表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第2章 ~雨降って、地固まるか?~
120/283

思い知るぬえ、紅い『悪魔』の館

どうも、東方転妹録最新話です!



えー、今回ですが…………読んでくださっている皆様、今回の話を読み終えたらどうかぬえに合掌してあげてください。

前回は姉二人のイチャイチャシーンを見せられ、今回は…………。



それでは楽しんでいってください!!

ゆっくりしていってね♪



ーーーーー十分後、紅魔館廊下。

ーーーーside フラン



「むぅ、御姉様ってこういう時いつもさとりとイチャイチャしてるなぁ……」


「まぁしょうがないんじゃない? それだけ二人が愛し合ってるってことでしょ(そのまま二人でくっつけ!)」



どうも、御姉様とさとりがイチャついてるのを見て急いで書斎から飛び出してきたフランドール・スカーレットだよ!!

今は、さっきふと思いついた美鈴の所に向かってるんだけど……御姉様、運命読めるんだったらぬえの運命を見て空気読んで欲しかったなぁ。

その気になればさとりを止められるはずだもん。



「そうだね、愚痴っててもしょうがないし、早く美鈴の所に行って槍を作れるか聞いてみよっか!」


「りょーかい!」



普通に歩いてる状態から早足になって廊下を進む私とぬえ。

その後しばらくの間、私達は雑談をして時折大きく笑いながら楽しく歩みを進めていた。

そしてそのまま廊下の分岐部分に来たとき…………。



「あっ、こいしだ!」


「えっ? どこにもいないじゃ「ヤッホーフラン、封獣!!」ぬぇつ!?」


「「ブフッ!!!?」」



紅魔館の奥に繋がる分岐から洗濯籠を抱えたこいしが出てきた。

……うん、ぬえの反応からこいしが無意識を発動してたのは分かったけど、ぬ、『ぬぇつ!?』って……!

思わずこいしと吹き出しちゃったや!



「あははははははっ!!!? りょ、両手上げて飛び跳ねながら、『ぬぇつ』って……!!!?」


「こ、こいし……ププッ……わ、笑いすぎちゃ……クス……ダメ、だよ……!!」


「…………死にたい」



もうどうしようもないほど大笑いをするこいし。

それを止めようとしたけど、私もこみ上げる笑いを堪えられずに何回も吹き出していた。



「あー、面白かったぁ! また今度皆の前でしてみよっと!」


「そっか、アンタは今ここで朽ち果てたいのね? めちゃくちゃにしてやるから早くその洗濯籠を安全な所に置いてきなよ」


「ちょっ、ぬえストップストップ!? こいしも皆の前でしちゃダメだよ!」



背中の尖った触手をいきりたたせながら体の周囲に妖力弾を浮かべるぬえの前に、こいしとの間を遮るように両手を振りながら立ちふさがってみる。

ちらっと後ろを見てみれば、こいしはニコニコしたままだった……。



「そ、そうだ! こいし、槍の作り方知らない?」


「へっ、槍の作り方? 簡単な槍の作り方なら知ってるよ?」


「簡単…………?」



簡単な槍の作り方ってどんなのだろう?

まさか、竹槍とか言わないよね?

竹槍とか言ったら、ぬえがまた怒っちゃうかも……。



「えっとね、山に落ちてる丈夫で割りと真っ直ぐな木の枝を磨いてから先を尖らせるって方法だよ!」


「「竹槍よりひどかった!!!?」」



ぬえも同じことを考えていたのか、私とぬえのツッコミが綺麗に重なった。

……よし、早く美鈴の所に行ってちゃんとした武道家の話を聞こう!

いつか槍の技は知らないって言ってたけど、曖昧でも作り方ぐらいは知ってるだろうし!



