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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第5章~黒歴史魔女、参上~
253/283

フランが出ない=フラン談話開始

どうも、東方転妹録最新話更新です!


更新が遅くなってしまい、日頃御愛読してくださっている読者の皆様には大変ご迷惑をお掛けしました。

本当に申し訳ありません。


……ストーリー的にフランを出せない、それがここまでモチベを削り暴走を招くとは…………!



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー数分後。

ーーーーside 小傘



妹紅さんは鈴仙さんの荷物を、私は椛さんと二人掛かりで妖夢さんの荷物を抱えあげ、潰れた二人の上から荷物を下ろす。

二人の身の長を越える荷物はそれぞれ、押し売りするには多すぎる沢山の薬品と最早何故一度にこんなに集めたのかと問いたくなるほど沢山の食べ物が入っていた。



「おーい、二人とも大丈夫か? 大丈夫なら返事をしてくれ。 無理そうなら小傘に妖術で水ぶっかけてもらうぞー?」


「……み、水…………」


「……ど、うか……水を……ください…………」


「そこまで暑い日でもないですが……まぁ、これだけの荷物を持って歩けばバテますよね。 小傘さん、二人も望んでいるようですし水を掛けてもらっていいですか?」


「うん、それじゃあわちきの術でーーー」



顔をあげることも叶わないまま水を欲しがる二人に傘の先を向け、かなり弱めの水の妖術を放つ準備をする。

しかし次の瞬間、わちきの言葉と動作を遮る様に、どこかで聞いた覚えのある声が聞こえたと同時に目の前の倒れ伏す二人が道の影から突如現れた水の塊に呑み込まれていった。



ーーーザァァ…………。


「ーーーよし、これで庭師見習いと兎の人の目が覚めるかな? まぁそれはさておき、皆やほっ! 早速だけどこのニトリ特製『地味に大喰らい掃除機』は如何かな?」


「……あれ? わちきの出番取られた……?」


「にとり? いつの間にここに……って、あぁ、その肩の後ろにあるのは前に作ってた気配を消す装置でしたっけ。 それなら気付かなかったのもしょうがないか……」


「そんな物作ってたのか……というか地味に大喰らいってどういうことなんだ?」



水の塊が流れてきた場所から少し遅れてにとりさんが現れ、唐突に商品の押し売りっぽいことを始める。

しかしわちきは活躍するついでに伸びてる二人を驚かすことも出来たかもしれない出番を奪われたことにショックを受け、椛さんと妹紅さんはそれぞれに気になったところがあったようで押し売りっぽいことはほぼ無視していた。

……せっかく二人をビックリさせられるかもしれないと思ったのに…………にとりさんめ、うらめしやー……!



「うーむ。 皆この発明品には興味がないようだね……仕方がない、また他の誰かに売り付けに行くとするよ。 路銀が乏しいっていうのに、今日は文の奴に山から追い出されたから食い扶持を稼がなきゃいけないからね」


「えっ、ちょっ、ちょっと待ってにとり! にとりも文さんから追い出されたの!?」


「うん、そうだよ。 いつも人間の前ではあがってばっかりなんだから、たまには盟友の所に行ってあがり症を治してこいってね……まぁこの光学迷彩装置は

こっそり持ち出せたから、なんとか克服できそうだよ」


「おいおい、それは克服じゃなくて逃避だろう……」



妹紅さんの呟きが聞こえたのかは分からないけど、鼻唄を歌いつつ光学迷彩装置を起動して姿を消し足音だけを残して去っていったにとりさん。

椛さんの方は、文さん何したいんですかってぼやきながら頭を抱えている。

私はといえば……とりあえず未だに倒れ臥していた二人を抱え起こし、介抱をしていた。



「うぅ……ありがとうございます、小傘さん……」


「もう、もう二度とこんな沢山の薬を1日で売り切れなんて命令は聞かないわ……」


「どういたしまして! それにしても、やっぱり誰かに仕えるって大変なのかな……? まぁフランなら、特に酷い無茶振りをしてくることもないよね!」


「いえ、小傘さん……基本的に親しい義理の姉妹のような関係を求められているとはいえ、フランさんに式として仕えるなら二つほど気を付けておくべきことがありますよ…………!」


