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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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閻魔の説教は地底一!

どうも、東方転妹録最新話です!



散々遅れてすみませんが、とりあえずゆっくりリラックスしながら書く方向にしました。

焦って書けないよりは、という考えですね。



お待たせすることが多くなると思いますが、末永くお付き合いくださるとうれしいです!



それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーーさらに数十分後、地底への穴。

ーーーーside こいし



それにしても、閻魔という存在は水がいらないのかな?

私達に説教を始めて数十分、さらにそこから(お姉ちゃん曰く)土蜘蛛の巣に引っ掛かって土蜘蛛に説教をする事数十分、計一時間近く説教を続けてるのにまだまだ元気に喋ってるもん。

普通それくらい話したら、喉が乾くと思うんだけどなぁ…………あっ、フランと深い接吻したくなった。



「ーーーーであるからして、説教の最中に邪魔をするというのは説教を受けている側の迷惑にもなると共にーーーー」


「な、何なの!? なんでこの人はこんなに長く喋れるの!?」


「いや、だから閻魔様だからねぇ……運が悪かったと思って諦めな?」


「で、でも私名乗ってすら「こらっ!! 聞いているのですか!!!?」な、ひゃ、ひゃい!?」



正に地獄、この表現がピタリと当てはまると思えるくらい延々と続く説教。

その対象から外れているとはいえ、今説教されている土蜘蛛の糸のせいで閻魔以外の私達全員は正座のまま動けずにいるから…………足が、痺れてきたよ……!!


因みに炎系の妖術では糸は焼けなかったから、多分閻魔や神の持つ神力以外効果はないんだと思う。

まぁフランや御義姉様なら焼けるかもしれないけどね。



「……それにしてもルーミアは遅いですね、レミリアからもらった転移式があるはずですが…………」


「あー、確かにね……もしかしたら大馬鹿達に捕まって酒盛りしてんじゃない?」


「大馬鹿……あぁ、勇儀達のことね! 確かに、勇儀達なら話も聞かずに酒盛り始めちゃうかも……」



万が一ルーミアが酒盛りしている最中に勇儀達と出くわしたなら、確実に捕まって飲まされちゃうよね。

ルーミアも勇儀達にはそう簡単に力を振るわないし(私やぬえ相手だと全力で来るんだよ!?)、抵抗せずに捕まりそうだもん。

……まぁ、捕まってるのがフランじゃないから別に気にしないけどね!



「……はぁ……私達は、何時になったら解放されるのかねぇ?」


「……それは、貴女の上司の気分次第なのではないでしょうか?」


「だよねぇ…………後数時間は覚悟するかな……」


「「「「はぁ…………」」」」


「だ、誰か助けてぇ~~~!!!!!?」


「だから話を聞きなさいと言っているでしょう!? その態度についても説教しないといけないようですね!!」



……どうやら、数時間で済むか分からなくなったみたいだね…………。
















ーーーーー同刻、こいし達のいる少し上、岩影。

ーーーーside ルーミア



「だ、誰か助けてぇ~~~!!!?」


「「「………………」」」



……結論から言うのかー。

こいし、さとり、ぬえ、死神さん、そして名前も知らない妖怪、申し訳無いけど見捨てるのだー。



「……よし、あんたらの犠牲は無駄にしないからね…………!」


「にゃはは……せめて私達だけでも地底に辿り着かないといけないしね……!」


「ふぅ……じゃあ、紅魔館に向かうのかー……!」



勇儀と萃香に事情を話して地底に繋がる穴に来たのは良かったけど、そこで見たのは蜘蛛の巣に正座で引っ掛かってるこいし達と、逃げようとする土蜘蛛を『力づく』で糸の上を動いて捕まえ説教する説教大魔神こと閻魔の姿だったのだー。

勿論そんなところに迂闊に踏み込めばどうなるかはある程度想像がつくわけで…………紅魔館からの道1択になったのかー。

そうして、そろ~りそろ~りとゆっくり上昇し、勇儀達と振り返った所で…………。



「あややややっ? 皆さんこんなところに何をしに来たのでs「静かにしろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」ぬぉわいたぁぁぁぁぁ!!!!!!!?」


ーーヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…………キラッ!



