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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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とりあえず脱走、振り返った先には……

ハイサイどうも東方転妹録最新話デース!



ん? テンションがおかしい?

まぁ、それは後々……(笑)


さて、今回は椛編lastということで、遂に脱走しますよ!

妖精はほとんど出てきませんが(キリッ


そして前回の感想で椛がスーパーサ○ヤ人に見えた方々が多かったようですが、作者は未だにどこが似ていたのか分かっておりませんorz



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー現在、紅魔館玄関前の踊り場付近。

ーーーーside 椛



回想の終わりから脱走を始めて数分が経ったでしょうか、ようやく玄関が見えてきました……って、誰に言ってるんでしょう、私?

まあそれはさておき、フランさんを起こすことなく時には妖精を踏み台にし、時には妖精の足元へ滑り込んだりして決死の思いで長い紅魔館の通路を駆けてきたわけですが、やはり地の利は追っ手側ーーー妖精達の方にありますね。

途中に玄関側から玉座の間の方にかけて階段があったりするほど大きな通路の至るところに飾られた、この国では他で見ることの出来ない鎧と武器。

それらを恐らくはレミリアさんとフランさんの故郷の妖術を使っているのか、鎧が自律して動きだし武器を持って襲いかかってきた時は本当に焦りました。

まぁ動きは鈍かったので、ふりきってしまってからは結局再び妖精達との追いかけっこに戻りましたが。



「くっ、エントランス担当の警備班は何をしているの!?」


「先程から念話を試みていますが、反応なし! 連絡が取れません!」


「ちぃっ! 念話は断念して弾幕にすべて注ぎ込みなさい! ただし絶対に妹様には当てるな!!!!」


「「「「「了解!!!!」」」」」


「彼女達は、本当に妖精なのか……?」



振り向く余裕なんて無いが、聞こえてくる声と雰囲気からして妖精達が鬼気迫る勢いで追ってきているのは分かる。

それも、思わず私の中の妖精の印象を覆せるほどには…………というか、私や文さんですら出来ない念話が出来るとはどういうことだろうか?

流石に紅魔館の代表である面々でも…………あぁ、ルーミアさんや美鈴さんだけでなく、妖精達の訓練にはさとりさんも参加してるのか…………最早魔改造の領域だろう、これは。

……そんなことを考えていると、遂に玄関の目前にある、踊り場へと繋がる扉に辿り着いた。



ーーガチャッ! バタンッ!! ガキンッ!!!!


