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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第1章 ~生まれ変わったら吸血鬼!?~
3/283

脱出したのはいいけれど・・・

はい♪第三話です♪



今回はほぼレミリア回ですね♪



正直に言うと、どうしてこうなったのか自分でもわかりません(汗)




何はともあれ、第三話、お楽しみください♪


ゆっくりしていってね♪


ーーーーー紅魔館、地下。ーーーーside フラン



「……さぁフラン、入りなさい」


「御父様…………」


「……すまないフラン、だが当主としての責任が私にはあるんだ……」


「………………」


「……さぁ入りなさい、フランドール」





ーーーガチャッ。




はぁ……。

結局原作通りに地下に幽閉されちゃったよ。

……それにしても御姉様怒ってたなぁ。

まさか御父様に殴りかかるとは思わなかったもん。

原作じゃあ御姉様が私を幽閉したはずだけど、やっぱり転生の影響かなぁ?



「……まっ、御姉様が味方になってくれたのは嬉しいんだけどね!」



さて、これからどうしようかな……?









ーーーside レミリア



何故!?

何故なの!?

フランは危険じゃないのに!!!!



「その手を離してください御母様!!!!」


「待ってレミリア!!

お願いだから落ち着いて!?」



こんな時に落ち着いてなどいられるか!!!!

今、フランがどんな気持ちで地下にいるかを考えただけで…………あぁ、フラン!!!!



「御母様!! 御母様はフランをあんな目にあわせて平気なのですか!!!?」


「これは、しょうがないのよ、レミリア……。

フランの能力が危険なのは事実……ましてやもしも能力を制御できていないなら…………。

あの人も本当はしたくないの、でも当主だから……責任を果たさなければならないのよ……」



……フランが能力を制御できていないから?

御父様は当主だから?

御父様には責任があるから?



「……ふざけたことをぬかすな…………」


「えっ、レ、レミリア?」



フランが周りを傷つけないためにした努力を……。

フランが一人で抱えていた不安を……。

フランが私に秘密を打ち明けた勇気を……!




「……一つも認めようとせずに、当主だの責任だのウダウダと…………ふざけたことをぬかすなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」



ーーー『亡き王女のためのセプテット』



ーーズガガガガァァァァァァァン!!!!!!!!




「なっ、キャァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!?」



……もうフランには私しかいないのね。

御父様も御母様もフランを遠ざけるだけ……メイド達もフランのことを気にもせず、ただただ御父様の指示に従うだけ……。


だから…………。



「……ふふふっ、待っててねフラン?

今、お姉ちゃんが行くからね……!」



……フランは、一生私だけのモノよ……。










ーーーside フラン



…………ァァァン!!



……んっ?

今上から爆発音がしたような……?

うーん……気のせいかなぁ?



「とりあえず、スキマもどきを造らないとね!」



書き置きはちゃんと机に置いたし、お着替えもちゃんと持ったよ!



「この部屋に色々揃ってたのは幸運だったなぁ……」



地下に幽閉されちゃったけど御父様も何だかんだで心配してくれたんだなぁ、って身に染みて感じるよ。……まぁ、それでも幽閉は嫌なわけで…………。



「……色々なモノを見てみたいしね。

……でも、御姉様としばらく会えないのは寂しいなぁ」



すぐに会いに来たってまた幽閉されるだけだろうし、しばらくの間は我慢だよね…………。



「せめて御姉様への追記を残しとこっと……!」



……よし、ちゃんと書けた!

さて、と…………。



「それじゃあ行きますか!」




……そして紅き館の地下室には、誰もいなくなったーーー








ーーーーー地下階段前。

ーーーーside レミリア




「ふふふ、もうすぐよフラン……!」



私達にとって邪魔な羽虫達も叩き落としたからね。



「ぐ、ぅぅ……ま、待て…………待つんだレミリア……」



……全く、羽虫ごときが私とフランの逢瀬を邪魔する気かしら?



「はぁっ、何か用?

つまらないことだったら消し飛ばすわよ?」



今、私の手にはグングニルが握られている。

私が七歳、フランが二歳の時に契約に成功した神槍。

これの威力ならば、一応私の父であったしぶとい羽虫も消し飛ばすことができる。



「わ、分かってくれレミリア…………確かにフランが可哀想ではあるが、あの能力は本当に危険なのだ……。

ふとした拍子にお前まで傷つくかもしれないんだぞ……?」



……羽虫ごときが、まだフランを危険だとぬかすか。

それに……。



「……私が傷つく?

そんなことどうでもいいに決まってるでしょう?」


「なっ……!?」



例えフランの能力で傷つけられたとしても…………。



「私ならば体の一片でも残っていたら再生できるわ」


認めたくはないけれど、父と母であった羽虫達は吸血鬼としては優秀であった。

そしてその娘として生まれた私とフランもまた、吸血鬼として優れた能力を有している。

……だから、体が傷つくことなど心配は要らないのだ。


しかし……。



「だけど……フランが受けた心の傷は簡単には癒えないのよ?」



……そう、あの優しいフランが負った傷は簡単には癒えはしない。

フランが勇気を出して秘密を打ち明けたのに、この羽虫どもはフランを拒絶した……。

挙げ句、フランを地下に幽閉までしたのだ。

フランが受けた心の傷の大きさは計り知れないだろう。



「……だから、私がフランを癒してあげるわ……!

