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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第4章 ~フラン包囲網、拡散~
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話を進めよう、話を!! by諏訪子

どうも、東方転妹録最新話更新です!



誰か神様になって1日の時間を増やしてくれ!!!!

凡そ20.625倍くらい!!!!

……本当に、時間がないです。


とりあえず、今週分は完成しました!



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー数十分後、地霊殿玉座の間。

ーーーーside フラン



おはよう、それかこんにちは! それともこんばんはかな? 真っ暗な地底にいると時間が分からなくなっちゃうや!

そんなことはさておき、今私ことフランドール・スカーレットは玉座の横に用意された椅子(何故か玉座よりも見た目も座り心地も良い)にこいしと一緒に腰かけて、諏訪子の話を聞こうとしてるところなんだけど…………何故か、御姉様が虚ろな目をして玉座に崩れ落ちていた。

私と玉座を挟んで反対側にいるさとりがキラキラして見えるくらい嬉しそうにしてるから、きっと御姉様は襲われちゃったのかも。

まぁ二人が幸せならそれで良いよね!



「あー、フラン? レミリアが気になるのも分かるけど、そろそろこっちに視線を向けてくれないかな? いい加減話を始めたいんだ」


「あっ、うん! ごめんね諏訪子!」



不思議そうに御姉様を見ていた私に、満身創痍になった諏訪子が少しばかり不機嫌そうにして呼び掛けてくる。

……元々は私と一緒に幻想郷と白蓮のことについて話したかったらしくて、さっきパルスィと食堂でお菓子を食べてたら諏訪子が床を這いずりながら私を呼びに来たの。

ルーミアに制裁を受けて血塗れになった状態で床を這いながら謝ってくる姿はとんでもなく恐ろしかったけど、思わずカゴメカゴメを撃ってしまってふと気付いたときには諏訪子はさらにボロボロになって床に転がってたんだよね。

そのお詫びとして、常識がないって言われたことは水に流して話を聞くことにしたんだよ!



「よし…………さて、さっそく1つ目の本題に入るけど、私とフランが知る原作の幻想郷よりも遥かに幻想郷(ここ)が完成するのが遅れているんだ。 本来なら今から凡そ650年以上前には幻想郷はおおよその形と慣習が完成してなければおかしい。 だと言うのに今の時点で完成しているのは1つの大結界のみだし、その結界ですら私とフランの知る原作での結界より遥かに弱い。 聞く話ではその結界も結構最近出来たらしいじゃないか」


「んー、でもその原作とのどうしようもない相違点があるんだし、ズレが起きるのもおかしくないんじゃないのかー? 少なくともフランと洩矢の二人の転生者がいる時点で、相違点は存在するのだー」


「だとしても、些か見逃しがたい相違点があるのは事実だね。 私と諏訪子のことはしょうがないけど、幻想郷が未完成っていうのは今後の私達の動向に凄く関わることだもん」



原作では紫さんが『幻と実体の境界』を張ったのは500年以上前で、文お姉さん達が幻想郷に住み着いたのも1000年以上前のはず。

だけどこの世界では私が生まれてから結界が張られ、文お姉さん達は幻想郷に住み着いた。

月面戦争も同様だし、ルーミアもEXのまま、何より諏訪子の子孫となる風祝が生まれていない。

……まぁ、諏訪子は悪魔の私に生ませる気満々みたいだけどね。



「じゃあ一つ一つその原作ってのに沿って修正していくの? フランがそうするなら私も手伝うよ!」


「んー、まぁ全部を修正することはないと思うよ。全部を修正するとしたらルーミアの力の大半を封印して紅魔館から追い出さないといけなくなるし、私自身、紅魔館(ここ)の地下に幽閉されないといけなくなるもん」


