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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第2章 ~雨降って、地固まるか?~
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狙う瞳と狙われた姉妹、そして正体不明の救世主

どうも、東方転妹録最新話です!



まず始めに更新時間変更について、今週より毎週日曜になりました。


理由としては、完全に大学です。

もう休む時間がありません、月から金まで毎朝7時に家を出て夜9時半過ぎに帰宅してます。

……日曜日以外本気で死にますね。


まぁそのような理由により毎週日曜に更新いたします。

御了承の程、お願い申し上げます。




さて、今夜はレミリアとさとりがメインの回ですよ!


そしてさりげなくあの人が活躍します(笑)




それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪



ーーーーー数日後、紅魔館。

ーーーーside レミリア



……紅魔館の天井を焼きながら目の前に立ち上る火柱を見て思う。



「……私とフランのため、そして紅魔館のためにも、さとりとこいしに監視をつけなくてはダメね」



次の瞬間、フランの下着を盗み出していたこいしが、振り下ろされた火柱の中に呑み込まれていった……。










ーーーーー数時間後。



「さとり、この書類をルーミアに回しておいてちょうだい」


「……嫌です、それは私に監視を付けるための書類でしょう?」


「そうよ、まだこいしの分もあるけれど」



数時間前、こいしによってフランの下着が盗み出されるという事件が起きた。

……あまり認めてはならないものだけれど、こういったことは古明地姉妹によって日常的によくあることだから既に慣れてしまってはいる。

しかし、こうして騒動が起きる度に私ならグングニル、フランならレーヴァテインを振り回して制裁をしていると…………正直、紅魔館の修理費がバカにならない。



「……それなら早くレミリアとフランが諦めてくれれば解決しますが?」


「さとりとこいしが諦めれば万事解決なのよ! というより私とフランが諦めたら貴方達に丸裸にされるじゃない!」


「そして二人とも私に(性的に)食べられると……良い話ですね!」

「よくなぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!」



ダメね、万年発情期になってしまってるさとりには言葉じゃ通じないわ。

おかげで私の喉は大分鍛えられてきた……ってそれはどうでも良いのよ!

まずはこの書類をルーミアと封獣に渡さないと!



「……ふむ、渡されてしまっては困りますね。 しかし今止めたとしてもまた後で渡そうとするでしょうし……」



よし、さとりが悩んでる今がチャンス……って、そんなわけないわよね。

さとりのことだもの、これは引っ掛けで実際はちゃんと心を読んでいるはず。

……しょうがない、紅魔館を傷付けるのは財政的に痛いけれど、今回は…………!!



「……ふふっ、来ますか?」


ーーー『スピア・ザ・グングニル』

ーーー『想起、スピア・ザ・グングニル』


「さぁ、今日という今日は覚悟しなさいさとり…………いざ、推し通る!!!!」


「……しょうがないですね、今日はいつも以上に精一杯愛してあげます!!」



さとりの言葉が言い切られた時には、既に二つのグングニルが弾きあって火花を散らした。

それどころではない、魔力を流し込んだグングニルの威力は凄まじく、ぶつかり合った衝撃で書斎が一気に荒れる。

一撃、また一撃と打ち合う中で無事に立っているのは私とさとりだけ。

本棚や机は最早崩れてしまっているものもあった。


……ちっ、さとりも大分強くなってきてるわね。

余裕な表情を崩すこともないし、それに私の速度に着いてこれているもの。

普段からこうして打ち合うことが多かったから、しょうがないのかしら……?



「レミリアは、からかうと、いつも、グングニルを、出して、来ましたから、ね!!」


「それで、さとりが、強く、なるのは、良いけれど、使い道を、間違えて、ないかしら!?」



槍と槍で打ち合い、足払いをすれば飛んで避けられ、突きを放たれれば体をそらして避ける。

……槍に関しては私としか打ち合ってなかったせいか、さとりの型は私の我流槍術になってしまっていた。

そして、それはある意味で決着がつかないことを意味している。

何故なら互いに相手がどう動くか、それをどう受けるかを熟知しているからだ。



「ちっ、動きが一緒なのは厄介ね……!」


「力や体力では勝てませんから、レミリアの槍術は必死になって覚えましたよ」


「そうやって覚えたことはもっと別のことに使いなさい!」



私の言うことなんてどこ吹く風というかのように聞き流すさとり。

あぁもう!! これじゃあ足止めされたままで終わるじゃない!

……やっぱり、あれをするしかないのかしら?



「あれ? あれとはなんです?」


「っ!…………こういうことよ!!」


「なっ!?」


ーーーガッ、ギャギャギャギャギャ!!!!!!



