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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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蠢く陰謀、対象を写さない浄瑠璃の鏡

どうも、東方転妹録最新話です!


今回は果てしなくフラグを乱立しています!

ってかオリキャラ勢が動きすぎててどうしようもない…………。




それと後書きに連絡がありますよ!




さて、それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー現世、運動場。

ーーーーside 小白


今日も今日とて誠は純粋で優しい、そう感じながらグラウンドを全力で駆け回る。

今は3限の体育の時間でサッカーを何故か男女混合でしている訳なのだが、改めて言おう、今日も今日とて誠は純粋で優しい。

体育が始まる前は気だるそうにしていたにも関わらず、いざ始まれば子供のようにはしゃぎ回っているかと思えば、先程からボールばかり見て走ってるせいで相手の動きを見ておらずスライディングを受けて転んだり、ぶつかって倒してしまった相手に男女問わず土下座をかましたりと見ていて飽きないくらい、今日も今日とて誠は純粋で優しい。

……とりあえず、誠を転けさせた奴は後で玄気達と体育館裏に呼び出すとしよう。



「さて雀、そろそろ男子が男子だけで盛り上がり始めたし雑談に移るか」


「そうだねぇ、先生も日陰で寝ちゃってるし、誠について語りあおっか!」



果たしてこの学校の教育方針は大丈夫なのかと不安になるくらい先生がガッツリ寝ているのを良いことに、私は雀とグラウンドの端の木陰に移動していつも通りの他愛ない(誠についての)雑談を始める。

もちろん雑談をしているのは私達だけでなく、他の女子や体力のない男子達もグラウンドのあちらこちらで話に花を咲かせ始めていた。



「さてさて、今日呼び出すのはあいつと、あいつだけかな?」


「それとあいつもだ、誠がする必要もないのにせっかく土下座してまで謝ったというのに誠を罵っていたからな」


「ありゃりゃ、それはだめだよね! 全く、誰に口聞いてるのか分かってないんだからなぁ」


(な、なんだかこの人達の会話怖いです……お祖父様……)


(確かに、少し過保護なところが見受けられるのぉ…………それにしても浄瑠璃の鏡とは対象のみを重点的に写すものではなかったか…………?)


(そうねぇ、その辺りはあの説教好きな閻魔様に聞くしかないんじゃないかしら?)


(じゃあ聞いて…………ってあれ? 閻魔もフランも封獣もいないのかー?)



全く雀の言う通りだと私も思う、私達の祝福と加護を受けた誠に少しでも危害を加えることなど許されはしないからだ。

…………誠は旧暦の秋に母の体に宿り、その時期に山陰道を通って嵐山へと母と共に訪れ、旧暦の冬になれば丹波高地を巡って船岡山に訪れ、旧暦の春になれば鴨川に沿って歩いた後大文字山に訪れ、旧暦の夏になった時かつての巨椋地へと訪れ、その近くの病院で生まれた。

それだけのことをした母とその息子、誠に少しも祝福がないわけがない。

特に誠の始まりとなった私と、誠の終わりとなった雀は全力で祝福をその偉大なる母と誠に捧げた。

…………決して嵐山に備えられていたちらし寿司に釣られたわけではない………………まぁ、雀はもしかしたら釣られたのかもしれないが……。

それはさておき、誠が生まれてからすぐに私達は近くの別の母体を借りてこの世に人としての生を受けた。

既に腹に子供を宿していた母体ばかりだったが、その子供とは別に体を構成したから問題はなかった。

強いて言うならば母体が出産時にかなり苦労したぐらいだろうか…………双子の出産とは中々辛いものだと聞いたことがある…………。



「全く、そろそろ噂になって皆も誠に手を出すのは控えるようになってもおかしくないと思うんだけどなぁ?」


「確かに雀の言う通りだけど、しかしそれだと誠本人に伝わったときが困るだろう? 誠から嫌われるなんてごめん被る」


「た、確かにそれは嫌だ!? うぅ……だったら今のままの方がいいかぁ……」


「まぁいずれ誠は『あちらの世界』に行くんだ、それまでの辛抱と思えばいいだろう」


「……そうだね! 誠が『あっちの世界』に行けば私達も周りを気にせず誠を愛でられるもんね!」


(『あちらの世界』……? 話がうさんくさくなってきたわね…………こいし、申し訳ないけれどフランと閻魔を呼びに行ってもらえるかしら、封獣も一緒にいるだろうから一緒に連れてきてちょうだい)


(……『あちらの世界』ですか、フランがオーエンを名乗ったときは二つの世界を行き来したなんて話は聞いていませんが…………)


(御嬢様、さとりさん、もしかしたら『あちらの世界』とは、ここでは……?)