フランには私しかいない、そして私にはフランしかいないもの」


「レ、レミリア……」



さぁ、早くフランの所に行かなくては……!

…………っと、その前に……。



ーーージャラ……



「じゃあ鍵はもらっていくわね?」



邪魔な扉を壊して入るのもいいけれど、私はフランの姉だもの。

立派な淑女としてお手本にならないといけないものね。



「ま、待ってくれレミリア…………」



あぁ、そうだ……。



「そういえばフランを罵った罰を与えてなかったわね……」



こんな羽虫がいてはフランの教育に悪いもの。



「ひっ!? 待て、待ってくれレミリア!!」



命乞いをする羽虫に、私はゆっくりとグングニルを構え……。



「ほら、受け取りなさい?」



フランの受けた苦しみを表すかのように、渾身の一撃を放った…………。





ーーーーー




コンッコンッ……。




……?

返事がないわね……。



「……フラン? 寝ているの?」



薄暗い地下で一人なのが寂しいから寝たのかしら……。

だとしたら、早く会ってあげなくては……!



「フラン、入るわよ?」




カチッ……ガチャ……。




「フーランッ……!

……って、えっ?」



意気揚々と入ったのはいいものの…………フランが、いない?



「フ、フラン!? どこに、どこにいるの!?」



何処何処何処!?

どうしていないの!?

フランは地下にいるはずじゃ…………!?



「っ!?……こ、これは?」



唯一蝋燭が灯っている机に、一枚の書き置きらしきものがあった……。



『Dear紅魔館の皆様へ。

私、フランドール・スカーレットは家出します。

どうやって地下から出たのか気になるだろうから、書いておくね。

簡単に言えば私の能力で空間に歪みを作り、それを別の場所に繋いで外に出てます。いきなり外で日光とか心配するかもしれないけど、能力で私の吸血鬼としての弱点を破壊してるから大丈夫だよ!

色々と落ち着くまで帰らないつもりだから、最低でも後百年は帰りません。

それじゃあ行ってきます!

Fromフランドール・スカーレット。




P.S.

大好きな御姉様へ!!

急にいなくなってごめんなさい。

もっと一緒に居たかったんだけど、幽閉は嫌だったから出ていくことにしました。

本当にワガママで、ごめんね?

……後、言い出せなかったんだけど、本当は私それなりに能力が制御できるんだ。

それとね、魔剣のレーヴァテインとも契約してるんだよ!

だから、さっきの外に出る方法を使って外で魔法や能力の制御の練習をしたり、レーヴァテインを使いこなす練習をしたりしてて、もう沢山の生き物や化け物を殺してるの。

…………今まで、黙っててごめんなさい。

ほとぼりが覚めて帰ってきたら御姉様のこと、もっともっと大切にするからね!!

御姉様なら立派な次期当主になるだろうから私も負けないように頑張るよ!!

だから……御姉様も頑張ってね!!

ずっとずっーと!! 御姉様が大好きだよ!!


御姉様が大好きなフランより』



…………フラン。



「……しばらく、会えないのね……」



全く、せめて姉に見送るぐらいさせなさいよ……?



「それにしても、打ち明けてくれたことよりずっと努力してるじゃないの……」



周りを傷つけないようにするだけじゃなく制御の練習まで……。

しかも、何時の間に魔剣と契約してたのかしら?



「優しいだけじゃなく強くあるように、そして吸血鬼としての誇りを損なわないように、影でこっそりと努力してたのよね…………」



……本当にフランは、強くて、優しくて、私の自慢の妹で、そして…………



「……なんて、愛しいのかしら……!」



これは私も負けてられないわね……。



「私も誇り高き吸血鬼として、次期当主として、そして何よりフランの姉として頑張らなきゃね!」



……それでもやっぱりフランが居ないのは狂おしいほど辛く、寂しく、悲しいわ…………。



「だから……だから、帰ってきたら二度と離さないわよ、フラン……!」



フランは私だけのモノ。

決して誰にも渡さない…………。



「愛してる、愛してるわフラン……!!

アハッ、アハハハハッ……アハハハハハハハハハハッ!!!!!!!!」








ーーーーー


地下から狂ったような笑い声が聞こえる頃、外は夜の闇に染まり紅い月が上っていた。




以上第三話でした♪



・・・とりあえず、レミリアファンの皆様、大変申し訳ありません(汗)


何でかヤンデレになってしまいました。



キャラ崩壊もいいとこですよね。



さて、フランは外に出たわけですが、次は誰に会わせようかなぁ?



悩み所ですね♪



さて、また次回お会いしましょう♪

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