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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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フランの嫁or婿は誰だ! by射命丸文+α

どうも、東方転妹録最新話です!



まず、大変遅れて申し訳ありません!

唐突な深夜カラオケに連れていかれることになり、夜中から朝にかけて執筆できませんでしたorz


そしてさらに、深夜明けのテンションなので今回は一段と暴走しています!

誤字脱字があったら報告してもらえるとありがたいです!



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーーフランが鏡を見始めて数分後、地霊殿の玉座の間。

ーーーーside 文



「第1回! フランさんは誰の嫁或いは婿だ座談会~~!!!!!!!!」


『『『『『オォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』』』』』


「フランさんが何故か居ない今! 流石に天然鈍感純粋無垢の極みを地で進むフランさんの目の前でも、普段は嫌われそうで言えない気持ちを丸出しにしていってくださいね!」


「……まぁ、私は別に普段と変わりませんけどね」


「そうね、私とさとりは別に変わることはないわ。 さとりは、悪い意味で変わらないけれど……」


「レ・ミ・リ・ア・?」



どうもー、こんばんは! 清く正しい新聞記者の射命丸文です!

今回はフランさんが唐突に妖精メイドの一人に宴会の仕切りを任せてどこかへ行ってしまったので、追い掛けてレーヴァテインで焼かれる(それと軽く嫌われる)のも困るしどうせならフランさんについて語ろうということで、平和的に済ませるために座談会を開いてみました!

……えぇ、座談会との名を打った早々レミリアさんとさとりさんがグングニルでつばぜり合いを始めてしまったことには触れないでおきましょう。

触れたら私の命が無くなってしまいますから!



「さ、さて! 何かと色んな方から、友情から親愛、さらには恋愛感情を向けられているフランさんですが、そんなフランさんが一番大好きなのは誰か!? まずはそこから皆さんで予想していただこうと思います! 発言は挙手でお願いしますね!!」



そう、ここは挙手制でなくては困る。

そうでなくては発言が重なって進行できないわ喧嘩が始まって大惨事になるわフランさんからの説教が待ち構えているわと、負の連鎖が目に見えているからだ。

そして、異常なまでに緊張感が張りつめだした空間で一番乗りで手を挙げたのは…………。



「はい!!」


「おっ、どうぞパルスィさん!」


「そんなに愛されているフランが妬ましい!! だから私が貰って皆の嫉妬を手に入れ「『サルタクルス』!!!!」パルゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!?」



問答無用で放った私の弾幕で天井まで打ち上げられ部屋の隅に飛んでいくパルスィさん。

私が先手を打ってなければ、今頃はこの場にいるほとんどの方の弾幕に晒されていただろう…………あっ、ルーミアさんのダークバードが飛んでいった。



「ふぅっ……えー、それでは次に行きましょうか! それでは今度こそ、我こそはと思う方は挙手を願います!!」


『『『『『………………』』』』』



玉座の間に広がる沈黙……もちろん、それは皆がフランさんを好きではないからとか、どう考えても絶対にあり得ないというかあり得たら世界が狂ってるようなものではなく、お互いへの牽制の沈黙だ。

