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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第1章 ~生まれ変わったら吸血鬼!?~
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それぞれの修行と、その惨劇

どうも、最新話投稿です!


今回は皆の修行話です!

そして、それに伴う惨劇もありますよ?




それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪


ーーーーー3ヶ月後。

ーーー月面戦争まで残り8ヶ月。


ーーーーside フラン




「…………そこっ!!」


「きゃあぁぁ!?」



皆さんこんにちは!!

皆と修行中のフランドール・スカーレットだよ!!

今は椛と居合い切りの練習してるの!!

……メンバーの中で一番強いルーミアとの戦績は、勝ちも負けも半々くらいだから引き分けてるんだけど、勝ったときの勝因が咄嗟のカウンターなんだよね。

だから今はレーヴァテインの形に彫った木刀で居合い切り練習してるんだよ!



「っ、たたた…………フランさん、大分できるようになりましたね。 これなら例えルーミアさんが相手でも、意識して居合い切りができると思いますよ?」


「そっかぁ! でも、まだ早く剣を振らないとダメだよね……」



本当はルーミアの早さに着いていけるようになるまではしなくていいんだけど、前世知識そのままだと月の連中はバルカン砲やらレーザー砲やら使ってくるって考えられるの。

リーチはレーヴァテインの炎で何とか出来るから振り抜く早さが早くなっておかないと、気が付いたら私達が蜂の巣みたいになっちゃいそうなんだよね。



「……まぁ考えるより今は一旦休みませんか?

私も体中痛みますし、気分転換しましょう」


「うん!」



難しい顔をした私に気を使ってくれる椛。

身振り手振りを加えて、大袈裟に痛い所をアピールしてる…………本当に、優しいなぁ。



「……えへへ、モフモフ〜〜!!!!」


「っ!? ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!? し、尻尾はダメぇぇぇぇぇ!!!!」



……気分転換なんだから、モフモフしても許してくれるよね!!

モフモフ〜……!








ーーーーside 勇儀



「そぉら!!!!」


「っ!? ま、まだやられませんよ勇儀!!!!」



おぉ、良く避けまくるねぇさとり。

多分考えを読まれてるから、どんなに素早い攻撃でもギリギリ避けてるんだろう。

……ただまぁ鬼である私の素早い攻撃だから、射命丸やフランの素早い攻撃よりは全然早くないんだよねぇ……。

せめて私に反撃できる余裕はないと月面戦争とやらでは危ない、か。



「よし、もう避けるとかいった小細工は無しだよさとり!!!! 私の攻撃をぶち破るような攻撃をしてきな!!!!!! じゃないと、死ぬぞ!!!!」


「……全く、無茶苦茶な注文をしますね……!!!!」



……何だかんだ言いながらも反撃準備はしてるんだねぇ!

なら、その期待に応えて気合いの一発くれてやろうじゃないか!!!!!!



「そらっ!! これでもくらいなぁぁぁぁぁ!!!!!!」


「だから貴女は無茶苦茶過ぎなんですってば……!!!!!!」


ーーーー『三歩必殺』

ーーーー『想起、三歩必殺』


ーードガァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!








「…………ほぉ、もやしっ子の物真似にしちゃあ威力あるじゃないか?」


「……も、もやしっ子って…………言わない、で…………!」



先程の衝突でぶつかり合った右腕が痺れている私に対し、さとりは地に倒れ伏してしまっている。

まぁ普通に考えれば当たり前の結果ではある、が………



「それにしても前の時より威力が落ちてるように思ったんだけど、まさか加減したのかい?」


「前?…………あっ、いつかの朝に使った時のことですか?」


「あぁ、そうだよ。 で、どうなんだい?」



確かにさっきやってた時、さとりは万全な状態ではなかっただろうけど、あまりにも威力が違いすぎたんだよなぁ……。

前の時はフランのレーヴァテインもあったとはいえ、私の三歩必殺を相殺し且つ私を昏倒させるくらいあったんだけど、ねぇ?



「……あの時は怒りに震えてましたね。 高ぶる感情に任せて技を使いましたから、それが威力に出たんでしょうか……?」


「ほぉ……?」



成る程、感情の高ぶりに比例したってことかい。

それなら確かに納得できるねぇ。

……そう思っていると急にさとりが立ち上がった。



「…………思い出したらまた苛ついてきました。 私達の家は半壊するし、何よりフランを泣かせましたし…………勇儀、もう少し修行を続けましょうか?」


「えっ…………? あっ、お、応……」



……何だかさとりの目が据わってきたんだが、こりゃ振る話間違えたかな…………?



