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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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1限目! 数学Ⅱ『慧音先生&寅丸先生』!!

どうも、東方転妹録最新話投稿です!



今回は題名から分かるように慧音と星が授業をしますよ!


そして、フランsideなのにあまりフランが喋っていません……。

……まぁ、しょうがないよね?




それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーside フラン



「それでは1限目の先生が来るまで待ってなさい!」


ーーガラガラッ、ピシャン!



HR(ホームルーム)を終えて教室から去っていった清さん。

扉についた小さな窓から清さんの姿が見えなくなった時、やっぱりと言って良いほど一斉に小白達以外の皆が私のところに集まってきた。



「フ、フラン! この本って『あの』教科書と似たやつなのかー!!!?」


「も、もしかして今から『あれ』と同じことをするの!?」


「とりあえずフラン、私はここで何をすればいいわけ?」


「フランさん、この『Ⅱ』ってなんて読むんですか?」


「フラン……妖夢はいいとして、どうして私と幽々子まで生徒側なのかしら?」


「私も紫も、ちょーっと、そこのところが気になるわ?」


「フラン! ここって宴会とは違ったのかい?」


「にゃはは! 勇儀、どう見たってここは寺子屋じゃないか? ねぇ、そうでしょフラン?」


「フランさん! この服はもしかしてフランさんの前世の服ですか!!!?」


「ちょっ! 文さん落ち着いてください!? フランさんが困りますよ!?」


「なぁフランさんやい、こりゃもしかして映姫様が授業するかもしれないのかい?」



集まるどころか、凄まじい勢いで私に迫ってくる皆。

その勢いは思わずちょっとだけすくみあがるぐらいすごかった。

……こ、これはとてもじゃないけど処理できないよ…………!

中には話にならないレベルの人もいるし!



「え、えっと、とりあえず皆、ここは学校というか寺子屋だから勉強を「さぁ皆、一時間目を始めるから一度席についてくれ!」するところ、って、慧音さ……いや、慧音先生?」


「フラン、私もいますよ。 慧音先生の補助ですがね」


「ほら、早くしないと始まりの時間になってしまうぞ!」



まるで清さんが完全に出ていくのを近くで待ち伏せていたかの様な早さで教室に入ってきた慧音さんと星。

手にはちゃんと数学Ⅱの教科書を持っていて、チョーク入れのケースの様なものも確認できた。

……ってあれ? 数学が慧音さんと星なの?

数学っていうなら藍さんを想像してたんだけど……?



ーーガタガタガタッ……。


「よし、皆席についたな。 じゃあ数学を……って、やはり一部の者はどうして自分が教師側ではないんだと言いたいみたいだな」


「えぇ、それについてはとてもとても気になっているわ?」


「そうね、私も紫と同じようにそれが気になっているわ?」



慧音さんがただならぬ雰囲気を教室から感じたのか、大体の皆が気になっていることを一発で指摘する。

それに過敏に反応したのは、やっぱり紫さんと幽々子さんだった。



「まぁ私も大したことは知らないが、この後に道徳について学ぶために総合の時間があるだろう? そこで何かを学ぶ必要がある者は生徒側にされたようだぞ。 あっ、時間割を確認してない者は後で後ろの黒板を見ておくといい」


「道徳で何かを学ぶ必要がある、ですか…………剣の道についても触れてる部分があるのかな?」


「道徳って…………あー、何だか映姫様が来そうな気がするねぇ……」



うーん、紫さん達も学ぶ必要がある道徳かぁ…………。

あれかな、紫さんは幻想郷をより良くするために必要な心構えと、幽々子さんはこれから冥界を管理していくに当たって必要な心構えを学ばなきゃいけないとかなのかな?

さとりは御姉様の元で色々と当主について学んできたから、教師側になったのかも。

……それにしても、妖夢はぶれないね。

ひたすらに剣のことを考えてるあたり、映姫さんから何か一言という名の説教をもらいそうだよ。

小町さんは…………お昼寝についての説教をされそうなのが嫌なのかな?

