校内で嫌われ者の僕と私の恋 2章総集編
先に書くと、2章だけで(空白・改行含まない)26,708字、(空白・改行含む)28,569字…まぁまぁ、うん…多い?
2-1 再開編
・壱話 ただいま
この日は、そう…僕が僕の大切な人たちとサイカイする日…
《キーンコーンカーンコーン》
「やっとチャイムが鳴った…帰ろ」
私は、古明地さとり。心が読める、今年でJK3年目。てか、今日…4/1に学校とか、終わってるよねwまぁ、今はルーミアと帰る約束してたのを思い出して、校門前で待っている。
「まだかな~…」
あの日、急に露は消えた。
「あれ?露は?」
「さぁ?」
露の部屋には『ごめん』と言う一言だけ書かれてあった紙があった。そんな露が帰ってこないかなと…考えていた。けど、新学期になっても帰ってこなかった。
「あ、さとり!」
「ルーミア!」
「どう?調子は!」
「そうだね〜…良いかな!」
「本当?」
「本当!」
「「イエイ!」」
と私達が、元気を晒しだしてると。
「元気そうでよかった」
「え…」
そこには、聞こえるはずがないと思っていた声が聞こえた。その声は、私の愛するあの人の声。
「露!」
「お兄ちゃん!?」
「あはは…どうしたの?」
「どうしたの?じゃないよ!何処行ってたの…」
「…ごめん」
「ごめんじゃないよ!心配したんだからぁ…」
「私もだよ!」
「涼七は?」
「涼七は、生徒会長になったのうちの学校は、半月に一度変えるから。」
「そうなんだ…会えないのか…」
「まぁ、シェアハウスしているし多分会えるよほらほら!来て!」
「あぁ…」
そうして、私は露を引っ張って帰っていった。そして………家に帰ってきた。
「ここって…」
「そう!前まで、私達が住んでた家!」
「お兄ちゃんが知らない人が一人居るから。」
「え?」
そして、ルーミアは玄関のドアノブに手を掛けて…
「ただいま!!!」
と言って開けた。
「おい、うるさいぞ?」
「ごめんごめん!」
「魔理沙、そんな言わないの!」
「えぇ…まあ、霊夢が言うなら良いか。」
そして金髪の子、霧雨魔理沙が出てきた。
「ん?誰だ、こいつ。」
「え?嘘…帰ってきたの?」
「うん!」
「よかったね、さとり。」
「うん!」
「だから、誰だこいつ。」
「僕は、長月露。ルーミアの兄…そして、さとりの彼氏だよ。」
「えぇぇ!!」
あれから、数時間が経過した。私が、ご飯に甘口麻婆豆腐を作っていると。インターホンが鳴った。
「露!開けてきて!」
「あ、うん」
僕は、開けてと頼まれたので。開けると。
「ただいま…」
「おかえり。」
「いやー本当に疲れ……ん?さっきの声何処かで…」
「ただいま。」
「え、あ、うぅ…つゆぅぅ!!!!!!」
「ちょっとは近所迷惑と思わんかぁ!!!」
「魔理沙も!」
「いて!」
「ご飯できたよ!」
露が帰ってきた…そのことだけでも嬉しいのに。こうやって、また過ごせるのが嬉しかった。
「ちなみに、魔理沙って女?」
「いや、男だ…」
「めっちゃ、見た目女だけど…声も…」
「いや、男だ。じゃあ、さ…」
「いや、遠慮します。」
それで男だとしても女だとしても。ご飯中…絶対にすることじゃないぞ?と思った僕でした。
・弐話 怪しい露
「はぁ…」
私はある事について考えていた。
「露って、あんな感じだっけ?」
そう、私の彼氏…長月露の雰囲気が前、私達の目の前から消える前の雰囲気と今の雰囲気が違うきがして…
「よ!さとり」
「魔理沙…」
「元気ねぇな」
「いや、露の雰囲気が違う気がして…って、魔理沙は前の露知らないか…ごめん。忘れて…」
私も忘れれば悩みに苦しまなくて済むと思って忘れようとした時。
「いや、確かに私は知らないが、雰囲気が違うなら警戒…せめて、疑問だけでも持っとけば良いと思うぞ」
「え?」
「だってな、何かあいつ怪しいし。」
「う、うん…確かに言われてみれば…」
「てことで、また、明日!」
「うん…てか、私も寝ないと!」
そして、羊を数えて眠りについたのだった。
「…怪しい…か」
次の日の朝、懐かしい匂いが下から漂ってきた。
「あれ?この匂いって…」
そして私は、走ってそこに向かった。
「これは…露の…」
「僕の、オムライス…でしょ?」
「露!?…てか何で露が一番乗りなの?」
「それはね、朝に強くなったからかな?」
「かな?ってどうゆう…」
「いつの間にかね?どうしてか朝起きやすくなってね?」
「そうなんだ…」
(どうゆう…事?いや、普通にある事…少し、疑いすぎたよね…)
そして、私はそのご飯を食べて早めに学校に向かった。
「…僕が居なくても大丈夫じゃん…」
「ん?あ、お兄ちゃん…」
「ルーミアどうしたの?」
「いや、そう言えば昨日帰ってきたんだったって」
「あはは、寝ぼけてたってこと?」
「う〜ん…いや、しばらく居なかったから懐かしいなって」
「そうかー確かにね」
「?」
私はいま、教室にいる。
「はぁ、何で私が学級員なの?」
「なんでって貴女が何でも良いって言うからそうなったんだよ?」
「えぇ…レミリア先生って鬼畜?」
「誰が鬼畜ですか!」
「まぁ、いいですけど…」
私は今、この『国立井地眼無井良高等学校』での学級員の仕事の朝一に各自の教室の扉を開けると言う仕事をして、暇だったから机を綺麗に並べている。てか、いじめが起きているのにこの高校の名前いじめないよって頭おかしいよ!