世界との約束、それが誠の運命だ。

誠はいずれ『あちらの世界』に渡り、暫くして『あちらの姿』か高崎誠か、どちらで生きるのかを選択することになる。

その時に誠が『あちらの姿』を選べば、私達は選択の時から暫くして『あちらの世界』に移り本来の姿で誠と共にいることができる。

……そのために、龍太の働きが鍵となっているのが現状だ。



「龍太がミスるとは思えないけど、それでも若干の不安があるよね……」


「世界を渡る瞬間を狙って動かなければならないからな…………まぁ世界自身も辻褄を合わせようとするだろうし、不安を感じる必要はないだろう」


「後は選択かぁ…………誠、『あっちの姿』を選んでくれるよね?」


「それは誠次第だが…………まっ、心配せずとも誠はこう考えるはずだ、『俺はもう向こうの世界じゃ死んでるんだから戻れるはずねぇじゃん?』、とな!」


「あはは、 確かに誠ならそう言うだろうね! じゃあもしまかり間違ってこっちに戻ってきたら誠の肉体を滅ぼして魂を私の地に連れていっちゃっおっと!」


「それは私の役目だろう!? というか中央が逃がしてくれると思うか?」


「あー、中央自体はともかく、あの人が許さないだろうなぁ…………ってか私達が『あっちの世界』に移るときも着いてきそうだもんね」


(文さん、この人達は一体…………)


(……今の会話を聞く限り、フランさんが危険かもしれませんね)


(ふむ、流石にフランに危険が及ぶのは見逃せないねぇ?)


(……御義姉様、私もフランのところに行ってくるのかー)



……そうこう話しているといつの間にか終わりの時間が近付いていたらしい。

一部の男子達がボールを片付け始め、片付けに必要な人数からあぶれた誠と玄気と龍太がこちらに歩み寄ってきていた。

それを確認した私と雀はゆっくりと立ち上がり、そして…………。


「よっ、ゆっくり話せたか「なぁに誠に怪我させているんだお前ら(あんたら)はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!?」プゲラァッ!!!?」


「ギャンッ!!!!!?」


「げ、玄気!? 龍太!?」



……膝に擦り傷という怪我から誠を守りきれなかった玄気と龍太に全力でドロップキックを喰らわせたのだった…………。








ーーーーー白玉楼縁側。

ーーーーside 映姫


「すぅ…………すぅ…………」


「本当にぐっすり寝てるのね、フランったら……」


「貴女も私の腕の中で眠ってみますか? 今ならフランさんのお墨付きですよ?」


「あははっ! フランのお墨付きなら是非ともお願いしてみたいけど、フランが狭くなりそうだから私はいいよ!」



フランさんを寝かし付けていると突然現れた少女…………封獣ぬえがフランさんを起こさない程度に明るく笑う。

……しかし、その笑顔の影から溢れる警戒心は隠しきれずにいた。



「……それで、本当の用事は良いのですか? 封獣さん」


「あぁ、それならフランの可愛い寝顔を堪能してからいこうと思ってね……今からちょっと、古い知り合いに挨拶してくるよ」


「そうですか……それではそんな封獣さんに一つのお願いをしてもよいですか?」


「んっ? 何よ、お願いって?」


「くれぐれもフランさんを起こさないよう、静かにお願いしますね。 また泣きじゃくる姿を見るのは心が痛みますから」


「…………りょーかい、それじゃフランの子守、お願いね!」



少しの間をおいて明るく笑いながら枯れた桜林の中に去っていく封獣さん。

そんな彼女の後ろ姿を眺めていると、何故か私の胸に、何だか悪い予感しか残らないのだった…………。




ーーーーー

以上、胡散臭すぎるオリキャラ回でした!


……あー、しまった、ぬえに○亡フラグを立ててしまった……………といっても死なせる気なんて一切ありませんが(笑)


さて、ここから連絡です。

この度、僕はテストとテスト直後の集中講義を乗り越え…………ついに夏休みに突入しましたぁぁぁっぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっごはっごほぅぐふっ!!!?


……えー、つきましては、更新頻度が増えます、それだけです。



それではまた次回にてお会いしましょう!

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