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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第4章 ~フラン包囲網、拡散~
213/283

※子どもは泣くと中々泣き止みません。

どうも、東方転妹録最新話です!



えー、今回はようやく魔界から戻ってこれたと言うか、大量のキャラを動かさなくてすむようになったというか……とにかく、やっと進みました(笑)


そしてついにフランが…………!



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー十分後、紅魔館。

ーーーーside フラン



さて、世の中には他の人にとってとても役立つ能力を持つ人達がいる。

じゃあその人達は周りからどういう扱いを受けるかといえば……もし、当人が弄られやすい性格の場合、答えは簡単になる。



「送ってくれてありがとう紫さん!」


「ふふっ、どういたしま「気にしなくていいのよフラン、『それ』はそういう役目があるのだから」して、って風見幽香!? 貴女私のことを一体何だと「紫様が誰かのために唯一役立てることが『これだけ』なのだから、フランもそこまで気にしないでおくれ」思って……てぇ、らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!? 貴女私の式でしょ!? ねぇちょっと聞い「まぁ『紫だもの』、いつものことだからフランも気にしないでいいと思うわ!」てる、っ……!!!!!? ゆ・ゆ・こぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!? 貴女は私の親友でしょ!!!? 流石にそれは酷いと「紫様、せめてフランさんの半分の半分くらいは家事が出来るようになってから口を開いてください」…………はい、藍さん、すみませんでした…………」


「式に敬称を付けて謝る位ならさっさと覚えるべきでは……? まぁ、私としては厄いですから現状でも構いませんが」


「……ふふふっ、もうどぉにでもなーれ…………」


「えっと、よしよし……」



ルーミアと一緒に穴を一気に大きく広げてから体感でおよそ10分、空気を読んで(紅魔館の皆に空気は求めちゃいけないよ!)結界の穴の外で待っていた紫さん達と合流して、そのまま紅魔館の庭にスキマを潜ってきた私達。

スキマを皆が潜ってからすぐに紫さんにお礼を言ったけど、その直後に紫さんは全力で皆から弄られていた。

必死に抗議をしていたけど、流石に藍さんの止めの一言と雛の追い討ちには敵わなかったらしく紫さんがその場にがっくりと膝から崩れ落ちる。

この後のことは御姉様達に任せて、とりあえず私は崩れ落ちた紫さんの頭を撫でておいた。



「さて、とりあえず一度紅魔館(ここ)で休憩しましょう。 そこの僧侶達も話す時間が欲しいでしょうし、蛙の神とやらにもゆっっっっっくりと確認したいことがあるし…………あぁ、それと他の客人達はメイドに客室へ案内させるから、それぞれのんびりしていて頂戴な。 それから美鈴は人里の仮拠点に撤収指示を出しに、ルーミアは私をさとりから守って頂戴!」


「……ちょっと待ってください! 最後のはいらない指示ですよね!? レミリア、聞いていますか!?」


「えー……そうしたら、こいしとぬえがフランを独占…………ってそういえば二人とも気絶してたままだったのかー。 まぁ、それなら大丈夫なのだー!」



さとりの叫びはスルーされ、ルーミアの元気の良い返事と共に紅魔館の扉が開いて中から妖精メイド達が出てくる。

そしてある程度のグループに紅魔館組以外の皆が小分けされた後、紫さんは藍さんに足を掴まれ引きずられて、何故かこっちに来ようとする文お姉さんや勇儀は椛、にとり、萃香に引っ張られて、幽香さんは慧音さんに説得されながら、こちらをチラチラと見る星はナズーリンに手を引かれて、それぞれメイド達に案内されて紅魔館の中に入っていった。

中庭に残ったのは、私と御姉様、さとり、ルーミア、気絶しているこいしとぬえ、美鈴、諏訪子、数人のメイド。

私とルーミアを傍らに置き、全力でさとりを警戒しながら御姉様がゆっくりと口を開く。



「……それじゃあ、美鈴はさっき言った通りに頼むわ。 そこのメイド達は気絶しているこいしとぬえをそれぞれ私室に運んで頂戴、引き摺っていって構わないわよ」


「「「了解しました!」」」



御姉様の一声により、美鈴は門を出て人里へ、メイド達はこいしとぬえをちゃんと抱き抱えて紅魔館の中に入っていく。

こいしとぬえを運ぶメイド達の様子を眺めていた御姉様は、少しだけ口許に笑みを浮かべながら再び私達の方へ視線を戻した。



「さて、残るは私達ね?」


「……そうですね。 ですが私は少しばかり洩矢諏訪子と話したいことがあるので、私室に戻りますね。 レミリアとルーミアも、フランとどうしても話したいことがあるようですし」


