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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第1章 ~生まれ変わったら吸血鬼!?~
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八雲紫の夢と依頼

どうも愛式未来です!




体調が大分復活しました!!

また頑張って執筆していきますね!!!!



……それと前回Rー18を期待された方がいらっしゃったようですが、本作品はRー15ぐらいで『寸止め』になります。



生殺しだぁぁぁ!!!!、と思われた方は本編終了後の番外編に御期待ください。




それでは楽しんでいってください!!

ゆっくりしていってね♪



ーーーーーinスキマ

ーーーーside フラン



私の手足を拘束していたルーミアの闇が霧散していく……。



「ス、スキマの中……?」


足元に急に開いたスキマに飲み込まれた私。

周りを見渡してみると、空間に浮かんでいる不気味な目玉や今まで紫さんがスキマを使って飲み込んだのであろう様々な物が落ちていた。

……こいしがちょうど離れた、まるで狙ったかのようなタイミングでスキマに飲み込まれたってことは、紫さんに救われたってことかな?




「……あらあら、とても可愛らしい姿になっていますわね?

襲っちゃおうかしら……?」


「ひゃあぁぁぁぁ!!!!!?」


急なことにびっくりして呆けていたら、後ろから紫さんに抱き締められた!!!?

ってか言ってることがスッゴく危険だよぉ!!!!


……なんて怯えていると紫さんが私を後ろに振り向かせ……。



「ふふっ、冗談ですわ。

せっかく体に鞭打って助けたのに、その助けた私が怯えるフランさんを無理矢理襲うわけないでしょう?

……本当は、少しお話をしたかっただけよ」



そういって紫さんは私に一枚の布を被せてくれた。

た、助かったぁ……!!

紫さんが冗談を言っただけで良かったよ!

思いっきり一難去ってまた一難になるかと思ったんだもん。

……ってあれっ?

今、最後に敬語じゃなくなったよね?

それにお話って、一体なんだろう……?



「……まずはお礼を言わさせてもらうわね。

あの時、私のスキマを破壊してくれてありがとう……!!

……あの時の私はとても消耗していて、スキマを維持することすら命を削る行為に等しかったのよ。

だから結果として貴女を月に置いてきてしまうことになってしまったのは悔しかったのだけれど、お陰で私の命が救われたわ!

本当に、本当にありがとう!!!!」



「えっ!? あっ、えっと、どういたしまして……?」


えっと、つまり私がスキマの入り口を破壊したから力を使わずに済み、それで生き残ることが出来たってことかな……?

……あの時はスキマが段々小さくなっていってたから紫さんが弱っていたとは分かっていたけど、命を削るレベルだなんて思いもしなかったよ!?

本当にあの時にスキマを破壊しててよかったぁ……!!!!


……そうして私が驚愕と安堵を一気に感じていると、紫さんが表情を厳しいものに変えた。

もしかして、また説教されるのかなぁ……?



「……本当はまだまだお礼を言い足りないけれど、次の話に移るわね。

実はフランさん、貴女が何かを守れる人だと見込んで頼みがあるの。

聞いてくれるかしら……?」

「……別にいいけど、一体どんな話なの?

後、私のことはフランさんじゃなくてフランって呼んでね!」



……怒られる訳じゃないようで良かったけど、私への頼み事ってなんだろう?

私が何かを守れるのを期待してるってことは、藍さんか友達であるはずの幽々子さんに何かあったのかな……?



「本当!? ありがとうフラン!!

……実は、今私が計画していることがあるの。

既にそれはある程度のところまで進んでいるのだけれど、思わぬ障害にぶつかってしまったわ。

……そこで貴女に頼みたいことなんだけれど、ある人里の人間達をそれなりに強い妖怪から守ってほしいのよ」


「強い妖怪から、人里の人間達を、守る……?」


紫さんが誰かに守ってほしいと思う場所ってことは、もしかして後に幻想郷の人里になるところなのかな?

妖怪が滅びぬために人間と妖怪の共存を望む紫さんは、人間にも妖怪にも平等じゃないといけない。

だから紫さんが村を守る訳にはいかないから、私に守ってほしいんだろうね。


……でも、できれば紫さんの本心を先に聞きたいなぁ。



「……ねぇ、紫さん。

紫さんは、どうして私にその人里を守ってほしいの?

基本的に妖怪にとって人里は襲撃する場所でしょ?

紫さんがその人里を守りたい理由って、何……?」



あぁ〜、私って今意地悪な質問してるよね。

紫さんがしたいことなんて本当は知ってるのに、わざと聞いてるんだもん。



「……笑わないで頂戴ね?

