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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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フランちゃんプッツン♪

どうも、東方転妹録最新話です!



今回の題名を見て一瞬固まった方、気にせずお進みください。

題名のまんまの内容物ですから(笑)


……最近ストレス発散をフランはしてなかったわけですし、良いですよね?



さて、それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー30分後、都(平安京)。

ーーーーside フラン


…………私がルーミアとこいしを止めてぬえを助けていれば、こんな頭が痛くなるような状況にはならなかったのかな?

せっかく都で観光しようと思ったのに…………御姉様、勝手に飛び出してきてあれだけど、早く来て、お願い

……!


「おぉ、中々綺麗に燃えてるのかー」


「うん、清々しいくらいに燃えてるね!」


「でしょでしょ!? あー、だから都襲うのはやめられない!」


「…………御姉様の不夜城レッドを思い出すなぁ…………」


朝方に射し込む朝日に負けないほど、目の前で赤々と燃え上がる火柱。

それは決してレーヴァテインのモノではなく、ましてや私が妖力や魔力で生み出したわけでもない。

……すべては私の隣でケラケラ笑っている黒い雷獣の少女ーーーぬえがやらかしたモノであることを、ここに明言しておこう。

そして、これから起こる騒動を考えて私が御姉様の不夜城レッドを思い出しながら現実逃避をしているのもしょうがないのだと、誰でもいいから明言して欲しい。



「う、うわぁぁぁぁぁぁ! に、二条城がぁ!?」


「み、見ろ!! そこに笑ってる妖怪達がいるぞぉ!!」


「だ、誰か! 中央から祈祷士かお坊様か陰陽師を呼んでこい!」


「…………何時だったかな、こいしと都で暴れた時は凄かったよね」



もう私は知らない、どうせ来るのは最近どんどん廃れている陰陽師か妖怪に対し即座に効果がある術を知らない祈祷士かお坊さんなんだから。

そんな人達を気にするくらいなら、こいしと何処かの都を攻め落とした時のことを思い出していた方が遥かに有意義だ…………いや、あの時は御姉様のことを間接的に馬鹿にされたことを考えると少し腹が立ってくるけど。

第一ルーミアとこいしに弄られまくった腹いせに二条城に雷を落としたぬえが悪いんだもん!

追手の処理くらい任せてもいいよね。



「そういえば、白虎達はここの守護だよね? どうして白虎達に連絡を回さないんだろう?」


「こいしの言うことはもっともだけど、多分不在の連絡が先に回ってるか、中央の『黄龍』って聖獣に通さないと呼べないんじゃないかな? 人間って妙な所で格式を大切にするもん」


「まぁどんなやつが来たところで、このぬえ様に敵う奴は都にはいないけどね!」


「まぁ私やフランには負けるのだー、って痛っ!?」



なんだか気分が良くなってきている様子のぬえに余計なことを言ったせいで拳骨を落とされるルーミア。

ぬえの身長は私達の中で一番高いから、拳骨も丁度力が入りやすい高さで当たったせいでルーミアも思わず声を漏らしていた。

……そんなこんなをしていると、中央らしき方向から色んな人の声が聞こえ始める。

その声にさっきからストレスの捌け口を探していた私が軽く殺気だったのはしょうがないよね!



ーーードタドタドタドタッ、ガシャガシャ!


「むっ、雷を落とし二条城を燃やした妖怪とはあの者達か!?」


「恐らく違いないだろう。 皆の衆、見た目に騙されて侮るな! あれらは雷を呼べる妖怪ぞ!」


「あの赤い服の妖怪…………まさかあれは返り血で染めてるのか!?」


ーー…………プッツン!


「うーん、雷を主に操るのはぬえだけなんだけど……まぁ、仕方ないのかー」


「それにしてもぬえが雷を落としてくれたおかげで結構な人数集まったね。 ざっと見ても五十人位集まってるから、流石に危ないかな?」


「いやいや、五十人って言ったって所詮白虎達の誰か一人だけと戦うより楽なもんでしょ? というわけで二条城を燃やしたついでにあれも私が「アハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」やる……って、へ?」


「「えっ?」」


どんどん集まる獲物を前に、ルーミア達が戦力比を軽く考察する。

その考察を、私は横で聞き流しながら『ストレス発散』の為の準備をしていた。

……元はと言えば目の前にいる陰陽師やらお坊さんやらは悪くない。

いや、最終的にプッツンときたのは目の前にいる陰陽師達の内の誰かが言った『私の服は返り血で染めてる』とかいう流石にそんな汚いことをしない私に対する発言なんだけどね?