・参話 弟
それは、さとりのルーミアが出会った頃…僕はある事に悩んでいた…何にって?それは最愛のさとりに僕に兄弟が居ることを…え?妹が居るじゃんって?違う違う弟の事…双子のね?それは、過去の事…昔に遡る何年の前のことだろうか…僕たち双子は、9月に生まれた。
「つゆ!」
「ゆき!」
「ふふ…互いに名前を呼ぶだけで楽しそうね…あなた」
「そうだな…」
「もう…今日ぐらい仕事を忘れても良いんじゃない?」
「はぁ…仕事の方が大事だろ…仕事が大方片付いたら遊んでやるよ。」
「…あの子達はいい子だからね?悪い子じゃないの。」
「そう…」
「ねぇ!ちゃんと話聞いて!」
「聞いてる」
「なら、仕事を中断してでも聞いてよ!」
「うるせぇんだよ!」
この日お父さんは僕を連れてどこか向かった。僕の方はまだ…まだ…知らないほうがいいかもしれない。
ぼくは、つゆと離ればなれになってしまった。
「お母さん…つゆは?」
「…お父さんに連れて行かれちゃった…」
「どうして?」
「ごめん…」
「?」
「ごめん…」
「どうして、泣いているの?」
「ごめんなさい」
目の前でお母さんは縄を首に括り付けていた。この時のぼくは、お母さんが自殺したなんて理解もできなかった。『つゆに会いたい…つゆつゆつゆつゆつゆつゆつゆ』とずっとずっーと思っていた。そんなある日。施設で暮らしていた時のこと。
「貴方のお父さんという人が来たわよ?」
「え?」
僕の施設のお姉さんが来た。その時の僕は、お父さんの存在など忘れていた。気になった…だから見に行った。それが僕の人生が地獄になる事も知らず。
「あ、雪」
「誰?」
「え?覚えてない?お父さんだよ…荒凪紀伊」
「紀伊さん!?もしかして…荒凪グループの…」
「え?あ、まぁ…社長をしています。」
「雪君って…荒凪社長の息子なの!?」
「え?僕は長月だよ?」
「?」
「あぁ…前の母の氏ですよ。」
「離婚してしまいまして…雪を前妻に連れて行かれてしまいまして…」
「そうですか…」
「さぁ、戻ってこない?」
「え、あ…うん…」
その場の勢いで了承してしまったのが僕の人生の地獄の始まり。
「はぁ、悪い子がどっか行っちゃったからな…サンドバッグがいなかったんだよ!」
そう言われて殴られた。ずっとずっとずっとずっとずっとずっーーーと…どれくらい殴られたんだろう。何日殴られたんだろ…覚えていない…覚えることができなかった。お父さんが仕事に行った時は唯一の解放された時間…だと思っていた。その時の行動はお父さんがカメラで見ていた。怖かった…ずっと見られているのが…とても怖かった。そして…ある日お父さんが言ってきた。
「露を連れてこい…」
お父さんに引き取られて、十数年がたった。今じゃ高校3年生。そんな時に露を連れてこいと言われた。露って、誰?そんな事を思っていた。もう、何も覚えていない。殴られた記憶しか。お母さんが目の前で死んだ時。そう言えば。数年間お父さんがいない時があった。どうしてだろう。その時は、お父さんがいなくなってうれしかったが。僕は感情を出せずにいた。僕はもう…化け物だ。お父さんの言う事を従順に聞く操り人形…殺すことや攫うことも今じゃ何も躊躇なくできそうだった。露っていう人の写真を見せられた。どこかで見たことがある気がした。
「分かりました。」
そして、僕は…
久しぶりに学校に通った。僕は、レミリア先生のクラスらしい。
「あ、露!」
「ええと…ここ?」
「うん!ここだよ!」
「さとりと同じクラスねぇ…嬉しいよ」
「えへへ…」
「はーい、席についてね。露も」
「はい!」
僕は、久しぶりの学校に内心ウキウキしていた。しかも涼七も同じクラス。そんな時。
「このクラスに転校生が来るらしい。」
「みんなざわざわしてるな…相変わらず」
「そうだね。」
「入ってきていいよ!」
「え?」
その人物は僕今まで探していた人物。
「始めまして…荒凪雪です。よろしくお願いします。」
「荒凪?」
「涼七…」
「うん、荒凪ってことは…荒凪紀伊だ…」
「もう、出所したの?」
「多分。」
「あら…なぎ?え?っ…」
その時、露が倒れた。
「露!?ねぇ!しっかり!」
「涼七!保健室に向かわせるよ!」
「え?」
「涼七は、知らないでしょ!取り敢えず早く!」
「うん!」
「…露ってあいつ?」
「露君…」
どうして、いきなり倒れたんだ?