「ハァ……ハァ……よし、これなら……!」



扉を軽く開けてすぐに体を滑り込ませ、急いで扉を閉めてから取っ手部分に剣を引っ掛ける。

そしてそのまま体を扉に預け、一度息を軽く整えた。

これでこの扉はほぼ封鎖されたも同然だが、確実にあの妖精達は何処か別の道を知っているだろう。

それにこの玄関付近にも幾つか鎧が見えるし、休みすぎるとあの鎧達が動き始めるかもしれない。

そうなってくると、いくら鈍いとはいえ非常に面倒だ。

……因みに、この国の、他では見られない紅魔館(ここ)の特徴の1つが、両側に開く扉とその取っ手だ。

取っ手は四角い輪を半分にしてそれぞれ両側の扉に掴めるように付いていて、その輪の部分に杭になるものを差し込めば鍵の代わりになる。

紅魔館(ここ)はフランさんのレーヴァテインの炎でも軽く焦がすことしかできない程度に丈夫に作られているから、扉も壊れる心配がほとんどない。

とはいえ杭の代わりに差し込んだから、天狗特製の剣が無くなってしまうのは少し痛いものではあるが。

まぁどうせ哨戒天狗全員に配られる支給品だし、壊れてしまったと言って新しいものを支給してもらえばいいだろう。

今はどんなことを差し置いても、フランさんを連れ帰る事が大切だ。



「さて、そろそろ行きましょうか……」


「……ん、みゅぅ…………」


「ふふっ、これだけの騒ぎでも起きないとは、フランさんも大物ですね。 或いは、これでも起きれない程に疲労していたのかな…………?」



早足に階段を下りつつ、胸元でぐっすり眠るフランさんの様子を伺う。

あれほど騒がしかったというのに、それでもフランさんは可愛らしい寝息をたてながら、ぐっすりと眠っていた。

そんな姿に、今紅魔館の主な面々が出払ってしまっていることも合わせてかすかな疑問を抱いたが、今気にするほどのことでもないと頭を軽く振って玄関の扉へと足を進める。

そして、踊り場の扉から扉を叩く音はするものの鎧が動き出すこともなく、私は玄関の前まで辿り着いた。



ーーガチャッ、ギィィ……。


「あっ…………もう日が暮れかけてる……」



玄関の扉をくぐって外に出てみれば、辺りは大分薄暗くなっていた。

私が文さんに頼まれて紅魔館に来たときは、空が紅くなっていたとはいえもう少し明るかったが、どうやら思った以上に紅魔館での騒動は長かったらしい。

私の感覚では、ほんの数分の出来事にしか感じていなかった。

……それだけ、紅魔館(ここ)の妖精達が強烈な印象を与えてきたということである。



「まぁ、物思いに耽ってる場合じゃあ無いか。 妖精達が来る前に早く山に戻ろう……」



またあの訳のわからない強さを誇る妖精達に追い掛けられては堪らない言わんばかりに薄暗く染まった空へ飛び立つ私。

なんだかんだで紅魔館から脱出できたことに体も心も安堵したのか、正直、今にもぶっ倒れたい位の疲労を飛び立つと同時に全身に感じた。

それでも可愛らしい姿による癒しと共に、冬の凍るような肌寒い風の中で温もりをくれるフランさんを手に入れられるなら、大した代償では…………『凍る』?



「これは、寒すぎる……? いくら服が破けているとはいえ、冬の気温で凍るようなことは…………っ!?」



頭に浮かんだ疑問に戸惑いを抱きながら、フランさんを冷やさないようにしっかりと抱きしめ、警戒するように周りを見渡す。

そして飛んでいる高さの所では何もないと確認してから、ふと飛び去った後の紅魔館の方を向いてみると、そこには驚くような光景が広がっていた。



「あれは、確かこの辺りの湖の妖精!? って、紅魔館の屋根が……!?」



考えてみれば、紅魔館は厳重警戒体勢に入っていたせいか今日は外に警備の者がいなかった。

それは紅魔館の重要人物ーーー今回では、フランさんを守るために籠城のような体勢をとっていた訳だが、これはそれが裏目に出たのだろう。

……さっきは薄暗くなった空に気をとられて気付かなかった、紅魔館の屋根の状態。

そこには、恐らくは何かしらの理由があって戦闘になったと思われる武装状態の紅魔館の妖精達と、その妖精達と戦闘になっていたのであろう湖の妖精が等しく氷漬けの状態で鎮座していた。



「あの湖の妖精は、確かチルノって言ってたかな…………でも、私が入るときはあんな物は……一体、いつの間に……?」



頭の中を駆け巡る疑問に軽く混乱しつつも、結局は私が侵入している間に騒動になったとしか考えられないことには変わりない。

確か、私が紅魔館の中で追われている時にえっと、エントランス?、の担当の警備班と連絡がとれないと言っていたのも、あそこで凍っている武装した妖精達がその警備班だったのだろう。

それにさっきのやたらと凍るように寒い風も、紅魔館の屋根にあるあの氷像のせいでこの辺りの空気がさらに冷やされていたからに違いない。



「……まぁ、気にしていても仕方ないか。 フランさんに風邪を引かせるわけにもいかないし、早くここから離れよう」



実際のところがどうであるにせよ、今の私には警備班が襲ってこなくて幸運だったということぐらいしか関係のないことだ。

それよりも早く、山へ、私の家に帰ることが先決でしかない。

……そうして色々と考えることを放棄した私は、地味な幸運に対するちょっとした喜びと、ほんの少しの感謝を湖の妖精に抱きながら、紅魔館を後にしたのだった…………。




ーーーーー

以上、椛脱出&突然の氷漬けチルノ回でした!



うん、何故チルノかは作者も分かっておりません!

あれです、ノリです、勢いです!


そしてこのテンションの高さは……10/31から始めた艦○れで、二人の瑞○が出ないことにとち狂ってき始めた作者の暴走です!

他のはほぼ揃ってるのに!


……あの二人が来ない間に、戦艦長○が遂にレベル98いっちゃった…………そしてフラン可愛いよフラン!




それではまた次回にてお会いしましょう!

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