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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第1章 ~生まれ変わったら吸血鬼!?~
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藍さんの人望

どうも愛式未来です!!



今回は藍の人望がメインとなっています!



……まぁ何だかんだで紫の従者な訳ですし、凄まじいってことですね。




それでは楽しんでいってください!!

ゆっくりしていってね♪


ーーーーー数分後。

ーーーーside フラン



「……それでは地図も受け取ったことですし、一旦私は山に戻りますね」


「うん、勇儀達によろしくね!」


「……ふふっ、きっと勇儀さん達もついてくると思いますけど……」




そういってさとりは紫さんが開いた、山へ繋がるスキマへ入っていった。

……勇儀達鬼はともかく、文お姉さん達天狗は山から出たりしないよね?

でも、それなら幻想郷の山に移らないってことにもなっちゃうし……。

……そういえば紫さんの言う人里って、どこにあるんだろ?



「ねぇねぇ、紫さん。

人里って一体どこにあるの?」


「そういえば確かに聞いてなかったわね?

……貴女のスキマなら一瞬でしょうけど、少々気になるな」



私以外と話すときは毎回口調が変わる御姉様。

威厳とかを気にしてるみたいだけど、そんなに気にする必要ないよね?

女王様キャラってのもあるわけだし…………あっ、御姉様には無理だね!

御姉様は鞭より槍ってイメージが強いもん!!



「……そうですわね、目安として考えるなら、フラン達が住んでいた山から三里程西へ行った所ですわ」



紫さんも私以外には敬語なんだよね。

どうして私だけには敬語じゃないのかな……?

心を許してくれてるだけなら嬉しいけど、子供扱いされてるだけだとしたら空しいなぁ……。

…………って、あれっ?

今、紫さんとっても重要なこと言ったよね?

勇儀達がいる山から西に三里って……すっごく近いよね!!!?

それだったら先に勇儀達に報告してから、急いで人里に向かうとかでも良かったような気がするんだけど…………。

……まぁ紫さんも急いでる訳だし、別に気にしなくていいよね!!



「お姉ちゃん……なんていうか、御愁傷様だね!」


「さとりがいない分、私達がしっかりとフランを堪能するのかー!!」


「本当にフランさん一筋なんだな……。

機会は一切無駄にしないつもりだとは……」



こいしとルーミアが何故か喜びながら不吉なことを言ってるよ……。

二人の一言で、藍さんは何かを諦めたかのような表情をしてるもん。


……そうこうしていると、紫さんがスキマを開いていた。



「……人里へのスキマを開きましたから、早速人里に行きましょうか」


「「「は〜い!!」」」


「ふふっ、フランは本当に可愛らしいわね!」


「そこでもフランさんを褒めるとは……レミリアさんはどれだけ妹が好きなんだ……?」



そうこうしながら私達はスキマを潜っていった。

……こいしとルーミアと御姉様に釘を指すことを忘れずに……。



「……あっ、そういえばさっき言った、愛情表現行為一週間禁止令はちゃんと守ってね!」


「「「そ、そんな〜〜…………!!!!!?」」」


「……本当に賑やかで飽きないと思わない、藍?」


「……私としては、巻き込まれるのだけは勘弁です……」



藍さんの切実な思いを込めた呟きは、広いスキマの中に散っていった……。










ーーーーー人里の入口前。




「……ここが、紫さんの言ってた人里?」


「えぇ、そうよフラン。

ここが私の夢への足掛けとなる人里であり……貴女に守ってほしい場所よ」



スキマを潜って着いた場所は、人里の入口だった。

確かに里ではあるけど、その門は大きく、里を囲っている塀もかなりしっかりとした作りだよ!

……やっぱり妖怪にとっても警戒してるみたいだね。 私達が入っても大丈夫なのかなぁ?



「……さて、そろそろ入りましょう。

私と藍がいるから攻撃されたりはしないはずだけれど、一応は注意をしておいてくださいな」


「「「はーい!!」」」



「……攻撃されたら殺っちゃってもいいのかしら?」


「お願いしますからそんな真似はしないでください、レミリアさん……」



御姉様の物騒な発言に藍さんが頭を抱えちゃってるよ。

いつか私からも御姉様に、襲う相手は選ぶよーに、って言っとこっと……!


そうして私達は若干騒ぎながら、紫さんの一声で内側から開けられた門をくぐっていくと……。



「う、うわぁぁぁぁ!!!!!?

み、皆!!!! 妖怪が侵入してきたよーー!!!!」


『『『……えっ?』』』



門を潜って里に入った途端、一人の少年が叫びながら里の中心の方へ走っていく。

そしてその少年の声に反応した人々が各々武器を携えあちこちから現れ、さらには何処からか大きな鐘の音が響き始めた……。

……あれっ、これってかなりマズイ……?



