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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第2章 ~雨降って、地固まるか?~
121/283

EX級の嫉妬!

どうも、東方転妹録最新話です!



今日は大学の関係で更新が遅くなり申し訳ありません。

やることが多いので今後もこんな理由から更新が遅れるかもしれませんが、ご了承ください。




それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪



ーーーーー五分後、門。

ーーーーside フラン



「あー、酷い目にあった……」


「私は楽しかったのかー!」


「お疲れ様、ぬえ! ルーミア相手によく持ったね」


「背中の触手を武器みたいに使ってましたもんね。 素晴らしいねばりだったと思いますよ!」



美鈴と槍のことを話していると、弾幕の音が止んだと思ったらズタボロのぬえと満足気なルーミアが並んで歩いてきた。


普段弾幕と一緒に武器を使ってたぬえが、武器無しでルーミアに5分も持つのは凄いよね!

最後辺りは美鈴の言う通り背中の触手でルーミアのダーインスレイヴに斬りかかっていったし、新しい戦い方を見つけられてよかったんじゃないかなぁ?



「ただまぁ、やっぱり武器無しでもフランや御姉様の方が強いのかー! さとりやこいしは…………」


「二人は覚り妖怪だし、元々好戦的な種族じゃないから仕方ないよ。 それにさとりはともかく、こいしはEXボ……コホンコホンッッ!!!!」


「「「エクストラボ?」」」



……うっわぁー、これって凄くまずいかも!?

いや、私が前世知識を持ってるのは皆知ってるんだから別に隠す必要もないかな?

むぅ、どうしよう……!?



「ねぇねぇ、私がエクストラボってどういうこと?」


「……それに、私は『ともかく』という部分が気になるのですが?」


「それ以前にエクストラボってまだ言いかけの言葉でしょう? 続きは何なのかしら?」


「さ、三人ともどこから湧いてきたの!?」


「「「ひどっ!!!?」」」



私が悩んでいる間にどこからか(と言っても紅魔館しかないんだけど)現れたこいしとさとりと御姉様。

それに驚いた私が思わず発した言葉に、三人ともショックを受けていた。



「フ、フラン! わ、私はフランの姉なのよ!? そんな虫みたいな扱いは……!?」


「あっ、えっと、ごめんなさい御姉様、さとり、こいし! 急に現れて驚いちゃったの……」


「ってかそんなポロリと出た本音は置いといていいからさ、早くエクストラボの意味を教えてよフラン!」


「「「本音ぇぇぇぇ!!!!!?」」」



……よし、三人のフォローは美鈴に任せて話を進めちゃおう!

このままじゃEXボスの話を終わらせないと槍の話に戻らないだろうし!



「えっと、エクストラボじゃなくてEXボスって言うんだけど、簡単に言えば私達の生活を玩具にしたやつで出てくる、基本的に一番強い敵のことだよ! 私達の生活を玩具にしたのは沢山あるんだけど、その中のシューティングゲームって種類の玩具にそれぞれEXボスが一人いるの!」


「へぇ、そーなのかー!……あれ? じゃあさっきこいしがEXボスって言ってたのは……」


「うん、こいしはその中のさとりや勇儀が出る玩具で一番強いんだよ! 」



とは言ってもそれは『スペルカードルール』の話。

スペカは弾幕勝負への適性で強さが決まるようなものだし、実際にスペカ無しで戦ったりする今ならさとりやこいしはそこまで強くはないんだよね。

もしかしたら今なら美鈴の方が強かったりして…………?



「わ、私が一番強いの!? お姉ちゃんはともかく、勇儀より強いなんて……!」


「……こいしまで…………レミリア、さっきから私の扱いが悪いのはどうにかなりませんか?」


「さとり…………慰めてあげるからこっちに来なさい」


「あー、妹様、これは流石にフォローは無理です」



ま、まぁ流石に美鈴でもがっくりと肩を落としてるさとりのフォローは無理か。

御姉様が抱き締めてあげてるから、さとりのことは御姉様に任せちゃおっと。

……でも、頭を撫でてあげるくらいはしていいよね?



