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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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姉達の合流、溜まった事の処理

どうも、東方転妹録最新話です!



……さて、先週から長らく更新できませんでしたが、申し訳ないことに、サークルの合宿にいってました。

さらに寝る間も惜しんで皆で遊んでいたために帰ってから2日ほど死んでいました。


その上今回の話、まとまりがありません。

本当に、なんでシリアス締めになったかもわかりません。




……と、とにかく楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー10分後、都入り口。

ーーーーside レミリア



「それで、ここに本当にフラン達がいるのね?」


「あぁ、間違いない。 行きで追ってきた気配をまた追えば良いだけだからな」


「……まぁ、あの煙を見る辺り、白虎さんの言う通りはずれでは無さそうですね」


「それにしても、もしかして黄龍様と何かあったのかしら?」


「しかし今の黄龍様と誠……いや、フランが出会ってしまってはフランに多大なショックを与える気がするが……」


「出来れば出会ってないと良いよなぁ…………」



ルーミアとこいしがいなくなってから封獣にしてやられたと気づいた後、白虎達の案内でフラン達がいるらしい都まで来た私達ーーー私、さとり、美鈴、閻魔、死神、四聖獣の面々。

私の疑問に白虎とさとりが答え、その他の四聖獣達が中々に不安な発言をする。

……因みに、白玉楼にいた他の面々、特に最近人間から騙し討ちばかりされているらしい鬼達は都に寄るかもしれない可能性を嫌って着いては来なかった。

その代わりに宴会の片付けと、フランが戻って来たときのために『色々』と準備をしておくらしい。



「とりあえず先に進むわよ。 都がどうなろうと知ったことではないけれど、フランに何かあったら嫌だもの」


「……弱くはないとはいえ、こいしも無事だと良いのですが」


「まぁ白虎を除いた俺達三柱に勝った鵺と、聞く限りはアンタ達の中で最強っていうルーミアとやらが一緒にいるなら大丈夫じゃないのか? それに黄龍様が相手ならフランとその周りの奴等は無事なはずだしな」



戦闘があったのか、荒れ果てた都の道を進みながら自分の妹を心配する私とさとりに、意外にも青龍から励ます言葉が飛んでくる。

……でもよく考えればコイツらもフランを溺愛している節があるから、この世でフランの家族である私達を邪見にしてフランを悲しませたりはしないはずね。

となると、ここは素直に励ましの言葉を受け取っておきましょうか。



「そう、それなら貴方の言葉を信用させてもらうわ」


「……私も、フランを大切に思っている貴方達の言葉を受け取らせてもらいますね」


「お、おう? それならそれでありがた「あー、話中ちょっと悪いけど少しいいかい?」い、って突然どうした?」


「いや、あそこにやけに金色な格好をした奴がいるんだけど、見た目からしてあれが黄龍かい? 私もそこまで神様達に顔が広い訳じゃないから分からなくてね」


『『『『えっ?』』』』



死神の言葉に反応して中央に続く道に目をやると、確かにそこには目に毒な程金で身体中を覆っている頭に角、後ろに尻尾が見える奴がいた。

そして忌々しい太陽が照らすそこを、よくよく目を凝らしてみれば金だらけな奴以外にも数人誰かがいるのが見える。

さらに、その内の俯いて座り込んでいるように見える一人は…………。



「なんと、あれは確かに黄龍様じゃないか。 こんなところで一体何を…………?」


「それよりもあれは…………フラン!!!!!?」


「となりにいるのはこいし達ですか!!!!!? と、とにかく『黄龍』を仕留めねば!!!!」


「了解です!! 妹様に手を出した不届き者はこの不肖紅美鈴が成敗して参ります!!!!!!」


「「「「ちょっ、し、仕留めるぅぅ!!!!!!!?」」」」


「小町、皆さんが暴走する前に能力で確認してきなさい」


「分かりました映姫様、じゃあちょちょっといってきますよ……」



フランが俯いて座り込んでしまっている姿を確認した私は驚きながらも反射的にグングニルと不夜城レッドを発動させる。

隣ではさとりが私のグングニルとルーミアのダーインスレイブの模造体を呼び出して何時でも投合できるように構えており、美鈴は私とさとりの言葉と共に黄龍へ向けて駆け出していた。

