とにかく東へ・・・
どうも♪
東方転妹録第4話です♪
前回はレミィヤンデレ(?)化でしたね♪
今回はちょっと時間が飛びます♪
それでは第4話、お楽しみください♪
ゆっくりしていってね♪
ーーーー50年後。
ーーーside フラン
……ガサガサッ!
「ハッ……ハッ……ハッ……!」
「ねぇ〜? どうして逃げるの?」
「ヒィ!?……くっ、来るな化け物ぉ!!」
はい、皆さんこんにちは!
清く正しいフランドール・スカーレットです!!
…………本当に清く正しいんだよ?
私は別に悪くないもん!!
今、沢山の言葉を覚えながらヨーロッパから東に進んで中国に来てるの。
それで人を追いかけ回してる理由は……。
「日本、っていうかジパングに行きたいから道を聞いてるだけじゃん。
襲うつもりはないんだよ?」
「ば、化け物と話すことなんてない!!!!」
……むぅぅ〜!!
「化け物じゃないもん!!
誰も襲ってないもん!!」
「う、うるさい化け物!!
その変な翼があるだろ!?
どう見ても化け物じゃないか!?」
……何よ何よ!!
道を聞いてるだけなのに!!
この人嫌い!!!!
「変な翼じゃないもん!!!!
御姉様は綺麗な翼ね、って言いながら撫でてくれたもん!!!!」
「し、知るかよ!!
大体その御姉様だって化け物なんだろ!?
同じ化け物が言ったことなんて信用できねぇよ!!」
……許さない!!
御姉様を化け物呼ばわりするなんて!!
「っ!?……御姉様を愚弄するなんて許さない!!!!
死んじゃえ!!!!!!」
そして、私は右手を振り上げ…………。
「ヒッ!? まっ、待って……!?」
ーーーグチャ……!!
人の頭目掛けて凪ぎ払った……。
ーーーーー
右手を振り、血をはらう。
「むぅ……これで何人目だろう?
人も沢山殺したなぁ……」
旅に出てから何だかんだで沢山の生き物を殺してきた。
無論、中には親切にしてくれる人や化け物もいたよ?
その時はお礼として殺した人からもらった金貨だったり木の実とかをあげたの。
あっ、因みにここで言う化け物は生物学的な考え方。
さっきの人が使ったみたいに罵るために使うやつとは別だよ!
「さて、次はどっちに行こうかな?」
今は夕方だから太陽は西にある。
……とりあえず東に向かえば海岸に出るだろうから、太陽と反対向きに進めば良いよね!
「そういえば藍さんって中国にいるのかな?」
九尾の狐は元々中国生まれだったよね?
「……あー、でも中国にいたのは確か紀元前だっけ?」
そうなると私が54歳だから、今年は1560年くらいかぁ……。
「これは確実にいないよね?」
……うん、今はとにかく東へ行こう!
「よぉし、もう全速力でいっくぞ〜!!!!!!」
私が日本を目指した目的は幻想郷にいくって言うのもあるけど……。
「あの子はどこにいるかな〜?」
これが一番の目的だよ!
「……あっ、心読まれたら前世や原作知識があるのばれちゃうよね?」
流石にそれがばれたらめんどくさくなりそうだし、何よりあの子に避けられたりしたくないし……。
「……そうだ!!
『私に他の「〜程度」の能力が干渉できる状態』を破壊すればいいんだ!」
そうと決まれば早速……。
キュッーーー
………………。
「……そういえばこの状態が破壊できたかどうか、私だけじゃわからないじゃん……」
むぅ、実際に会ってからじゃないと確認できないのかぁ……。
「……まっ、どうにかなるよね!」
今は会いに行くのが先だもん。
さぁて、と……。
「……じゃあ、日本へしゅっぱーーつ!」
ーーーー日本。
…………遂に。
「……遂に日本へとうちゃ〜く!」
あぁ、懐かしい私(前世)の故郷……!
幻想郷ができたら御姉様も紅魔館ごと来るから、いつかは本当に故郷になるんだよね!
「今の私の故郷は紅魔館だもん!
……さぁ〜って、と」
私が日本に来た目的であるあの子……。
「早く探さなくちゃね……古明地こいし……!」
東方の純粋な妹キャラは私ことフランとこいしだけ。
……秋姉妹の妹?
成長し過ぎてるから範囲外です!
「さとり対策もしたし、準備万端!」
こいしと会うのが楽しみだなぁ……!
仲良くなったら何しようかなぁ?
「ふふふっ、本当に楽しみだなぁ……!」
こうして色んな意味悪魔(の姉)の妹は日本にたどり着いた…………。
ーーーーーside レミリア
「ふぅっ…………」
「お疲れ様でした、お嬢様」
「えぇ、お前も疲れただろう?
もう下がるがいい」
「はっ、それでは失礼します」
コッコッコッ……ガチャ…………
……これでこの付近の吸血鬼の征服は終わったわね。
それにしても恐怖のあまり命乞いするなんて、吸血鬼の誇りはないのかしら?
やはり、所詮は羽虫だったってことね……。
……まぁ抵抗した奴等は殺したのだけれども、ね。
「やはり、吸血鬼の誇りと強さを兼ね備えたのは私とフランだけ…………」
持って生まれた能力もさながら、努力を重ね吸血鬼としての強さを持ち、その強さに無闇矢鱈に振り回さない優しさを兼ね備えたフラン。
「……本当に、自慢の妹。
そして、狂おしいほどに愛しい…………!」
だからこそ、フランとの約束である立派な当主になるため……そして、私とフランの愛の迷宮を造るために他の羽虫を支配して領地を広げているのよ。
「………それにしてもフランは何故東へ向かったのだろう?」
部下に集めさせた情報によると、フランは寄り道をしながら東へ向かっているらしい。
「……確か、東には黄金の国と呼ばれるジパングがあったはず…………」
全ての家屋が黄金でできていると言われている国、ジパング。
様々な本を読んでいたフランなら知っていてもおかしくはないし、興味を持つのもまたおかしくはない。
「裏はとれてないけど、最新の情報によればフランはジパングに最も近い海岸で目撃されている……」
そうなるとやはりフランはジパングへ渡った可能性は高い。
「……フランは好奇心旺盛だもの」
異文化に触れたなら、きっとしばらくはそこにいたがるだろうし、紅魔館を転移することも考えないと……。
……そうなると、魔法をより深く習得しなくてはならないわね。
「最近手に入れた大型魔方陣の魔導書で勉強しておくか…………」
最近珍しく抵抗をした羽虫が支配していた町、その町の図書館にあった蔵書の中に珍しい魔導書があった。
それは各種の魔法の大型魔法陣タイプのものが記載されているものであり、並の魔法使いでは扱いきれない代物であった。
……だがしかし、私とてこの50年を領土拡大のみに費やした訳ではない。
フランが使っていた魔導書で一から魔法を学び続け、今では並の魔法使いより魔法を扱えるようになったのだ。
故に、いくら扱いが難しい魔導書とはいえ扱いきれる自信が私にはあった。
「……次にやることは決まったわけだし、早速取りかかろうか……」
さて、筆と紙を用意しなくては…………。
ーーーカッカッカッ……ギィィ……バタンッ…………
扉の閉まる重々しい音が玉座の間に響いたーーーーー
以上第4話でした♪
フランの目的はこいしでしたね♪
因みに前世ではロリコン紳士だったのでやましいことは考えてない・・・はずです。
そしてレミィ(カリスマ)はパチュリーと出会ってました。
まだ出会って間もないので愛称で呼びあってはいませんが、ちゃんと仲良くしてます♪
それではまた次回にお会いしましょう♪




