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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第1章 ~生まれ変わったら吸血鬼!?~
26/283

月の序曲

どうも東方転妹録最新話です!!



今回は月面戦争前編となっております!


主に雑魚相手の無双話ですね。




それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪


ーーーーー翌日の夜、湖近辺。

ーーーーside ルーミア




「……それでは皆様、これより月への道を開きます。

我々が勝てば、妖怪の力の源たるあの美しき月を手にすることができますわ。

……必ずやこの戦いに勝利し、我等妖怪の力を示しましょう!!!!!!!!」



『『『『オオォォォォォォォ!!!!!!!!!!』』』』




参加者達は皆、物凄く盛り上がってるのかー。

ちゃんとよく見たら、あの八雲紫の目には侮蔑の色が混ざってることに気づけるはずなのにねー。




「……それじゃあもう1回確認するけど、私達の隊列はさとりを中心にして、右手前方にルーミア、右手後方に御姉様、中央後方にこいし、左手前方に私だよ?

間違えたりしないでね!」



「大丈夫だよフラン、ちゃんと了解したのだー!」


「隊を組む、ね……。

まぁフランの提案だし、手を抜くことなくきっちりとやるわ」



遂に、フランが提案してから今まで修行してきたことを存分に発揮するのかー!

フランの御姉様も、参加は急ではあるけども、しっかり連携をとってくれるみたいだから安心なのだー!!



「……よしっ!

じゃあそろそろ出発みたいだから準備しとこっか。

……皆、誰1人として欠けちゃダメだからね?」


「当たり前だよ!

皆で帰って勇儀達と一緒に宴会するって約束してるしね!!」


「……こいし、それって戦いの前に言うには結構危険な発言じゃないですか?」



そんなこんなで、私達は話ながら、フランはレーヴァテインを、御姉様はグングニルを、私はダーインスレイヴをそれぞれ呼び出す。

また、こいしとさとりも事前に用意していた結界札を取り出し、何時でも使えるように妖力を込め始めたのだー。



……今回、敵が多い中央を避けた私達は全体から見て左翼に展開するのだー。

本当なら右翼でも良かったんだけど、どうやら右翼も敵の数が多いらしく激戦区になりそうだったみたいなのかー。


フランが話してくれた私達の今回の目的は、私達の実戦的修練を積むためと、月の連中の戦法を知っておくためらしいのかー。

だから、敵の数の多い激戦区ではなく戦いやすい左翼を選んだんだってー。


……あっ、もう特大スキマを開くみたいだよー!





「……それでは行きましょう、皆様!!

今ここに、我等が月への道を!!!!」




ーーーーグパァッーーーー



特大のスキマが開かれると同時に妖怪達の中の誰かが雄叫びをあげる……。



「っしゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!

月の連中なんざ全員殺ってやらぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」



『『『『ウォォォォォォォ!!!!!!!!』』』』




辺りに響いた雄叫びに呼応するかのように、さらに大きく響き渡る怒号。

そして一頻り叫んだ妖怪達は、そのまま我先にとスキマに飛び込んでいく。

……耳が、耳が痛いのだー!?




「うぅ……本当に五月蝿いなぁ。

耳が痛くなっちゃうよ。

……とりあえず、私達も行こっか?

そろそろスキマも通りやすくなってきたしね」



「「はーい!」」



「「……耳が痛いわ(です)」」



私達の先頭に立ち、フランが月に繋がるスキマへと進んでいく。




……フランが紡いだ絆の力、存分に発揮して見せるよー!









ーーーーー月面、左翼

ーーーーside フラン




「地上の穢れた者どもめ!!!!!!

死ねぇぇぇぇ!!!!!!!!」



「この世に存在する限り、多かれ少なかれ誰でも穢れてるに決まってるよ!!!!!!バーカッ!!!!」



向かってくる銃弾をレーヴァテインから出した炎で消し飛ばす。

そのまま炎は、叫びながら銃を乱射してくる月人を飲み込んでいく。



「コイツら変な武器を使うのかー!?

