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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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地底を翔るデス・ストーカー……さとり

どうも、東方転妹録最新話です!



更新が遅れてしまい申し訳ありません!

母さんと祖父母と焼き肉にいって、腹が苦しくて死んでました……orz



さてさて、さとり視点の何だか大暴走ホラーギャグになってしまいました(笑)


それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪



ーーーーー数十分後、地底のどこか。

ーーーーside さとり



……どうも、皆さんこんにちは、現在レミリア誘拐犯を追跡中の古明地さとりです。

えっ? レミリアは少なくとも安全なのに地霊殿の場所には行かないのか、ですか?

……いいですか、恋とは油断した時に痛い目を見てしまうものです。



「……というわけで、さっさとレミリアを返しなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!」


「な、何が『というわけ』よ!!!? レ、レミリアさん、あれはどうすれば……!!!!!?」


「とりあえず妖力弾は私が何とかするから、私が示す方に的確且つ迅速に進んでちょうだい…………今後ろを向いて追い付かれでもしたら、私が死ぬわ……」



何故か恐怖に怯えた表情で蜘蛛女に引っ張られながら、私の方にひたすら弾幕を飛ばしてくるレミリア。

といってもレミリアの心を読んでも分かる通り、私に捕まりでもしたら即(ピー!)されてしまう運命しか見えていないからである。

……勿論それがレミリアの照れ隠しであると、レミリアの伴侶であり生涯を共にする一番の相棒(こいしからの受け売りです)である私にはしっかりと分かっていて、本当はレミリアも私とそのような関係になりたいと…………なーんて、勘違いしまくったりはしていません。

レミリアが初且つ純情でそういったことには(フランには内心ヘタレながらもしますが)苦手意識を持っているのは知っていますから。

ですが、私とフラン以外の女性にあのような形で接触を許すのは見逃せません。



「お、お姉ちゃん待ってよぉ!? まだ誰も糸から抜け出せてないんだってばぁ!?」


「もが~!! むむぅ~~!!!?(ちょっ、さとりのどこにこんな力があるのだー!?)」



レミリアをこの腕の中に取り戻すべく奮闘する私の、後ろから聞こえてくるこいし達の叫び声。

それは必死にレミリアを取り戻そうとする私の邪魔をし、制止させようとする愚かな声だった。

……ふむ、幾らなんでも暴れるこいし達を引っ張りながらこれ以上飛ぶのは無理ですね。

ルーミアや勇義達は力が強い分余計に引っ張ってきますし…………あれ、そういえば閻魔様はどこに行ったのでしょうか?

このような何が出てくるか分からないところで単独行動するのは褒められたものではないと思いますが……まぁ、今はレミリアが先ですし、気にすることもないでしょう。

さて、ではこの緊急時に少々邪魔なこいし達を、振り払うとしますか。

この未だに右手にへばりつく糸を引きちぎって…………。



ーーグググッ、ブチッ……ブチッ…………。


「ん……? って、あんた何やってんのよ!? ま、まさかこの団子状態の時に私達を放り出そうとか思ってないでしょうね!!!?」


「ちょっ、お姉ちゃん!!!? お、御願い待って!!!! 今はルーミアすら動けないくらい糸が絡まっててとてもじゃないけど空に飛べな……って、お姉ちゃん待って待って待ってぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!?」


ーー……ブチチッ、ブッチィィィィィ!!!!!!!!


「萃香……今から私もそっちに逝くからね……」


「ちょっ、そこの鬼!? 死神である私の目の前でそんな不吉な……ってぇ!!!!」


「「「「「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!(もがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!)」」」」」



まるで断末魔の叫びかと言いたくなるくらい悲痛な声をあげて、大きな一つの糸団子状態のまま地底の暗い底へ落ちていくこいし達。

それを一瞬だけ横目で確認し、私は軽くなった分素早くスピードを上げる。

……よし、尊い犠牲ではありましたが、これで全力でレミリアを追えますね!

こいし達も、気付かぬ内に大糸団子状態になっていたようですが、あの程度のことでは死なないから大丈夫でしょう。

……流石にこいしには、謝罪の気持ちとして後でフランと二人っきりの時間を作ってあげましょうか。



「……ヤ、ヤマメ……もし追い付かれてしまった時は、遠慮なく盾にしてもいいかしら……? 流石に、さとり……いえ、デス・ストーカー、死の追跡者に捕まったらいくら私でも生き残れる気がしないわ…………」


「……うん……レミリアさんの頼みなら、不肖黒谷ヤマメ、例え相手が悪の権化であろうとも全力で盾になって見せるよ…………だから、レミリアさんは生きてください!!!!」



私からすれば大変失礼なことを言いつつ、何か鬼気迫った雰囲気で冷や汗を流すレミリアと、本当にどうでも良さそうな決意を固めている蜘蛛女。

何だか気に食わない清々しい雰囲気をしている二人にイラッと来た私は、私の知る限り最速の天狗ーーー射命丸文の速さで二人に追い付くべく…………。



「……『想起、風神少女』」


「っ!? ヤマメ、後を頼んだわ!!!!」


「言われなくても!! レミリアさん、どうか御無じがっは!!!?」


「ちょっ!? い、幾らなんでも、殺られるの早すぎるわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」



……レミリアもバカですね。

一時的にとはいえ圧倒的速さを手に入れた私が、足止め用の糸を出すよりも早く蜘蛛女を仕留められないとでも思ったのでしょうか?

頑丈な糸を使えて力が強い土蜘蛛と言えど、特別固いわけでもありませんから仕留めるのは簡単ですが…………あぁ、成る程!

何だかんだで、レミリアも私と(ピー!)したかったのですね!

全く、私とレミリアの二人きりの空間を作るのにそこまでしなくても良いでしょうに…………。



「……さてレミリア? もう1段階、加速しましょうか!」


ーー『想起、無双風神』


「何でさとりはスピード狂になってるのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!?」



体への負担は大きいものの、技の発動と同時に次々と撃ち出される弾幕になったかの如く再度加速する私。

そんな、更に加速した私から逃げようとレミリアも吸血鬼の誇る凄まじい速さで逃げようとするけれど、どんどん私とレミリアの距離は縮まっていき…………。



ーースッ……ガシィッ!!!!


「……さぁ捕まえましたよ、レミリア? 大人しく、私のモノになってくださいね…………?」


「あ、あぁ……フ、フラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!」



絶望と悲しみが滲んだ悲鳴が辺りに響き渡り、レミリアが恐らくこの世で最も愛しているレミリアの妹の名前が暗く広い地底にこだまして消えていく…………そして、その声を皮切りにレミリアの服を剥ごうと手を伸ばしたとき、首もとに走った衝撃と共に、私の意識は闇に消えていったのだった…………。




ーーーーー

以上、さとり大暴走ホラーレース回でした!



……うん、色々とやりすぎですね、さとり(と作者)w


糸で絡まりながら丸まって落ちていったこいし達の運命や如何に……?

そしてフラグ建築早々散っていったヤマメの命は如何に!?



それではまた次回にてお会いしましょう!

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