「さらに言えば白蓮も再び封印しないといけなくなるね。 鬼達も地底に行ってもらうことになるし、ぬえにも星蓮船の人達と一緒に地底に封印されてもらうよ」


「……改めて聞いてみて思ったけど、フランと洩矢の知ってる原作(やつ)って本気で私達の扱い酷いね。 つーかほとんど修正しなくていいじゃんそれ…………」



そう、ぬえの言う通りだよ。 実際修正しなくて良いことだらけだし、幻想郷の安全性だけが心配なんだから修正するのはとりあえずは結界の件だけで良いしね。

……まぁ、どうにかするとしたら結界の件は紫さん達と話さないといけないんだけど。



「……それなら、後でこの前藍さんに隠れて紅魔館で遊んでいた件で八雲紫を脅し……こほんっ、八雲紫を呼びましょう。 それまでは保留ということで…………」


「何だか今とんでもない台詞が聞こえた気がしたけれど…………いえ、何でもないからその場から動かないでさとり!」



異様なまでにさとりに警戒している御姉様。

きっとさっき私がいない間にさとりにとことんやられたんだろうなと思いながら、安心させるために右手で御姉様の左手を握っておく。

すると御姉様が強く握り返してきてくれて、同時に落ち着きを取り戻していったようだった。



「あっ……パルバルパルパルパルバルパルパル……!!!! 美しい姉妹愛、妬ましい……!!」


「いや、そこも妬むの!? ってそうじゃなかった、レミリアさん達を害するならこの不肖黒谷ヤマメ、刺し違えてでもパルスィさんを止めるからね!」


「いやいや、ヤマメも話が飛躍しすぎだって…………ま、まぁとりあえず幻想郷の話は一旦ここで終わるとして、次は白蓮達についてだね。 といっても、これは伝言を伝えに来ただけなんだけど」


「伝言?」



ハンカチを噛んでパルバル言い出したパルスィと何かを決意したかのような表情を見せるヤマメは視界に入れないようにしつつ、諏訪子の言葉に引っ掛かりを覚えた私は首をかしげる。

何か問題でも起きたのだろうか…………そんな私の懸念は半分当たりで、半分外れだった。



「うん、伝言さ。 『仕方がないこととはいえ姐さんは困っている方々を救うことも出来ず悲しそうにしているし、星はフランさんに会いたいのかいつもフランさんの話ばかり…………そろそろ二人をどうにかしてもらえないかしら?』って、一輪から頼まれたよ」


「一輪からの伝言だったんだね。 って、なんて言うか色々と落差が凄いけど……と、とりあえず紫さんに会いに行くついでに一度顔見せに行こっか。 紫さんと合流してからならスキマを開いてもらえるしね」


「……まぁ無償で開いてもらえるのはフランだけなのかー…………」


「えっ?」


「何でもないのだー!」



ニコニコと笑っているルーミアに疑問の視線を向けつつも、私は御姉様とこいしの手を握りながら椅子から立ち上がる。

そして皆に向かって静かに微笑みかけると、御姉様の手を離してこいしを引っ張りながらぬえの側まで駆け寄った。

不思議そうに私を見つめる皆の視線を感じながら、もったいぶるようにゆっくりと口を開く。



「……じゃあ、さっきの騒動の後始末もあるだろうし、私とこいしとぬえと諏訪子だけで行ってくるね! それにちょっとだけ、このメンバーで行動してみたいの!!」


「……………………えっ?」


「あー、成る程、そういう繋がりか」



訪れたのは膠着と静寂ーーーー私の一言に誰かが声を漏らし、諏訪子が察したのか頷きながら苦笑している。

そんな諏訪子に声を掛け、何故か固まる御姉様達を置いたまま私はこいし達と共に玉座の間を後にした。

……そして戸惑うこいしとぬえを引っ張りながら地霊殿の廊下を駆けている時、後ろの方からとんでもない声量の叫びが聞こえてきたのだった…………。





ーーーーー

以上、繋ぎ回でした!



……あぁもう、時間がほしい、咲夜さんに時間を止めてほしい。

時間が……時間が足らない……!



それではまた次回にてお会いしましょう!

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