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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第4章 ~フラン包囲網、拡散~
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神様じゃなきゃダメなの! byフラン

どうも、東方転妹録最新話更新です!



えー、今回はシリアスから一転、ほのぼの(?)になっております!


……うん、ほのぼのだったはずなんだ…………。



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー数分後、森の中。

ーーーーside フラン



こんばんは、只今真面目に厳しい態度で恨まれ役をしている真っ最中のフランドール・スカーレットだよ!

御姉様、紫さん、藍さんと一緒にこいしが磔にされたままの場所に戻ってきて、もうナズーリンの悲痛な声は聞こえないんだけど…………うぅ、良心が痛むよ……!



「……お、御姉様! えっと、頼みたいことがあるんだけど、良いかな?」


「あら、私がフランの頼みごとを断るわけがないでしょう? 私に出来ることならなんでもしてあげるわ! 勿論、私に不可能など無いけれど」



見事なまでのドヤ顔をしながら胸を張る御姉様。

さっきはナズーリンに私がかなり辛く当たってる姿を見たはずなのに、まるでそんなこと気にしてないとでも言うかのような御姉様の態度に、なんとなく気持ちが和らいだ。

……でも考えてみたら、御姉様からすればあの程度の冷たさなんて軽いのかなぁ?

御姉様、真面目な時はすごく冷徹にもなれるし……まっ、それよりも今はお願いを早く言わなくちゃ!



「ありがとう御姉様! それじゃあね、さっきここで主神の諏訪子を倒しちゃったんだけど、前に御姉様がしてたみたいに諏訪子を倒しちゃった過去を消してほしいの!!」


「諏訪子、ねぇ…………まぁ呼び名のことは置いておくとして、ちょっとそれは無理ね」


「えっ……?」



ど、どうして無理なんだろう……?

前に白玉楼に行かされた時は私もスキマを潜ってたのに、御姉様はスキマを潜っていたかどうかの過去を操れたから今回も出来ると思ったのに……。

やっぱり、さっきナズーリンに辛く当たったのを怒ってるのかなぁ…………?



「どうしてって顔をしてるわね、フランったら。 まぁ確かに前の時は過去を変えることが出来たわよ? フランの存在に関係なしに『私がスキマを潜ったかどうか』を操れたもの。 でもね、今回はフランが原因で諏訪子という神は一度死んだのでしょう? 数十分前の諏訪子という神の運命が見えないから、フランが関わっているのはすぐに分かったわ…………さて、ここまで話せばどうして操れないのか、分かったわね?」



驚き戸惑い、不安と疑問を表情に出してしまったのだろう。

見事なまでのドヤ顔から一転、優しく微笑みながら穏やかに諭してくれる御姉様。

諭している間も私の頭に御姉様が右手を置いてゆっくりと撫でてくれていて、柔らかい感触と吸血鬼なのに暖かいぬくもりが私の不安や驚きを拭ってくれた。

……私の能力で他の皆の能力が私には効かなくなっている、だから御姉様の能力は私には効かない。

私が直接、或いは間接的にでも深く関わる事柄については御姉様は運命を操ることが出来ないんだよね…………だから、今回は…………。



「……そっか、私が直接諏訪子に止めを刺したから、諏訪子が死んだことを無くすには私の運命も操らないといけなくなってて、それで御姉様には数十分前の諏訪子の過去を操ることが出来ないんだね?」