本当に鬱陶しいのだー!!!!」



ルーミアは月人と玉兎が持つ銃に文句を言いながら、銃弾を避けつつ的確に敵の首だけを切り落としていく。

そのため、ルーミアの周りには沢山の頭が転がっていた。



「……どうやら月の方々は遠距離と中距離での戦いが好みのようですね。

だったら、それに付き合ってあげましょうか……」



さとりは同時にルーミアのナイトバード、こいしの無意識の開放、私のスターボウブレイクを繰り出して前方にいる敵の集団を凪ぎ払っていく。

……他人の技なのに、同時展開ができるのは本当に凄いよね!



「…………えいっ!!

…………とおっ!!!!

…………それっ!!!!!!」



無意識を操っているこいしは私とさとり以外には姿は見えないけれど、私達が何もしていない敵が何人も倒れていっているから前から思ってた通りに、気が付いたら味方がやられていることに敵はかなり焦ってるね。

こいしのお陰で、こいしが敵を1人倒すごとに相手が分散されていってるもん!




「もっと強いやつはいないのか!!!?

貴様ら程度の実力では話にならない!!!!!!

もっと私を楽しませなさい!!!!!!」



……御姉様、またあの口調になってるよ。

挑発しながらグングニルを横に振るい、複数の敵を一度に一刀両断にする姿は、その口調にピッタリなんだけどね。

……さりげなくSっ気が垣間見えた気がする。




「こ、コイツらは化け物か!?

左翼にいる奴等はコイツら以外全滅しているのに、コイツらはまだ傷すら1つもついていないだと!!!?」





ものっすごく驚いてるけど、皆の身体能力や隊列から考えると当たり前のことなんだよね。


他の妖怪達は対した回復能力があるわけでもないのに、何も考えずにただ突っ込んでいったから一斉掃射で全滅させられたの。


それに対して私達はちゃんと役割を決めて隊列を組んでいる。

その上私と御姉様とルーミアは銃弾を受けても自分の身体能力で即座に回復できるし、さとりとこいしは何枚も結界札を持っているから、実質攻撃は聞かないの。

挙げ句、妖怪として身体能力が弱めなさとりとこいしに向かう弾は、半分近くを私と御姉様とルーミアが消し飛ばしてるから、さとりとこいしには殆ど届かないし、結界で全部防げるんだよ!



「くっそぉぉぉぉ!!!?

全員一ヶ所に集まれぇ!!!!

散らばったら各個撃破されるぞぉ!!!!!!」



指揮官らしき月人の命令で、こいしの攻撃で散らばっていた敵が集まり始めた。


……さて、残った敵は前方にいる奴等だけだし、そろそろ終わらせようかな?




「……それじゃあ敵も少なくなってきたし、皆でまとめて凪ぎ払おうよ!!!!」



「りょーかいなのだー!!」

「……どうせなら鬼の力も見せてあげましょう」

「大きいの一発ぶつけてあげるね!!」

「まっ、そういうのも面白そうね。

派手にやりましょうか」



そういうと残った前方の敵に相対するように皆で横一列に並び、それぞれが技を繰り出す構えをとる。

そしてーーーーー



ーーー『そして誰もいなくなるか?』

ーーー『ディマーケイション』

ーーー『想起、三歩必殺』ーーー『サブタレイニアンローズ』

ーーー『スカーレットマイスター』




前方の敵の周りに展開される私の弾幕。

そして敵の正面で横に広がるこいしの弾幕と重なり、二重の波となって敵を飲み込む。

それでも何とか生き残っていた敵には更に御姉様とルーミアの、まるで大きな剣のように収束した弾幕が襲いかかり、敵を貫いていく。

その時点で動ける敵はいなかったけど、まだ息のある敵に止めを指すようにさとりが鬼の力を模した拳を降り下ろす。









ーーーズガァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!










ーーーーー



……激しい争いが行われている月面の戦場の内、左翼での戦いが凄まじい轟音と共に、遂に終わりを遂げた。






ーーーーー

以上、月面戦争前編でした!!




さて、次回はフラン達がボスキャラと遭遇しますよ!


……まぁ、あっさり撤退すると思いますが。





それではまた次回にお会いしましょう!

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