・肆話 知らない記憶
「で、ここがー」
僕はいま、ターゲットが保健室?と言う場所に連れて行かれ授業?を受けている?所だ。
「ここが…雪分かる?」
「え?ええと…(分からない…どうしよう学校なんて…行ったことがないのに)」
「大丈夫?」
「え?」
「分からないなら分からないって言って?」
「あ、え、」
『分からないところがあるなら言ってね、ゆき!僕が教えてあげる!』
(何今の?知らない…知らない記憶)
と僕が何もかも分からないでいると…周りから…
「おい、早く答えろよ」
皆んなが笑いながら『答えろよ』と言ってくる。
「皆んな、止めなさい!もういいよ、雪。放課後もしくは、昼休みでもいいから一緒に勉強する?」
「あ、はい。」
放課後…放課後って確か、授業が終わった後の時間。お父さんが『帰ってこいよ?』と言っていた時間。
「で、ここがーーなるから…」
「光助さん…分かる?」
光助と言う人は、隣にいる二人と話していて、気づいていなかった。
「…なら、光助さんの隣の森助さんは…」
こちらも同様気づいていない。
「なら、重助…」
こちらも同様以下略
「ねぇ…」
と冷え切った言葉がここに発せられた。
「「「ッ…」」」
(なんだ、こいつ…あいつと同じぐらいの圧が…)
「兄貴!」
「なんだ、森助…」
「あいつ…露と互角の圧が…」
「圧?露?どうゆ」
「お前は、知らないだろうよ…露は俺たちの最初のメンバーの一人モブ助を自主退学をするようにさせた張本人。あいつの圧は、まぁまぁ凄かったが…こいつも…」
(なんで、圧?を感じれてるの?)
「ねぇ…どうして、喋っていたか聞いてもいい?いいのね…おっけ…おっけ…」
「そんな事を一言も発してないぞ!」
「ちっ…」
「はぁ!?なんだと?」
「喋ってません」
そう言われた、光助?って奴はレミリア先生に近づいて…
「やめろよ…」
ここで、ターゲットが帰ってきた。
「ねぇ!何、勝手に…どうゆう状況?ねぇ、露」
「レミリア先生が三大将のリーダーに殴られかけた」
「え?」
私は、その状況をまだ、理解できていなかった。だって、露が急に『危ない…』と言って教室に向ったら、レミリア先生が…
「お前…露だよな?」
「あぁ、そうだよ?ざぁこちゃん。」
「え!?ねぇ、大丈夫なの?露!」
「だーじょぶ。こいしの笑顔でね…」
「ッ。こいしの笑顔…そうなのね。」
「姉が、しっかりしないと。天国で見てるこいしに心配されるよw」
そう言われて、私は微笑を浮かべた。が、いつの間にか露は女体化の姿になっていた。
「え?露、え?いや、今の姿は春華か…って!春華何してるの!?」
「…あ、私のことか。う〜ん…一発拳を入れるだけ、加減ができなそうだからそれで、まぁ、これ。」
「ちょっと!」
「それじゃ眠ってね!」
そして、露は光助の顔面に拳をめり込ませた。
「めり込ませた!?」
・伍話 記憶の中の誰かと露
「あ…」
「え、えと…つ、じゃない春華?」
「やば、殴っちゃった。てへ☆」
「『てへ☆』じゃねぇよ!兄貴をどうしてくれる!」
「…どうもしないよ。私は、ただレミリア先生を助けただけ。困っている人を助けようとあいつから解放された時からそう思った。それだけ。」
思わず、私はそんな言葉をついていた。
「…」
『ゆき!大丈夫?』
『うん…ありがとう!ーー!』
「ッ…」
(少し、頭が痛かった…どうしてだろう。懐かしい)
あれから私は、昼休憩の時間まで勉強を受けていた。ちなみに三大将の新メンバーさんは私に恐怖を抱いていた。困るわー。
「あぁー!!やっと終わったー!」
「お疲れ様。ほら、弁当食べようよ!」
「う〜ん…明日でも良い?」
「どうして?」
「あの、荒凪雪と話がしたくて。」
この時の露からは、家での、怪しさや雰囲気を感じた。
「ちなみに、話すだけ?」
「うん」