昼間でもまるで夜のように暗くなる大穴の中、まるで流れ星のように勇儀に吹き飛ばされ上に消えていく射命丸。

多分だけど、私が勇儀達を引き連れてきたのをどこかで見かけて、好奇心が湧いたのだと思うのかー。

結局、いけないタイミングで現れたせいで勇儀に吹き飛ばされて強制退場になっちゃったわけだけど…………むしろ、その方がよかったかもしれないのだー……。



「そこっ! 大事な話の最中に大きな声を出して、しかも暴力をふるうとは何事ですか!!!?」


「「勇儀…………」」


「わ、私のせいなのか!? あれはしょうが「言い訳無用!! そこの三人全員こっちに来なさい!!」な、い…………すまなかったよ……」



まぁ、おもっいきり叫ぶし、射命丸に暴力ふるっていたのは間違いないから勇儀が怒られるのはしょうがないと思うのだー。

……ただ、説教に巻き込まれてしまったことについては後で責任を取らせるのかー!



「ね、ねぇ私のなま「やっと来たね、ルーミア……私達の仲間入りだよ!」え、ってちょ……?」


「だ、だから私のな「こんな仲間入りはしたくなかったのかー……」まえっ、てまた!?」


「そ、そろそろ名前「アンタら、私達と同じように足がしびれるのは覚悟しといてよ?」を、ってもう!!」


「あぁもう私の名前を「こらっ! 少し目を離したらすぐに逃げ出そうとしてはいけません!!」って、ち、違っ……わ、私は……!?」






















「だ、誰か私の名前を聞いてぇぇぇぇ!!!!!!!!!?」



うん、精神的にも穴的にも落ち込んでるところに五月蝿いから黙ってほしいのかー。

あっ、転移式持ってたの忘れてたのだー。




ーーーーー同刻、紅魔館地下。

ーーーーside フラン



「さて、フラン、何か弁解はあるかしら?」


「ご、ごめんなさい……!!」



紅魔館地下の穴の中、薄暗い宙に浮かびながら御姉様に謝罪をする私。

どうしてこうなったかと言えば…………私が穴を早く掘るために、弾幕をおもいっきり使ったからなの……。



「フラン、貴女に余力があって、だからレーヴァテイン以外にも一つ一つの弾が大きめの弾幕ーー『カタディオプトリック』を使って穴を早く掘ろうとした気持ちは分かるわ? でもね、使う弾幕を間違えてはいけないのよ?」


「あぅぅ…………ごめんなさい、御姉様……!」



私の前で軽く腕を組みながら浮かぶ、服のあちこちがボロボロになった御姉様は、呆れと虚しさと、そして何故かほんの少しの笑みが入り交じった表情で私を見つめる。

もちろん御姉様の服がボロボロになった原因は私の放った弾幕『カタディオプトリック』のせいであり、狭い穴の中で目一杯に放ったそれは散々反射し続け、最終的に御姉様をおもいっきり撃ち抜き続けた。

……まさか、地面を溶かしながら弾幕を撃つ私の後ろで御姉様がボロボロになってるなんて思わなかったもん…………。

しかも、弾幕と炎の弾ける音で御姉様の叫び声が掻き消されて、結局弾幕が一度途切れるまで気付けなかったんだよね…………うぅ、申し訳無さすぎるよ……!



「まぁ、穴は今のでかなり掘れたわけだし、他で気を付ければそこまで気にしなくて良いのよ? まさか私がフランのしたことを許さないとでも思ったのかしら?」


「あぅ……で、でも御姉様をボロボロに……」


「ふふっ、だから私が許しているのだから気にしなくて良いの。 ほら、そんな悲しそうな顔をしないで、いつもの可愛らしい顔を見せて頂戴?」



そう言いながら、レーヴァテインを胸元に両手で抱えて俯く私の頬をゆっくり撫でる御姉様。

ただそれだけの仕草と言葉が、私を心から落ち着かせてくれて、ふと気づけば、私は笑みを浮かべていた。


















「そう、その可愛らしい笑顔をもっと見せて? そしてそのままこっちに「御嬢様ー! 妹様ー! 休憩用にタオルを持ってきましたー!!」…………」



……うん、これは私でも分かるくらいタイミングがいけないよね。

それに美鈴、間が悪いのもそうだけど、せめて休憩用なら水くらいあった方がいいと思うな…………。


無言の御姉様にキックで、これまた無言で吹き飛ばされる美鈴を見つつそんなことを思いながら、私はヒラヒラと落ちてくるタオルをしっかりと回収したのだった…………。





ーーーーー

以上、説教大魔王と名乗れない妖怪回でした!



さてさて、色々カオスルートになってきました。

映姫は…………うん、僕の中のイメージがすさまじいことに(笑)



それではまた次回にてお会いしましょう!

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