そして閻魔が静かに放った死神が、何の能力かは知らないけれど一瞬で黄龍の近くまで偵察をしにいき…………。



「「「「あっ、黄龍様が攻撃された」」」」


「成る程、黒でしたか」


「行けっ!! 『不夜城メテオ・ザ・グングニル』!!!!!!」


「……『想起、スピア・ザ・グングニル』、『想起、ダーインスレイブ』!!」


「ハァァァァァ…………!!!! 『彩雨』!!!!!!」



見事に黄龍を死神が攻撃した光景を見て、しっかりとフランのレーヴァテインのような不夜城レッドとスピア・ザ・グングニルの複合型の技を私は放ったのだった…………。








ーーーーー更に数分後。

ーーーーside フラン



小町さんが、恐らく能力を使って現れてからあまりにもウザすぎるどや顔の教頭……清さんに本当に『ウザイ』と言って攻撃して数分、今私の目の前に広がる光景は本当にどうしようもないものだった。



「いいですか黄龍様? 大体いつもいつも言っている様に上に立つものとしての自覚を…………」


「そうです……仮にも貴方はこの都を守護する聖獣で…………だからこそきちんと責任を……」


「分かりましたか黄龍様よ? これで懲りたら二度と変なことは…………第一毎回毎回…………」


「全く、このままでは麒麟様や他の聖獣に顔向けが…………この筋肉も嘆かわしく思って…………」


「び、白虎、朱雀、青龍、玄武? た、頼むから落ち着いてくれ、私はただ旅行していた時のように楽しい学園生活を『『だまらっしゃい!!!!!!』』は、はいっ!!!!!!」


「もうよいでしょう? どうやらこの方々はフランさんともう一度学園生活とやらをしたかっただけなのだと分かったのですから、そろそろ地底にお越しいただかないと……」


「駄目だよ!? そんなことしたらお姉ちゃんも私も紅魔館から離れないといけなくなっちゃうもん!!!!」


「……こいし、これはもう決まったことですし二度とフランやレミリアと会えなくなるわけではありません。 それにルーミアや封獣も地底と地上を行き来していますし…………」


「さて封獣? さっきはよくもまぁぬけぬけと出し抜いてくれたわね?」


「いや、ちょっ、それは八つ当たりじゃん!? ル、ルーミア、助けて……!!!!」


「それは無理なのかー。 フランの唇をしっかり奪っていったわけだし、私も恨みはあるのだー」


「いやぁ、人間の死後の魂がこんなにあると仕事が後で大変だなぁ…………ハハハ…………」




周りから煩いほど沢山の声が響いていて、さらにその内容が虚しいものもある時点で余計悲しみすら覚えてくる。

もちろん、地霊殿の件は大切だと分かってるけどね…………。



「ねぇねぇ小白、ちょっと良いかな?」


「んっ? あぁわかった、すぐに行くよ!」


「「「ちっ…………!」」」



説教中の小白を呼ぶと雀達の方からはっきりと舌打ちが聞こえてきた…………けど、私は聞かなかったことにする。

私が確認してるのは目の前で嬉しそうに笑う小白だけだもん。

絶対に小白を睨み付けて舌打ちしてた雀達の姿なんて見てないもん、絶対だもん!



「さて、どうしたのかなフラン? 何かして欲しいことがあったら何でも言ってくれ!」


「えっと、じゃあね? 小白達が私達をここに連れてきたがったのって、前世の時のように生活してみたかったからで合ってるのかな?」


「んっ、まぁ名目はそうだな、実際やってみたいことの1つではあったよ」


「名目?」



名目ってどういうことだろう?

それ以外でもっとしたいことがあったってことのはずだけど…………どんなのがしたかったのかな?



「簡単なことさ、ただ単に誠……いや、大好きで愛しい大切なフランと一緒にいたい、そう思ってフランを連れてきたかったんだ」


「あっ…………ありがとう、でもごめんね。 私は今は皆と……」


「皆まで言わなくて良いさ、ちゃんとフランが今一番誰といたいかなんて分かってるよ」



そう言って私を抱き締めながら視線をずらす小白。

その視線の先にいたのは、確かに今一番私が一緒にいたいーーーー。



「……本当だね。 ちゃんと小白は分かってくれてたんだ」


「ふふっ、当然だろう? なんたって私はフランの幼馴染みなんだからね!」



そういって見せてくれた小白の笑顔、それは酷く暖かく優しい笑みでーーーー




















ーーーー酷く、悲しみに包まれた寂しげな笑顔だった。





ーーーーー

以上、何だかまたまたシリアスタイムが見えてきちゃった回でした!



地霊殿にオリキャラストーリーに…………いけない、シリアスフラグがめっちゃたってる!?


……まぁ、フランに頑張ってもらいましょう(笑)



それではまた次回にてお会いしましょう!

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