ツッコミとは、諸刃の剣ね byレミリア
どうも、東方転妹録最新話です!
といっても、あと少しで最新ではなくなるのですが……f(^^;
そして更新が遅れて大変申し訳ありません。
ボランティアにすさまじく時間と体力を消耗しているため、執筆に時間が割けていない状況です。
ボランティア自体は、とても充実してますけどね。
それでは楽しんでいってください!
ゆっくりしていってね♪
-----数十分後、地霊殿の玉座の間。
----side レミリア
客間での一騒動を終え、私達は玉座の間にやってきていた。
玉座に腰掛け、ふと私は思考を巡らせる…………私もこれまで生きてきて、そういうものだと理解はしても腑に落ちないと感じることはよくあった。
どうしてフランは家出癖を持ってしまったのかとか、どうしてさとりはあそこまで変態なのだろうとか、どうしてルーミアはよく喧嘩を売ってくるのだろうかとか、どうしてこいしはレーヴァテインで燃やされても私より平気なのかとか…………どうして、封獣はこんなにも早く復活するのか、とか。
「っつぅ~~…………あー、まだ痛いや……」
「えっと、ごめんねぬえ? あまりにも錯乱してて、私に襲い掛かってきたから思わず蹴りあげちゃった……」
「んっ、まぁあれは私が悪いんだしフランは気にしなくていいよ。 それより、洩矢の神様はフランと話があるんでしょ?」
はっきり言って凄まじい回復能力を持つ私やルーミアですら喰らいたくないと思うフランの金的膝蹴りを受けて、よくもまぁあそこまで平然としているものだと思う。
実際に当たったのはフランの可愛らしい膝ではなくこの世の癒しと程よい柔らかさ、そして心地よさ全てを詰め込んだ太股だったわけだけれど、それでもフランとて吸血鬼、武器としてその四肢を用いれば尋常ではない威力を生み出す。
自分がさっきの金的を喰らったとしたら……もう、想像するだけで身震いしてしまった。
そんなことを考えていると、洩矢が苦笑いをしながら頬を掻いていた。
「あ、あぁ……そうなんだけど、一つ、いや二つツッコんでもいいかな?」
「んっ、別にいいけど……何?」
頬を掻くのを止め、洩矢が封獣と私を交互に何度か見た後、深呼吸を始めた。
その瞬間、何をツッコまれるかを察した私もまた迎撃体勢を取る。
「すぅぅ…………どうして地霊殿なのに玉座にレミリアさんが座ってるのさ!? ってかさとりさん貴女もなんでごく自然にレミリアさんの脇に控えてるの!? そして封獣ぬえ!!!!!! 貴女は常識人じゃなかったの!!!? 痛いのだとしても股間を撫でるぐらい自分でしろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!? 何故フランに撫でさせてる、っていうかフランも撫でなくていいから!!!! おてて洗ってきなさいおてて!!!!!!」
「1、2、3…………6回もツッコミしてるのだー」
「2回じゃすまなかったね。 とりあえず、フランは私と一緒に洗いっこしに行こうよ! たーくさん、色んな所を洗ってあげるからさ!!」
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!? そこなんで冷静にツッコミの回数数えてるのさ!? そして古明地こいし! 貴女は駄目!! フランの付き添いならまだルーミアの方が安心して任せられる!!!!」
「ふっふっふっ……私はやっぱりこの中で一番の常識人なのかー! フランを任せられるのはこの私しかいないのだー!!」
「それはない、断じてない! 一番の常識人はどう考えてもパルスィだよ!!!? ルーミアはフラン並みに常識ないでしょうに!!!!」
「むっ! 私は常識あるもん!! そんなこという諏訪子の話なんてもう聞いてあげない!!!! パルスィ、行こっ!!」
「はいはい、それじゃあ手を洗ったら冷たいお菓子を食べましょうか。 冷たくて甘そうなお菓子が食堂にあったから、食べたら気分も落ち着くと思うわよ」
「えっ!? あっ、ちょっ、フラン!!!? ごめん、ルーミア並みって言ってごめん!!!! 謝るから許してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!?」
洩矢のツッコミ祭りを玉座にもたれてゆったりと眺めながら、洩矢の未熟さを感じる。
こんな色んな意味恐ろしい面子にツッコミを入れてもしょうがない、そのことに気付いていないのだ。
一々ツッコミを入れていたら勢いで言ってはいけないことまで言ってしまう…………その結果、洩矢はフランに逃げられ、今はダーインスレイブを構えたルーミアを背後に置くことになってしまっている。
そう、ツッコミなんて、入れてはいけないのだ…………。
--シュルルッ…………。
「……そうですね、全部にツッコミなんて入れてたら身が持ちません。 だから必要最小限のツッコミに全てを籠めるのです。 ですから私も、愛するレミリアにツッコミを入れることに専念しますね」
「その通りよ、全部にツッコミを入れてたら身が持たないわ…………だけど、さとりが言ってるツッコミは別の意味でしょ? っていうかヤマメはどうしたのよ、ヤマメは」
「……玉座の後ろの壁に口を塞いで磔にしています。 それと私の言うツッコミとは、にゃんにゃんすることですよ?」
さとりの言葉を出来るだけ聞き流しながら、さとりの触手が玉座ごと私の肢体に絡み付こうとしてくるのを、平静を装いながら必死に振り払う。
どうにか助けを求めようと視線を玉座の間にいる皆に向けてみるけど……洩矢は静かにルーミアにやられているし、こいしと封獣はあからさまに私とさとりに背を向けていた。
……今はルーミアにやられているけど、私もまた後で洩矢をボコろう。 私のラッキーエンジェルであるフランをこの場から去らせた罪は重い…………おかけで助けを求められないじゃない!!!!!?
「OK、それなら前にフランが射命丸に貰っていたネコミミと尻尾を持ってくるからここで待っていなさい。 そうしたらにゃんにゃんできるでしょ?」
「……そうですね、ネコミミと尻尾を付けたレミリアと沢山にゃんにゃんできますね。 確かにそういう趣向もいいと思います!」
「ちょっと待って、どうして私が付けないといけないのよ!?」
「……簡単なことですよ、可愛くなったレミリアを性的に食べるためですから!!」
「伏せてよ!? 食べるって言う前の三文字は伏せてよ!!!? というか必死に避けてたことを遂に言いやがったわねさとりぃぃ!!!!!?」
駄目だ!! もうスルーしている余裕なんてない!
どこかへ、フランの元へ逃げないと…………って体が動かせない!?
話に気を向けている間に完全に縛られたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?
「さぁ、地霊殿二回目の宴の始まりです!!!!」
「それ違っ……!!!? ちょっ、誰か、助けて!!!! フラン!!!!!! フラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!?」
……あぁ、やっぱりフランがこの場にいなくなった原因の洩矢は全殺し確定ね、こんちくしょうめ…………。
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以上、ツッコミに救いはない回でした!
……あれですね、久々にさとレミシーン書いた気がしてます(笑)
次はこいフラ書くか、ルミフラ書くか、ぬえフラ書くか、◯◯フラ書くか…………ストーリーなんて二の次です(メソラシ)
それではまた次回にてお会いしましょう!




