっ、ふふふふふっ!

やっぱり、レミリアとフランは姉妹ですね……!

そういう所が本当にそっくりですから!」


「ほ、褒められるのは嬉しいけれど笑うのはやめなさい!

余計恥ずかしくなっちゃうじゃない!?」



さとりの両肩を掴んで揺すっても、いっこうに笑うのをやめないさとり。

……ど、どうやったら止められるの!?

本当に恥ずかしいったらありはしないわ!

何時まで笑うのよ、もう……!



「ふふふふふっ……!

……もしもフランより先にレミリアと出会っていたら、私、レミリアに惚れていたと思いますよ。

本当にありがとうございます、レミリア……!!」


「き、ききき綺麗な笑顔で何て事言ってるのよ貴女は!?

変に勘違いしそうな事を言わないでちょうだい!

後、フランは渡さないわよ!」



フランより先に出会っていたら私に惚れていただなんてフラン一筋の私には困った話よ、まったく!

べ、別にそれが嫌だったわけではないけれど、綺麗な笑顔でそんなことを言われたら変に意識しちゃうじゃない!?

……後、言葉の裏に隠れていたもう一つの意味は逃さなかったわ……!



「ふふっ、本心から思ったことを口にしただけですよ。

……フランだけをもらって行くつもりでしたが、レミリアごともらって行くことにしましょうか?」


「だから何を言っているのよ貴女は!?

私達姉妹をはべらすつもりなの!?」


「はいっ!」



あぁぁぁぁぁぁぁもぉぉぉぉぉっ!!

さっきからさとりはどうしたの!?

フランだけじゃなく私も手に入れるといったことまで言ってしまっている上に、綺麗な笑顔を絶やすことなく迫ってくるのよ!?



「と、とにかくフランは私のモノだし私はフランのモノよ!

さとりが入る余地は無いわ!」


「それならば外から二人を包んであげますよ。

それならレミリアとフランの邪魔をすることなく、二人の側にいれますよね?」



……も、もうダメね。

さとりを余計にエスカレートさせてしまったし、段々とさとりの笑顔が危ないモノになってきたわ……。

今まで私がフランを狙う側だったのに、まさかさとりに狙われる側になってしまうだなんて…………。

……さっき能力で見た運命にこんなもの一つも無かったのに、一体どうしてこんなことに……。



「……さて、ここで立ち止まっていても守護ができませんし、早く門に行きませんかレミリア。

先の事は門に着いてから考えましょう」


「さりげなく手を掴むのはよしなさい!

……って結局離さないの!?」



さとりに手を離してもらえず、そのまま門まで歩いていくことになった私。

……さとりって『おとなしい人ほど本気が怖い』っていうのが当てはまるタイプだったのね…………。

よく考えてみればフランにも積極的に接していたし、まさしくその通りだわ……。

……もう、なるようになりなさい……。



「……改めてよろしくお願いします、レミリア……!!」


「……毎日こんな積極的に接されていて、よく平気ね、フランは……。

我が妹ながら尊敬するわ……」



私の方に振り向き、私が見た中では最高の笑顔を見せたさとり。

その笑顔を見た私は、思わずフランのことを尊敬していた…………。








……それにしても、さとりって実はドSなのかしら…………?











ーーーーー

以上、(ある意味)さとり覚醒回でした!



……どうしてこうなったんだろう?

キャラ達の性格を思い浮かべながら文に起こしたらこうなってしまいました。

……まぁ、暖かい目で見てもらえると幸いです。




それではまた次回にお会いしましょう!

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