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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第1章 ~生まれ変わったら吸血鬼!?~
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強さの証明と信頼

どうも、東方転妹録最新話です!!




今回は村人達との交流です。

藍さんの人望が再び発揮されますよ!




それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー数十分後、人里の広場。


ーーーーside フラン





皆さんこんにちは!!!!

只今広場で村長から里の人達に紹介してもらっているフランドール・スカーレットだよ!!!!

……里に住んでる人の数ってかなり多いんだね!

かなり広かった広場が埋まっちゃったよ!?

あっ、隅の方に慧音さんが子供達と一緒にいる!!

やっぱり、もう寺小屋で子供達に勉強を教えてるのかな……?



そういえばあの後は『破壊神ならいいかも』発言に対して、皆から物凄く止められちゃったよ……。

私は別になりたい訳じゃないもん!!!!!!

……興味は、ちょっとだけならあったけどね……?




「ーーーというわけで、本日よりこちらの妖怪の方々が守護についてくださいます。

皆さん、どうぞ暖かく受け入れてあげてください」


「おっ、あいつらってさっき門の所にいた奴等じゃないか?」


「たしか、藍さんと慧音先生のお墨付きの奴等だよな。

御二方のお墨付きなら安心だ」



村長の紹介を聞いた後、私達の方を見て会話をする村人達。

……ただ、何人か私達を見て訝しげな表情をしてるんだけど、一体どうしたんだろう?


……そう疑問に思っていると訝しげな表情をした一人が村長に質問を投げ掛けた。



「……なぁ村長さんよ?

いくら妖怪とはいえ、こいつらみたいなチビッコ達に任せて大丈夫なのか?」



「「「はっ?」」」


「「「……チビッコ……?」」」



突然の質問に私は驚かなかったけど、紫さん達や御姉様達はかなり驚いていた。

……イラッとはしたけど、あの人の気持ちは分かるなぁ。

私達は確かに妖怪だけど、見た目はひ弱そうな少女だもんね。

旅人達からは噂にされているけど里の人達は旅をしてるわけじゃないから、私やルーミアの姿と実力を見た訳じゃないもん。

だから、里の守護っていう大事な役目を任せるのは不安に思うよね。



「……誰が、チビッコですって……?」


「どうやら死にたい人がいるみたいだね……!」


「地獄送りにしてやるのかー……!」


「ひ、ひぃぃぃ!!!?」


……とりあえず、御姉様達があの人を襲う前に止めておかなきゃ。



「さぁて、死ぬ覚悟は「はい、御姉様達は落ち着いてね?

私があの人とちゃんと話すから」できて……ってフ、フラン!!!?」



御姉様が構えたグングニルの先を無理矢理下に向ける。

……ふぅっ、これで着任早々に村人を殺すだなんて事にならなくて済んだよ。

さて、ゆっくりと話し合わないとね……?



「……それじゃあ、此処でゆっくりお話しようよ?」


「ひっ!? あっ、は、はい!!!!」



ふふっ、そこまで怯えなくても大丈夫なのになぁ。……さて、どう話せば良いのかな?

勢いでこの状況にしたけど全く何も考えてなかったよ。とりあえず、単刀直入にいっちゃおっと。



「……それじゃあ先に質問するね?

貴方は私達が守護につくことに疑問と不安を抱いているのかな?」


「……あ、あぁ。

たしかに妖怪だから俺たちより強いんだろう。

だけど姿を見てもまだ幼い少女にしか見えないから、とても強いとは思えないんだ。

……だから、俺は守護を任せるのは反対だな」



やっぱり思った通りだったね。

まぁ反対までされるとは思わなかったけど……。



「そっかぁ……。

じゃあ私達が強いっていうのを証明できたら安心できる?」


「あぁ、そりゃ当たり前だよ。

……まぁもし証明できたなら、こうやって疑っちまったこともちゃんと謝るさ」



よしっ!!

言質をちゃんと取れたよ!

これで後でちゃんと謝ってもらえるから、御姉様達の機嫌も治るはず!!!!



「じゃあ証明してあげるよ!!!!

…………あれっ?

そういえば戦う相手もいないし、どうやって証明したら良いのかな……?」



こういう時には誰も襲撃してこないんだよね……。

証明、どうしよう……?

……ヤバイ、かなり恥ずかしいよ!!!!

