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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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忘れ去られていたあの人、おかしな様子の御姉様達

どうも、東方転妹録最新話です!



いやー、何と言いますか、テストが大変です(笑)


まぁそんなことはさておき、今回はフランがちょっと違和感を感じちゃいます!



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー数分後、大穴内部。

ーーーーside フラン



「ーーそれで、紅魔館に三人は置いてきちゃったの?」


「まぁ、そうなるわね……その、しょうがなかったのよ!? いきなりフランが賊に拐われたって報告を受けたんだもの!!」


「本当にあれは一発で全部の理性がぶっとんだよ! フランがいなくなるとか常識的に考えてあり得ないもん!!」


「そっかぁ……ぬえは今いないけど、二人とも、心配してくれてありがとね! ただしこいし、幾ら理性がぶっ飛んだって言ってもえっちぃのは禁止だからね!?」


「こいしは禁止……つまり私は合法的にフランにおさわりを「御姉様のド変態! もう、一週間は私の傍に近付かないでね!!!!」して、ってそれは嫌!? お願いフラン許してぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」



どうも皆さんこんばんは!

只今御姉様とこいしと一緒に、御姉様のグングニルに当たったらしい人を探しに大穴を降ってるフランドール・スカーレットだよ!

さっき御姉様とこいしがディープキスして落ち着いてから、とりあえず変な雰囲気を変えるために御姉様がこいし以外にもグングニルを当ててしまった人を探そうってことになって大穴を降ってるんだけど…………何だか御姉様とこいしの目がちょっと変なの。

なんていうか、こう、獲物を見る目で私を見ながらお互いを牽制してるっていうか、少し欲情してるように見えるっていうか…………まぁ、紅魔館でもよく見る光景なんだけどね!

ただ、今回はいつもより激しそうに見えるから、ちょっとだけ気になってるの。



「フラン本当にごめんな「あっ、こいしもさっきのこと反省して欲しいから抱き着いたりするの禁止だよ! 期間は……うーん、地霊殿が出来るまでかな?」さ、ってお願いフランこっちを見て話を聞いてぇ!?」


「さぁさっさと地霊殿を完成させよっと!!!! 勇儀達もいるから早く終わらせて早くフランに抱き着かないと!!」


「うぅぅ…………おのれこいしめ……妬ましい……!!」



私の一言にそれぞれ対照的な反応を見せる御姉様とこいし。

こいしの方が罰の期間が短い理由は、こいしは御姉様のグングニルでおもいっきり風穴を開けられちゃってるから。

今でこそ風穴は治って跡形も無いけど、何故か焼け焦げた跡があちこちに見える服の真ん中に綺麗に穴が空いていることがこいしがやらかしたことへの制裁がおおよそ終わってることを示している。

それでも罰があるのは、私が直接何か制限をしておかないといけないような気がしたからだよ!

……それにしても、放置したままのぬえと椛は大丈夫だよね?

ぬえはともかく、傷は小さいとはいえ椛はこいしと同じように風穴を開けちゃってたし…………でもまぁ、御姉様達の話なら私を拐ったのは椛みたいだから風穴が開いてるのは別にいっか!

それにぬえも椛も手負いとはいえそこら辺の妖怪に負ける程弱くはないし、二人の強さは確実に信頼できるもん!



「それにしても、御姉様のグングニルに当たっちゃったの、誰なんだろう? 知ってる人ならまだしも、知らない相手だったら謝る以外にも何かお詫びした方が良いよね?」


「そうね、生きていたならばお詫びにもう一度グングニルを当ててあげないといけないわネ」


「うん! フランに(色んな意味で)襲い掛かるかもしれない悪い虫は全力でこの世から排除しないといけないモン!!」


「……やっぱり、何かおかしい気がするなぁ…………?」



こいしなら、今みたいな極端な発言をするのも分からなくもない。

でも、いつもこういう時は必ず理性的な御姉様までも、かなり極端な発言をしちゃってる……。

確かに吸血鬼、ひいては悪魔や妖怪としての考えとしては全くおかしくはないけど、特に最近は紅魔館の主としての考えに重きを置いていたはずなのに…………幾ら月が出てるからといってもやっぱりおかしすぎる。



「地底……地底の妖怪…………気を狂わせるタイプの……」



……例えば、これが迷いの竹林での話なら鈴仙がいるから分かる。

でも、紅魔館から山にかけて、そして地底にいる妖怪の中でも気を狂わせるタイプの妖怪には心当たりがない…………前世の知識の中で強いて言うなら、祟り神の諏訪子やパルパル言ってるパルシィくらいかな?

でも諏訪子はまだいないし、パルシィが反応して出てくる程御姉様やこいしが嫉妬してたようなことには覚えがないし。

むしろ御姉様とこいしは狂化していた以外は心配してくれているか発情していたかのどちらかだったはずだよ!

となると……私の知らない誰かのせいなのかな……?



「ねぇねぇフラン、何を悩んでるの?」


「えっ? あっ、いや、なんでもないよ! グングニルが誰に当たったのかを真剣に考えてただけだから!」


「あら、フランったらそんなにグングニルが当たった相手が気になるの? ……そんなに気になるなら、そろそろ構えた方が良さそうよ?」


「「えっ?」」



突然の警告におもわず疑問の声をあげる私とこいし。

そんな私達を尻目に、御姉様は私達の前に出て手から紅い光を放つ妖力を出し始める。

そして何かに向けて構える御姉様に習い、私は手に持っていたレーヴァテインを、こいしは防御用の護符を構えた瞬間…………大穴の下から、閃光が駆け抜けてきた。



「ーー断ッッッ罪ィィィィィ!!!!!!」


ーーーバキィッ、ドシュッ!!!!