……私は人と妖怪の共存を望んでいるわ。

今のままではいつしか人の力が妖怪の力を追い越して、きっと妖怪が滅んでしまうでしょう……。

無論、私は絶対にそれを避けたいと思ったわ。

だから私は結界によって外の世界と断絶された、人と妖怪が共に生きる理想郷を作ろうと考えたのよ……!!

……そのためにもまずは人と妖怪を集めなければならないと思って各地から様々な人妖を集めたのだけれど、様々な妖怪達を集めてしまったがために人里の陰陽師や退魔士だけでは人里を守れなくなってしまった。……だから、強さだけでなく優しさも兼ね備えた貴女に、その人里を守ってほしいのよ!」



「……クスッ……アハ、アハハハハハッ!!!!!!」


「……えっ!? フ、フラン!?」



真剣になって話す紫さんを見て思わず笑ってしまった私。

……本当は笑ったらダメって分かってるんだけど、嬉しさのあまりに思わず笑っちゃったよ!

だってあの幻想郷を作り出す一員になれるってことだよ!?

原作じゃあ『フラン』は幻想郷の成立に関われなかったけれど、今の『私』は成立に関われるんだもん!!!!

こんなに嬉しいことって滅多にないよね!!!?



「フフフッ、笑ってごめんね紫さん!

……良いよ、その話に乗ってあげる!!

その代わり、紫さんの夢を絶対に叶えてね!!!!

私が協力するんだもん、絶対に挫けたりしたらダメだよ!!!!」


「……!!!!!!

あ、ありがとうフラン!!!!

えぇ、人と妖怪の共存という夢を、絶対に叶えて見せるわ!!!!!!」



驚愕した表情から一変して、花が咲いたような綺麗で嬉しそうな笑顔を見せる紫さん。

……本当に綺麗な笑顔だなぁ……!


……そうして二人でひとしきり笑った後、落ち着いてから話を再開した。




「頑張ろうね、紫さん!!!!

さて、そうと決まれば早速皆に報告………………できる状況じゃ、なかったよ……」



意気込んで早速皆にも報告しようと思ったんだけど、今皆の前に出たら危険だよね……?

紫さんから布を被せてもらったとはいえ、その下は下着だけしか着てないし、今襲われたりしたら逃げ切れない自信しかないよ……!!!!


「……しょうがないわね。

起きたときに藍にかかった幻術は解いておいたから、一旦藍のところに戻るわ。

服なら藍が即座に用意してくれるはずよ」



「幻術から解放されたんだね、藍さん。

……本当に助かったよ……!」



こんなこと思ったら失礼だけど藍さんって紫さんにこきつかわれてそうだから、家事なら何でもできるってイメージがあるんだよね!

だから、これで服(対皆用防御装甲)も確保できそうだし一安心だよ!!




「それじゃあ早速戻りましょうか?」


「うんっ!!!!」




ーーーーグパァッーーーー




そうして紫さんがスキマの入り口を開き、二人で藍さんがいるはずの場所に出てみると…………。




「わ、私は何も知らない!!!!

それに紫様とは違ってスキマも開けないって言ってるだろう!!!?」


「ごちゃごちゃ言ってないで早くフランの元に連れて行きなさい!!!!」


「出来ないなら紫さんを呼び出してよ!!!!

式なんだから連絡ぐらい何時でもできるでしょ!?」


「しらを切るつもりならまた幻術をかけますよ!!!?

今度は馬一頭ではなく四頭にします!!!!」


「主の責任は従者の責任でもあるのかー!!!!

……早くしないと貴女に責任取らせるよ?」




……既に皆に捕まっていた藍さんがいた。

なんていうか、まるでかつあげしてるような光景だよ……。

四人で藍さんの周りを囲んで御姉様が胸ぐらを掴み、こいしがヘッドロックをかけ、さとりが幻術の術式まで用意して見せつけ、ルーミアが首筋にダーインスレイヴを突きつけてるよ……。


「………………藍……」



紫さんは哀愁が漂う様子で呆けちゃってる……。

何なんだろうね、この状況……?


……見ていられなくなった私はレーヴァテインを喚び出しーーーーー





「……皆の、皆のバカァァァァァァァァ!!!!!!!!」



「「「「キャアァァァァァ!!!!!!!!!?」」」」


「な、なんで私までぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!?」





ーーーーー特大の火炎を放ち、藍さんごと皆を飲み込ませた…………。










ーーーーー

以上幻想郷フラグ回でした!!



……段々メインヒロイン達が痛々しくなってきましたが、普段はこんな感じです。


真面目なときはしっかりしてますよ!!




それではまた次回にお会いしましょう!!

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