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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第1章 ~生まれ変わったら吸血鬼!?~
17/283

受け入れる意味。

どうも、東方転妹録第17話です!



前回のラストに引き続き、今回もフランとルーミアは色んなことをやらかします!

……レミリアとこいしが知ったら、怒り狂うでしょうね(笑)



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪


ーーーーside フラン




えっと、皆さん、こんばんは…………?

突然のハプニングで固まってしまっている、フランドール・スカーレットだよ。

……あー、思いっきりキスしちゃったけど、これ、どうすればいいのかな?



「……あっ…………うぅ……」


「……せ、接吻……そ、そーなのかー…………」



……えっと、ル、ルーミアは、何を納得したんだろう?

と、とにかく何か言わないといけないよね……!?



「「……あ、あの…………っ!?」」



……うわぁぁ、き、綺麗に重なっちゃったよぉ〜!!!!



「あっ、そのっ、ル、ルーミアからで良いよ!?」


「えっ!? いやっ、フランからで良いのだー!!」



うぁぁ……私達、な、なんてベタなことを…………!?



「あ、う、うん…………その、ね? さっきのは、その、ぐ、偶然だから!!!! 嫌だったら本当にごめんなさい!!!!!!」



……でも、嫌って言われたらショックだよね。

私のファーストキスだったし(前世も経験無し!!)、ルーミアはストライク範囲内キャラの中でも結構好みだもん…………。



「うっ、い、嫌じゃなかったよ…………ただ、私の初めての接吻だったのだー…………」



…………うん、これは完璧に、や・ら・か・し・た!!!!!!

お互い初めてとか一番気まずいパターンじゃん!!!?



「ご、ごごごごめんね!!!!!? わ、私もファーストキスだったけど、ってそうじゃなくて!!!!!! ええっと、あの、う、うぁぁ……!!!!!!!?」



ど、どうしよう!!!?

何て言えば良いか全く分からないよぉ〜〜!!!!!!!?



「……あ、あのっ!!!! わ、私は責任を取ってもらえば良いし、私にも悪い所はあったと思うから私も責任を取ればいいのだーー!!!!!!」



そ、そっか!!!!!!

喧嘩…………じゃないけど両成敗ってことをルーミアは言いたいんだよね!!!!

……えっと、でも責任ってどう取ればいいのかな?



「ね、ねぇルーミア? 責任ってどう取るの?」



お互いのお願いを1つ聞くとかかな?

ルーミアなら人を拐ってきてほしいって言いそうだけど…………。



「え、えっと、たしか、せ、接吻……なら、相手のお嫁さんになれば責任を取れるって言ってたのだー」



………………一体誰なのルーミアにそんなこと吹き込んだ奴はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!

責任の取り方がお嫁さんになるって一体なんなの!?

キス1つでそこまで責任を…………とらなきゃいけないのかな?



「ルーミア!!!! それは誰から教わったの!!!!!?」


「えっ?前に退治されちゃった妖怪から教わったのだー。 他にも『決着が着いたら敗者は勝者に従うものだ』とか『お嫁さんになったら、かかあ天下を掴み取れ』とか色々教わったのだー! 後は、『夜はしっかり満足させろ』っていう、よく分からないことも言っていたのだー」


「そ、そうなんだぁ…………」



…………うぅぅ、そいつが退治されてさえなければ、ルーミアに変なことを吹き込んだ罰として惨殺できたのに……!!!!!!



「……だからそれに従うと、私はフランのお嫁さんになることになるのかー」


「あっ、えっと、ルーミアが嫌なら従わなくて良いんだよ?」



お嫁さんになる、即ちそれは結婚ってこと。

如何に寿命という概念が無い妖怪といえども結婚することには慎重になる。

……永い時の中で生き、孤独になりやすい妖怪にとって、結婚は孤独になるのをずっと防いでくれる最高の手段なの。

だから妖怪は結婚する時はより慎重に相手を選び、人よりも圧倒的に深く相手を愛するんだよ!

……でも男女で結婚するのは妖怪でも大体同じ。

きっとルーミアは女同士なんて嫌だろうしね。

因みに私は前世は男で今は女だから、本来なら男を選ばないといけないんだろうけど、女でも全然構わないよ!

……こいしはかなりデレてたけど、あれはそれまでが寂しかっただろうから、その反動だったんだろうなぁ。

女同士でも結婚したり関係を持ったりしたら、ほぼ確実に縁が切れたりしないからね。



「べ、別に私は嫌じゃないよ? フランは可愛いし羽根も綺麗だし……それに私は男より女の子の方が好きなのだー!」


「へっ………………!?」



…………今、ルーミア爆弾発言したよね?

この流れで男より女の子が好きって言うってことは…………ルーミアって百合っ子なの!?!?








ーーーーside ルーミア



ど、どうしたのかー?

私が男より女の子が好きって言ったらフランが固まっちゃった…………女の子の方がお肉が柔らかいから好きなんだけど……?



「フラン? どうしたのかー?……おーい?」



だ、ダメなのだー…………全く反応がないよ。

……って、あれっ?



「…………っ!!」


「フ、フラン…………?」



な、なんだかまたゆらゆらと寄ってきたよ?

……あっ、ま、まさかまた口の周りを舐められるのかー!?

……そして、段々とフランの手が私に伸びてきて…………



ーーガシッ!!



今度は思いっきり両肩を捕まれたのだーーー!!!!!!

またせ、せせせ接吻をする気なのかーーー!!!!!!!?



