集団訓練をしよう♪
どうも東方転妹録第20話です!
今回は皆さんに先にお知らせをしておきたいと思います!
ある方に御指摘をいただいたため、小説の書き方を改善しました。
これからはこの書き方を用い、今までの分も本編終了後より修正並びに改善をしようと思います。
それでは楽しんでいってください!
ゆっくりしていってね♪
ーーーーー数時間後。
ーー少女説明終了ーー
ーーーーside さとり
「…………月面戦争ですか……」
フランが持ちかけてきた話、それは月の者達との戦争に参加しないか、といったものでした。
……フラン達が来て、まもなく勇儀さん達も来られたので、今この場には私、こいし、フラン、ルーミアさん、勇儀さん、萃香さん、文さん、椛さんの8人がいます。
………この人数だと流石に狭いですね。
まぁそれは置いておいて、フランの話を聞いた皆の反応はというと…………
「私は参加することになってるのだー!」
「フランが行くなら私も行くよ!!!! 元々フランに着いていくために皆と沢山修行したんだんだもん!!!!」
この子達は必ず行くと行っていますね。
こいしは心が読めませんし、ルーミアさんも心からは何故か真っ黒な闇しか読み取れませんが、その瞳には強い意志が感じ取れます。
……10年前からこいしはとても良い目をするようになりました……。
始め、1人で戻ってきた時は心配しましたが、フランのために修行をすると言った時から、安心してこいしを見守ることが出来ています。
「ふむ、それなら私も参加「できないよ、勇儀」する……って、それはどうしてなんだい萃香?」
「そりゃあ山を母上に任されてるからに決まってるじゃないか? 鬼子母神である母上に尽くすのは、私達鬼の掟。 母上が戻ってくるまで、私達は山を離れられないよ?」
「ぬぐっ!?」
……なるほど、あの二方は鬼子母神様の直接の子だったのですね。
だからこそ鬼の掟に、より強く縛られ鬼子母神様が戻られるまで山を離れられない、と……。
「文さん……私達も、無理ですね」
「……私達は鬼の方々以上に掟に縛られますからね。 天狗の社会は閉鎖的且つ排他的な縦社会。 大天狗から、月面戦争など関与するものではない、と言われるのが落ちでしょうね」
上には逆らえない天狗の社会、ですか……。
2人の心を見て、もし逆らえば天狗の集落から追放される、ということも分かりました。
…………無理に頼むことはできなさそうですね。
となると、やはりここは…………
ーーーーside フラン
「そっか〜……」
参加できる人数が案外少ないなぁ…………せめて勇儀達は参加できると思ったんだけど、鬼の掟は想定外だったね……。
前世知識では鬼達は山を捨てて地底に潜っていってたから、てっきり自由に動けるものだと思ってたよ。
「……後はさとりだけだけど、参加、する?」
さとりを戦闘にはあまり参加させたくないけど、相手の考えを読めるのはとっても役に立つから、できれば参加してほしいなぁ……?
「……私も参加します。 戦闘ではあまり役には立てませんが、こいしとフラン、そして出会ってからまだ幾分も経っていませんがルーミアのことが心配ですから」
「えへへ! 心配してくれてありがとね、さとり!!」
「お姉ちゃんは本当に優しいね!」
「私の事まで心配してくれるなんて……本当に嬉しいのだー!」
あはっ!
さとり、真っ赤になって照れてるよ!!
まるで林檎みたい!!
…………それはさておき、これで月面戦争のメンバーは、私、こいし、ルーミア、さとりに決まったね。
特徴から考えると私とルーミアが前衛で、それぞれにこいしとさとりが援護するって形がいいのかな?
魔剣、というか武器を使えるのは私とルーミアの2人だから、近距離で白兵戦ができるのも私達2人となる……。
それに対して、さとりは相手の考えを読んでから最適な行動を選んで動き出すと思うから遠距離が最適で、こいしも強くなったと言っても基本的に無意識を操って不意打ちをするはずだから、中距離が最適だと思うの。
……そうなるとY字型の陣形が良いよね?
