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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
170/283

フランは主人公、しかしヒロイン……そして、久々に……

どうも、東方転妹録最新話です!



……えー、見事に更新が遅れてすみません!

とりあえず、24時前に家に帰りついてから超特急で仕上げました!



……そしたら、見事なまでにあの方が…………!



そ、それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー数分後、妖怪の山の大穴付近の上空。

ーーーーside フラン



どうもこんばんは!

現在「『フラン』ヲ置イテ地獄二落チナヨ!!!!」何故か椛と一緒に「待ッテテネ『フラン』!!!!!? 今ソノフザケタ犬ヲ始末スルカラ!!!!」御姉様とこいしとぬえから逃げ「オノレ犬ゴトキガ……サッサト私ノ命ヲ……私ノ宝ヲ返エェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!」る羽目になってるんだけ「くっ、フランさんを、渡してなるものかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」ど…………うん、ちょっと待っててね?



「……ねぇねぇ椛、ちょっと良い?」


「っ!! って、どうかしましたかフランさん!? って危っ!?」


「うん、そのね…………ちょっと、静かにしてて?」


「へっ……?」


ーー『恋の迷路』


ーーーズダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!!!!!!!!


「えっ!? ちょっ、まっゴファッ!!!!!?」


「ヘッ? アッ、キャアァァァァァ!!!!!!!?」


「フラン!? ウッ、わぁぁぁ!!!!!?」


「ナッ、クッ、ぐっ!? うぁぁぁ!!!!!?」



布にくるまれて椛に抱かれている私を中心に、突然円状の色とりどりの弾幕が広がり、私を抱いていた椛は勿論のこと、恐らく私が弾幕を展開するのを予想してなかった御姉様達にも次々と弾幕が当たっていく。

その結果、私を包んでいた布は蜂の巣状態になってボロボロになり、椛も弾幕で胸を貫かれ、私から手を放して御姉様達共々下に落ちていった。

勿論それは私の意図したものであり、私は寝起きなのに、説明もなく訳も分からないまま暴れまわる椛と御姉様達(椛も追われてたけど、妖力弾で反撃してたもん!)を静かにさせようとしたものである。

どうやら空を見る限りもう夜みたいだし、どこの山かは知らないけど、この騒音は寝ている者達からすれば五月蝿いにも程があるはずだ。



「よしっ! これで静かにしてくれるかな?……あれ? 何か忘れてるような…………まっ、いっか!」



何か挨拶のようなものを忘れているような気がするけど、気にする程のことでもないよね!

さっき起きた時もちゃんと椛におはようって言った覚えがあるもん!

……それにしても、本当にどうして椛は私を抱っこして御姉様達から逃げてたんだろう?

なんだか御姉様達、とても怖くなってたし…………今は静かになってるけど、声を掛けたらいきなり襲ってきたりするのかな?

とりあえず、レーヴァテインは喚んどこっと!

ちょうど弾幕が命中してから血の臭いがこの辺り一面に広がり始めちゃってるし、夜になって動き始めた血の臭いが好きな妖怪に襲われた時もすぐに対処できるからね。



ーー『レーヴァテイン』


「……よしっ! 下に降りてみよっと!」



椛と御姉様達がおいかけっこを始めた辺りから今いるところまで、かなり森が焼け焦げたりしてしまってるけど、それでも御姉様達が落ちた所は木でよく見えないことが自然の雄大さを物語っているように感じる……って、私、いきなり何言ってるんだろ?

むぅ、寝起きにいきなり騒ぎに巻き込まれたとはいえ、やっぱりまだ頭が冴えてないなぁ……。



「あっ、いたいた!……って、あれ……?」



生い茂る木にスカートが引っ掛かったりしないようにゆっくりと下に降りていくと、そこには胸から血を溢しながらダイイングメッセージの様に近くの石に『ふらん……』と書いて倒れている椛と、触手が木に引っ掛かって木からブラブラとぶら下がっているぬえ、そして運悪く大きな岩に突っ込んでしまったのか、大きな岩の上に仰向けになって大の字で倒れている御姉様がいた。

しかし…………。



「こいしが、いない……? 一体どこに……「キャハッ! フーランッ?」っ、ひゃうぅ!?」


「ツーカマーエタッ! フフフッ、御義姉様達ハチャーント気絶シテルミタイダネ?」


「こ、こいし!? ま、まだその怖い状態、っていうか狂化してるままなの!?」



地面に降り立った私の背後から突如抱き着いてきたこいし。

そのこいしは見事に狂化したままで、後ろにいるから姿は見えないけど聞こえてくる声は甘いながらも何処か狂気じみた音が含まれている。

恐らく、今後ろに無理矢理振り替えってこいしの目を見れば、ハイライトが消えてやたらとハートマークが真ん中に浮かんでいる様子が簡単に見れるだろう。

そして、そんなことを考えながらどうやってこいしを落ち着かせるかを考えていると……。



ーーーガシッ、ムニュッ!