「……ル、ルーミア……私は、受け入れるから…………貴女がどんな者であっても、私は受け入れるよ!!!!!!」


「えっ…………?」



う、受け入れるって一体…………っ!?

も、もしかして責任を取るということなのかーーー!!!!!!!?

わ、私を受け入れるって言ってくれたから、きっとそうなのだー…………。



「フ、フラン…………わ、私、今まで1人だったから、とっても嬉しい……!

私を受け入れてくれて、本当にありがとうなのだー!!」



……私は宵闇の妖怪で、人食い妖怪。

だから、人から受け入れられることはなかったし、妖怪からも周りが見えなくて嫌だとか強い上に大食いなのは困るとかで、ほとんど受け入れられなかったのだー…………でも、出会ったばかりなのにフランは違ったの。

強いところは見られてないけど、私が大食いなのも見てるはずだしキスも実際は事故なのに、責任を取って……お嫁さんとして、受け入れてくれたのだー!



「大丈夫だよルーミア、私はどんなルーミアでも受け入れるから、もう1人じゃないからね?」


「っ!!!!」



……よし、決めた……私は、決めたのだー!!!!

私はフランと一生添い遂げる!!!!!!!!

フランが困った時は私が助けて、フランが悲しんでいる時は私が傍にいて、フランの前に立ち塞がる敵は私が倒す!!!!!!!!!!



「……フラン、大好きなのだー! これから、ずっとよろしくなのかー!!!!」


「うん! 改めてよろしくね、ルーミア!!」



……エヘヘッ、私は今、最高に幸せなのかー!







ーーーーside フラン



「えへへ、フーラン!」


「なぁに? ルーミア」



私の腕にしがみついて甘えてくるルーミア。

まるでこいしがデレてじゃれてきた時みたい!

この様子だとルーミアは今まで1人で寂しかっただろうから、私に受け入れてもらえて嬉しかったんだね!

……百合とか薔薇とか、とにかく同性愛者ってだけで世の中では軽蔑されたり疎外されたりする。

それがルーミアが人食い妖怪だってことも相まって、ルーミアを孤独にしてしまっていたんだと思う…………私には世の中の認識を全て変えることはできない……けれど、私だけでも理解を示し、受け入れることならできる。

なんたって私は今は女だけど、前世は男でその記憶もあるからね!!

ルーミアの1人目の親友として、ルーミアが幸せになれるように頑張るよ!



「フラン、ちょっとお願いがあるのだー!」


「えっ? なぁに?」



頼み事を言おうとしているルーミアの方に顔を向けるとーーーーー



ーーチュッ…………!


「えへへっ、フラン、大好きなのかー!」


「……あははっ、ルーミアったら!」



まぁ私はルーミアと同じ女だし、百合っ子なら過剰なスキンシップはしょうがないよね?

さっきファーストキスは奪い合っちゃったし、それにもう私達は親友なんだもん!

百合っ子であるルーミアの親友なら、これくらい受け入れないとね!



「あっ、そういえばルーミア、私は旅をしているんだけど、良かったら一緒に来る?」



こいしと別れてから適当にぶらついてたから、目的地は決まってないんだけどね?



「旅!? 行く行くーーー!!!!!! フランが行くなら何処にでも一緒に行くのだーー!!!!」



あはっ!

どうやらルーミアは旅に興味津々みたい……となるとこれでまた2人旅になるね!



「あははっ、じゃあ今日はとっても月が綺麗だからもう出発しようよ? 2人で夜の空を飛んで、色んな事を話しながら行こっ?」


「うん! お月様を見ながらいっぱい話すのかー!! それじゃあ、綺麗な夜空へ……」


「「しゅっぱーーつ!!!!」」






ーーーーー



ある日の夜、紅い月が星達と共に明るく照らす空で、紅と黒の舞踏会が行われていた……。




ーーーーー


以上第17話でした!



……あー、多分、もうやらかすなんてレベルじゃないですよね?

とりあえず、現在のフランとレミリアとこいしとルーミアのそれぞれの認識を一言でまとめてみました!

キャラ口調でいきますね!





フラン&レミリア


side フラン

「一言で言うなら……御姉様はとっても強くていつも優しい、私の尊敬する大好きな御姉様なの!」


side レミリア

「一言、か……色々悩むけれど、やはり私の自慢で狂おしいほど愛しい妹、と言う他ないわね」



フラン&こいし


side フラン

「えっと、こいしはよくデレて危険なスキンシップをしてくるけど、強い意思を持った私の1人目の大切な親友だよ!」


side こいし

「うーん……本当は一言で全部を言い表しきれないんだけど、私にとってフランは私だけの光、決して離したくない最愛のパートナーだよ!」



フラン&ルーミア


side フラン

「ルーミアとは出会ったばっかりだけど、また孤独なんて感じないようにしっかりと支えてあげたい2人目の大切な親友だね!」


side ルーミア

「一言なのかー……フランは、こんな私を受け入れてお嫁さんにしてくれた、一生添い遂げると決めた大切な人なのだー!」








以上、皆の一言でした!!

……見て気づかれた方がほとんどでしょうが、フランはそれぞれに親愛を抱いているのに対し、3人はフランに慕情を抱いています!


こいしは極端な行動に出ていたはずなんですが、それでもフランは色々理由をつけて親友だと思ってますね(笑)



これが後々どのような結果をもたらすのか……それは、いつか見えてくるでしょう!





それではまた次回にお会いしましょう!

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