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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第5章~黒歴史魔女、参上~
258/283

おしおきされただべぇー! by こいし

どうも、東方転妹録最新話更新です!



えー、今回はぬえ視点で進みますが…………さとりとこいしが、不遇です。

単に、出番がね…………いや、人数多すぎてまとめられないです本当にorz


ルーミアもオレンジも本当にギリギリだったし……しかも更に二人追加してしまったし((((;゜Д゜)))



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー十分後、夢幻館玄関前。

ーーーーside ぬえ



果たして、天国と地獄という表現を日々使うことになっている私の日常とは、やはり一般の妖怪から見ても非日常の中にあるのだろうか?

自らの背骨が軋む音を聞きながらも、自然と優しく回してしまう両の腕。

上半身と下半身が泣き別れするんじゃないかと思いながらも、感情の起伏に合わせて揺れる翼に絡めてしまう三対の触手。

『狩り』のことを反省するべきか悩みながらも、胸元から見上げてくる潤んだ紅い瞳に思わず反省の言葉を紡いでしまいそうになる口元。

そのままそっと、接吻の一つでもしてみたら、外来語で言えばキスの一つでもしてみたら、もっと激しい痛みと共にもっと愛らしい表情を見れるのかもしれない。

……そんな、極端な選択肢の間まで揺れる、私の日常は、正に天国と地獄の日々と言って差し支えないのだろう。



「……うっ…………がふっ!?」


「…………あっ……」



まぁそんなことを考えている間に背骨逝っちゃいましたけどね!!













ーーーーー更に数分後。



「ーーー……え、えぇっ!? 御嬢様は幽香様の娘ではないの!? 暴れる奴等を全員一撃で黙らせてたのに……養女というわけでもなく!?」


「そこで勝手に死んでるさとりとこいし、ぬえはともかく、私やルーミアはフランの一撃でやられるほど弱くはないわよ。 フランに怒られることが不死者なのに死ぬほど辛いだけで……」


「私を勝手に殺すな! さとりやこいしと違ってこちとら大妖怪なんだから背骨やられたくらいで死ぬわけないでしょうが!! それと風見幽香、背骨折られた時からフランを独占してる私をそんなに睨まないでくれます? フランを抱くのは私が一番上手いって相場が決まってるんだからこうなるのが当然でしょ」


「色々突っ込んでおきたいこともあるけれど、キリが着かなくなりそうだからここは黙っておくわ。 ツッコミが沢山揃うのも考えものね…………あっ、そこの大妖怪ぽいやつ、後で覚えてなさい?」


「えー、フランといる間は喧嘩買うつもりないから、すぐに忘れとくよ」



そう言いながらベアハッグで粉砕された背骨を再生しつつ、二本の触手で頭を抱えてのたうち回っているさとりとこいしを抱えあげる。

勿論フランはベアハッグされた時から抱き締めたまま、今は私の腕の中だ。

ただ、フランの右手にはさっきの騒動を鎮めた時に使われたレーヴァテインが握られたまま。

因みに少しは騒ぐことを許可してくれたフランがどうして鎮圧に動いたかっていうと、レミリアにさりげなく馬鹿にされたことに反抗して皆でお仕置きしようとして長引いて、そろそろ落ち着けという風見幽香の言葉に耳を貸さずにいたら人様の家で騒ぐとは何事かとフランに怒られたことが事の顛末。

何故か妖力を全身に張り巡らせて身体強化までしたフランに、さとりは第三の目をレーヴァテインで目潰しされ、こいしは絶妙な力加減の延髄切りを喰らい、私は前述したようにベアハッグ、レミリアはどうしてかデコピンで許され、ルーミアは一言、また暴れるなら嫌いになると言われてしまい即座に武装解除をしていた。

……まぁ、来たときからレミリアは既にボロボロだったし、ルーミアも合流した時に明らかにお仕置きされた後だと分かったから罰が軽いのは問題ない。

ただ、さとりは何故わざわざレーヴァテインで第三の目を突かれたのか…………何か、フランにやらかしていたのだろうか?



