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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第4章 ~フラン包囲網、拡散~
231/283

それはきっと勘違い

どうも、東方転妹録最新話更新です!



今日は若干短めですが、レミリア&ルーミアメインでお送りしますよ!



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー1時間後、地霊殿廊下。

ーーーーside レミリア



私と共に意識を取り戻すのに三十分、触れてはならないこと(胸の大きさ)に触れた洩矢とヤマメに制裁を加えるのに五秒、起き上がってきたさとりとこいしを縛り上げるのに十秒、未だに暴れまわっていた地霊殿の妖精メイドを締め上げるのに二分。

以上が紅魔館最強の黒い剣士、ルーミアの戦果とその所要時間だ。

勿論洩矢とヤマメは半殺しどころか抹殺寸前にまで追い込まれていたし、さとりとこいしは驚き固まっている間にミノムシの様に縛り上げられていた。

地霊殿の妖精メイド達は……再起不能なまでに粉砕されたとだけ言っておこう。

……本気になったルーミアを止められるのはフランだけだという状況を、そろそろ真面目に変えなければならないのかもしれない。



「フランの私室にも玉座にもフランはいなかったのだー。 御義姉様、次はどこを探すのだー?」


「そうね……まかり間違って封獣がいたような部屋に入ってしまいたくないし、ここは無難に食堂かテラスに行きましょうか」


「了解したのだー! ……ぬえ、いつもは常識人なのにフランが関わるとダメダメなのかー」


「それ、貴女に言われたらおしまいよね」


「フランに関わるとダメダメな妖怪筆頭が何言ってるのだー?」


「OK、その喧嘩買ったわ!!」



十分ほど前に地霊殿に着いてから保護のためフランを捜索していた私は、少しばかりルーミアとじゃれあいながらとりあえず次の探索目的地である食堂へと向かう。

地霊殿の住民の各々が使っている個室には何があるか分からない……ぬえがいたのは客室だったけれど、それでも個室への恐怖を私とルーミアに植え付けるには十分の光景が広がっていた。

だからこそ個人ではなく皆で使うような場所なら、少なくとも恐ろしい光景は広がってないだろうと考え食堂を目的地としている。

……因みに半死の洩矢とヤマメ、そして縛り上げたさとりとこいしを封獣のいた部屋に放り込んだのは言うまでもない。



「----とにかく、私はルーミアほど酷く壊れたりしないわ。 フランの手前、フランに誇ってもらえる様に振る舞わなくてはならないもの」


「振る舞った結果がさとりに邪魔されたりフランを心配させたり……散々すぎて涙が出てきそうなのかー」


「ねえルーミア? 貴女、私に何か恨みがあるのかしら?」


「いい加減フランを私のお嫁さんにさせろなのだー!」


「寝言は寝ていえド変態紳士」


「戯れ言ぬかすな姉バカ淑女、なのかー」



成る程、どうにもこの宵闇妖怪は粛清されたいようだ。

同じ夜の闇を好む者同士、どちらがフランの傍にいるのに相応しいか決着をつけねばなるまい。

以前からやたらと私に喧嘩を売ってくることが多いルーミアだったけれど、そろそろその因縁も断ち切るべきなのだろう。

私はそんなことを考えつつ、ルーミアと歩きながら互いに睨み合っていた。

……後から考えれば、そんなことをしたりせずにちゃんと前を向いて歩いていればこんなことにはならなかったのかもしれない。


--ガチャッ、ドンッ!


「痛っ!?」


「へっ? あっ、ちょ----」


--チュッ…………。


「----っ!!!!!?」



食堂へと続く廊下の途中にある扉の一つが開き、不幸にもルーミアと睨み合っていた私の後頭部と右半身に鈍い音を立てながらぶつかる。

思ったより勢いよく扉が開いたせいか、私は前のめりになり、ルーミアの方へ倒れ込んだ。

ここで二つ目の不幸があったが、それはお互いの顔の距離だった。

元は仲が良いルーミアと睨み合っていたせいで互いの顔の距離は近く、偶然にもルーミアとキスをしてしまったのだ。

唇に広がる柔らかく優しい温もり、フランやさとり、こいしの唇とはまた違うほのかな夜と血の香りを持ったその感触が、ルーミアとキスをしているという事実を私に認識させていた。

そして三番目の不幸が…………。



「あっ、誰かいたの!? ごめんなさい! ぶつかった音が……あっ…………」


「どうしたのフラン? 扉の前で固まっ…………成る程、お取り込み中だったのね。 全く……妬ましいったらありゃしないわよこんちくしょーーーーーー!!!!!!!! パァァァァァルパァァルパルゥゥゥゥゥゥゥウマゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!」


「「………………」」



その扉から濃厚な血の香りと共に現れたのは、丁度探していたフランその人。

もう一人オマケも一緒にいたけれど……そんな些細な問題は今の私にとってどうでもよかった、フランに見られたことだけが問題だった。

ただでさえフランの目の前でさとりに日常的に襲われたり、混乱している時にフランの上でこいしとディープキスをしたりしてしまっているというのに、このままではまたフランが勘違いしてしまう…………その予想は完璧に当たっていた。



「あっ…………え、えっと! ル、ルーミアも御姉様ハーレムの一員になってたんだね!? 前々から御姉様とはケンカップルっていうのかな? そんな感じな時が多かったし、これからもさとりとこいしに負けないように頑張ってね!! じゃ、じゃあどうぞごゆっくり!」


「ち、ちょっと待ってフラ「パルパルパルパルパルパルウィィィィィィィィッス!! パァァァァァルパァァァァァァァァルゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」ン、って貴女本当にうるさ----」


--バタンッ、ガチャッ!


「--い、ってフラァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!? お願い出てきて!! 弁解をさせてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


「私からもお願いなのだフラァァァァァァァァァン!!!! どうか出てきてほしいのだー!!!!!!!!」



しかし、どれだけ叫んでも閉じられた扉は開かない。

結局フランが扉を開け、私達が誤解を解けたのは更に三十分後になったのだった。





ーーーーー

以上、レミリアラッキースケベ炸裂回でした!



さりげなーくぬえ以外とキスを済ませているレミリア(笑)

フランもそうであるように、レミリアも天然たらし&ラッキースケベですね(笑)



それではまた次回にてお会いしましょう!



P.S.

誰か一日を36時間にしてください(切実)

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