「くあっ!!!?」


「えっ、私の結界が一撃!!!?」


「御姉様!? それに、グングニル!?」



閃光を捉えた瞬間にこいしが展開した結界を難なく貫通し、御姉様の左肩を捉えて突き刺さった紅い閃光ーーーグングニル。

そしてそのグングニルの後を追うように、恐ろしいまでの『神力』を発して飛び込んできたのは…………。



「私の大切な説教を邪魔する者は断罪させてもらいます!!!! フランさん以外!!!!!!」


「え、映姫さん!? えっ、でも、無傷!? ってかどうして私は良いの!!!?」


「ぐぅ、まさか……こいしを貫通した後とはいえ、グングニルを受け止めたとでも言うの……? まぁどちらにせよ、フランは例外なのには納得するわね」


「うわぁ、本当に説教好きなんだ…………フランの次に。 まぁフランが一番なのは当然だよね!」


「えっ、えっ!? ちょっ、着いていけてないの私だけなのかな!? 私、そこまで映姫さんに好かれるようなことした!!!?」



グングニルが当たったかもしれない映姫さんが無傷なのにも驚いてるけど、それ以上に私が例外なのに物凄く違和感を覚えて仕方ないよ!?

こいしが言う通りなら、まるで映姫さんに私が好かれてる、或いは気に入られてる様なことになっちゃうけど…………気に入られる様な出来事なんてあったっけ?

というか私だけ理由が分からないのがなんかすごく悔しいよ!



「まぁ、以前私はフランさんに癒されたことがありますし、今回フランさんは何も悪くありませんからね。 レミリアさんは見事に私の説教を受けている最中の射命丸さんを槍で貫いていますし、こいしさんは何度も何度も射命丸さん達と共に私を置いて行ってくれましたからね…………あぁ、置いていったことに関してはレミリアさんも一度置いていってくれましたか」


「あら、憤慨しているかと思えば切り替えが早いのね? もしかして情緒不安定なのかしら?」


「いやー、置いていってごめんね! あまりにも遅かったからさ!」


「お、御姉様、こいし!? どうして映姫さんの怒りを煽ってるの!? それに映姫さんも、私映姫さんのこと癒した覚えないよ!? ってか結局怪我したのは文お姉さんだったの!?」



よ、よし、とりあえずツッコミはまだ追い付いてるよ!

……うん、それよりやっぱり御姉様とこいしの様子がおかしいこととか映姫さんの『私に癒された』発言の真相とか文お姉さんは大丈夫なのかとか色々確認したりしないといけないことがあるのは分かってる。

でも、ツッコミを先にしておかないともっともっとこの状況がまとまらなくなる気がするの!

あっ、因みに御姉様はちゃんと肩からグングニルを引き抜いて再生も終えてるよ。



「フランったら…………ほら、フランに着く悪い虫は徹底的に追い払わなければいけない、そうでしょう?」


「御義姉様の言う通り! だから、まずは精神に攻撃をしといただけだよ!」


「全く、反省の色が少しも伺えないとは嘆かわしいことです。 それとフラン、以前白玉楼で私の腕の中に抱かれて寝ていたことがあったでしょう? あの時、私は閻魔の身でありながらまるで我が子をこの腕に抱いているような感覚に包まれていましたから、それが日頃の忙しさを忘れさせてくれる癒しとなったのですよ」


「……とりあえず、映姫さんの癒しになれたのは良かったよ」



……うん、まぁ、映姫さんが私に癒されたと言う理由が分かって良かったってことで、もう私は休んでもいいよね?

これ以上は、御姉様とこいしにツッコミきれないや……。

……そんな風に、御姉様とこいしのいつもと違いすぎる様子におもわず脱力している私を放置したまま、御姉様とこいしと映姫さんが臨戦態勢に入り始めた。

きっと後二、三ぐらい言葉を交わしたら戦いが始まるのだろう。

正直、もうそこまでは付き合っていられる気力も何もない。



「えっと、じゃあ私は文お姉さんの様子を見に行っとくねー…………って、もう聞こえてないか」



映姫さんは私の言葉にチラッと目を向けてくれたけど、すぐに御姉様達に視線を戻して、御姉様とこいしはもう熱くなってきているのか気付きもしなかった。

本当に、御姉様とこいしの様子がおかしすぎて心配になってくる。

これは、文お姉さんの様子を見に行くついでに一人で原因を探ってみた方が良さそうだね。



「さて、もうここは収拾つかないし私は先に行きますか!」



そういってレーヴァテインを戻してから翼に妖力を込め、一気に御姉様達と映姫さんの横を通り抜ける。

その時に後ろから何か声が聞こえたような気がしたけど、もう既にその音よりも速く私は大穴を下へ下へと飛び去っていったのだった……。





ーーーーー

以上、置き去り祭りの映姫&何かおかしなレミリア&こいし回でした!



さて、まるでオリキャラフラグな発言が本編中にありましたけど、出ませんから安心してください(笑)

小白達は……まぁ確実に暫く出ませんね(笑)



そしてレミリア達を狂わせているのは誰なのか、皆さんはお分かりになられたでしょうか?

名探偵(迷探偵ともいう)フランはこの謎を解けるのか、今後に期待してみましょう!



それではまた次回にてお会いしましょう!

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