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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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ぶつかり合う拳と拳、寝起きのフラン

どうも、東方転妹録最新話です!


今回はひたすらにフランがキョトンとして、小白が質問攻めにあってます(笑)



さて、早速ですが楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー白玉楼大広間

ーーーーside こいし



やはり、フランには重要な場面で緊張感が足りないんじゃないかと思う。

私を含めフラン以外の皆が浄瑠璃の鏡の件で部屋の外を警戒していたときも、可愛らしく、ひたすらに可愛らしくキョトンとして疑問符を浮かべてたし、挙げ句ルーミアが何か不審な者が近付いていると警告の声をあげたとき、そしてその声に反応した御義姉様がグングニルを放った時でさえひたすらに、ただひたすらに可愛く驚いていたのだ。

そして現れたフランの前世の友人にたいする極めつけの一言が…………。



「……ふむ、久しぶりだな、『誠』! いや、『フラン』!!」


「え、えっと、久しぶり…………じゃなくて、どうして小白は猫耳と尻尾を着けて変装してるの!!!?」


『『『『『『『って、ツッコム所そこなの!!!!!!!?』』』』』』』



……フランの認識からしたら現れるはずのない友人に対する、変装の指摘だったのだから…………。



「ね、ねぇフラン? 普通もうちょっとツッコまないといけない部分があるよね?」


「そ、そうだぞフラン? 少しで良いからもうすこーし考えてみようか…………」



私と慧音さんがおもいっきり顔をひきつらせながら、何故か私達皆にツッコまれたことに驚いているフランによく考えるように促す。

確かに鈍感な所があるとはいえ、いくらなんでも少し考えればフランになら分かるはずだ。

…………しかし、その認識は甘かったと、私と慧音さんはすぐに思い知ることになった。



「えっと、じゃあ…………あっ! そうだ、小白はどうして…………」


(((((よし、これでまともな流れに……!)))))


「……どうして耳は猫みたいに白なのに、尻尾は虎さんみたいにシマシマなの?」


「あぁ、それは私が虎だから…………って!」


『『『『『『それも違うよ!!!!!!!?』』』』』』



ダメだった、絶望的にダメだった。

どうやらフランの注意は、今目の前にいる『小白』という存在ではなく『小白』の頭部と腰にある虎の耳と尻尾にしかいってないみたいだけど…………でも、幾らなんでもこれは酷すぎる。

それこそ『小白』までもが私達と同じようにツッコムくらいには!



「フ、フラン……例えばさ? 『前世の友達のはずなのにどうして今ここにいるの?』とか、もっと先に疑問に思わないといけないことがあるのかー……」


「あ、あやややや…………それに、『どうして前世の友達なのに妖力を出しているの?』などもありますよね?」


「えっ? で、でも、小白は変装なんかは嫌がるはずなのに耳と尻尾をつけてたから…………」



どうにかこうにかルーミアと文さんが『良い例』を挙げてくれたけど、それ以上にフランにとって『小白』という人物が耳や尻尾を付けていることの方が意外だったらしく、キョトンとした様子のフランの意見は変わることはなかった……。

……うん、これはもうフランに合わせるしかないよね。

流石にこんな純粋で穢れのないキョトンとした表情を見せられたらたまんないもん!



「よし、じゃあフランの質問から答えていこうよ! その方がフランも納得できるし早く会話が進むもん!!」


「あ、あぁ、そうだな…………ふふっ、前世の時から誠、いやフランはマイペースだったんだ、今さら気にすることでもないよな」



未だに唖然としている面々もちらほらいる中、私の色々と諦めた発言に(フラン以外の皆にとって)敵である『小白』を始め皆がそれぞれのやり方で肯定の返事を返してくれた。

……この時『小白』のさりげない前世からの仲に関する主張は聞かなかったことにしよう。



「では質問に答えていこうか。 まずは耳と尻尾がある理由だが…………単刀直入に言えば、元々私は西の方角を守護する『白虎』だからだ」


『『『『『なっ!? び、白虎!?』』』』』



さっきから絶妙な程息があった反応をするフランを見守り隊の皆だけど、実際この事にはひどく驚いた。

別に一般的に『白虎』という存在が格別に位が高いとか、そんなことはない。

しかし、『今この場に白虎が来ることができた』という事実がひたすらに皆を驚かせていた。



「1つ聞きたいのだけれど、本来都の守護の象徴として東西南北にそれぞれ縛り付けられているはずの4体、その内の1体である貴女がどうしてここに来ているのかしら?」


「私も気になるわね。 貴女を始め、『青龍』、『朱雀』、『玄武』の4体は都の四方に縛り付けられていて都以外では動けないはずでしょう?」



御義姉様と風見幽香がフラン以外の皆がひどく気にかけたはずの質問を目の前の『小白』に問い掛ける。

そしてその質問を受けた『小白』は勝ち誇ったかの様に表情を綻ばせ、堂々とその理由を語り始め

た。



「いやなに、元々我ら『四聖獣』と呼ばれる者達は都に縛り付けられているわけではないんだ。 むしろ縛り付けられているのは中央の『黄龍』様でな、その方を守り奉仕するために我々4人は基本的に都を離れることが出来ないというのが実際の所だよ」


「では、今回はその『基本的』という部分から外れた行動ということ…………いえ、外れなければならない行動ということなのかしら?」



『小白』の説明に対し紫さんが大っぴらに探るような一言をぶつける。

勿論その口許には扇子があてられていて、表情を読み取らせないようにしていた。



「まぁその通りだな、我々にとって我々四人が持ち場を離れ動くだけの価値が『フラン』に存在するということだ」


『『『っ!?』』』



『小白』が何気ない様子で放った一言に私達は反応し、一斉に戦闘体勢に入る。

……浄瑠璃の鏡で大方『小白』、いや『白虎』の目的はわかっていたけど、それでもこうして堂々と『フラン』が目的だと言われた。

だからこそ『白虎』がただフランに会いに来ただけではないとも、私達は予測することができたのだった…………。



「……それはつまり、『フランを都に連れていく』ということですか?」


「ふむ、よくわかってるじゃないか? しかし、少し惜しいな……」


「惜しいとは、どういうことですか?」



お姉ちゃんが単刀直入に質問をすれば『白虎』は含みを持たせた返事をして、寅丸さんがさらに質問を重ねる。

そしてそれを聞いた『白虎』はゆっくりと笑みを広げ…………。



「……私の目的は、『フランだけを都に連れていく』ということだ!!」


「そんなことさせるもんかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


ーーー『雷爪発破』


ーーー『三歩必殺』



いち早く前に飛び出した勇儀さんと、その拳をぶつけ合った…………。





ーーーーー

以上、キョトンフラン&バトルスタート回でした!



さて、遂にオリキャラに続きオリ技が出てきました!

今回小白の技となった『雷爪発破』ですが、イメージモデルとしてはゴ◯ドガ◯ダムの爆裂ゴッ◯フィ◯ガーですね(笑)

……技の締めにヒートエ◯ドとは叫びませんよ?



それと、明日と明後日は作者がキャンプに友人といくため更新は確実にありませんので御了承ください。




それではまた次回にてお会いしましょう!

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