「それではもう一度始めましょうか、勇儀…………?」



……結局、その時のさとりとの修行は、私にトラウマを残すことになった。










ーーーーside 文




「「あはははは!!!!!!」」


「射命丸ぅぅ!!!! 何なのあの二人はぁ!?」


「私だって分かりませんよぉ!!!! とりあえず言えるのは、これは修行なんかじゃなく、地獄ですぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」



どうも皆さんこんにちは、清く正しい新聞記者の射命丸文です!

只今恐ろしい笑い声をあげながら襲いかかってくるこいしさんとルーミアさんから、萃香さんと一緒に全力で逃げている最中なんですが…………



「最近さぁ、椛と修行してばっかでフランが構ってくれないの…………だから、鬱憤晴らしても、いいよね……?」


「私も構ってもらってないのかー…………しかもフラン、修行してない時は椛の尻尾に夢中だから余計話せないのだー…………イライラするから2人で発散するよー……?」


「「椛ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!」」



今この状況、椛が原因なんですね!?

こんな命懸けの修行……いや地獄を私に味あわせるなんて、絶対に許してやりませんよ!?

萃香さんですら半泣きなんですからね!?

……フランさんには罪はありません、可愛いは正義です!!!!



「……そうだ、射命丸!! 今から全力で風の障壁を作ってよ!!!!!! 障壁であの2人が一瞬止まる隙に私がミッシングパワーで拳骨落として気絶させるからさ!!!!!!」



ふむ、今の状況ではこのまま逃げるだけになっちゃいますし、私達の誇りと命を守る良い案ですね。



「あややや!!!!!? り、了解です!!!!」



そうして私は今までにないほど全力で風を集め…………



「あははっ!!!! こんな風、無意識にすり抜けちゃうから私には意味ないよ!!!!!!」


「そよ風を吹かしてくれているのかー? 結構気持ち良いのだー」



……この2人には全くもって無意味でした!!!!

しかも、こうしている間に私と萃香さんに2人が追い付き…………



「「あははっ!!!! 捕まえたよ!!!!!!」」


「「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!?」」



…………私達は、地獄を見ることになりました。










ーーー夜、古明地姉妹宅。

ーーーーside フラン




……皆、何があったんだろ?



「さ、さとり、もう……もう勘弁してくれぇ……私が悪かったぁ……!!!!」


「ルーミア、や、やめて、来ないでぇ……!!!? 私の秘蔵のお酒あげるからぁ……!!!!!!」


「あややや……!? こ、こいしさん羽を抜かないでくださいぃ……!!!!!? 椛には、椛にはキツく言っておきますからぁ…………!!!!!!」



……3人とも気絶してるんだけど、寝言が凄い…………ってかさとりとこいしとルーミアは一体何をしたの!?

それぞれ悲痛の表情を浮かべ寝言で勇儀は謝り続けてるし、萃香は命乞いをして、文お姉さんは懇願し続けている……!!!!

それに比べさとり達はというと…………



「……私は悪くありませんよ? フランを泣かせた勇儀が悪いんですから……」



あれっ?

今日、私泣いたっけ?

勇儀に泣かされた覚えもないんだけど…………?



「……うぅ、スッキリしたのにまたイライラしてきたよ………」



こいしはどうして私の方を睨み付けてるんだろう?

私、こいしに何もしてないよね?

今だって椛の尻尾をモフモフしてるだけなんだけどなぁ…………?



「ちっ…………また明日も修行で発散するのだー…………」



舌打ち!?

今、ルーミアが私の方を向いて舌打ちしたよ!?

しかも何で魔剣取り出して磨き始めてるの!?



「……ねぇ、椛。 また明日も居合い切りの練習してもらって良いかな?」


「わ、わかりましたから尻尾を離してください!!!!!!

そこは敏感ですし、何より別の意味で私の命が危ういですからぁ!!!!」



モフモフはやめないよ!

……まぁとりあえずこれで明日も椛と修行できるや。

今のさとりやこいし、ルーミアと修行するのは何か怖いしね。



「「「………ちっ!」」」



3人揃って舌打ちしたぁ!!!!!!










ーーーーー

以上惨劇回でした!




…………なんというか、余りにも不憫な勇儀達でしたね。

椛も自分が命の危機だと感づいてます。


フランはそれを理解していないまま、再び椛と修行をしているようですがね!


因みにさとりはフランをもう一人の妹として見ているので、以前フランに泣きつかれた原因の1人である勇儀にイラッときたようです。





さて、また次回にお会いしましょう!

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