「妖怪が出たぞぉぉ!!!!」


「戦えるやつは全員武器をもって門に向かえぇぇ!!!!!!」



「……ねぇフラン?

これってかーなーりっ、マズイよね……?」



「……うん、すっごくマズイよ……」



そうやって、こいしと囁きあいながら恐る恐る様子をうかがっていると、人々が武器を構え始めた。

……もしかして、紫さんに気づいてないのかな?



「ど、どうするの紫さん!?

思いっきり間違えられちゃったのかー!?」


「み、皆さん待ってください!!!!

私ですわ!!!!

よくこちらに来ている八雲紫です!!!!!!」



ルーミアに急かされた紫さんが慌てて人々に呼び掛ける。

……これでもう大丈夫だよね?



「……なぁ、誰かあのべっぴん妖怪のこと知ってるか?」


「いや……見た覚えがないんだが?」



「「「「「はっ?」」」」」



ど、どういうことなの!!!?

紫さんはこの人里によく来てるんだよね!?

何で村人達は紫さんのこと知らないの!!!?



「ちょっ、どういうことだ!?

ここは貴女が管理している場所なんでしょう!!!?」


「ま、待って!!!!!?

わ、私にも何が何だか分からないわ!!!!!?」



予想外の事態に紫さんへ掴みかかる御姉様。

正直に言うと私も掴みかかりたいけど、御姉様がグングニルを振り回してるから近寄れないよ!?

しかもこいしは村人達に向かって必死に『待った』のジェスチャーをしていて、ルーミアは黒い笑顔でダーインスレイヴを紫さんに向けようとしてる!!!?

ど、どうやったらこの場をおさめられるの!?


……そうやって私達が慌てていると、藍さんが人々の前に歩を進めた。



「……里の皆様、こんにちは。

いつも買い出しに来ている八雲藍です。

私達の突然の来訪により騒がせてしまい、申し訳ありません……。

この度はかねてより問題となっていた里の守護に関する事案について連絡と報告ができたので、我が主の八雲紫様と今回里の守護を担当してくれることになった妖怪の方々と共に参りました。

……ですから、どうか武器を退けてください」



「ら、藍さんがいるっ!!!?

……ってことは、あの妖怪達は安全ってことなのか?」


「藍さんが言っているんだ!!!!

きっとそうに違いない!!



藍さんが挨拶と謝罪をすると、人々は驚きの表情を見せながらも武器を降ろしていった。


た、助かったぁぁ……!

このままだったら、私達は守護をしに来たはずなのに人々と戦うことになっちゃってたよ!

藍さんって凄いんだね!!!!

……それにしても、なんで紫さんじゃ駄目だったんだろう?



「あ、ありがとう藍……!!

本当に今回は焦ったわ!

一体どうして襲われたのかしら?」



「それは紫様がいつもスキマを使って里に出入りするからですよ!!!!

何かしら人里と話し合う必要のあることができると、すぐにスキマを使って直接村長のところに行くでしょう!?」



……あぁ〜、なるほど。

つまり、今まで紫はスキマに頼りすぎてたってことだね!

今夜は、紫さんに藍さんの雷が落ちるんだろうなぁ……。


……皆でそうこうしながら入口で騒いでいると、どこかで見覚えがある人がやって来た。



「……あっ、藍さんじゃないか!?

子供から妖怪が侵入してきたと聞いたから急いできたのだが……

どうやらそれは必要なかったみたいだな」



「おっ、慧音さんじゃないか?

今回は挨拶をしに来ただけだから安心してくれ。

……それと、こちらがかねてより問題となっていた守護を担当してくれることになったフランさん達だ」


「何っ!? 村の守護だと!!!?」



……あ、あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?

か、上白沢慧音がいるよ!!!!!?

ってことは、もうこの村には守護者がいるってことだよね!?

……あれっ?

それならどうして慧音さんがいるのに、守護の件が問題になってたのかな?

ちょっと、気になるなぁ……?


……そんなことを考えていると、慌てたように慧音さんが近寄ってきて…………



「私の名前は上白沢慧音と言います。

普段はこの里で寺小屋を開いて教師のようなことをしているんだ。

……今回、守護の件を引き受けてくれてありがとう!!!!

是非ともよろしく頼むよ!!!!!!」



自己紹介と共に、大きく喜びながらお礼をいってきた。









ーーーーー


以上、藍の人望回でした!


……最後にチラッと慧音が現れましたね!

彼女はこれからどんな役割をしてくれるのでしょうか……?



さて、次回は色々と話し合う回になりそうです!

レミリアやらルーミアがいる中で、話し合いは穏便に進むのでしょうか?



それではまた次回にお会いしましょう!!

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