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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
159/283

説教に続く大説教!

どうも東方転妹録最新話です!


最近作者が疲れ切ってしまっていて、色々とすみません。



短めですが、楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

―――――数十分後、妖怪の山の大穴。

――――side ぬえ



 一つだけ確かなことがある。

それはフランの姉さんがフランを襲うように愛でることやルーミアやこいしがそんなフランの姉さんに突撃し、それに紛れてこいしの姉さんがフランとフランの姉さんを襲うのと同じくらい当然のことだと言える位明確に現れ…………私たちに空中正座を強いていた。



「さて、私と小町の存在を忘れてどんどん置いて行ったことに関して、何か申し開きはありますか?」


「「こいし(ぬえ)が原因、って痛ぁ!!!?」」


「……まず貴女達は、正座させられたら素直に謝る癖を付けた方が良いですよ? 閻魔様、小町さん、本当にすみません」


「私は気にしちゃないんだけどねぇ? 紫髪のお嬢ちゃんなんか途中から二人に引っ張られていただけだったみたいだし」



 チィィ……! こいしの姉さん、ちょっとこいしに責任取ってもらおうとしただけで、何も私の後頭部を殴る必要はないでしょうに!

ってか、こんな大穴を下りながら説教をするって閻魔って奴は一体どんな神経してるわけ?

地形的にはひたすら真っ直ぐな大穴を下っていくだけで凶暴な妖怪なんかには狩りをするには絶好の場所なのに……まぁ、閻魔って言う位だから、襲われたところでどうってことなさそうだよね。



「いいですか? 確かに私にとって急ぎのお願いではありますが、世の中には『親しき仲にも礼儀あり』という言葉があるように、親しい間柄の者達であっても礼儀があるというのに、ましてや知り合って日も浅くよく知らない相手に『おいてけぼり』等と無礼なことをするのは良いことではありません。 どんな者に対しても礼儀は忘れないことが善行の一つであり――――」


「あ~ぁ、始まっちまったねぇ……」


「うぅ、フランの説教ならまだしも、眼福でも何でもない説教なんて苦行以外の何物でもないよ……!」



意気揚々と尺を携えて説教を再開し始めた閻魔に、こいしと死神が思わずというように溜息を吐く。

もちろん私も色々とやる気が失せて、今頃姉さんと一緒に頑張って穴を掘っているであろうフランの姿を思い浮かべながら現実逃避をし始めた。

こいしの姉さんも何だかんだ言いながら段々と眼が虚ろになってきているし、死神もどこで覚えたのかは知らないけど飛びながら目を開けたまま寝るという方法を取り始めた。

……口の端から少しづつ見えてくる涎がなければ、流石に私も気付けなかっただろうけどね。



「――――であるからして、貴女達はまず気配りというものを――――」


「すぅ……すぅ……」


「フラン、ルーミア……助けて……」


「……レミリアとフランは、今頃二人で…………あぁ、羨ましい!」


「フラン、その汚れた服を着替えさせてあげるから、早くこっちに……」


「――――って、聞いているのですか貴女達は!!!!」


「「「「はっ、はいっ!」」」」



 空中で正座させられたまま大穴を下っていく中、何度この逃避しては現実に引き戻されるという行為を繰り返したのか分からなくなって来た頃、突然正座している足に違和感を……というよりは変な感触を感じた。



―――ベチャッ


「んっ?」


「あれ? なんか変なのが足に付いたけど……?」



 変な感触に軽く現実に引き戻され、反射的に辺りを見渡す。

初めは周りの暗さと足に付いた変な白いものに疑問符を浮かべる皆に気を取られたけど、ふと変な感触の白いものが気になって、よくよく目を凝らしてみた。

すると、そこにあったのは…………、



―――グチャ


「これって……蜘蛛の、糸?」


「正解正解、大せいかーい!!」


「っ!? 誰ですか!!」



 やたらと強い粘り気と暗闇の中、少しだけ目立つ白いものが私達がの足に付いた変な感触が蜘蛛の糸だと気づいた時、私の後ろから薄暗い地底には似合わなそうな明るい声が辺りに響き渡った。

こいしの姉さんが咄嗟に構えて私の後ろにいるやつを威嚇しているみたいだけど、そいつの声が逃げることなく段々と近づいてくる。



「あらあらまぁまぁ? こりゃまた大量にとれたね! 最近空いたこの穴に巣を張っといて正解だったよ!」


「なるほど、貴女がこの罠の犯人ですか。 いいですか、大切な話の最中にこう言った罠を仕掛けるなどと――――」


「えっ、ちょっ、な、なんで私の糸の上を平気で動けるのさ!!!?」


「まぁあれさ……説教からは逃げられない、ただそれだけだよ…………」


「……お姉ちゃん、長かったね」


「……これからも、長そうには見えますが……まぁ、通りすがりの土蜘蛛さんには感謝をしておきましょう」



 私からは姿は見えないけれど、私達を糸で絡めとった奴が慌てる声が聞こえると共に視界の端で『力づく』で糸の上を歩きながら説教をする閻魔が見えた。

そして、死神の犯人に対する呟きが、一気に私とこいしとこいしの姉さんを安堵と虚しい悟りの境地に追い込み……こいしの姉さん曰はく、土蜘蛛のおびえた悲鳴を伴奏に、私は静かに現実逃避の空間に戻ったのだった――――。











―――――同刻、紅魔館地下。

――――side フラン



「ねぇねぇ御姉様、私はこのままで邪魔にならないの?」


「良いのよフラン、これが一番効率よく作業が進むもの」



 私のレーヴァテインで熱して柔らかくなった土を、どんどんグングニルで粉砕していく御姉様…………しかし、『私を左手で抱き寄せたまま』で作業が捗っているのかが少し気になっていた。

……だって、わざわざ抱き寄せなくてもレーヴァテインの炎は穴に当てられるわけだし、御姉様も左手も一緒に使えたらもっと早く掘れるはずなのに…………。



「むぅ、御姉様? 離れた方が早く進むと思うよ?」


「フラン、気づきなさい…………当ててるのよ?」




















「…………えっと、何を当ててるの?」


「とっとと穴を穿ちなさいグングニルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」



 急に不機嫌になって叫び出したけど、一体どうしたんだろう? むぅ、変な御姉様。




――――

以上、何だかよくわからない回でした!


……作者の頭と同等なくらい、カオスになりました。

さてさて、どうしたものか?



それではまた次回にてお会いしましょう!

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