でもあの陣形って単純だけど形を保つのが大変だから、実戦形式で練習しなくちゃ……。
「……ねぇねぇ? 参加する人も決まった訳だし、参加組と不参加組で別れて皆で集団訓練しようよ!」
『『『集団訓練……?』』』
「うん、集団訓練!」
『『『………………』』』
……あれっ?
何で皆キョトンとしてるの?
私、変なこと言ったかな?
「……な、なぁフラン? もしかして、あれか? 手拍子に合わせて行進したりするやつをするのかい?」
「幾らフランさんの頼みと言えども、それは恥ずかしいのですが……」
………行進?
行進とかはしないはず……?
あっ、そうか!!
皆、集団行動と集団訓練を同じモノだと思ってるんだね!
「それは違うよ? ただ参加組と不参加組で別れて連携をとりながら戦うだけだもん! 月面戦争でバラバラに戦ったら、負けちゃうかもしれないからね」
『『『ほっ……』』』
あははっ!!
皆して安心したように息を吐いてるの、面白いね!
「……まぁ、最初は勘違いしちゃったけど、そういうことなら今からでもしようじゃないか! 今日のこいしの修行も途中だったしね」
「じゃあ外にいくのかー!」
「できるだけ山に被害は出さないでくださいよ? 山の環境を整備させられるのは私達哨戒天狗なんですから」
……案外皆乗り気なんだね。
って、さとりとこいしなんかは既に家の戸締まりし終わってるよ!?
何時の間に全部終えたの!?…………前の籠の件といい、気にしたら負けなのかな?
「……フラン、忘れ物でもあるの? 無いなら早くいらっしゃい」
「あっ、はーい!」
……さぁて、後1年間頑張って修行だよ!
ーーーーside ルーミア
「あははははっ!!!!!!!! そこなのかー!!!!!!」
「なんなのこいつ!? ミッシングパワー使ってるのに、力で私が押し負けるなんて!?」
伊達に何憶年も生きたわけじゃないよー?
生まれて数百年そこらの妖怪には負けないのだー!!
……フランとは引き分けたままだけどねー?
「フランの一撃の方が重いのかー!!……さて、貴女の相手は一旦終わりなのだー」
「はっ?」
そう言って私は闇を集め始め…………
「『ナイトバード』」
闇で作った大鷲達を、フランと戦っている椛に一気に放った。
「そこっ!!……って、えっ?」
ーーーーズドォォォォォン!!!!
「えっ!? あっ、椛!!!?」
「これは集団訓練なのかー……油断したらダメだよー?」
さて、これで1人脱落したのだー!
後は、3人なのかー!!
「ありがとうルーミア!!!! 今度は私が手伝うよ!!!!!!」
「ちょっ!? まっ、う、うわぁ!?」
フランも萃香を攻め始めたよー!
萃香は相当焦ってるから、もう落とせるのかー。
「……この勝負、私達の勝ちだよー!」
ーードカァァァァァァァァン!!!!!!
たった今萃香が落ちたのだー。
これでこちらが4人に対し向こうは2人だから、勝ったも同然なのかー!
勝った時の爽快感は凄いよー!!!!
訓練中だからまだ気は抜けないけど、勝った瞬間が待ち遠しいのだー……!
「きゅう〜…………」
「終わったよルーミア!!!! 次は勇儀を倒しに行こっ!! さとりが危ない!!!!」
「分かったのだー!! 早く行くのかー!!!!」
……さぁ、今はさとりを助けるための、1年後の戦争では連携をとるための一方的な狩りを始めるのかー………!
ーーーーー
以上第20話でした!
最後はルーミアが活躍しましたね。
因みに今のキャラの強さを表にすると、
ルーミア>レミリア=フラン=紫≧勇儀=萃香=幽香≧こいし=文≧さとり≧椛
と、なっています!
前は勇儀に負けたフランですが、ルーミアとの旅の間にかなり強くなったみたいです。
……それにしても、誰かがルーミアを越せる日は来るのでしょうか?
EXルーミアは本当に強いです!
それではまた次回にお会いしましょう!




