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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第3章 ~デンデンデデデン地霊殿!~
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フランのイメージと次の目的地

どうも、東方転妹録最新話です!!




今回はなんというか……エグいシーンもあるはずなのにほのぼのコメディギャグといいますか…………うん、形容しがたいです(笑)




それでは楽しんでいってください!!

ゆっくりしていってね♪


ーーーーー翌日の朝、太陽の畑。

ーーーーside フラン



飛び交う怒号、交差する弾幕、ぶつかり合い火花を散らす触手と日傘。

既に幽香さんの家は半壊し、向日葵達も2人がぶつかり合った余波で花弁を散らしていた。



ーーーガキャァァア!!!!!!


「あぁもう!! アンタが邪魔って言ってんでしょ!? いいからさっさとフランを返してよ!!」


「あら、貴女に何の権利があってそんなことを言っているのかしら?」


「フランを私の傍に連れ戻す権利に決まってんでしょうが!!!!!!」


「ふふふ、黙っていれば言ってくれるわね…………でもいいこと? フランは決して私の傍から離れたりしないわ!!」


ーーードガァァァァァ!!!!!!



激しく戦いながら全力で自分の主張をするぬえと幽香さん……うん、はっきり言うね。




…………朝っぱらからはずかしすぎるよぉぉぉぉぉぉ!!!!!?












―――――


ーーーーー少し前、早朝。



「むにゃ……ふ、ぁぁ…………!」



窓から入ってきた、冬に近くても暖かな日射しに包まれて私の意識が覚醒した。

それと同時にゆっくりと背伸びをすれば、体中を一気に血が駆け巡るような心地よさを感じる。



「あら、フランったらもう目が覚めたの?」


「あぅ…………おはよぉ幽香さん……」


「えぇ、おはようフラン。 今朝の気分はいかがかしら?」


「えへへ……幽香さんが頭を撫でてくれたから気持ちよく起きれたよ!」


「そう、それはよかったわ…………本当、可愛いわね……!」



ふと声が聞こえた方にまだ寝ぼけた頭を向ければ、私より早く起きていたらしい幽香さんがゆっくりと私の頭を撫でてくれる。

おかげで気持ちよく起きることが出来たことを伝えれば、幽香さんは小さな声で何かを呟いていた。

結局それが何なのかは寝ぼけた頭ではわからなかったけど…………。



「さっ、起きたなら井戸で顔を洗ってきなさい? それともし変な奴が来たら私を呼ぶこと、いいわね?」


「うん、分かった!」


「よし、それじゃあ私は朝食を作るから行ってきなさい」


「はーい!」



段々はっきりと覚醒してきた頭に任せ元気よく返事をして、私は幽香さんよりも早く部屋を出る。

部屋を出る時に後ろで幽香さんが笑っていた気がしたけど、私は気にせず井戸まで来た。



ーーーキコ、キコ、バシャア!!


「よし、これくらいで良いよね!」



井戸から水を汲み上げる桶とは別に、前回の反省をいかして用意した小さな桶に水を移す。

そしてその小さな桶で私は顔を洗った。

……まぁ、結局ちょっと水が跳ねて服に少し掛かったんだけどね。



ーーーパシャッ!


「んー……ふぅ、洗顔おーわりっ! さて、家の中にもど「フラァァァァァァァァァァン!!!!!!」ろ、って…………?」



幽香さんの家の方に振り返って中に戻ろうとした時、ふと後ろの上空から私を呼ぶ聞き慣れた声が聞こえた。

その声に反応して空を見上げてみれば…………。



「つ・か・ま・え・たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!?」


ーーーガシッ!! クルッ、ズザァァァァァァァ!!!!!!


「「だ、大丈夫ですか妹様!!!?」」



凄まじい勢いで私を捕え空中で一回転して地面に着地した黒い影―――ぬえは、気付けばなんとまぁ見事なことに私を綺麗にお姫様抱っこしていた。

遅れてやって来たメイドらしき2人の妖精――後から聞いた話だけど、2人はそれぞれ風と雲の妖精らしい――が心配そうな声をあげていたけど、そんな心配も必要無いくらいぬえは私を着地の衝撃からも舞い上がった土煙からも守っていたのだった。


……着地の衝撃は着地の仕方で抑えられるから分かるけど、わざわざ妖力で結界のような膜を作ってまで土煙を防ぐものかなぁ?