ーーートットットッ、ポン、ポン。


「……えっ、フ、フラン?」


「えっと、さとりが落ち込んじゃったから頭を撫でてあげようかなぁ、って思ったから…………」



さとりと御姉様の側に歩み寄り、少しだけ申し訳なく思いながら御姉様に抱き締められてるさとりの頭を撫でる。

私よりさとりの方が背が高いから少し撫でにくかったけど、なんとか伸びはせずに済んでいた。



「……苦あれば楽あり、ですね……! レミリアに抱かれフランに撫でられ…………あぁ、ここはなんという桃源郷なのでしょう!?」


「お姉ちゃん、後でサブタレイニアンローズ喰らわせよっと!」


「私はダーインスレイヴを全力投合しておくのかー!」


「私は弾幕キメラで十分かな。 それより私は他のEXボスが気になるんだけど?」



むぅ、ぬえにまたEXボスの話を拾われちゃったや。

出来ればこのまま流れてほしかったんだけど……まぁさっきあそこまで話したし、別にいいかな?



「私が今まで出会った人の中ならこいし以外に、私、ぬえ、紫さんがEXボスだよ。 藍さんや慧音さんも一応そうだけど、中ボスだからちょっと違うかも。 後は今のルーミアならEXルーミアって言われてたんだけどね」


「へぇ! 私はフランと同じだったわけね!」


「『今の』っていうのが気になったけど、フランと同じで嬉しいのかー!!」



心底嬉しそうに喜ぶぬえとルーミア。

こいしも声には出さなかったけど、無言で抱き着いてきて頬擦りしてくるからきっと嬉しくてたまらないんだね!


……私も、特にこいしと同じなのが色々な意味で嬉しいのは秘密にしとこっと。

妹キャラが好きだったって言ったらなんだか危ない気がするし。



「……レミリア、貴女も今私と同じ気持ちですね」


「あら、そうなのさとり? だったら久々に『あれ』やらないかしら?」


「えぇ、ただフランは巻き込まないように気を付けてくださいね?」


「当たり前よ、撃ち抜くのは三人だけ!」


「えっ? 御姉様、さとり、何をする気なの?」



なんだか物凄いこいし達を睨み付けてるんだけど、本当に何をする気なんだろう?

私を巻き込まないようにって…………あれ、二人を中心に妖力と魔力が集まって……!?



ーー『スピア・ザ・グングニル』

ーー『想起、スピア・ザ・ツイングングニル』


「「……喰らいなさい!! 私達の悲しみと怒りを!!!!」」


「へっ? な、何をする気よ!?」


「お、落ち着くのかー!?」


「ちょっ、待ってお姉ちゃ……!?」


ーーーゴッ!!!!!!!!!!



……御姉様とさとりの叫びと凄まじい音と共にこいしとルーミア、そしてぬえの姿が私の視界から掻き消えた。

ふと後ろを向いてみれば、そこには大きな怪我こそないもののボロボロになって倒れている三人が…………。



「ふんっ、三人とも調子に乗るからいけないのよ!」


「……そうですね、調子に乗った子は注意しないといけないですから」


「いやい「妹様! 今はお静かに!!!!」ゃむぐぅ!!!?」



確実に変なことを言った御姉様とさとり。

その二人にツッコもうと思った瞬間、美鈴が必死に止めてきた。


……あー、もしかして御姉様とさとりは自分がEXボスじゃないのが当主やまとめ役としてのプライドを傷つけたのかな?

だから喜んでいた三人にグングニルを投合したんだね。

……私、表面じゃいつも通りにしててよかった……!!

さっきの私の気持ちを知られたら私までやられちゃう……!!



「さぁて、フラン、テラスに行ってお茶会でもしましょうか!」


「……紅茶なら私が入れますよ! 最近練習の成果が現れてきましたから!」


「う、うん!(こいし、ぬえ、ルーミア、ごめんね! 後は美鈴に頼んでおくから!)」



私の両手を掴んでズンズン進む二人に引っ張られながら私は心の中で謝っていた。


……そういえば結局、ぬえの槍の話まとまらなかったなぁ。

まぁまた今度、御姉様とさとりが落ち着いたら皆と話してみよっと!

……その前に私が生き残れますよーに!





ーーーーー

以上、哀れな槍と姉達回でした!



……うん、槍の話はどっかいっちゃいましたね。

まぁ平和なら別にいっか!




それではまた次回にてお会いしましょう!

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