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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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本格的に地霊殿編突入!……できたはず!

どうも、東方転妹録最新話です!



なんだかどんどんネタが湧いてくるのでまたまた更新しました!


……本来は、週一更新なんですけどね?



さて、今回はルーミア視点onlyとなっています。


それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー翌日の昼、紅魔館玉座の間。

ーーーーside ルーミア



およそ昨日の昼頃にフランに御義姉様、さとりと寝て、ようやく起きたのは今日の昼に差し掛かった頃だったのだー。

その時1つだけ助かったのは、フランの一発が予想以上に重かったのか、それとも単に疲れが溜まりすぎていたのかこいしとぬえが私達よりも30分くらい遅れて起きたことだったのかー。

……バレたら、色々と煩わしいことになるところだったのだー。


そして今は、紅魔館の皆と閻魔達との話し合いのために玉座の間に集まってるのかー。

話す内容はもちろん、フランが度々漏らしていた『地霊殿』という場所のことなのだー。



「……さて、これで全員揃ったかしら?」


「……えぇ、話し合いに参加する必要があるかもしれない美鈴は門番に戻っていますが、フラン達と四季さん達は揃っていますよ。 メイドも何時も通りの業務に入っています」


「本当、さとりは気を利かせてくれるわね…………手放すのがもったいないわ」



なんだか良い雰囲気を醸し出している御義姉様とさとり。

ふと昨日のことが関わったのかな、と思ったけど、よくよく考えてみればこれくらいのやり取りはいつもしているのかー。

……ただ、そのことを知らない閻魔と死神は御義姉様達の掛け合いを見て、ちょっとだけ申し訳なさそうに顔を歪めているのだー。



「ふむ、少しだけ罪悪感のようなものが湧いてきますが、しかしこちらも都合がありますから…………突然無理を言ってしまい申し訳ありません」


「まぁ時々さとりの運命を見て予測はしていたからそこまで問題はないわ。 だからこそさとりに当主としての役割について伝えてきたもの。…………まぁ、色々ありすぎて時期を忘れていた分は堪えたけれど……」


「御姉様、さとりが可哀想だよ…………」


「流石に、それは……ねぇ?」


「いくらなんでも、それはないよ御義姉様…………」


「そんなだからさとりに襲われ「ルーミア、トラウマを掘り起こさないで!」る…………まぁ、トラウマはしょうがないのかー」


「……私の元々の得意技は、相手のトラウマを引きずり出すことなのです」


「さとり、急に色目を使ってこないで頂戴。 それとそのワキワキ動いている手を止めなさい」



さとりが紅魔館を去ることになる時期を完全に失念していたらしい御義姉様に、フラン、ぬえ、こいし、私の順に非難の声が上がったのだー。

でも、流石に私の発言は洒落にならなかったみたいで、かなり真剣な目で止められたのかー……。

……まぁ、結局私の発言をさとりに拾われたせいで御義姉様は冷静にツッコム羽目になってたけど。



「とにかく! 今はさとりのことよ! こいしが懸念していたあまり会えなくなるという点だけど、それはフランが先日話していた案でどうにかなるとして…………気になる点は一度地底に行って場所を確認してから紅魔館に繋げるか、それともこのままここから地底まで穴を開けるかのことなのだけれど……」



このままではキリがなくなると思ったのか、無理矢理気味に話を戻して地底の話を切り出す御義姉様。

……確かに、そこは気づいてなかったのだー。

後者はともかく、前者なら移動手段や注意点とかを確認しないといけないけど、もっと安全に地底と紅魔館を繋げられるのかー。

となると……むぅ、どっちがいいのだー?