「正解! 流石私の自慢で最高に可愛い妹ね! さて、そういう訳で私は諏訪子の過去を操ることが出来ないのよ」


「そうなんだね……じゃあ、明日の朝まで待たないといけないのかぁ…………」



私が考えてる『私にやれるたった一つのこと』をするには諏訪子、ひいては有力な神様の協力が必要。

そしてこの辺りにいる有力な神様で協力を頼めそうな神様といえば、(性的に)襲われたとはいえ諏訪子ぐらいだし、神奈子は色々迷惑かけちゃったて無理そうだし…………。



「……レミリアさん、可愛いフランに妹弄りをすることが楽しいのも分かりますけれど、そろそろ止めてあげないとフランが落ち込んでしまいますわよ?」


「既に見るからに落ち込んでいますしね。 紫様の仰る通り、そろそろ止めてあげた方がいいかと」


「あら、言われなくても分かってるわよ? とっても『仲の良い』姉妹なんですもの、加減くらい心得てるわ」


「…………?」



扇子で口許を隠しながら御姉様をたしなめるように話す紫さんと、それに追従する藍さん。

それに対し手をひらひらと振りながら受け流す御姉様。

どうやら御姉様が私を弄っていて、それに紫さんと藍さんは既に気付いているって感じみたいだけど…………もしかして、御姉様は実は運命を操れるのかな?



「さて、フラン? フランはきっとあの神を今すぐ復活させたいのでしょう。 そして私はフランがあの神を倒した過去を変えることはできない、これは確かな事実よ」


「う、うん…………」


「でもね、何時私が今すぐあの神を復活させることができないと言ったかしら?」


「えっ? え、えっと…………言って、ない……」



ということは、御姉様はすぐにでも諏訪子を甦らせることが出来るの!?

で、でも御姉様は吸血鬼だから妖力と魔力しか持ってないから術か何かで神を甦らせることは出来ないし、それに諏訪子が私に倒された過去を操れないのは確かだし…………どうするんだろう?



「ふふふっ、分からないって表情をしてるわね! じゃあフラン、少しヒントをあげるわ。 私はあの神の過去を操ることは出来ない、でもフランが直接関わらない限りこの場にフランがいても未来を操ることは出来るわ」


「未来を、操れる…………」



未来を操れる、それがヒントらしい。

つまり諏訪子を復活させるのは未来を操るだけで良いってことで良いんだろうけど、未来を操って何をすれば良いのかな?

諏訪子を、今すぐ復活させるために必要な未来への操作…………。



「……そっか! 諏訪子が復活するタイミングを操れば良いんだね!!!!」


「That's right!! 素晴らしいわフラン! そうよ、あの神が『偶然にも』今すぐ復活するように運命を操作すれば良いの…………と、いうわけで早速やってしまいましょうか!」


「うん! よろしくね御姉様!!」


「……やっぱりフランは笑っている方が良いと思わない、藍?」


「えぇ、本当に可愛いですから……フランには、ずっと笑っていてもらいたいですね」



目を閉じ、集中し始める御姉様を期待の眼差しで見つめる。

紫さんと藍さんが何かを話していたような気もしたけど、すっかり盛り上がってしまっていた私は御姉様に意識を全て向けてしまっていて何も聞こえていなかった。

……そして、ゆっくりと御姉様の瞳が開かれる。



「……『スピア・ザ・グングニル』」


「えっ!? お、御姉様!!!?」


「フラン!! 伏せなさい!!!!」



振りかぶられるグングニルを握った御姉様の左腕。

それを目視し驚く私に伏せるように叫ぶ紫さん。

紫さんの声ではっと我に帰った私は紫さんの言葉通りにすぐに伏せる。

そして御姉様は左腕を振り下ろし…………。



「フラン! 私の復活祝いにさっきの続きを「死にさらせ俗物!!!!!!」しよ、ってうわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」



……復活してすぐに私に飛びかかってきていた諏訪子の腹をグングニルが貫き、こいしが磔にされている木のさらに隣の木に突き刺さったのだった。




ーーーーー


以上、ほのぼの姉妹と主従コンビ&諏訪子磔落ち回でした!



……うん、ほのぼのだったはずなんだ、諏訪子が落ちをするまでは…………そしてシリアスどこいった?


因みに前回パンクした車のタイヤでお金が15000ぶっとぶことに……ノートのタイヤのサイズ、それぐらいするのだろうか?



それではまた次回にてお会いしましょう!

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