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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第2章 ~雨降って、地固まるか?~
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白狼天狗の災難と哀れな勘違い

どうも、東方転妹録最新話です!!



今回はもみフラ(?)回になっています!


……変な電波を受信したんだろうか?




それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪

ーーーーー1週間後の夜、人里の酒場。

ーーーーside フラン




どうも、只今椛と酒場に来ているフランドール・スカーレットだよ!


あれからぬえの槍の話が流れちゃった後に、どこかやさぐれた様子で、一人で紅魔館に来た椛からお酒を一緒に飲まないかって誘いが来たの!

その時にルーミアとこいしが必死にダメって言ってたのが気になるけど…………なんだったんだろうなぁ?


……まぁ結局、今日はこっそり抜け出してきたんだけどね!



「本当に、本当に文さんは自由過ぎるんです! にとりや同僚のはたてさんを巻き込んで変ないたずらしてくるんですよ!?」


「あー、まぁ気持ちは分かるね。 私も着せ替え人形みたいにされたことあったもん」



飲み始めて30分、私はまだ一杯目をチビチビ飲んでいたけど椛は既に四杯目を飲み終えていて大分出来上がっていた。

そんな椛が漏らす言葉と言えば、全部勇儀や萃香、それに文お姉さんの愚痴だけだ。



「そうなんです! どこからかよく分からない服を取り出しては『異文化を理解するために協力してください!』って言いながら無理矢理着せてきますし…………私には美鈴さんが着てるような服は似合わないのに!!」


「あれって結構身長いるもんね。 でも椛の身長なら十分似合うと思うよ?」


「えぇっ!? に、似合うわけないですって!」



椛って身長はある方だよね。

そりゃ勇儀や紫さんには追い付かないけど、私の知ってる人の平均よりはいってるはずだよ!

……それに、胸だってあるし…………。



「……ねぇねぇ、どうやったら皆そこまで大きくなるの?」


「背ですか? それなら大体は時間が解決しますよ、きっと」


「じゃあ……そ、その…………む、胸は!?」


「…………へっ?」



恐らくこれから先何年か分の勇気を振り絞って言い放った言葉に、椛は口をあんぐりと開けて固まってしまった。

ちょうど口に含もうとしていたお酒が器から溢れていることすら気づいていない。



「も、椛!! お酒お酒! お酒が溢れてる!!」


「えっ? なっ、ああぁぁぁぁぁぁ!!!?」


「すいませーん!! 手拭いくださーい!!!!」






―――――






「……で、胸の育て方でしたっけ?」


「う、うん……どうやったら椛や文お姉さんみたいに大きくなるのかなぁ、って」



溢したお酒を拭き取り、お酒まみれになった手拭いを店員さんに返したら椛が話を再開し始めた。

因みに椛はお酒がかかってしまった上の羽織を脱いでいて、上半身は羽織の下に着込んでいた紺の肌着だけになっている。



「育てるっていっても、フランさんは身長とかと比べてももう十分大きいんじゃないですか? フランさんより少し背の高い萃香さんや覚り姉妹と比べても雲泥の差ですよ?」


「でも、藍さんや……太陽の畑って所にいる風見幽香とかには全然追い付く気配ないし……」



フランに生まれ変わってから……というか女性に生まれ変わってから百年過ぎ、ようやく感じ始めた女性としての願望。

やっぱり背も胸も欲しいし、肌の艶にも気を使うよね。

こういうので悩んでると、本当に男じゃなくなったんだなぁって実感するや。



「風見幽香……あの花妖怪のことですか。 近くで花や植物を傷つけたら襲ってくるという奴…………大きさを知ってるってことは会ったことがあるんですか?」


「うん……こいしと二人で旅をしてた時に、ね」



あの時は奇襲とレーヴァテインの炎のおかげで風見幽香も引いてくれたんだよね。

大切な花を傷つけられないように……。

……そういえばまだあの時のこと謝ってなかったけ。

また、会いに行ってみようかなぁ…………。



「そうだったんですか…………本当にフランさんは強豪の妖怪に知り合いが多いですね。 あっ、胸の育て方は知りませんよ!」


「そんなぁー!!!? うぅ……そうだよ、私には胸の大きい知り合いが多いですよーだ!!」


「ちょっ、違う意味ですそれ!!!!」



ふんっ! 別に大体あってるから違ったりしないよ!!

紫さんや藍さんに勇儀、幽々子さんや風見幽香…………皆(胸が)強豪だもん!!!!



「もういいもん! やけ酒してやる!!」


「あー、しょうがないですね。 私も付き合いますよ」



お酒だお酒だ!! こんな悲しさなんてお酒で忘れてやるぅっ!!!!!!










ーーーーー二時間後。

ーーーーside 椛



……二時間前の私に言いたい。

何故フランさんを止めなかったぁぁぁぁぁぁ!!!!!?



「モフモフして気持ちぃ〜!!」


「ま、待ってくださいフランさ「黙れ犬、椛は黙って私の言う通りにしてれば良いの」……は、はい…………」



紅く可愛い悪魔によって発言すら許されぬ私。

この状況になったのは、フランさんがやけ酒を始めてすぐ、フランさんが五杯目の酒を飲み始めた頃からだ。

その頃からフランさんは正面から抱き着いてきて、私の後ろに回した両手で尻尾をモフモフしてきている。


……正直、黙っていれば甘えてくる姿はとてつもなく可愛い。

だからこそ抱き締めたくなるのだが、少しでも動いたり喋ったりしたらさっきみたいに黙らされてしまう。

まるで宝石のような眼を紅く光らせ、可愛らしい口から覗く牙を見せつけてくるから(色々)たまったものではない。



「そうそう、そうやって意地悪な椛なんて私の(玩具みたいな)物になってしまえば良いんだ!」


「なっ、なぁぁぁ!!!?」


「うるさい!!」


「はい!」



わ、私がフランさんのモノに!?

今のこの抱き着かれた状況、それに黙っていれば見せてくれる甘えてくる姿…………や、やっぱりそういうことなんですよね!!!?

こうなったら、私も我慢せずに……じゃなくて覚悟を決めないと!!



「フ、フランさん、私も「あーもぉうるさいうるさいうるさーい!!!!!!」大す……」


―――ガッブゥゥゥ!!!!!!


「痛ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!?」







ーーーーー



ある日の深夜、人里の酒場で大きな悲鳴が上がった。

慌てて店主と客が駆けつけてみれば、そこには白狼天狗の首に噛みつく吸血鬼と、噛みつかれながらも吸血鬼を抱き締めて離さない白狼天狗がいたらしい。


結局その二人は見かねた寺小屋の教師が自分の家に連れて帰ったそうな。





ーーーーー

以上、哀れな勘違いもみフラ回でした!!




いやぁ、本当に何を受信したんだろう(笑)

気が付いたら書き上げていました。


やっぱり最近の疲れでしょうか?

まぁ大学入って三日目ですしね。



それではまた次回にてお会いしましょう!



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