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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第4章 ~フラン包囲網、拡散~
200/283

こいしの怒りの一撃、再び……

どうも、東方転妹録最新話更新です!



……テスト勉強に疲れ、なんとなく飲んだ白ワインと赤ワイン一杯ずつに頭を揺らされながら執筆したため、わりと勢いだけで行ってしまったorz



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー数分後、泉の辺り。

ーーーーside こいし



さて、この世の中には非常に受け入れがたい現実というものが存在する。


例えば、愛する人に着いていける実力が無いことが分かったりすることがある。

例えば、愛する人が恋敵を連れてきたりすることがある。

例えば、愛する人に本気で怖がられてしまったことがある。

例えば、愛する人が恋敵に抱き締められながら吸血しつつ魔方陣から出てきたりすることがある。

例えば、愛する人が本気で死にかけたりすることがある。

例えば、愛する人を受け入れられなくなる瞬間がある。

例えば、愛する人を全力で傷つけてしまうことがある。

例えば、愛する人と共に暮らせなくなることがある。


……ここまで挙げた例は全て私の過去にあった黒歴史だけど、今まさに、私の目の前で新たな黒歴史が生まれていた。



「う、あぅ……だ、ダメだよぉ……!」


「ほら、その手を退けて? 大丈夫、怖くないから」


「……………………」



綺麗な風景を生み出す泉の側で、フランにのしかかりながら、フランが必死に守っているフランの大事な所に左手を伸ばそうとしている変態神。

フランと変態神の口と口を繋ぐ光る糸のようなものは、深い接吻までフランがされてしまったことを示しているのだろう。

……それを確認した私は、無言で一歩、足を進める。



「いやっ……! そこは、そこだけはダメだよっ!?」


「ふふふっ、そうは言っても攻撃はしてこないじゃないか?」


「だって……根は優しい人に、攻撃なんて……」


「あははっ! フランは本当に優しいね……もっともっと、フランが欲しくなったよ」


「……………………っ!」



許すまじ……フランの優しさにつけこんでフランを無理矢理落とそうとするなど、断じて許す訳にはいかない!

本当にルーミアといい、御義姉様といい、お姉ちゃんといい、ぬえといい……良い加減フランの一番大好きな相手は私だと何故分からないのかな?

というか変態神、そこは……そこの場所は……!!!!



「……私の、私の場所だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」


ーーダッ!!!!


「「っ!?」」



心からの叫び声をあげながら、右手を振りかぶって変態神に飛びかかる。

変態神は反射的にその場から離れようとしたみたいだったけど、私の声にびっくりしたフランが服の裾を掴んでいたおかげでその場から逃げることが出来なかった。

……もちろん、その光景が私の怒りをさらに強くしたのは言うまでもない。



「フ、フラン! 離し「おそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!!!!!!!!!!!」て……って、きゃあぁぁ!?」


ーーガッッッッッッッシィィィ!!!!!!!!


「えっ、えっ、えっ!? こ、こいし!?」


ーードガァァァァァァァァァァ!!!!!!!!


「ルーミアすら仕留めた私の究極の一撃…………受けて見ろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」


「ぐっ、あぁぁぁ!!!!!?」



変態神の頭を右手で鷲掴みにし、フランの手や体に衝撃がいかないようにしながらフランから変態神を引き剥がして、直線上にあった木へと頭から叩きつける。

そして、怒りを掛け声に変えながら、かつて魔方陣から出てきたルーミアを仕留めた時のように…………。



「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっさつ!!!!!!!! ルーミア殺しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!」


ーーズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!!



渾身の頭突きを、変態神の頭に叩きつけたのだった……。



























ーーーーー同刻、森林の外。

ーーーーside ルーミア



「シャアァァァ「五月蝿いにも程があるのだー!!」」


ーーズシャァァァァァァァァァァァッ!!!!



