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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第4章 ~フラン包囲網、拡散~
235/283

どうしてここに来てるんだろう? byこいし

どうも、東方転妹録最新話更新です!



……泣きたい、予約投稿しようとしたら確認画面で投稿ボタン押し忘れて予約出来てなかったorz


しかも今回は…………うん、展開なんざ録に考えていなかった結果がこれだよ!(困惑)



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー十分後、紅魔館、フランの私室。

ーーーーside フラン



地霊殿の上方から紅魔館の地下室に繋がる穴を抜け、夜になったのか窓から月明かりが差し込む廊下を歩くことなくひたすら飛んでいく。

このメンバーになった理由が分からず未だに戸惑うぬえと、理由なんてもうどうでもよくなったのかニコニコと楽しそうにしているこいし、そしてまるで保護者のように3歩分位後ろを飛ぶ諏訪子を連れて、あれだけいた妖精達がどこにもいないなと感じながら飛んでいたら、ふと気がつけば、私は紅魔館にある自分の部屋の前に到着していた。



「ーーよし! 到着!」


「ここは……フランの部屋かい? フラン、外に出ないの? 八雲紫に会いに行くならマヨヒガに行かないと行けないんじゃないのかい?」


「あぁ、それなら大丈夫だよ。 まっ、フランを見てれば分かるよ!」



迷うことなく私室まで来たことを疑問に思ったのか諏訪子が声をあげ、こいしがほんの少しだけ自慢気に諏訪子に答える。

この時ばかりはぬえも訳知り顔で誇らしげに頷いていて、唯一諏訪子だけが戸惑いの表情を見せていた。

まるでさっきまでのぬえと諏訪子が入れ違ったような光景で、そんなぬえ達にちょっとだけ笑ってから私は扉を開ける。

そしていつも通りの私の部屋を視界に収めると、私は一直線にベッドの傍に駆け寄った。



「えっとね、ここにある物があるの!」


「ある物? んー……マヨヒガに辿り着くために必要な物とか?」


「ちっちっちっ……もっともーっと便利なものだよ! まぁ、フラン以外だとあまり役に立たないんだけどね」


「フラン以外だと役に立たない? なんていうか、謎かけをされてる気分になってきたよ……」



そう言って苦笑している諏訪子を尻目に、私は目的の物をベッドの枕の下から探し当て、高々と天に突き上げる。

そしてその物に妖力を流し込みながら、私は最近紫さんに教えられた合言葉を叫んだ。



「この前合言葉を教えてくれたんだよ! せーのっ……紫さん大好きー!!!!」


ーーシャッ!!!!


「あらフランそれは私が一番ーー」


「ーー無意識踵落としぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」


ーードゴォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!


「いっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃ!!!!!!!?」



合言葉と共に凄まじい早さでスキマを開いて現れた紫さんに、無意識という言葉がこれほどまでに見事に当てはまるのは他にないというぐらい、自然に、気配も無く私の後ろから身を乗り出してこいしが踵落としを叩き込む。

それはいくら妖怪とはいえ鳴ってはならないレベルの音を立てながら紫さんの頭上にめり込み、紫さんの頭を床に叩きつけていた。



「……ねぇ、紫さん? フランにな~に言わせてるのかな? ん? 純粋なフランを騙して合言葉を使って名指しで大好きとか言わせるとか、なんて羨ましいことを…………こほんっ! とにかく、紫さんの後処理はぬえと洩矢に任せるよ! 紫さんは伸びてないで白蓮の所へのスキマを開いてくれる?」


「ちょっと待った! どうしてこいしがフランと二人きりにーー」


「ーーぬえ、何か言った?」


「……え、その……ぬ、ぬぇぇぇ……!?」


「こ、こいし? お、怒ってるの……?」



何だかぬえの悲鳴が変になってると感じつつ、紫さんが現れてから、凄まじい威圧感を放ち続けるこいしに質問を投げ掛ける。

するとこいしは静かに顔を動かし、目が笑っていない笑顔で私の方へ視線を移した。

……はっきり言って、とんでもなく怖い。



「うーん、そうだね。 ちょっとだけ怒ってるよ? だって私が忙しい間に、皆色々と私のフランに変なこと吹き込んでるんだもん。 それにフランも前より遥かに脇が甘くなってるみたいだしね。 少し、二人でお話がしたいの。 あぁ、ちゃんと白蓮の所には行くよ? ただ、スキマを白蓮のいる所の近くに開いてもらえば、スキマを潜ったところで二人でお話ししてからでも行けるでしょ」


「えっ、あっ、う…………うん……」


「あー…………堪忍袋の緒が切れたのか。 それにしても唐突だね。 流石は無意識といった所ーー」


「ーー無意識に目玉えぐるよ?」



首だけを素早く動かし諏訪子に恐ろしい言葉を投げ掛けるこいし。

静かに、それでいてとてつもなく怒っているこいしに釘付けになっている私からは諏訪子の表情は見えなかったけど、諏訪子が押し黙ってしまったし、余程の威圧をされたのだろう。

ただ、こんな時にこんなことを思うのはあれだけど…………こいし、さっきからよく言葉の前に無意識ってつけてる気がする。



「さてと……紫さん? 早くスキマを開いてよ。 じゃないと藍さんに紫さんが紅魔館でよくサボってること言い付けるよ? あることないこと全部」


「ちょっ!? ないことはダメで、しょ……?」


「じゃあ早く開いてよ……ね?」


「………………はい」



遂には紫さんですら言葉がしりすぼみするほど気圧されてしまい、大人しくスキマを開き始めた。

倒れ伏す紫さんに屈み込みながら向けられたこいしの表情は一体どんなものだったのか全く分からないけど、紫さんが顔を青くして頬を引きつらせていただけで大体は察することができるというもの。

開かれていくスキマを前に、こいしが何も言わず私の右手を握ってきたから、私も決して離れることの無いように力をこめてこいしの左手を握る。

……どんなに怒られていても、そのことが怖いなんてことはない。

でも、もしも今回のことが原因でこいしに嫌われてしまったらと考えると…………ただただ、それだけに私は怯えていた。



ーースゥゥッ。


「……じゃ、私とフランは行ってくるから、ぬえと洩矢は紫さんと話を進めててね。 さぁフラン、行こっか!」


「う、うん! えっと、じゃあ行ってきます!」


「……えっ、あっ、うん! いってらっしゃい!」



思い出したかのように慌てて返事をしてくれたぬえ。

まだ固まったままの紫さんと諏訪子はそのままに、こいしは私の手を引きながらスキマを潜っていく。

そしてスキマを潜り終え、内心楽しみにしていたEXパーティはもう終わったんだなぁって思いながら辺りを見渡した時、そこに見えた物に私は強い疑問を感じることとなった。



「……こいしと、さとりのお家?」


「う、うん……前に住んでた所だね」








どうして私とこいしは、こいしとさとりの古いお家の前にいるんだろう…………?




ーーーーー

以上、こいしぶちギレ&フランマイペース回でした!



……そーろそろ、まともに展開考えるべきか……orz

でも一つだけ言えること、フランとこいしのペアだと問題を起こしやすかったr(ry


それにしても、投稿時間予約とか久しぶりだよ!!

おかげで投稿ボタン押し損ねたよコンチクショウ(泣)


それではまた次回にてお会いしましょう!

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