まぁ私はありがたいし、ぬえの気持ちが嬉しいからいいんだけどね。



「ぬ、ぬえ? どうしてここに…………?」


「フランを迎えに来たに決まってんじゃん!!……フランの姉さんの所業が悪いのは分かるけどさ、とりあえず一度紅魔館に戻ろうよ? それから必要な物を集めて2人で旅に出ればいいからさ!」


「「えっ!? ちょっ、ちょっとぬえさん!?」」



……えーっと、どうやらもうぬえの中では新しい計画が出来てるようだけど、一度紅魔館に戻ったりなんかしたら主にルーミア辺りに全力で捕まえられる気がするなぁ…………?


思わず疑問を浮かべる私を気にすることなく、背中の触手で妖精2人を捕まえながら空に舞い上がろうとするぬえ。

……しかし、それを簡単に見過ごしたりしない人がいることを、ぬえは気付いていなかった。



ーーーギュオォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!


「へっ、ちょっ!?」


「「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」」


「よ、妖精さーーーん!!!?」



いきなりさっきまで私達がいた所を通りすぎていった巨大な光線。

その狙いは的確で、もしぬえが咄嗟に『身軽になって』避けていなければ、哀れな妖精2人だけでなくぬえの半身も光線に呑まれていただろう。

……まぁ、妖精は自分が司る自然の媒体が死なない限り媒体の近くで何度でも復活するから、後少ししたら復活して紅魔館に戻るはず…………きっと……。



「あら、人拐いが1人残っちゃったみたいね?」


「ゆ、幽香さん!?」


「あれが風見幽香?……なぁんだ、どんくさそうな奴じゃん」


「ちょっ、ぬえぇぇ!!!?」



颯爽と現れた幽香さんに対し、がっつりはっきり暴言を吐いたぬえ。

その言葉と同様に、ぬえは何か呆れてるような眼差しで幽香さんを見ていた。



「どんくさい……? 小娘が中々言ってくれるわね?」


「本当のことじゃん、そんな動き辛そうな服着てるし。 あっ、因みにフランは乳臭い感じがする」


「なっ、ぬえ!? 私は乳臭くないよ!!!?」


「それには同意ね。 フランは子供っぽいというより、赤子に近い感じだもの」


「ゆ、幽香さぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!?」



駄目だ、ここに味方はいない!

というよりどうして私に矛先が来たの!!!?

しかもよりによってひたすらキツイ矛先が!!!!



「まっ、そんなフランに危ない目にあわせるわけにもいかないし…………はい、フラン、ちょっとそこで休んでてよ。 今からあっちであのどんくさそうな奴をこらしめてくるから」


「そうね、そこの生意気な小娘を始末したら迎えにいくから、そうしておきなさいフラン」

「……私は乳臭くも赤子っぽくもないもん」



これはふてくされてもしょうがないよね?

見た目は幼いかもしれないけど、私はもう乳臭い赤子じゃないもん!

……まぁそれはおいといて、2人が危なくなったら止めないとね。



「はぁ…………もうちょっと大人びないとダメかなぁ?」



私は大人の女性が実際どんなものかって知らないし、一度調べて勉強した方が良いよね。

……あっ! そうだ、藍さんなら九尾の狐だから女性として三国を傾けたはずだし、聞くなら一番適任だよね!!



「よしっ!! 次の目的地はマヨヒガに決まり!!!!」


ーーードガァァァァァァァァン!!!!!!!!!!



次の目的地が決まって勇ましく拳を突き上げた瞬間、私の背後でぬえと幽香さんが戦い始めて爆発が起きた。

……その瞬間、前世の記憶にある毎週日曜の朝の番組を思い出して恥ずかしくなったのは私だけの秘密だよ?





ーーーーー

以上、フランは赤子(笑)回でした!!




一足早くフランを迎えに来たぬえでしたが…………うん、ぬえが男らしくなっていってる気がする(爆)


因みにレミィ達は次くらいに出ますよ!!



それでは最後に…………妖精2人に合掌!!!!




ではまた次回にてお会いしましょう!

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