「にゃあぁぁ!!!!!? ここここいし、そんなに強く掴まないでぇ!!!!!!!?」


「フフフフフッ! フランノ胸、柔ラカーイ!!……御義姉様達モ残念ダネ? 私二『無意識ヲ与エラレテ』暫ク気絶シタママ、フランノ可愛イ声ヲ聞ケナインダカラ!!」


「む、無意識を与えてって……あっ、も、揉まないでぇぇぇ!!!!」



うぅぅ……!!!! こいしが新しい能力の使い方を覚えたのは私も嬉しいけど、最初の使い方がセクハラだなんて!?

っていうか一応御姉様達の手当てしとかないといけないのに…………もぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!



「こいしっ!!!!!!!! いい加減に「ムゥッ、フランッタラウルサイナァ? ハムッ!」しな、きゃうん!!!!!?」


「ンー、フハンノフィフィファヤファラハァイナァ(フランノ耳ハ柔ラカイナァ)!」


「やっ!? み、耳をハムハムしないでぇぇぇぇぇぇ!!!!!?」



いい加減怒らないと駄目だ、そう思って両手で持つレーヴァテインに妖力を込め、上に振りかぶり今にも後ろに突き出しそうになった瞬間、こいしから耳を甘噛みされて思わず全身の力が抜けてしまう。

そのせいでせっかくレーヴァテインに集めた妖力は再び散ってしまい、私はただ人間のようなか弱い乙女の如くイヤイヤと体を捩るだけになってしまった。

……ど、どうしよう!? このままだとこいしの好きなようにされたままだよ……!!!?

それにどうしてこういう時に限ってこいしはここまで積極的に、というか襲ってくるの!?

こ、このままじゃ、私が前世で散々お世話になった『あれ達』の様な展開に…………うぅ、実際に自分があんな展開になるのはやだよぉ!!!!



「い、いや……御姉様…………御姉様ぁぁ!!!!」


「……フゥーン? 今ハ私トフランダケナノニ、他ノ女ノ名前ヲ呼ブナンテ酷クナイカナ……? フフッ、マァイイヨ、此処ジャア五月蝿クテ御義姉様達ガ起キチャウカモシレナイシ、チョット場所ヲ移ソウカ!」



この後に予想される展開を嫌がり、思わず御姉様のことを呼ぶ私にこいしはそう言いながら私とこいしの周囲に結界を張る。

それはどうも内側に向けて張られているようで、私が蝙蝠や紅い霧になって逃げるのを塞ぐかのように展開されていた。

そして更に、こいしは愛撫を続けられて力が入らないまま暴れる私を抑え込みつつ移動を始める。

そのままこいしが向かう方向には、地底へと続く大穴が大きな口を開けて、暗い暗い地底の中へと誘うかのように静かに存在していた…………。






















ーーーーside 紅色の世界




「…………姉……え様ぁぁ…………!」



……何処からか、とてもとても悲痛な声が聞こえてくる。

しかしその響きは私に癒しを与えてくれる響きであることも、私の記憶が、そして魂が証明していた。



「い…………嫌ッ…………おね…………!」



だが時は残酷で、その響きも悲痛な調べを奏でながら遠くへと遠ざかって掠れていく。

無情にもゆっくりと聞こえなくなる癒しの響きを追い掛けたい、そう願った時…………私の『意識』は、覚醒した。





ーーーーー

以上、久々のこいしヤンデレモード回でした!



……いやね? こいしはちゃんとヒロインで、悪役とかではないんですよ?

ただ、少し魔が差したと言いますか、少々初心に帰ってみたと言いますか…………こいしファンの皆さん、本当にごめんなさいm(__)m



そしてそろそろ、最近フランとのペア率が減ってしまっていたあの方、頑張ってペア率上げていきます!

しかしそうすると姉妹丼を狙うあの方も…………まぁ、大丈夫ですよね(笑)


それにしても、ヤンデレモードのカタカナ表記は書きづらい…………でも、ここまで来たら貫き通してみましょう!

因みに椛がフランに胸を貫かれて墜落したのはこれが二回目です(笑)




それではまた次回にてお会いしましょう!

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