私に向かって威嚇してきたミシャクジにダーインスレイヴを一閃する。

縦に振り上げられたダーインスレイヴは、真っ二つに切り裂いたミシャクジの血を吸ってさらに強く妖力を撒き散らし始めた。



「ふぅ、幾ら弱くてもここまで数が多いと些か面倒なのかー」


「私とミシャクジ達の連携を受けて尚そこまで余裕を見せるとは…………貴様、何者だ?」


「私はルーミア、フランのためにこの世に生を受けた愛と宵闇のフラン専属騎士なのだー!!!!!!!!」


「……誰か、こいつの言葉を翻訳してくれ…………」



私の堂々とした名乗りに臆したのか、頭を抱えて俯き始める主神ーーー八坂神奈子。

……うん、分かってるのだー。

私が言い放った、ちょっと……いやかなり痛い発言が原因だということは、百も承知なのかー。

ただ、言ってみたかったというかなんというか…………。



「ルーミア! ふざけている暇があったらさっさとそいつら倒しなさいよ!! 只でさえ数が多くて面倒だってのに……!!」


「ぬえ、分かったから、そんなに怖い顔しないで欲しいのかー。 あまりやりたくないけど、もう一気に決めるのだー!」


「……一気に決める、だと?」



元より純粋な戦闘には向かないぬえが、流石に疲れてイライラしてきたのかまとわりつくミシャクジを凪ぎ払いながら文句を言ってきた。

確かにフランが森林に入ってからもう大分経っているし、こいしも何とか森林の中に入っていったから、そろそろ時間稼ぎをされ続けるのは困る。

そう思った私は闇で作った翼を閉じ、地面の上に降り立って地を這うように妖力を散らした。

……これをすると暫くお腹が一杯になって何も食べられなくなるから、辛いけど…………。



「……でも、かけがえのないフランの為ならなんてことないのだー!!!!!!!!」


ーーズァァァァァァァッ!!!!!!!!


『『『『『シャアァァァァァァ!!!!!?』』』』』


「なっ!!!!!? くっ、ミ、ミシャクジ達が!!!!」



散らした妖力を種に、地面を覆うように闇を一気に広げる。

そしてそれぞれの種から広がった闇は、飛べないミシャクジの足元に広がっていき、次々とミシャクジ達を呑み込んでいく。

仲間である御義姉様達以外で唯一空を飛べる八坂神奈子は呑み込まれずに済んだけど、数秒後には空を飛ぶことのできないミシャクジ達全員、私の展開した闇に呑み込まれ消えていった。



「ば、馬鹿な……ミシャクジ達は数多くいるとはいえ、神だぞ……?」


「……ねぇルーミア? どうせなら最初からそれを使ってほしかったのだけれど……?」


「うぷっ…………お、御義姉様……これは最終手段の1つだから、いつも使ってたら……けぷっ……幾ら、私でも、死んじゃうのか……」


「……ねぇ藍? 私、スキマ妖怪として凄く負けた気分なんだけど……」


「紫様、ルーミアさんは規格外だということを忘れてはいけませんよ……」



何だか凄い優越感を感じる声も聞こえてきた気もするけど、今はお腹の苦しさが半端じゃないのかー……けぷっ……。

と、とにかく、これでフランを助けに行けるのだー…………こいしはついでなのかー。



「ごふっ…………さ、さぁ、次はお前の番なのかー……死にたくなければそこをどくのだー……」


「……ふん、如何に強い相手であろうと、ここで退いては軍神の名が廃る! よって退くことは「じゃあさっさと済ませるのかー……」な、っ!!!!!?」


ーー…………スッ、ズンッ!



ダーインスレイヴを還し、何やら語っている八坂神奈子の懐に忍び込み左手を突き出す。

その速度は今までフランにしか見せていない、言い換えればフラン以外で見てきた相手は皆死んだせいで見たことのある者がいない、私の出せる最高速度に近い速度。

何故最高速度でないかと言えば、単にお腹が苦しいせいで最高速度になっていないだけだ。

故に八坂神奈子は私が懐に忍び込んだことにすら反応すること叶わずーーーー。



「……な、なんたる、ことだ…………私が、まけ、る……?」


「あっ、フラン以外にも御義姉様達が見たことになるのかー……くぷっ…………まっ、別に良いのだー」



ーーーー胸に飾っている鏡ごと、その身を私の左手に貫かれていた。





ーーーーー

以上、こいしの頭突き炸裂&ルーミアのガチ本気回でした!



……もう全部ルーミア一人で良いんじゃないかな?

なーんてことは置いといて、さりげなく決着着きましたねぇ(笑)

後はフランを保護するだけ…………そっろそろフランの天然独走書きたいなぁ!


……書こうかな?



それではまた次回にてお会いしましょう!

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