迂闊に発言すれば、先程述べたようにそれを火種に喧嘩に発展、フランさんに怒られ嫌われるという流れが簡単に想像出来るからである。

しかし、それでも誰かが発言してくれなければ話が進まない…………そう思っていると……。



「……そうだな、それでは私が行くとしようか」


「それではどうぞ、レミリアさん!」



普段の、さとりさんに襲われているときのような親しみやすい雰囲気とは違い、少し懐かしく感じる王者の風格を醸し出しながら真っ直ぐに手を伸ばすレミリアさん。

これ程の風格を持ってしてなら、恐らくはそう簡単に喧嘩には発展しないだろう……まぁ、私が反応してしまう可能性もあるが。



「ハッキリと言おう。 私がフランの唯一の血縁であることや姉であることを差し引いたとしても、フランが一番好いてくれているのは私だ!」


「ふぅん……? 御義姉様ったら、かなりハッキリと言い切ったね……?」


「それじゃあ、御義姉様がそう思う理由を教えてもらうのかー?」


「もししょうもない理由だったら、その時はフランの姉さんと言っても……ね?」



座談会の参加者全員からおもいっきり注目を浴びた状態で、下手をすれば一斉に攻撃を受けるかもしれない発言をするレミリアさん。

ただ、雰囲気どころか口調すら変えて堂々と宣言する様子に興味を持ったのか、こいしさん、ルーミアさん、封獣さんが話を聞く体勢になったためすぐには戦場にならなかったが。

……よし、これで戦場になり始めたら即座に逃げよう!

フランさんなら地霊殿のどこかにいるだろうし、フランさんを確保してから家に逃げて、それから独占取材を…………ごめんなさいさとりさんお願いですからそんな目でこちらを見ないでください!?



「ふふっ、何、単純な話だよ。 私は先刻、『フランからの申し出』により今後フランと『二人きり』で同室で暮らすという約束をフランと交わすことに成功したのだ! そう、これはつまりフランにとって私は四六時中生活を共にしていても苦ではなくむしろ望んで共にいたいという意志の表明!!!! それも二人きりということは私以外を望むことはないという考えの表れ!!!!!! 故にこの世界で最高の勝利を勝ち取ったのは、この私だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


『『『『『……は、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』』』』』


「い、今の御嬢様……どんな勝利を掴んだ時よりも、輝いている!!!!」


「ふむ、こりゃあここは危険になりそうだねぇ? 巻き込まれないうちに退散す「小町? どうして私を置いて逃げようとしてるのですか?」る…………おっおぅ……」



皆さんの叫び声の中に若干1名、フランさんを羨ましがっている土蜘蛛が混ざっていますが…………しかしレミリアさんはなんて羨ましい約束をフランさんとしてるんですかぁぁ!!!?

何ですそれ!? 人生の勝利宣言そのものじゃないですか!?

くぅぅ…………私もフランさんの癒しとネタと癒しとネタと癒しと触れ合いが欲しいというのに……いや、まだ間に合う、フランさんを誰よりも先に確保して家に連れ去れば……!!



「……くっ、そうなった経緯は情けない内容みたいですが、約束を取り付けてあるのは事実の様ですね……!!」


「ほ、ほんとなのお姉ちゃん!? そ、そんなぁ!!!?」


「くっ、まさかそんな約束を取り付けてるだなんて!!!? 油断してしまったのだー……!!!!」


「そんな……地霊殿(ここ)が出来てようやくさとりとこいしの二人が脱落するかと思ったのに……!!!!」


「萃香……強引にフランをさらっちまうのは、ダメかねぇ?」


「それはダメでしょ……うぅ、せっかくの楽しく一緒にいれる存在が、こんな形で独り占めされるだなんて……!!」


「……どうする、どうする私!? このままだとレミリアさんにフランさんを奪われたままに…………こうなれば文さんに協力を仰いで一度山までフランさんを……いやしかし、そうしたらフランさんに……!!!!」


「い、妹さんだからといってレミリアさんと四六時中いれるだなんて……羨ましいにも程があるよ!!!!」



レミリアさんの勝利宣言により阿鼻叫喚の地獄絵図となった地霊殿の玉座の間。

一部冷静な人もいるが、ほとんどが悔しさを滲ませ、これからの動きをどうするかを必死に悩んでいる。

しかし、さとりさんの読心により約束が事実であることがはっきりしているため、誰も最善と思える案を提唱することは叶わないままでいた。

……そうして皆が悩み続け、幾ばくの時間が過ぎた時…………。



ーータッタッタッタッタッ…………ガチャ!


