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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第4章 ~フラン包囲網、拡散~
223/283

見直し会議開始!

どうも、東方転妹録最新話更新です!



えー、最近更新が安定しなくて申し訳ありません!

年始年末って、忙しくて…………orz


……ん? 火曜日になってる? 気のせいです(笑)



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー十分後、紅魔館、玉座の間。

ーーーーside レミリア



冷たくなっている玉座に深く腰かけると、人間や他の妖怪と比べ元々あまり高くないなけなしの体温を玉座から奪われる。

その感覚にほんの少し身震いしながら肘置きに左手を添え、右手は指先を額に向けて持っていき誰にも表情を悟られないように右手全体で顔を隠す。

……とはいえ、今この場にいる面々の内一人には全く意味を成さない行為であったけれど。



「……さとり、その手紙の通りなら一先ずフランの誤解は解けて、今は寝ているのよね?」


「……えぇ、スキマから覗いた八雲紫の心を読んだ内容と手紙の内容も一致していますし、今回ばかりは信憑性は高いですね」


「ならフランには後でゆっくり謝って、その件は解決ね。 残るは…………」



そこで言葉を切り、右手を額から外して今広間にいる面々を見渡す。

……さとり、こいし、ルーミア、封獣。

さとりとこいしはもうすぐ完全にそうではなくなるけど、今ここにいるのは紅魔館の主たる者達だけだ。

何故射命丸や鬼達がいないかと言えば、これから話す内容が親しき仲と言えど部外者に話す訳にはいかないということに他ならない。

……話す訳にはいかないというのも、最近特に起きているフランの紅魔館離れに関する対策会議を行うからだ。



「……残るは、最近フランが紅魔館を去ろうとすることが多いことについて、ね」


「先に言っておくけど、ここ最近は御義姉様が原因なのが多いのだー!」


「……返す言葉も無いわ」



いや、確かに私の愛情表現がフランの好みと合わなかった為にフランに嫌がられた可能性は否定できない……というか、嫌がられた。

特に観察日記とか、色々と…………って、そんなこと考えている場合じゃないわ!

とにかく会議を進めないと!



「こほんっ! えー、とにかくこれからフランが紅魔館から出ていきたくなくなるような対策を考えなくてはならないのよ! さぁ、何か案がある者は挙手しなさい!」


「んじゃあ、はい」


「よし、封獣!」



議題について先陣を切ったのは、私達の中で一番最後に紅魔館に住み始めた封獣。

普段の怠惰な態度からは想像できない程いざという時は素早く動き、私とフランの貞操を全力で守ってくれるだけではなく、紅魔館の風紀が乱れないように日頃から目を光らせている紅魔館の遊撃兵。

彼女ならば、鋭い洞察力と直感を持ってして素晴らしい案を出してくれるだろう。



「いっそ私がフランに着いて行って楽しい二人旅をーーーー」


「はい却下ぁっ!!!!!!」


「ちっ!」



駄目だ! 凄いキメ顔で物凄い煩悩溢れる提案をしてきたわ!!!! その上舌打ちまでしてきたし!!

ま、まぁ下世話な話をしてこなかっただけマシだけれど……えぇい! 次よ次!!!!



「他の案がある者!!」


「次は私なのだー!!」


「……少し不安だけれど、まぁ良いでしょう。 さぁルーミア、言ってみなさい!」



二番手はフランの専属騎士となりつつある宵闇の魔剣士、ルーミア。

普段はこいしと共に変態行為に走ることもあるけれど、紅魔館の、フランの一大事の時には凄まじい活躍を見せ己を貫くことのできる立派な戦士だ。

策を巡らせることも出来る彼女なら、直球且つ真っ当な案を出してくれるだろう……多分。



「フランが家出する原因になりやすい御義姉様を排除ーーーー」


「却下・ザ・グングニルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」


「スピアじゃないのかー!!!!!?」



名前なんてどうでも良いのよ! バカの頭に向けて投げられれば何でも良いわ!!!!

