2限目(学校編強制終了一歩前)! 物理的に話し合おう!
どうも、東方転妹録最新話です!
……しかし眠い、本当に眠い。
課題が多い、したいことが多い、体調崩しかけた、この小説の挿し絵描きたい。
そんなこと考えまくっていたら更新が遅れて本当に申し訳ないですm(__)m
さらに最近変なネタばっか浮かんでます。
だからフラン以外のキャラにキツイことさせてるんだなーと、よくよく見直してみて気付きました(笑)
それでは楽しんでいってください!
ゆっくりしていってね♪
ーーーーー約50分後。
ーーーーside ぬえ
……なんだったんだろう、あれは本当にどんな意味があってやらされたんだろう?
ただでさえ何故かいつもより頭が回らなくて変な気分だったのに…………。
「こ、こいし……生きてる、のかー……?」
「い、一応……慧音さん、手加減なしにも…………ほどが、あるよ…………」
何かの問題を出されて、始めは分からずとも何も言われなかったけど、時間が経つに連れて私や他の分からなかった奴等が諦めて始めると喝入れと称して慧音の石頭に全力で頭突きをかまされた…………。
その痛みを引きずってるのだと思う、ルーミアとこいしは他の誰よりも早く諦めて頭突きをもらってから、ずっと悶え続けている。
「……よし、フランも大分早く解けるようになったな!」
「まぁまだまだ俺らからしたら遅いけどなー。 でも、全部正確に解けてるからいい傾向だと思うぜ?」
「うぅ……小白と龍太の問題、なんでこんなに難しいのぉ…………?」
((弱ったフランの姿…………あぁ、これほど愛らしい姿を見れるとは、即興で頑張って問題作って本当に良かった!!))
かといって、問題が解けたフランや八雲紫達が疲れていないという訳でもない。
(主にフランに対して)変なやる気を見せた4バカ…………もとい、四聖獣によって新たな問題を出されたからだ。
特にフランは、白虎と青龍に付きっきりで問題を解かされて実に可愛い姿…………弱った姿で愚痴をこぼしている。
……なんだか白虎と青龍から邪な気配がしたのは気のせいかな?
「あぁもう、頭痛いじゃない! 全く…………そういえば次の時間は、物理、か。 今度はどんな内容なのかな?」
まぁどうせさっきみたいにめんどくさい内容なんだろうし、期待なんかせずに可愛いフランを愛でに…………もとい、弱ったフランを慰めにいこうかな。
ーーガラガラガラッ!
「はい、休憩時間はもう終わりよ? 早く席に着きなさい」
「「「「「…………へっ?」」」」」
私が席から立ち上がろうとした瞬間、次の先生が教室に入ってきた。
その瞬間、先生の姿を見た者は全員呆気にとられたように固まる。
何故ならそこにいた先生と、その先生が持っていたいたのは…………
「幽香、さん…………?」
「あらフラン、今の私は先生よ? ちゃんと『幽香先生』と呼びなさい?」
「あっ、ごめんなさい…………ってそうじゃなくて! ど、どうしてそんなに沢山の武器を持ってるの!?」
…………様々な種類の武器を全身に背負った、風見幽香だったから……。
ーーーーー
「あやややや!?……あの、幽香先生? い、一体それらは何に使うのですか?」
「槍に刀に斧に鎌に…………他にも天狗の情報網にない、見たこともない武器もありますね…………」
とりあえず教壇に立った風見幽香に、フランの質問と関連した質問を重ねる天狗の二人。
天狗の質問を聞いた風見幽香は、その瞬間、おもいっきり猟奇的な雰囲気を持った笑みをこぼした。
「フランと、射命丸だったかしら? まぁとにかく二人の質問に答えるけれど、これらは次の授業で使う『教材』よ」
「「「「「ちょっ、物理Ⅰじゃないの!?」」」」」
フランと4バカ…………もとい、四聖獣、ってもう4バカでいいや!