なんだか気だるそうに呟いてるもん。



「さて、私がこの組分けについて分かるのはここまでだから、それでは早速授業に入るぞ。 寅丸先生、その紙を皆に配ってあげてください」


「分かりました。 あっ、皆さんも私が配っている間に教科書の第4項を開いておいてください」


「えっと、第4項って……あー、高次方程式のところなんだね」


「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!? あの時フランにしごかれたところぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!?」


「お、終わったのかー…………また、またこれを……あぁ、救いがほしいのだー…………」


「…………んっと、とりあえず何、これ?」



以前慧音さんからもらった教科書で私が数学を教えてあげたときのことを思い出したのか、こいしが本気で悲鳴をあげ、ルーミアは完全に真っ白な雰囲気を出している。

それ以外の皆はぬえみたいによくわからないまま星からプリントを受け取って教科書を開き疑問符を浮かべているか、或いは紫さんのように余裕の表情を浮かべたりしている。

……といっても、余裕の表情を浮かべているのは紫さん、幽々子さん、文お姉さんと小白達だけだけどね。

因みに私も余裕だよ!



「慧音先生、配り終わりました」


「ありがとうございます……さて、それでは皆聞いてくれ。 今配った紙は多少の助言と共に問題が書いてあるものだ。 今回はその問題を助言と教科書を使って解いていってもらうが、皆の中には手取り足取り教えてもらうのが癪に触る者がいるかもしれないと思ってこの形式にしてみた。 だから私に対して個別に質問などはしてくれて一向に構わない」


「因みに私は4限目にある国語を担当しているので、数学については正直誰かに教えられるほどには分かりませんから質問は慧音先生のみにお願いしますね」


「まぁそういうことだ。 それでは私達のことは気にせず、皆問題を解き始めてくれ」



うーん、星も数学が分からないなら生徒側でいいと思うけど……まぁ国語に関しては先生をやってるみたいだから一々生徒側にするのは面倒くさいのと、やっぱり重要なのはさっき言ってた道徳のことだからっていうのが大きな理由なのかな?

……まぁ、その辺りは清さんに聞かないと分からないよね。



「それじゃあ始めよっと…………って、あれ? 甲の3乗……?」



まず最初は高次方程式の中でも基本的な問題が出たんだけど、『甲の三乗、即ち、負の八』ってある…………。

……そういえば、前に教科書をもらったときもこんな感じの表記だったね。

まだここの文化って他の文化が混ざってないから『=』とか無いんだっけ?

そうなると文化が混ざってなくてもあの時にこんな問題出せた慧音さんって、本当に凄いね!

……あれ、でもこの教科書には『数学Ⅱ』って…………あぁ、清さんかな…………。



「まぁ問題も少ないし、問題の読み方に慣れれば前の早さで解けるよね!」



よぉーし! 頑張って解いて小白達よりも早く終わらせて自慢してみよっと!



「ふぅ、とりあえずこんなものかな?」


「ったく、またここからスタートなのかよ……まぁもう終わったし、いいか」


「あっちゃー、早く解きすぎたか……暇になっちゃったなぁ」


「ふむ、どうせならもう少し教科書の先も読んでおくか」


「…………そうだった……そうだったよね…………」



なんでだろう……本当にバカだね私、おもいっきり忘れてたよ…………。



「んっ? どうかしたかフラン?」


「あっ、もしかして読みづらくて分かりづらいとことかあったの~?」


「うぅん、大丈夫だよ……ちょっと、忘れてただけだから…………」


「「?」」















……小白達って、私より遥かに成績上位組だったことを、ね…………。





ーーーーー

以上、何気にフラン落ち回でした!



……ま、まぁ、こういうのってありますよね。

意気込んでから実力差を思い出して虚しくなる瞬間って。


フラン、立ち直れるかな?


因みに授業は、

1、数学Ⅱ

2、物理Ⅰ

3、英語

4、国語(←今で言う古典が現代文)

5、体育

6、地理B

7、総合

です!


それではまた次回にてお会いしましょう!

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