「うーん、私はこのままここから掘った方が良いと思うなぁ。 地底の全部を知ってるわけでもないし、地底を動き回って封印された危険な妖怪を下手に起こすのは危ないと思うもん」


「まぁ中には堕ちた神も封印されていることもあるし、下手に目覚めさせちまうのは確かに面倒くさいだろうねぇ」



御義姉様の質問にいち早くフランが答え、それに死神が追従した。

御義姉様はその答えに思案顔になり、玉座にさらに深く腰掛けている。

……堕ちた神がいくら来ようとも負ける気はしないけど、確かに面倒くさいというか鬱陶しいのかー。

それにさとりやこいしは私達の中で見れば戦闘が得意というわけでもないし、もしそれなりの力を持ったやつが来たら危ないのは確実なのだー。



「……しかし、そうはいってもやはりここの真下の様子は知っておきたいものです。 戦闘で足を引っ張るかもしれない私が言うのもあれではありますが…………」


「さとりさんの言う通りですね。 ここから直ぐに掘り始めたとして、もし真下が危険な場所立った場合、対処が重要になってきますから」


「私もお姉ちゃんと映姫さんに賛成かな? 新しく住む場所なら下見みたいなことはしておきたいや」


「まっ、そこまで気にすることでもないと思うけどさ? とりあえず下の確認は軽くしておいた方がいいんじゃない? 目玉姉妹にとっては新居を構える場所なんだし、入り口も私とフランが知ってるしね」



片やさとり、こいし、ぬえ、閻魔の四人は様子見をしておきたいようだ。

やっぱり新しく建物を作る場所の立地などの確認がしておきたいらしい。



「そう…………じゃあ最後に、ルーミア、貴女はどう思うかしら?」


「私は……正直どっちが良いのか決めかねてるのだー。 下見はした方が良いとは思うけど、かといって今後さとり達が住む場所の近くで変に争って因縁をつけられたりするのも困るのかー…………」



御義姉様に伝えた通り、私は下見には賛成なのかー。

でも、移動中に変に騒動を起こしてしまってさとり達が地底に住みにくくなる可能性があるのも気掛かりだし…………なんとも決めきれないのだー……。



「ふむ……となると、問題は既に地底にいる奴等との関係と、そいつらを警戒しつつの下見の必要があることね…………よし、決めたわ!」



本の暫しの思考の後、どうするのかが決まったらしい御義姉様が勢いよく玉座から立ち上がる。

そして目の前にいる私達を一瞥すると、凛とした声で指示を出し始めた。



「これからだけれど、さとりとこいしは封獣の案内で地底の下見に行って頂戴。 その時に念のため閻魔と死神にはさとり達に着いて行ってもらうわ。 流石に閻魔と同行している者達には地底の奴等でも手を出し辛いはずだもの。 それとルーミアは貯蔵庫から幾らか酒を持って勇儀と萃香を迎えに行って来なさい、建設工事は鬼が得意だからね。 そしてそのままルーミアには勇儀達と地底に行ってもらって、フランは私と一緒に紅魔館を地底に繋ぐ穴の基盤を作るわよ。…………あっ、そうそう、さとりとルーミアには1対の転移式を持っていてもらうわ。 それがあれば転移で合流できるからね」


「……ふむ、確かに閻魔様と地底の知識がある封獣なら地底の封印に下手に触れたりすることもないでしょうし、私とこいしが気を付けていれば大丈夫ですね」



決断の早さの割にしっかりとした指示を出してくれる御義姉様。

その指示に誰も意見を言う人もいなくて、御義姉様の指示に続いたさとりの言葉に皆うなずいていた。

……確かに皆で固まって行動する必要もないし、地底に行く必要がある者と慣れていたり平気な者、さらにどうにも実力主義の傾向がある妖怪の山へ私をといった御義姉様が分けた組み合わせも理に叶ってると思うのかー。

ただ、御義姉様とフランが一緒というところに、少し御義姉様の企みがうかがえたのだー…………!



「それじゃあ早速行動に移すわよ! フラン、レーヴァテインを持って着いてきてくれるかしら? 皆も、それぞれ動いて頂戴」


「「「「「はーいっ!」」」」」


「ふむ、それでは小町、参りましょうか」


「はいはい、了解しましたよ~っと」



御姉様の、やっぱりどこか変な意気込みが感じられる掛け声と共に動き出す私達。

レーヴァテインを喚び出したフランを連れて玉座の間を去る姿に、フランに変なことをしたらただじゃおかないのだー、と思いながら、私はさとり達より一足先に玉座の間を出て紅魔館の貯蔵庫に向かったのだった…………。




ーーーーー

以上、計画からの行動開始回でした!



今回はコメディ成分が少なめでしたが、流石にレミリアに止められた感がありました(笑)


次回から、どの視点で動かそう……?




それではまた次回にてお会いしましょう!

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