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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第1章 ~生まれ変わったら吸血鬼!?~
25/283

(主に)姉達の腹黒バトル

どうも、東方転妹録最新話です!!




今回は主にレミリアとさとりがメインになります!



内容としては姉VS姉になっている……はずです!!





それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪



ーーーーー数分後。

ーーーーside フラン




「……一騒動あったようですが、とりあえず参加者全員が揃いました。

それでは皆様、今宵の宴で明日の夜に備え英気を養うのと同時に、この宴を存分にお楽しみくださいませ。

料理や御酒などは私の式が配膳いたします。

…………私の式は決して人の身では持つことのできない魔性の美しさを持っておりますが、大妖怪の中でも屈指の実力を誇る九尾の妖獣ですから、命が惜しければ妙なお戯れはなさいませんよう、お願い申し上げますわ。

そうでなければ、先程の方のようになってしまわれることになるでしょう」



「つまり、串刺しになっちゃうんだね!」


「フラン、串刺しだけじゃつまらないわ。

首も跳ねてしまいましょう」



『『『『うっ……!?』』』』




どうも、皆さんこんばんは!!

御姉様と再会して機嫌が急上昇しているフランドール・スカーレットだよ!!


今は紫さんの挨拶が終わって前夜の宴が始まったんだけど、さっき話題にあがった人って藍さんだよね?


生で見たのは初めてだけど、やっぱり綺麗だなぁ……!

太陽の畑で出会った風見幽香もかなり大きかったけど、藍さんはもっと大きいよ!!

…………どこが大きいとかは言わないからね?




「……ねぇフラン?

宴も始まりましたし、そろそろ私達にフランの『実の』御姉様を紹介してくれませんか?」


「お姉ちゃん……根に持っちゃったのね」


「『実の』の所でかなり強調していたのかー」




あっ、そういえばさとり達と御姉様は、まだ初対面だったね。

ちゃんと紹介しなくちゃ……!



「うん、紹介するね!!!!

私の御姉様のレミリア・スカーレットだよ!!

とっても優しくて頼もしいの!!!!」



ここまで紹介したとき御姉様が前に一歩進んで……


「初めまして、私はフランの姉で現紅魔館当主であるレミリア・スカーレットだ。

どうやらフランが『大層』世話になったようだな。

私からも『お礼を』させてもらうよ」



……あれっ?

お、御姉様さっきと何か口調変わってるよね!?

御姉様がそんな口調で話しているの、初めて聞いたよ!?

しかも腕を組みながらさとり達を威圧しまくってるし、その上スッゴく上から目線になってる!!!?



「……こちらこそ初めまして。

私は鬼の住む山の外れに住んでいる、さとり妖怪の古明地さとりと言います。

『お礼』など結構ですよ……?

私は、ただフランの『姉代わり』をしていただけですから」



笑顔でさとりが言ってることは普通なはずなのに、何でこんなに寒気がするんだろう?

その上、今のさとりは笑顔のはずなのに何故か殺気が出ちゃってるよ……!?

しかも、さとりの挨拶を聞いた御姉様まで何だか怖い笑顔をしちゃってる!!!!


……そうやって私が御姉様とさとりに怯えていると、こいしが右手をあげて一歩前に出てきた。



「そして、私はお姉ちゃんの妹兼フランの『一番のパートナー』であり『恋人』の古明地こいしです!!

まだまだ何もできない未熟者ですが、フランをこの世で一番幸せにして見せますから……よろしくお願いします、御姉様!!!!!!!!」



「初めまして、私はルーミアというのだー!!

先に言っておきますが、こいしが言ってることは嘘八百なのかー!

私こそが、本当のフランの『唯一の相棒』であり『お嫁さん』なのだー!!

ですから、これからよろしくお願い致しますなのかー!!!!!!」




……続く2人の発言に対する言葉が、全く出てこないや。

恋人やらお嫁さんやら言ってるけど、あれっておふざけだよね?

こいしが友達である私に普通にデレたり、ルーミアが百合っ子だっていうのは知ってるし受け入れているけど、今回のは幾らなんでもやり過ぎだよ!

御姉様は恋愛に関しては一般的な感性を持ってるから、絶対にショックを受けちゃう…………!!!!



そう思い、一抹の不安を抱きながら御姉様の方を見るとーーーーー





「あははははっ!!!!!!!!

