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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第5章~黒歴史魔女、参上~
256/283

規模が大きいなら味方を集めよう!

どうも、東方転妹録最新話更新です!



えー、更新までに再び二週間の間が空いて申し訳ありません。

研究室配属されてから怒濤の日々でして……本日も、土日を潰すかのように集中講義をぶちこまれてしまいました。


そんなわけで今回の話は短めになっておりますが…………きっと、驚く方は驚き、喜ばれる方は喜ばれ、分からない方は少々置いていかれるかもしれません。

しかし始めに明確にしておきますが、原作の設定を更に持ってきただけですので、分からない方は調べてみると東方がより好きになるかも?



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪


ーーーーー数十分後、どこかの湖。

ーーーーside フラン



紅魔館で見張りを頼んだ慧音さんともこたん、そして上半身を頭突きで消し飛ばされたショックからか、リザレクションをしても気絶したままだった輝夜と慧音さんに怯えた諏訪子、最後に目を回したままの椛を紅魔館に置いて、幽香さんの案内である湖の近くまで来た私と小傘。

慧音さんが私ともこたん達に謝罪を終えた後に、幽香さんから戦力の増強の提案と、その宛となる人達がいるところへの案内を申し出てくれたから、案内してもらってるんだけど…………紅魔館の近くの湖とはまた違う、でも幻想郷内にある湖まで来たの。

ただ……幽香さんの知り合いって誰がいたっけ?

幽香さん、あんまり交友関係持ってなかったよね……?



「ねぇねぇ幽香さん、幽香さんの友達のところに行くの? それと小傘が傘を返して欲しそうにしてるんだけど……」


「そう……まぁ、そうね。 友達というよりは、フランとあの門番みたいな関係の相手よ。 それと私が一番身長があるのだから、この大きな唐傘は私が持っておくのが一番でしょう? フランも私も、そこの唐傘妖怪も同じ傘の下に入ってるんだから問題ないでしょう、ねぇ?」


「えっ!? あ、う、うん! わちきは全然問題ありませんないよ!!」


「小傘……ちゃんと喋れてないよ……」



紅魔館を発ってからずっと、幽香さんが傘を持ってくれているわけだけど、それは幽香さん愛用の日傘じゃなくて小傘の唐傘。

そのせいか道中ずっと小傘はそわそわしっぱなしで、空を飛んでいるのに木の天辺に突っ込みかけたり鳥と正面衝突したりしていた。

因みに幽香さんに抱っこされ続けている私は何かぶつかりそうになったりはしていない。

そんな落ち着かない小傘の方から視線を、ふと湖の真ん中に移した時、視界に違和感のある光景が映り込んだ。



「……あれ? あの湖の真ん中にある孤島、何か建てられてる?」


「ふふっ、やっと見えてきたわね。 さぁて、サボったりしてないかちゃんと確認しておきましょうか? 大切な客人を二人も迎えるのに、醜態を晒すわけにはいかないものね」


「……ん、えっと? その言い方だと、まるで幽香さんがあの建物の持ち主みたいだよ?」


「そうね……私の言葉がフランにそう聞こえたなら、それで間違いないわ。 私がフランに分かりにくい言葉を伝えると思う?」


「思わないけど…………えっ? じゃあ、あの建物って本当に……」



幽香さんが一つの館の主? 御姉様みたいに当主なの?

遠目に見ても立派なお屋敷だし…………んーと、原作にそんなのあったっけ?

何か、こう何か引っ掛かるんだけど……。

そんな思考の渦に陥っている私をそのままに、萎縮し続けている小傘を引き連れて私を抱いたまま、幽香さんは湖を越えて孤島の屋敷に行くために一歩を踏み出した…………その瞬間。



「ちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!? どうして私がこうもしつこく狙われなきゃならないのよぉ!!!!!?」


「いい加減に諦めなさい! 往生際の悪い……!! さっさとフランの式になりうる奴を殲滅してしまわないとフランに変な虫が付くかもしれないのよ!?」


「いやだから私はフランなんて悪魔は知らないし!? 知らない相手の式になんてなるわけないよ!!」


「……うん、私の可愛い最愛の妹であるフランを知らないってだけでも癪に障るから殺す!!!!」


「理不尽!? とんでもなく理不尽じゃん!!!?」


「……何かしら、あれ」


「えっと、どう見ても『狩り』だね。 そこら辺にいそうな妖怪を追い掛けてるのは…………レミリアさんだけかな? 追い掛けられてる方はわちきも知らないや」


「どう見ても、私には漫才にしか見えないわね……」



思考の渦に呑み込まれたはずの私の意識は、あまりにも煩い二つの声によって現実に引き戻され、無理矢理我に返させられそうになる。

それが凄く煩わしく、反射的に思考の邪魔をする相手を吹き飛ばそうと片手を騒音の発生源に向け、遅れて視線を騒音の方へずらすと…………。



「あら? フラン、どうしたのかしーーー」


「ーーー…………あ……」


「あ?」


「……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


「えっ!?」


「フラン!? どうしたの!!!?」


「なっ!? ちょ、フランの声……えっ!!!? ど、どうしてそこに……!!!?」


「こ、今度は何なのよぉ!?」



視線をずらした私の視界に映ったのは、グングニルを構えて何かをしている御姉様の姿と、明るめのマーチングバンドの服装をしてバトンを片手に持つ少女の妖怪の姿。

その姿を見た私の脳内で、さっきまで回転し続けていた思考の渦が消え去り、代わりにある一つの結論が浮かび上がってくる。

その結論に至った私はひとしきり驚きの声を上げた後、すぐに湖の方へ…………正確に、湖の真ん中にある孤島の屋敷へと視線をさらに動かし、ある確信を持つ。

そして、その確信を持った瞬間に、私は再び一言、大きな声を上げたのだった……。



「あ、あれは、む……夢幻館だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!?」



同時に、私を抱えていた幽香さんが、驚きに目を見開いていた。



ーーーーー

以上、夢幻館登場&旧作登場確定回でした!!



えー、突然ですが間がよかったので旧作をぶちこむことに決定しました(笑)

最初は夢幻館勢から…………分からない方は調べてみると、案外紅魔館と夢幻館の共通点が見えたりすることがあるかもしれませんね!

まぁ何より、幽香がちょうどいましたから…………うん、フランのおかげです(笑)




それではまた次回にてお会いしましょう!

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