全く、最早フランの唯一の肉親であり姉である私を排除しようとするなんて……まっ、冗談のつもりでしょうけど。

……冗談よね? 前から喧嘩をよく売ってきてたのはルーミアだけれど、冗談のはずよね?



「さ、さぁ! 次は誰!? 誰でも掛かってきなさい!!!!」


「……では私がーーーー」


「却下! そして却下!! 千本の却下の山ぁぁぁっ!!!!!!」


「名乗り出ただけですよ!!!? うぅ……レミリアとフランをまとめて地霊殿に連れていけば良いって言おうとしただけなのに……!」


「人はそれを拉致と呼ぶのよ!!!!」



やはりさとりは油断ならないわ! 地霊殿は私ではなくさとりの領域となる場所…………そんなところにフラン共々連れていかれれば、貞操どころか自由すら危ういわよ!

……今後はさとりから地霊殿へ誘拐されないように警備を強化しないといけないわね。



「よし、後は…………」


「後は、私だけだね! というわけで提案してもいい?」


「………………先に言っておくけれど、束縛等なしに紅魔館にフランを居させる案を出しなさいよ?」


「矛盾しまくった要求をしてくるね……まぁ、要はフランが自分の意思で紅魔館に居たいって思うようになればいいんでしょ?」


「えぇ、そうよ。 その口振りだと、こいしには何か良い案があるのかしら?」



最後はこの世で最強且つ最狂且つ最凶のド変態妖怪さとりの妹、無意識ストーカーの古明地こいし。

普段からフランのドロワーズを盗み、フランのスカートを盗み、フランの帽子を盗み、フランに最もボディタッチをし、フランに最もレーヴァテインで燃やされている、正しくさとりの妹と言える程のド変態だ。

本当にどうしてこの世にこのド変態性犯罪者姉妹が誕生したのかと全力でこの世の法則を創った者に問いただしたいものだけれど…………まぁ、今は冷静に話しているみたいだし、聞くだけ聞いてみましょうか。



「さっ、早く聞かせて頂戴な」


「うん……考えたんだけどさ、フランが家出をし始めたのは私達がフランへの気持ちに慣れ始めた頃からだと思うんだ。 言い換えてみればそれまでの初々しい気持ちの時はフランは家出とかしなかったってことになるけど、記憶を辿れば確かにその通りなんだよね。 むしろ私の場合なんかだと、修行のために私からフランの元を離れたりしたぐらいだもん。 だからさ、これまで積み重ねてきた気持ちを否定するつもりはないけど、今一度フランと出会った時の気持ちに戻ってフランと接してみれば、フランも紅魔館から逃げ出さなくなるんじゃないかな?」


「……こいし、貴女は紅魔館(ここ)にいて良いわよ。 さとりは地霊殿に送るけど、こいしが紅魔館(ここ)に残るなら代わりにルーミアと封獣を地霊殿に送るわ」


「「「ちょっ、レミリア(御義姉様)(フランの姉さん)!!!?」」」



今、私はさっきまでの自分を心底恥じているわ。

こいしがここまでしっかり考えていたなんて……あぁ、見抜けなかった私もまだまだってことね!

フランを奪われたりしないよう、私も精進しなければ!!!!



「本当に素晴らしい案ね、こいし!! 因みに貴女のフランと出会った時の気持ちって、どんなのだったのかしら?」


「えっ? 全力で既成事実作って早くフランを手に入れたいって気持ちだったよ?」


「……あぁ、そう……そうだったのね…………」



例え提案内容が良くても、初心が駄目な状態なら一難去ってまた一難じゃない…………。

……最早ツッコム気力を失った私は、再び右手を額に持っていきながら静かに溜め息を吐き、やるせない気持ちで静かにこいしの提案を認可したのだった。



……フランの貞操が奪われそうな時だけ、止めることにしましょう、うん…………。



ーーーーー

以上、唐突な作戦会議回でした!



レミリアのツッコミスキル向上が止まらない……!!

何気にフランがいなければ、一番の常識人になるのはレミリアだったり(笑)



それではまた次回にてお会いしましょう!

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