中々面白い冗談を言ってくれるじゃないか!?……だが、あまり変なことは言うなよ?

フランは『実の姉』である『私のモノ』なのだからな」



ーーーー物凄く機嫌が悪くなっていた……。


……この状況、一体どうすればいいのかな?

さっきの御姉様の発言で、こいしとルーミアまで怖い笑顔になっちゃったし。



お願いだから誰か、私をこの状況から助けて…………。










ーーーーside レミリア




「「「「ふふふふふっ♪」」」」



私は、先程からフランと共にいた3人と一緒に笑いあっているわ。

……とはいっても女性の友人同士がするような笑いではなく、ただひたすらに相手を威圧するための笑い方を全員がしているのだけどね。


そんなことをしていたら、先程からソワソワしていたフランが話し出した。



「あ、あぅ…………あっ、そうだ!!

ねぇねぇ、もう料理は出来てるみたいだし、早く取りに行って皆で御飯を食べようよ!?

え、えっと……そ、それにどれも美味しそうだよ!!」



途中に一度だけ言葉が詰まらせながらも、私達が笑顔で睨み合うのが嫌だったのか、必死になって大きく両手を振りながら場の雰囲気と話題を変えようとするフラン。


……こんな泥棒猫達の相手をしてまで、フランの気遣いを無下にするわけにはいかないわね。




「……それもそうね。

せっかくの宴なんですもの。

フランの言う通りに、出されている料理を食べてしまいましょうか」


そう目の前にいるフランに告げて、手を差し出すーーーーー




「わはー! 美味しそうなものが沢山あるのだー!!

フラン、早く行こー!!!!」


「えっ!? あっ、待ってルーミア!!

思いっきり手を引っ張ったら危ないよ!?」



「こらー!!!!!!

フランを誘拐するなぁぁぁぁ!!!!!!!!」




ーーーーー瞬間にルーミアとかいう奴に、フランを連れ去られてしまった……。

こいしとやらもそれに着いていったようね。




「……油断をしてたらあの子達から簡単にフランを奪われてしまいますよ?」


その様子を見ていたさとりという奴が忠告をしてきた。

まぁ言っていることは様子を見ていれば分かるのだけれど……。



「……なぁに、すぐに取り戻して見せようじゃないか。

その為にも、今はまず、料理を運んでくるとしよう。」


「……ふふっ」




……軽く意地を張った私だけど、流石はさとり妖怪というだけあって人の心を簡単に読んでしまう。

時と場合によってはかなり便利だし私も欲しいと思うけれど、こういう時ばかりは鬱陶しいわね。


……そう思いながら、ゆっくりと料理が置かれている所へ向かう。



「……私もいきますよ。

どうやらこいし達が暴走し始めたようですし、早く止めないと後々面倒になりそうですからね」


そういって、私の横に並んで歩き始めたさとり妖怪の姉。

その目からは先程の絶対零度のように冷たく、それでいて何処か挑戦的な感情は消えており、その代わりに愛しい者を慈しむ、慈愛に満ちた感情が現れていた。



「……全く、その感情を妹だけに向けていれば良いものを」


「……私にとっては、こいしもフランも大切な妹ですよ?」



本当、欲張りすぎにもほどがあるわね。

もっと私のように、慎ましく謙虚に出来ないのかしら?



「フランは私だけの妹だ。

例え貴女がどう思っていようと、この事実は変わらない」


そう、フランは私だけの妹で、そして私はフランだけの姉であるという事実は決して覆らないわ。

これだけは、絶対に誰にも譲らない……。



「……そろそろ止めなければ大変そうですね。

行きましょうか、レミリアさん」



「あぁ、そうするとしようか、さとり」





……全く、同じ姉として、長い付き合いになりそうね。










ーーーーー


以上(主に)姉同士の腹黒バトル回でした!




……なんていうか、あれです。

レミリア、さとり、こいし、ルーミアの勢いもあれですが、フランの勘違いっぷりもヤバイですね。

ルーミアとかもフランに対し勘違いしていることがありますが、度合いが違いすぎる……!!








…………さとりはメインヒロインに入れる予定はありませんでしたが、メインヒロイン並みに活躍してますし、昇格させようかな?







それではまた次回にお会いしましょう!

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