「二人とも竹槍よりひどいって……鹿や兎を仕留めるのには十分なんだよ?」


「フランがアンタに聞いたのは『私の相棒になる戦闘用』の槍の作り方よ!!!!」


「あ、あはは……。 えっと、お仕事の途中にごめんねこいし! やっぱり美鈴に聞いてみるから、じゃあね!」


「えっ? あっ、待っ……!」



遂にこいし目掛けて飛び掛かりそうになったぬえを押さえ込み、ぬえを抱えたまま廊下を疾走する。

後ろでこいしが私達を呼び止める声が聞こえたけど、自分が風を切る音とぬえが吠える音で最後までは聞き取れなかった。


……ぬえ、私より色々大きいんだから暴れないでぇ……!!










ーーーーー紅魔館の庭。



「ハァ……ハァ……ぬえ、暴れすぎだよ……!」


「ご、ごめんねフラン!……アイツ、今度は私が驚かしてやる……!!」


「紅魔館が壊れることになりそうだから却下!!!!」



只でさえ原作ではEXボスになれるほどの実力者なのに、そんなぬえとこいしが喧嘩になりでもすれば紅魔館もただじゃすまないよ!

それに、それを主に止めに入るメンバーは…………まず確実に御姉様とさとり、そして御姉様の強制命令で美鈴。

それに私が止めに入ればルーミアが動き出すだろうし……うん、本気で紅魔館がヤバイね!



「さぁて、美鈴はあっちにい「そーなのかー」……って微妙に上手く繋げるなぁぁぁぁぁ!!!!」


「ごめんごめんなのかー! ちょっとした出来心なのだー」


「……アイツといいコイツといい、どんだけ人のことなめてんのよ……!」


「ま、まぁ廊下はこいしのテリトリーみたいなものだし、庭もルーミアと美鈴のテリトリーだからしょうがないよ、うん!」



花壇の方からぬえに見えないようにやって来たルーミアがまたやらかしてくれた。

さっきのと今ので、ぬえの表情はかなりヤバイものになっている。


『美鈴ならあっちにいそーなのかー』ね。

確かに上手く繋いでるや、うん。

……でもさ、偶然の出来心とはいえタイミングが悪すぎだよルーミア……!



「それで、フランと封獣は庭で何をしてたのだー?」


「あ、ぬえの新しい槍を作ろうと思って美鈴に槍の作り方を聞きに来たの!」


「今はそれより先にアンタと目玉の妹にやりたいことがあるけど……!!」



よし、ぬえを止めるのはルーミアに任せよう!

ルーミアなら私が不意討ちしたりしなければ紅魔館最強の実力を誇ってるし、程よくぬえを押さえ込んでくれるはずだもん!

……そういえば私、オーエンの時も含めて実力者を相手にした時ってほとんど不意討ちで倒した気がするのは気のせいかな?



「あー、封獣……ごめんなさいだけど私はフラン一筋だから、封獣とはヤれないのかー…………」


「フラン、ちょっとレーヴァテイン貸してくれない? 大丈夫、壊したりしないから!」


「めいりーん、ちょっと話があるんだけど今良いかなー?」



もう止めようがない二人を放っといて、私は門の方に呼び掛けながら歩く。

その後レーヴァテインを貸すまでもなく、後ろから弾幕が沢山弾ける音が聞こえ始めた。


そういえばルーミアって封印されてないから心眼使えたっけ。

……ぬえ、能力が効かない、しかも紅魔館最強の剣士相手にどれだけもつかな?

まぁこう言うのはなんだけど、死なないように頑張ってね、ぬえ…………!









ーーーーー



後に雷獣鵺こと封獣ぬえはこう語る。


『紅魔館には天使が一人いるけど、それ以外は全員悪魔よ。 門番? 案外アイツも加虐趣味があるわ、色々とね』





ーーーーー

以上、無邪気ドS&ぬえ不憫回でした!



本当にぬえが不憫でしょうがないですね。

最後にはフランにまで見捨てられ…………うん、流石紅魔館、新人に色々容赦が無い!



……槍の話、いつになったら本格的になるやら(笑)




それではまた次回にてお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