とにかく、4バカがフランと一緒に風見幽香に声をあげた。
まぁあからさまに寺子屋(フランと4バカ曰く、学校というらしい)で授業に武器を持ちこもうとしてる時点でおかしいし、フラン達からすれば本当の内容を知ってるだけ余計におかしく感じるのだろう。
「あぁ、そういえばフランと四聖獣達はあの禿げ黄龍の言う物理を知っていたわね……まぁ、今はそれを忘れてちょうだい。 私は植物のことなら詳しく知ってるけど、物理というものがここでどんな意味を持つのかは知らないのよ…………だから、今からする授業では、私の知る『物理』についての授業をするわ!」
「刀を始めとした武器を用いた勉強…………もしかして、戦術論かな?」
「あー、妖夢だっけ? それはきっと無いから安心しなよ」
……既に本気で嫌な予感しかしない。
現実から目を背けるために妖夢とやらにツッコんで気を紛らわせてみたけど、あながち、戦術論というのも間違いじゃないんだろう。
結局、戦術論は実戦の中では確実に使われるものではあるから…………もし、『実戦』を行うというのなら必ず使うからだ。
そして私の当たってほしくなかったこの予感は、本当に見事に当たってしまった…………。
「私の知る『物理』………………それは、近接格闘戦闘での戦い方よ」
ーーーーー数分後、小屋の離れの広場。
ーーーーside フラン
……結局、こんな濃いメンバーで無事に終わるはずがない。
そう改めて胸に教訓として刻み込んだ私の目の前で、『私としては絶対逃げ出したい』幽香さんの物理の授業が行われていた。
「ほらほらほらほら! 私は武器を使わず無手で戦ってるのにその程度では、一生私に触ることもできないわよ!!!?」
「くっ、そ、そんな!? フランさんにも認めてもらった戦術が通用しないなんて!!!!」
「……なぁ小白よ、どうしてレミリア・スカーレットを始めとした教師陣までこの授業に参加してるんだ?」
「そう言ってやるな玄気。 『優勝した景品』があれだと、フランが好きな者達は何がなんでも参加するさ…………勿論、私達もな」
……右手にこいし、左手にルーミア、背中にぬえにしがみつかれ、私は物理の授業であるという『戦闘試合』を見る羽目になっている。
さらに本当にどこから聞き付けて現れたのか、妖夢と戦闘中である御姉様や観戦している美鈴、さとりの姿も見えた。
1限目の授業をしていた慧音さんや星も、早くもその近くにいる。
……そして、教師陣まで参戦した理由は、私としては是非とも逃げ出したくなる『景品』にあった。
「ねぇこいし、ルーミア、ぬえ。 私ちょっと全力で逃げたいから離してくれないかな?」
「それは幾らなんでもお断りなのだー!」
「私達はフランエキスを補充しないといけないからね!」
「それにこの試合の最終的な勝者は『景品』がもらえるじゃん。 その『景品であるフラン』が逃げるなんて考えられないでしょ?」
「いや誰であっても景品にされたら絶対に逃げるよね!?」
妖術等禁止だけど武器使用有りでの近接格闘試合。
別にそこには問題はない。
……問題となる点はただ一つ、『景品』だ。
トーナメント式である授業の試合の最終勝者に与えられる景品…………それは『1日私を自由にする権利』だった。
幽香さんが勝手に決めてしまった優勝景品。
その内容が幽香さんから発表されて分かったときから、皆の目がとてつもなく怖い。
しかも本気で逃がしてもらえない!
挙げ句にはこいしに首筋を舐められたりルーミアにお尻触られたりぬえに胸を揉まれたりしていて本当にどうしようもないこの状況から逃げ出したい!
「まぁまぁ、落ち着いてよフラン! 幽香さんから勝手に決められたって言っても(私達は)別に損することなんてないんだよ? 皆フランが大好きなんだから、誰が優勝してもフランが嫌がるようなことは(泣いたりしない限り)誰もしないもん!」
「な、何か不吉な副音声が聞こえた気がしたんだけど…………」
……うん、とりあえず隙を探すしかないね。
逃げ出さないと、何だか皆様子がおかしいもん!
なんて言うか、少し酔っぱらいに近い、まるで深夜のテンションみたいになってるし…………。
……ん? 深夜のテンション?
そういえば、昨日は宴会で、その後…………。
「……『フォーオブアカインド 』、用意しておこっと」
「? フラン、今なにか言ったのかー?」
「ううん、なんでもないよ!」
ルーミア、本当に聞こえてなかったみたい。
普段ならしっかり聞こえてるはずなのに…………やっぱり……。
……清さん、申し訳ないけど、この学校はそろそろ終わりの時間だよ…………!
ーーーーー
以上、フランが何かに気付いた回でした!
まぁあれです、とりあえずオリキャラルートちゃっちゃっか終わらせて地霊殿進めたいという気持ちと、今のフラン以外のキャラ達の現状に救済を与えなければと思い方針ググッと変更です!
……とりあえず、前みたいなギャグに走るために頑張ります!
それでは又次回にてお会いしましょう!