表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
171/283

狂っているのは、一体誰?

どうも、東方転妹録最新話です!



遅くなって申し訳ありませんが、今回、何かやらかしてしまってます。

火渡りをしたからか、物凄く変なテンションで書いた結果がこれですね!




それでは、妙な伏線張っちゃった回、楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー妖怪の山の大穴、入り口。

ーーーーside フラン




「サァ、着イタヨフラン! 後ハ下ニ降リテ…………フフフッ! 楽シミダネ?」


ーーフニュッ、ムニュッ!


「やっ、嫌! こいしの変態!! 助けて……御姉様ぁぁぁ!!!?」


「……ア~ァ、残念ダナァ? ココマデ来テモ御姉様ノ事バッカリ…………マァ、モウスグ私ノ事ダケシカ考エラレナクナルカラ、イッカ!」



結局、あのままこいしに体をまさぐられ続け、大穴の入り口まで連れてこられてしまった私。

既に周囲の結界は何重にも重ねて展開されてしまっていて、抵抗をさせなくするためにこいしの第三の目に繋がる触手によって身体中の間接を抑え込まれていた。

ただ、折れたりしないように極めてまでは来ていない。

恐らくは能力を使えば簡単に脱出出来るのだろうけど、それでも今はひたすらに狂化したこいしが怖くて、嫌々ともがくこと以外のろくな抵抗ができなかった。

そんな私の様子を知ってか、どんなに嫌がろうともこいしは決して嫌がる私を離そうとはしない。



「ネェ、フランハ私トドンナ事ガシタイノカナァ? 私ネ、フランヲ、タークッサン喜バセル為ニオ姉チャンヤルーミアト色々勉強シタンダヨ? 勿論フラント『ハジメテ』ヲスルタメニ、知識ノ勉強ダケダケドネ!…………ッテ、ソウイウノハ事前ニ決メル様ナ事ジャナイヨネ」


「うぅ……さとりやルーミアとそんな変なこと勉強しないでよぉ……!!」



ウキウキと楽しそうに私とナニをするかを考えているこいし。

その『ナニに関する知識』はどうやらさとりやルーミアと身に付けたらしいけど…………よくよく考えればさとりもルーミアも、勿論こいしもそういった行為については前科持ちだし、今回しようとしている事はその前科の時よりも凄いことなのだろう。

となると、今までのこいしやルーミアに襲われた時とは比較にならない行為をされてしまうわけで…………今回ばかりは、やっぱり本気で貞操が危ない!

……そんなことを考えている内に、こいしが次の行動に入ったことに私は気づけなかった。



「……ナンダカンダデ抵抗モ弱々シイシ、結局フランハ私トヒトツニナレルノガ嬉シインダヨネ! ソレジャア早ク下二行コッカ!」


ーームニュ……ペロッ。


「あっ、ふぁっ!?……うぅ…………グスッ……お、御姉様ぁ……! 」



背後から抱き締められたまま、胸を揉みしだかれ、首筋を柔らかく舐められて艶かしい声をあげてしまったことに羞恥を感じ、思わず涙を溢してしまう。

そうしている内に遂にこいしが地底へと移動を始め、私を空中で引き摺りながら嬉しそうに飛ぶ速度を速め始める。

そんな中地底へと向かうのを嫌がるようになんとかこいしの腕の中で空に向けて体の向きを変えようとすると、どうにか私の体の左側が地底側に、右側が地上側に向くように体勢を変えることができた。

……そうしてふと地上を包む夜の空に目を向けると、そこには手を伸ばせば届きそうな程、煌々と光る満月がいる。

それは幻想的で、それでいてとても白く、一瞬だけだけど、私にそこに御姉様がいるように連想させた。

勿論御姉様はそこにいなくて、さっきから叫んでいる私の声が御姉様に届いていないのも理解している。

だけど、それでも御姉様がそこにいるのだと一瞬でも錯覚してしまったからには、もう一度叫ばずにはいられなかった。



「グスッ……ヒクッ…………う、あぁ……御姉様…………御姉様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」




















































「あら、私の事を呼んだかしら、フラン?」

































「「……えっ(エッ)?」」


ーー『スピア・ザ・グングニル』


ーーーヒュッ……ドスッ!!


「あっ……!?」


「クァッ!!!?」



御姉様を求めて叫んだ私の声に呼応するように飛来し、こいしの張った結界達を突き破り、果ては正確にこいしだけを貫いて私とこいしを引き離した一本の紅い槍。

紅い槍のおかげで遂にこいしから解放されつつも空に放り出された私は、突如の事態に頭が真っ白になってしまっていて自分で飛ぶことすら出来ずに宙を舞い…………紅い槍が飛来する寸前、辺りに響いた声の主によって救われることとなった。



ーー…………トスッ。


「全く、ちょっと目を離すとすぐに誰かに連れ去られてしまうのは、流石の私でも困るわよ? ……だから、もう絶対に目を離さないわ。 ねっ、フラン?」



宙を舞う私の元へ飛び込んできて、ふわりと私の肩と膝の下に腕を回して抱き抱えてくれた人。

その人は私をしっかりと受け止めたことを確認すると、穏やかな表情でその背中に伸びる美しい翼を羽ばたかせ、唖然とする私にまるで満月の様に輝く笑顔を見せてくれた。

そこにいるのは、ついさっきまでの狂化した怖い姿ではなく……私が知る、いつもの優しいーーーー私の、たった一人の大好きな御姉様。



「お……ね、え…………さ、ま……!」


「ふふっ、さっきはごめんね、フラン? おもわず狂化までしてしまって、怖がらせてしまったでしょう? もう大丈夫だから、強がらなくてもいいから、安心して…………私の傍に、いて頂戴?」



……こればっかりは、ずるいと思う。

誰が、こんな暖かい笑顔と優しい言葉、そして穏やかに包み込んでくれる温もりに、抗えるものだろうか?