顔が段々熱くなってきてるのを感じる…………。



「うぅぅ……!?」


「「「……っ!!!?」」」



後ろからブシャアッ!!!!、という音と共に紅い血が飛び散ってきたけど、今の私には振り向く余裕すらなかった。

……だ、誰か助けて!!!!!!



「……それなら私の証言では駄目かな?

何度か里を守るために戦ったこともあるから、私の実力は知っているだろう?」


「えっ、ら、藍さん!!!!!?」



この状況を打開すべく、一番手に名乗り出たのは藍さんだった。

……でも、藍さんって私が戦っているところを見たことあったっけ?



「……藍さんが証言をしてくれるなら信じますよ。

この里で絶対に信頼できるのは、藍さんと慧音先生ぐらいですから」



……っていうことは藍さんが証言してくれれば私達が強いって証明されるんだね!?

これならこの状況を何とかできそうだよ!!!!

……でも、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいなぁ……。



「よし、それでは証言しよう。

……結論から言えば、フランさんは全力の私でも敵わない。

恐らく紫様でも負けるだろうな。」


『『『『な、なぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!?』』』』



藍さんの一言で騒然となる広場。

……やっぱり私、藍さんと戦ったことも見られたこともないよね?

もしかして、紫さんと一緒にスキマから戦っている所を見てたのかな?



「あの時……撤退戦の殿を務め、一人戦場に残った時のフランさんの勇姿……。紫様と私が敗北した相手に怯むことなく対等以上に渡り合っていた武勇は、私の記憶の中に刻み込まれている…………」


『『『……おぉぉ……!!!!』』』



瞳を閉じ、胸に手を当てながらしみじみと話す藍さん。

……なんだろう。

凄く、凄く誇張表現があることに突っ込みたいのに…………村人達に熱く語っている藍さんの姿を見ると、突っ込めないよ……!?



「……紫さんの『式である藍さんは』本当にすごいね、ルーミア……」


「こいしの言う通り、本当に『藍さんは』スゴいのかー……。

……私も藍さんみたいになりたいのだー!」


「あんなに出来た従者がいるだなんて……八雲紫には『もったいない』ぐらいね。

いっそ私の従者になってくれないかしら?」



三人とも藍さんを見つめながら褒めつつ、紫さんを馬鹿にしちゃってるよ……。

まぁ、さっきまでの様子を見てると私もそう思っちゃうけどね!

……ところで、何で三人とも鼻から血を出してるんだろう……?




「……み・な・さ・ん?

私に言いたいことがあるなら、直接面と向かって話してくださらないかしら……?」



「「「面と向かって言うまでもないよ(わ)」」」



「うわぁぁぁぁ!?

よ、妖怪達が喧嘩を始めたぞぉぉぉ!!!!」



……次の瞬間、激昂した紫さんが御姉様達と戦い始めた。

私の強さは藍さんの話で証明されたし、このアホらしい戦いで皆の強さもアピールできるからこれで一件落着だね!!


……そうやって現実逃避をしていると、先程質問をした人が話しかけてきた。



「……あの、フランさんだったよな?

あ、いや、でしたよね?」


「あれっ、どうしたの?

後私のことはフランって呼び捨てにしていいし、敬語も使わなくていいよ!」



何だか申し訳なさそうにしてるけどどうしたんだろう……?

……あっ、さっきのことかな?



「あ、ありがとうござ……ありがとうフラン!

それとさっき本当にすみま…………ごめんな!」



「それなら別に気にしなくていいよ!!

里のことを本当に心配してるから、あんな質問をしたんでしょ?

だから私は気にしないよ!!」



親が子を心配して過保護になるように、この人も心配しすぎちゃっただけだもん!

ちゃんと謝ってくれたから、それでいいよね!!



「それじゃあ、これからよろしくね!!

私、頑張ってこの里を守るよ!!」


「あ、あぁ!!

こちらこそよろしく頼むよ!!!!

何か生活していて困ったことがあったら、何でも言ってくれ!!」



ふふっ、これで本当に一件落着だね!!

これから先、頑張ってこの里を守っていかなきゃ!!!!










ーーーーー



里の空で四人の妖怪が争い、それを見て人々が騒ぐ中……小さな、小さな笑い声が響いていった…………。




ーーーーー

以上、藍の人望と紫のカリスマブレイク回でした!!




今回はレミリアとルーミアとこいしも痛くなっちゃいましたね。


……真面目なときはできるんです、きっと!




それではまた次回にお会いしましょう!!

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