「あっ、皆まだここにいたんだね! ……ってあれ? どうして皆頭を抱えてるの? 御姉様はポーズ決めてるし…………もしかして、何か遊んでる最中だったのかな?」


『『『『『……フ、フラン(さん)!!!!!!!?』』』』』


「ひゃうっ!? ど、どうしたの急に? 大きな声出して……」



可愛らしい足音を響かせながら、玉座の間へと戻ってきたフランさん。

(一部違う人もいたが)頭を抱えて真剣に悩む私達と堂々とした様子で佇むレミリアさんを見て、何かの遊びだと思っている様子は非常に可愛らしいものだったが、今の私達にとって優先すべきはレミリアさんとの約束をどうして交わしたのかを聞き出すことである。

もし……もしそれが私達がどうにかできる理由なら、それこそ全力を持ってその原因を排除しなければならない。



「フランさん、早急に1つだけ聞きたいことがあるのですが、良いですか?」


「えっと、取材とかじゃなければ大丈夫だよ? でも、取材は……その、恥ずかしいから、やめてね……?」


ーーブッシャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!



急いでフランさんに近寄って話しかける私に、取材は嫌だと、恥ずかしそうにモジモジしながら首を傾げて上目遣いでお願いしてくるフランさん。

そのあざといとも言える、しかし天然が生み出した自然な神の御技に、後ろから大量の鼻血が噴き出す音が聞こえてくる。

しかし私とフランさんの方には少しも飛んできてないことから、恐らくは壁に向けて放ったのだろう。

そこはやはり、皆紳士なのである。

……ただ、音に驚いて私の後ろを覗き込み、慌てたように驚くフランさんの様子にそろそろ私も限界を迎えそうなのは秘密だ。



「えっ、ちょ、皆大丈夫!? 沢山鼻血が……壁が真っ赤になってるよ!!!?」


「あやや、あれは大丈夫ですよフランさん。 皆いつも通りですから! それよりも先に1つお伺いさせてください。 そうすれば皆さん落ち着きますから」


「あの鼻血がいつも通りだったら尚更心配だよ!? ……うぅ、分かったよ、何を聞きたいの?」


「えっとですね、フランさんがレミリアさんと今後一緒の部屋で過ごされると聞いたのですが……これは、本当のことなのでしょうか?」



今すぐにでもフランさんを抱き締めたいと叫ぶ両手と本能を理性で抑え込みながら、とうとう本題を切り出した私。

その瞬間、後ろから真剣な雰囲気が漂ってきて、一気にフランさんへ注目が集まった。

しかし、これもまたいつも通り場の雰囲気に気付いていないフランさんは、さらりと…………。



「あっ、確かにそんな約束したよ! でも…………」


『『『『『でも!?』』』』』


「その、えっと……私としては、もう何十年か後からにしたいなー、って思ってるの」



……聞きましたか? 聞きましたか皆さん!!

今のフランさんの発言を…………!!!!!!



「ヤバイっ!!!! 閻魔さん! 死神さん! 早く耳を!!!!」


「わかりましーーー」


『『『『『いっっっっっっっっっっっよっっっしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』』』』』


「No……No……Noooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


「「「耳が、耳がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!?」」」



玉座の間どころか地底中に響いたであろう皆さんの心からの喜びの声と、レミリアさんの嘆きの叫び。

中には耳を塞ぐのが間に合わず、皆さんの絶叫に耳を押さえて悶える人もいましたが…………フランさんだけは、私がしっかりと抱き締めて頭を胸元に抱え込み、風を操って皆さんの絶叫から守り抜きましたよ!!!!

……あっ、フランさんジタバタしないで!?

む、胸がくすぐったいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!?





ーーーーー

以上、地味な伏線回収&何気に文が最後一人勝ち回でした!



……ふぅ、なんだろうこのやりきった感は。

とりあえず、このカオスをどう収拾つけようかなぁ(笑)


まぁ何はともあれ、一度寝てきますね……今日が休みで、本当によかった!



それではまた次回にてお会いしましょう!

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