いつもは人の観察日記をつけたりベッドに潜り込んできたり突然キスをしてきたりと、色々呆れるようなことをしてくるのに、こういう時々見せる姿が好きで好きで堪らなくて…………本当に、御姉様はずる過ぎるよ。



「……御姉様は、ずるいよ……」


「あら、それはどうしてかしら?」


「……知らない。 分からないなら、分からないでいいよ…………御姉様が大好きなのは、変わらないもん」


「ふふっ……ふふふふふっ! そうね、フランがそう言うなら私は分からなくても大丈夫よね? フランが私を大好きでいてくれるなら、それで良いもの!」


「……御姉様の、馬鹿…………」



御姉様に抱き抱えられたまま、拗ねたようにしつつ御姉様の首に手を回す。

そうしてほんの少し力を入れてしっかりと御姉様に抱き着くと、御姉様は満足そうに私の頭に頬をすりよせてきた。

その頬の温もりを感じて、さらに御姉様に身を寄せたことに、御姉様は気付いてくれたのだろうか?

まぁ気付いてくれたかどうかは分からずとも、少なくともこの瞬間、私はこの世界で確かに御姉様の『妹』なのだと実感出来ているだけで、十分だと思った。



「…………これで、もう他の誰にもフランを取られることは無いわネ……」


「んぅっ? 御姉様、何か言った?」


「いいえ? フランが可愛すぎてもう死んでしまいそうと言っただけよ?」


「なっ!? ……う、うぅ……御姉様の、いじわるっ!」



からかわれているのだと思って、精一杯御姉様を睨んで文句を言うけど、御姉様はからからと可笑しそうに笑うだけ。

その内恥ずかしくなって俯きながら御姉様の懐にさらに身を寄せれば、御姉様は嬉しそうに強く抱き締め返してくれた。

そんな、御姉様と触れ合う時間をとてつもなく幸せに感じて満喫していると…………唐突に、忘れてはならなかった『それ』が、戻ってきた。



「……ねぇ、御義姉様? 幾らなンでも、それはズルくないかナァ?」


「っ……!?」


「……あら、こいしは何を言っているのかしら? 私は怯えていたフランを優しくあやしていただけよ?」



私と御姉様の目の前に唐突に現れたのは、地底に繋がる大穴から、胴体に大きな風穴を開けて昇ってきたこいし。

その瞳は完全にハイライトが消えていて、静かに私と御姉様の姿を捉えていた。

ただ、紅い槍ーーーーグングニルに貫かれたせいか、ほんの少しだけ理性は戻っているらしい。

言葉の端々に狂った様な響きが混じりながらも、さっきよりは落ち着いて言葉を発し、静かに私を抱き抱える御姉様を見据えていた。



「御義姉様には、お姉チャンがいるよネ? 流石に二股は酷いと思わなイ?」


「複数の家族を愛することの何がおかしいのかしら? フランもさとりも、美鈴もルーミアも封獣も、勿論こいし、貴女も、私が愛する家族よ。 あぁでも、おいたをした時は愛の鞭を使うけれどね?」


「……ふゥーん? まぁ、イイよ、グングニルは私以外の誰かニも当たってたミタイだけど…………でも、二人っきりニはさせないからネ?」


「ふふっ、好きになさいな。 むしろ貴女もいた方が私としては嬉しいわ」



私に向けた優しい笑みとは違って、不敵且つ挑発的な笑みをこいしに向ける御姉様。

それに対し、やっぱりまだ何処か狂気を感じる笑顔を浮かべ返してこいしが静かに近付いてくる。

そんな二人の様子に、私が御姉様の首に手を回したままおもわず固まっていると、遂にこいしが私と御姉様の元まで辿り着き大きく腕を広げて私と御姉様を抱き締める。

そして、そのままーーーー



「家族なラ、コンナことをしてモ、イイんだよね……?」


「下手な試し方をするものね? 普段さとりとしているのを見ているでしょうに……」



ーーチュッ…………クチュッ……!



ーーーー私の頭上で、深いキスをし始めていた。





ーーーーー

以上、フラン逃げて超逃げて回でした!



……あっ、ごめんなさい、炭投げないで!?

変なテンションで書いちゃったんです、ついでに伏線張っちゃったんです!


えっ、何の伏線かって?…………そりゃあ、雰囲気だけならオーエン編を思い出せば、ねぇ?


……あぁっ、ごめんなさい、燃えてる炭投げないで!?



……今日のテンションはいけませんね、素直にテスト勉強して寝ます。



それではまた次回にてお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