「さて、『狩り』を止める戦力を集めるために戻ってきたわけだけれど…………『狩り』の主要な面々が既に鎮圧されちゃったわね? どうするフラン? どうせ皆こっちに寝返るなら人手はもう足りそうだし、このまま夢幻館に寄らずに『狩り』の残党を鎮圧しにいく?」


「んー、そうだね。 幽香さんの御屋敷まで案内してもらってるのに悪いけど、そうしてもいいかな? エリーさんとくるみさんも一緒に来る? 後オレンジちゃんも!」


「えぇ、幽香様が動かれ、貴女のように強い方の実力を見れるのならば是非! ねっ、くるみ?」


「え? う、うん、それはいいけど…………えっと、幽香様の御友人、フラン様でいいんですかね? 先に聞いておきたいんですけど、大陸の方の勢力は今どうなっているんですか?」


「勢力? 吸血鬼内部の話でいいのかな? それなら、私より御姉様とさとり……は、駄目か。 御姉様に聞いてみたら良いと思うよ」


「そうね、大陸の方の勢力なら…………」



そういえば、風見幽香の子分らしいこのくるみとかいう奴、吸血鬼だったんだっけ?

まぁなんだっていいけど…………『狩り』をしていたせいか、フランに近い特徴を持つってだけで……こう、ね?

……全身全霊を持ってして一捻りしてやりたくなる。

なんてことを考えていたら、レミリアの話は終わったらしい。




「ーーーとまぁ、こんな感じね。 ただ自らの目で確かめたのは百年以上前だから、実際どうなっているかは分からないわ。 さて、他に聞きたいことはあるかしら?」


「…………イヤ、ナンニモアリマセン……と、統治したって…………えっ、マジで? いやでも、まさか…………フラン様も魔剣と契約してるみたいだし、有り得なくは…………!?」


「いつ頃からこっちにいるのか分からないけど、大分混乱したようね。 まぁとにかく話は終わりのようだし、さとり達が復活して本領発揮する前にさっさと行きましょう? ほら、ぬえもそろそろフランを離して。 そうじゃないとフランが動きづらいでしょ、その絡み付き方は」


「はいはい、じゃ、行こっかフラン?」


「うん!」




確かに未だに悶絶するさとりとこいしを触手で抱えたままフランに絡み付き続けるのもかなりキツい体勢だと思いながら、一度フランから離れて手を差し出す。

その手をフランが握ってくれたことを確認してから、他の人のことは放って、先に門の方へと歩き始めた。

そしてそれを見て他の人がゆっくりと歩き出す音が響いてくると同時に…………。



「ーーーそこまで来て、どうして館の中に入ろうとしないのよぉぉぉぉぉぉぉぉおぐらわばぁっ!!!!!?」


「あっ、姉さんが星になった……」


「いやなってない!? ってか痛い、めっちゃ痛い!!!!」


「あー、突然飛びかかってきたから全力で殴り飛ばしちゃったけど、良かったのかー?」


「綺麗に顎を打ち抜いたなぁ……あっ、多分いいんじゃないかと。 ですよね、幽香さん?」


「えぇ、オレンジの言う通り気にしなくていいわ。 丁度良いからそのまま引き摺って連れていきましょう。 きっと置いていかれるのが寂しかったんでしょうし」



どうやら、悶絶している輩がもう一人増えたらしい。

そうして飛び出してきた奴を、その妹らしきメイドっぽい奴とルーミアで引き摺りながら、名前を聞くことなく私達は夢幻館とやらを後にしたのだった…………。





ーーーーー




以上、悶絶させ続けられる古明地姉妹&悶絶仲間入りされた◯◯回でした!



ん? ◯×姉妹の初登場が可哀想?

……エー、決してルーミアとオレンジの為に犠牲になってもらったわけでなく、いずれキチンと…………どうしよう、文が来たらもう収集つかないorz



それではまた次回にてお会いしましょう!

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