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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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御姉様のテンションがおかしいや byフラン

どうも、東方転妹録最新話です!



今回は…………何故か、レミリアのテンションがおかしくなってます。

フランが困惑するくらいですし……はて、どうしてこうなった?



と、とにかく楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー紅魔館地下室。

ーーーーside フラン



「ねぇ御姉様、私と御姉様のお部屋、一緒にしようか!」


「………………えっ?」



見事なまでに固まってみせる御姉様に、それでも笑顔を見せ続ける私。

御姉様からしたらとても驚く提案だろうけど、私からしたら観察日記をこれ以上残されないために必要な提案だった。

今も尚観察日記を続けているばかりか、一度しっかりと灰に還ったはずの観察日記を復活させるほどの執念をどうすることもできない。

でもその執念を根本から潰せば……?

そう考えた私は、御姉様が私の行動に注意を払いすぎるくらい払う理由を考えてみて…………そこで、この世界に生まれてわずか4年で長い間家出をして御姉様の側にいなかったことが原因なのだと思った。

だからこそ『御姉様の側に出来る限りいるなら、観察日記なんて黒歴史を作られずに済む』と思ってさっきの提案をしたんだけど……。



「……あれ? 御姉様、御姉様ー?…………むぅ、まだ反応しない……」



私がこの部屋に飛び込んでから、正確にはこの復活した観察日記の山を見つけた時から固まったままの御姉様。

私が提案をした時だけちょっと反応したけど、それ以外は固まったままだ。

……そうして御姉様をどうすればいいか考え始めた瞬間…………。



「もう、しょうがな「フラン、貴女が神だったのね!!!!」い、って……えっ?」


「よしっ!! よしっ!!!! よぉぉぉし!!!!!! 我が世の春が来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


「さとり……御姉様に色んな言葉吹き込んだんだね…………」



うん、もうさっきからの御姉様のテンションの上がり下がりについては気にしないことにしよう。

とにかくこの観察日記達をどうにかしてからさとり達の為に穴を掘らないといけないし、さっきからレーヴァテインとグングニルが空気になっちゃってるもん。



「とりあえず御姉様、部屋のことは後でちゃんと話すとして、早く穴を掘っちゃおうよ? この部屋から地底に繋ぐんでしょ?」


「えぇもちろんよ!! さっさと掘って私の部屋の模様替えをするわ!!!! あっ、日記は私に「今は私が管理するからね!!!!」任せ…………わ、分かったわ」



御姉様に任せれば楽なんだろうけど、流石に日記だけは御姉様に任せていられない。

万が一私に処分される時のことを考えたりして、複製を増やされても困るし、いたちごっこになっちゃうもん。

……というわけで、今御姉様のテンションを下げる訳にはいかないから…………。



「えっと……あ、あったあった」


ーーピラッ、キィィィン……。



いつも念のため複数の魔方陣を書いた紙を胸元にしまっていたから、それらの中の一枚を取り出して日記の近くまで行き、軽く魔力を通して発動させる。

すると軽い音と共に魔方陣が輝き、そこに吸い込まれるかのように日記が全て淡く光る粒子のように分解されて魔方陣に収まっていった。


余程日記の量がすさまじかったのだろう。

部屋の見通しが一気に良くなり、全体を見渡せるようになった。



「さて、もう終わったかしら? 終わったなら掘り始めるわよ」


「あっ、やっと落ち着いたんだね御姉様。 後1つやることがあるから、ちょっと待っててね!」



そう、私には後1つやらなくちゃいけないことがある。

それは…………私の黒歴史の1つと言って過言ではない、あの『家出をした時の手紙』だ。

これだけはなんとしても回収して処分しないと、もしこいしやルーミア達に見られたら……私は、私は…………!



「後1つ…………もしかして手紙のことなら、既に私が持ってるわよ?」


「えっ、ちょっ、御姉様それ頂戴!!!!」


「ダメに決まってるじゃない、フランはこれを処分する気なんでしょう? 大丈夫、さとり以外には見せないわ。 というか、さとりには心を覗かれたらアウトというだけなのだけれど……」


「うぅぅ…………!!!!」



いつの間にか手紙を回収していた御姉様が飄々と私のお願いを流しながら手紙を胸元にしまう。

その手の動き、というよりは手紙の動きを見つめつつ能力を使うかどうか悩んでいたけど、なんとなくそれは卑怯な気がして使うにも使えなかった。

……もしかしたら、急にテンションが落ち着いてたのってこっそり手紙を回収したからなのかな?

でも、私が魔方陣を使ってた間ってほとんど一瞬だし、どうやって私に気づかれないように…………?



「さっ、早く掘りましょうフラン…………あぁ、回収した方法なら、さとり直伝とだけ言っておくわ」


「さとり…………むぅぅぅぅ!!!!」



よくよく考えてみれば、御姉様はこれで私と交渉のための材料を手にいれたことになる。

私が日記を処分すれば御姉様は手紙を皆に公開するだろうし、きっとこの後にでもこっそりと複製を作るだろう。

……こうなったら私も迂闊に行動できないけど、それにしてもさとりはどんな技術を持って、御姉様の何を盗んでいたのかな?

まぁ、きっと大体は下着とかなんだろうけどね…………。



「ふぅ……よし、この辺りでいいわね。 それじゃあフラン、行くわよ!」


「はぁ~い…………うぅ、えいっ!!」


ーーズガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!



御姉様が穴を掘る場所を確め、御姉様の合図と共に落ち込みながらも妖力を流したレーヴァテインを突き立てる。

少し遅れて御姉様のグングニルも床を削り始め、レーヴァテインの炎で熱された床に大きな穴を開け始めたのだった……。















ーーーーーおまけ、同刻、妖怪の山。

ーーーーside さとり



「んっ……?」


「あれ、どうしたのお姉ちゃん?」


「何か変なもんでもあった?」


「……いえ、特に何もありませんから安心してください」



こいしと封獣とルーミアと紅魔館を出て何故か全速力で勇義達のいる、そして地底に続く大穴がある山まで飛んで来たわけですが、今の感覚は何だったのでしょう?

まるで私にとって非常に羨ましいような、とても気になる感覚だったのですが……。

因みにルーミアは山に着いた時点で勇義達の元へ行きました。



「まぁ何もないんならいいけどさ…………それにしても、フランの姉さん、フランに手を出したりしないわよね?」


「どうだろう……どんなに体調が優れてなくてもフランを襲った前科があるし…………うぅ、なんだか急に心配になってきたよ!?」


「……落ち着きなさいこいし、フランは大丈夫ですよ。 ですから二人とも心配せず、まずはやるべきことをやりましょう」



そう、フランはきっと大丈夫です。

何故なら、レミリアは妙なところで、本当に妙なところで…………。



「お姉ちゃん、どうして大丈夫って分かるの!? 御義姉様は前科持ちなんだよ!?」


「そう言われると私も不安になってくる訳だけど…………本当に大丈夫よね?」


「……本当に大丈夫ですから、安心してください。 だって…………」































「……レミリアは、いざという時にヘタレですから」










私がそう言った瞬間、微妙な顔をしてこいしと封獣が沈黙する。

それと同時に、まだ日は昇っているというのにどこからか烏の鳴き声がした気がしたのだった……。





ーーーーー

以上、レミリア廃テンション&さとりカミングアウト回でした!



……よし、作者のテンションもおかしいですね。

とりあえず漫研の作品を仕上げてきます!


……いつか東方の絵をうまく描けるようになりたいなぁ。



それではまた次回にてお会いしましょう!

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