「えっ……?」



主、或いは師匠からの無茶振りによって酷い目に

あっている二人の様子を見ながら、なんとなく感じたフランの式になることへの不安を振り払っていると、椛さんが深刻な顔をして私を見据える。

妹紅さんも不穏な空気を感じたのか私に一瞥をくれた後椛さんの方へ向き直り、フランという名前に反応した妖夢さんと鈴仙さんも上半身を起こして椛さんを見つめていた。

そして急に張り詰めた雰囲気を、またしても唐突に切り裂くかのごとく椛さんが言葉を続ける。



「……一つは、フランさんの家出癖です。 あれは突然来ますし、しかも行き先は私達の知らないフランの前世の記憶にある場所だったり、或いは全く予想もつかない場所だったり……しかもとんでもなく遠い場所であることが殆どです」


「そういえば、フランの姉さん……レミリアだったか。 レミリアから聞いた話なら最初の家出は海の向こうの大陸を横断して此所、嘗ての大和の国、今の日ノ本の国まで来たんだったな」


「そうです。 なんでも御二人の父からフランが幽閉されそうになって、それが家出の切欠らしいですよ。 その後はこいしさんに会う為に此所まで来たみたいですが…………私に、妹属性があれば……!」


「私も幽々子様づたいに紫様から聞いた覚えがあります。 フランさんは前世で妹属性を持つきゃらくたーとやらが好みだったとか……」


「私も、フランが師匠の所へ定期検診に来たときに話は聞いたことがあるわ。 元々フランは前世でフラン自身とこいしさんが妹きゃらくたーというやつの中でも好みだったって言ってたわね。 生まれ変わったら自分がフランになってて驚いたらしいわよ」



確かに、フランがこれまで色々起こしてきた事の全て、どれも家出をしてフランは行動を起こしてきた。

もちろんこれからも家出をした上で色んな騒動を起こすんだろうけど……わちき、止められるかな?

そんなことを考えていると、椛さんは皆の意見に同意を示しつつ次の問題点を語り出す。



「次ですが、フランはとても可愛いですよね? それこそ理性を崩される位に……それに元男という点も中々そそるものがあります! 純粋に女性というならば自分の性癖に疑問を抱いてしまうところですが、元男ならば例え今のフランが女の子であろうとそこまで疑問を抱くこともありません! つまり合法なのです! そこで小傘さん、貴女はフランの誘惑に耐えきれますか!? 女と女の禁断の愛といった楔を気にせずに済むフラン相手に、理性を繋ぎ止められますか!!!? 私は無理です! 普段の愛らしい姿やお酒が入った時の小悪魔的な仕草までもう何もかもが(止まらないので省略)ーーー」


「……えっと、わちきはフラン相手にそんな理性がどうのこうのってのはないんだけど、わちきがおかしいのかな、これ?」


「いや、小傘はおかしくないぞ。 おかしいのは目の前で暴走し始めた白狼天狗の方だ。 フランは手を出す相手じゃなくて優しく成長を見守るべき相手だろう…………確か、大陸から流れ着いてきた奴が丁度良い言葉を教えてくれたんだが……えっと、イエスロリータ、ノータッチだったかな?」


「何故だろう……その言葉、幽々子様が食べ物に関して屁理屈を並べる時の言葉と同じ感じがします……」


「妖夢さんがそう言うということは……妹紅さん、その言葉は姫様の前では使わない方が良いかもしれませんよ? 私もよくわかりませんが、姫様は何気に博識ですし、もしかしたらからかいの種になるやもしれません」



暴走し始めた椛さんは放置して話を進める皆のたくましい姿に、思わず感動を覚えながらわちきは回復してきた妖夢さんと鈴仙さんを起こして立たせる。

そして椛さんを放置したまま皆で談笑をすること10分ぐらい…………どこからか誰かの悲鳴が聞こえ、後に今の博麗の巫女が動くことになってしまったあの事件の幕が開けたのだった……。




ーーーーー

以上、色々詰め込み&振り返り回でした!




……椛だけじゃなく作者も暴走してる?

もちろんフランを出せないことへのフラストレーションが暴走してます!


後三、四話は出さない予定だったストーリーを改変して次回には出そうとする程度には!

フランがいないとヤル気出ないです本当に……orz



それではまた次回にてお会いしましょう!

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