疑問符を浮かべるさとりにグングニルを投合する。

至近距離からの投合にギリギリ反応できたさとりが想起グングニルで軌道を逸らすけれど、その一瞬の間に私はさとりへの距離を詰めていた。



「一瞬の油断は命取りよ、さとり!! 改めてよく覚えておきなさい!!」


「くっ、しまっ……!!!?」



グングニルを弾いた衝撃で動けないさとりの右手に裏拳を放ち、想起グングニルを弾き飛ばす。

そして今度は、想起グングニルを弾かれて体勢を崩したさとりの頬に手を添え…………。



ーーーチュウゥゥゥ!!!!


「ん、んぅぅぅぅぅ!!!!!?」



キスをしながら全力で舌を吸い上げた……。
















ーーーーー数分後。

ーーーーside さとり



「ハァ……ハァ……ハァ…………」



荒い息の音だけが書斎の中に広がる。

その書斎は形容できない程荒れていて、先程の戦闘の凄まじさを表していた。

……そして、ここにはレミリアはいない。



「ま、まひゃかはんにゃほとをしゅるなんへ…………!」



全力で舌を吸い上げられたせいで舌と口が痺れ、呂律が回らなくなってしまっている。

……吸血鬼の力を活かした(?)ヴァンパイアキスはとてつもなく強烈で、口の中の唾液を全部吸い尽くす吸引力があった。

その上それはとても甘美なもので、腰砕けを起こすには十分すぎると同時に私の思考能力を軽く停止させたのだ。

それだけではない、ヴァンパイアキスは中毒性すら持っていた。


……また、またあのキスを味わいたい……でも、今はレミリアだと逃げられますね…………そうなれば……。



「あれっ、そんな所に座り込んでどうしたのさとり?……って、また御姉様と争ったんだね」


「ふ、ふはん……?」



なんということでしょう、飛んで火に入る夏の虫とは正にこの事ですね。

しかし変な行動をしては怪しまれますから……ここは、フランが近づいてくるのを待ちましょうか…………。



「ねぇ、声が変になってるけど大丈夫? もしかして御姉様に何かされた?」


「いへ、ふいはへられははけへす(いえ、吸い上げられただけです)」


「……ごめん、全然分かんないや。 それにしても本当に酷いみたいだね、ちょっと見せてもらって良い?」


「はひっ!(はいっ!)」



何も気付かずにどんどん近付いてくるフラン。

私は静かにフランの顔が目の前に来る時を待ち…………そして、遂にその時は訪れた。



「大丈夫さとり? ほら、口を開けて見せて?」


「はひ(はい)、あーん……」


「あー、なんだか舌がかなり赤くなってるね「ふはん!!!!」って、んむぅぅぅ!!!?」



まだ動く両手でガッチリとフランの頭を固定しながらおもいっきりフランに口付ける。

柔らかく心地よい唇をこじ開けて甘く美味しい歯を舐めあげながら口の中を蹂躙していけば、遂にフランの小さな舌を探し当てた。


……あぁ、やっぱり甘くて美味しくて気持ちが良い!

もっと、もっとフランの舌を味わいたい……!!



「んちゅ、んにゅぅぅ!?」


「んあ、んむ……んんっ……」



ただひたすらにフランの舌を味わい続ける私。

互いの口から漏れる音だけが響く書斎の中で、この時間は永遠に続く…………はずだったのだが。



「……フランの姉さんに頼まれて監視に来てみれば、アンタは一体何やってんのよ!!!!!?」


「んんっ!? くっ、あぁぁぁぁ!!!?」


「さ、さとり!……って、ぬえ!?」



後ろから封獣の声がしたかと思うと、次の瞬間には首をおもいっきり蹴り飛ばされてしまった。

そして横に吹き飛んだ先で、首をやられたせいか薄れていく意識の中…………私は、私からフランを庇うように立ち塞がる封獣の姿をはっきりと見たのだった…………。






ーーーーー



余談だが、この日以降、封獣ぬえは古明地姉妹の見張りが仕事となったらしい。

根は真面目な封獣ぬえの活躍により、スカーレット姉妹には今までよりは平穏な生活が訪れたそうな。





ーーーーー

以上、ぬえの美味しい所取り回でした!!




……キス多すぎだろと思われた方、暖かい目で見てもらえたら幸いです。

正直自分でも何がしたいかわからないくらいアホでした。


そして最近ルーミアの影が薄く、代わりにぬえの出番が多いという…………。



……いつかルーミアに殺されるかも(汗)




それではまた次回にてお会いしましょう!

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