でも私が現実逃避をするほどの状況が出来たのはぬえが二条城を燃やしたのが悪いんだし、そこまでぬえがイラつくほどからかい続けたルーミアとこいしも悪い。

というより私達が都に来るようになった原因を作った小白達が悪い!

せっかく美味しい月見酒してたのに!

第一なんで皆私がやめてって言ったのに浄瑠璃の鏡を見たの!?

皆だって恥ずかしいことは他の人に知られたくないはずなのに!!

それに小白達も小白達で、また私を中心に騒動なんて起こさないでよ!!!!

私は静かに、平穏無事に日々を過ごしたいだけだもん!!!!!!


そんな完璧に八つ当たりなことを考えながら私がした準備…………それは普段の私や、私の横にいるルーミア達からしたら確実にオーバーキルだろう。



「フフフフフッ……!」


ーー『レーヴァテイン』

ーー『フォーオブアカインド』

ーー『スターボウブレイク』

ーー『カタディオプトリック』

ーー『カゴメカゴメ』

ーー『クランベリートラップ』


「「「…………えっ?」」」


「な、なんだあれは!!!? 分裂したぞ!!!!」


「い、いやそれよりも結界だ!! 早く結界を張らねばやられるぞ!!」



隣で惚けてるルーミア達をそのままに、私は急いで結界を張る陰陽師達を見届ける。

三人の分身を生み出し、本体の私は本物のレーヴァテインを、分身はそれぞれ同じく分身のレーヴァテインを手に持ち、さらにそれぞれの背後には撃ち出される瞬間を今か今かと待ちわびる弾幕達が控えている。

その弾幕の内訳は放射型1つ、反射型1つ、包囲型が2つという、確実に沢山の敵を殲滅するための布陣だ。

……これに能力の使用を加えてまともにぶち当てれば、ルーミアさえ只では済まない布陣なのだから、結界を張ったところで無意味でしかない。

だからこそ私は、結界が完成し陰陽師達が幾つかの場所に固まるのを待っていた。



「よし、出来たぞ!!」


「では早速妖怪どもに「あっ、もうできたんだね! じゃあ……イックヨォォォォ!!!!!!」鉄槌を、って、ヒッ!!!?」


ーーバリィィィィィィィィィィィン!!!!!!



私の掛け声と共に動き出す笑みを浮かべた分身達と色とりどりの弾幕達。

そして弾幕の中で最もスピードが速かったカタディオプトリックの初弾が結界にぶつかると、ガラスが割れたような音と共に陰陽師達の結界は脆く崩れ去った。



ーーズダダダダッ、バンッ、ダダダダッ、グチャッ、ダダダダッ!!!!!!


「うわぁぁぁぁぁぁ!? だ、誰か助けてくれぇぇぇぇぇ!!」


「ひぃぃぃぃぃぃ!!!? く、くるなぁ!!!!!!」


「「「「キャハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!!!」」」」


ーーードスッ! ザンッ!! ズパァッ!!!! ズシャアッ!!!!!!



攻撃を防ぐ頼みの綱である結界が一瞬で破られ、次々と弾幕に撃たれながら私達に切り裂かれる陰陽師達。

弾幕に撃たれて蜂の巣になった者がいれば、上手く弾幕を避けても私達にレーヴァテインで切り裂かれた者もいて、中には弾幕とレーヴァテインの両方に同時に当たった者もいる。

日頃どんな妖怪や幽霊を相手取っていたのかは知らないけど、きっとこんな物理的に襲ってくる相手は初めてだったのだと思う。

陰陽師達は私の攻撃の勢いと速さに着いてこれず、何も出来ないまま次々と私に葬られていった。



「……なんか、フラン溜め込んでたのかな?」


「……浄瑠璃の鏡のこととかなのかー?」


「……もしかしたら、白虎達のことでまた自分を中心に騒動が起きたことに呆れてたのかも?」



暴れ狂う私の後ろでそれぞれ、こいし、ルーミア、ぬえがポツリポツリと呟いているのが聞こえる。

その内容に、ルーミア達は自分達が原因の一端となっていることに気付いていないことに気づき、私は暴れる中、こっそりとルーミア達に向けて『過去を刻む時計』を放ったのだった…………。





ーーーーー

以上、フランちゃんプッツン&オーバーキル回でした!



……もう毎回出落ちな陰陽師達には申し訳ないです。

1回目、フランからのギロチン

2回目、フランから部下をスプラッタにされ残った部下と共に幽香により畑の養分に

3回目、今回フランからオーバーキル


……うん、これからもフランのストレス発散に有効活用させてもらいましょう!



それではまた次回にてお会いしましょう!

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