「話したいこと……?」


「あら、流石さとりね? 察しが良くて助かるわ」


「まぁ、能力で私達の考えを読み取ったのはまる分かりなのだー!」



さっきまでは御姉様を私と挟むように立っていたルーミアが、さとりの言葉を聞いている間に私の傍にいつの間にか来ていた。

まるで私を逃がさないとばかりに私を挟んで立つ御姉様とルーミアに、一気に不安が押し寄せ思わず視線を宙にさ迷わせてしまう。

そしてふと諏訪子と視線があった時、諏訪子は私の両隣に視線を動かした後、苦笑してさとりの傍まで何かから逃げるように寄っていった。

……はっきり言って、何だかよく分からないけどすっごく逃げ出したいよ……!



「……それでは、私達は行きましょうか。 紅魔館(ここ)での私の私室に案内します」


「あー、うん。それじゃあ御言葉に甘えてお邪魔するよ…………それと、まぁなんというか……頑張って、

フラン!」


「あっ、ちょっと待って諏訪子……!」


ーーガシッ!!!!!!


「ひゃうっ!?」



何故か意味深な言葉を残してさとりの後に着いていく諏訪子の様子に一気に不安が極限まで達し、思わず駆け出そうとする私。

しかしそれは叶わず、突然しっかりと御姉様とルーミアに両手を握られてびっくりして止まってしまった。

そして恐る恐る御姉様とルーミアの様子を窺ってみると……。



「あら、フランったらどこに行こうと言うのかしら?」


「フランは私達と一緒にいないとダメなのかー! 本当はぬえも一緒のはずだったんだけど……まぁ、気絶してるから仕方ないのだー!!」


「ひっ……!?」



にっこりと、どこからどう見ても笑顔としか言えない程にっこりとして、私を見る御姉様とルーミア。

ただそれだけならどうってことはない、よくある日常のヒトコマなんだけど……優しくではなくガッシリと掴まれている両手から伝わってくる何かと、二人の背にある(ルーミアは闇を具現化している)翼がまるで私を威嚇するように大きく広がっていたせいで、最早私の心は恐怖に満ちてしまっていた。

いつも優しい御姉様とルーミアが怖いし、その理由も分からない…………その上この訳の分からない状況から助けてくれそうな人はもうこの場にはいない…………吸血鬼として非常に情けないけど、もう私の心は限界を超えていた。



「あぅ……ぅぅ…………ひっく、うぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!! ごめんなさいーー!!!!!!」


「えっ、ちょっ、フラン!!!? ほら、大丈夫だから落ち着きなさい!!!?」


「あわわっ! や、やり過ぎちゃったのかー!!!? ほら、もう怒ったりしてないから、泣き止んで欲しいのかー!!!!」



泣き出す直前に、御姉様とルーミアが怖くなっててさとりがそれを見逃すくらい……その上さっきのルーミアの発言から、ぬえもまた、『私に何か怒っている』ということに気付いた私は泣きながら御姉様とルーミアに謝る。

もちろん何が悪かったのか、全く分かっていないけど、それでも皆を怒らせてしまったことに謝らずにはいられなかった。

そんな私に慌てたのか、御姉様とルーミアが慌てて横から抱き締めて泣き止ませようとしてくれるけど、まだまだ涙は止まらない。



「ひっく、うぇぇ……! ごめんなさい……ぐすっ、ごめんなさいーー!!!!」


「あぁ、もう良いのよフラン!? もう怒ったりしてないし、そこまで泣かれたら私も悲しいわ!」


「ほら、フランの好物の紅魔館特製飴玉あげるから、早く泣き止んで欲しいのだー!」



必死に抱き締めてくれたり、私の大好きな飴玉を食べさせてくれようとしたりと、頑張って泣き止ませようとしてくれる御姉様とルーミア。

しかしそれでも私の涙は止まらず、結局私の泣き声を聞き付けていち早く紅魔館から飛び出してきた文お姉さんが御姉様とルーミアを押し退けて私を連れ去り、そのまま文お姉さんが使っていた客室のベットで文お姉さんに抱き締められて寝付くまで泣き止むことはなかったのだった……。





ーーーーー

以上、紫撃沈&フラン号泣回でした!



……レミリアとルーミア、次回まで生きていられるんだろうか?


とりあえず台詞が無かったのに最後に美味しいところを持っていったのは最速の文だったとさ(笑)

速さは大切!


それではまた次回にてお会いしましょう!

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