「分かった。あと一つ、それは私が聞いても大丈夫な質問?」
「…いや、まだ知らなくていい事だから。」
そして、露は進入禁止の屋上を後にした。
「まだ、かぁ。」
「ねぇ!」
「え?」
「ここ、屋上だけど?さとり」
「レミリア先生!?ええと…それは、あはは…」
「取り敢えず出た出た!」
「もう…分かりましたー」
そして、屋上からはさとりも出ていった。
「荒凪…はぁ、露はまた消えちゃうのかな。弟くん、見つかるといいね。」
そして、僕は雪にあっていた。
「ねぇ、雪」
「ん?あ、確か…ええと…あ!長月露か!」
(この口ぶりからして覚えていない…か)
「んで、どうしたの?」
「いや、僕のことを覚えていないかなーって思って。」
「?お父さんからそんな話聞いてないけど。」
「お父さん…紀伊か…」
「話はそれだけ?」
「あぁ…うん。それだけ。ごめんねぇ時間取っちゃって。」
「別にいい。ご飯は食べないから。」
「え?」
ご飯を食べないと雪は言った。もしかしたら、と思い僕はそんな事を聞いた。
「もしかして、毎日ご飯って朝の食パンの耳?」
「ん?なんで、分かるの?」
「やっぱり…こっち来て!」
そう言われ、僕は無理矢理連れて行かれた。
「ほら、食べて!」
そこにあったのは今までで1度も見たことないご飯だった。これがご飯?とも思った。
「これ、僕が自分用に作ったやつだけど。食べて。」
「だけど、どうして…」
「毎日食パンの耳だと、慣れても皆のご飯を見たら羨ましくなるでしょ…だから食べて。洗って返さないでいいから。」
そう、優しさでもらった時
『ほら、これ食べてもいいよ、僕は、ゆきの嫌いなニンジン食べるから!お礼なんていいから!食べれないものがずっと食べれず止まってたら一緒に遊べないじゃん!』
(似ている…露が僕の記憶の中の誰かと。)
「ありがとう…」
「お礼なんていいから!ただ、僕は雪と仲良くなりたいだけ。」
そんな言葉に僕は心が救われていくような感じがしたと思ったのは。家に帰ってから気づいた。
・陸話 逃亡
僕は、その日お父さんに物凄く怒られた。理由は、露を連れてこなかったから。
「助けて…」
いつもは、思わなかった言葉をついた。ただ、その言葉はお父さんを余計怒らせてしまった。
「あ?今なんった…助けて?助けなんか来るはずがないだろ!」
そう言われ蹴飛ばされそうになる直前。
「はぁはぁ…」
「は?…ふふふ、ははははは!自分から来るとは…都合がいい…」
「…」
そして、いきなり走り出し、お父さんを蹴飛ばした。
「いっつ…なにしやが」
「もう一発!」
そして、お父さんは気絶した?もしかしたら死んだかもしれない。と思っていたら。露がこっちに来て…
「ほら、ここから逃げるよ!」
「え?どうして…」
「助けてって言ってたじゃん。」
「…」
差し出された手を取れば、殴られなくなるかも知れない…だけど…
「お父さんの事が心配なら別に残ってもいいけど…殴られ続けるよ?」
そう言われた。その時には無意識的にその手を掴んだ。
「んじゃ、急ぐよ!あのクソ野郎は、そんぐらいでくたばらないし。」
そして、そして…どんぐらいの時間が掛かったのだろう…
「着いたよ」
そう、露に言われ。その方向を見たら。1件の家があった。
「ここは?」
「僕達の家」
「達?」
「まぁ、見れば分かるよ」
そして、その家の中に入ると。
「あ、露!どこ行ってたの!」
「ごめんごめん!ちょっと雪を助けに行ってた。」
「もう!てか、その子は大丈夫なの?」
「ん、どうゆう事?」
「貴方の敵じゃないの?」
「敵…う〜ん…雪は、大丈夫。被害者だから。」
「まぁ良いけど…私し〜らない。」
「こっち来て!」
「うん。」
そして、ついていくと。
「ここは、僕の部屋。今から、僕と雪の部屋になるよ!」
扉に掛けられているボードには、『つゆとゆきのへや』と平仮名で書かれてあった。
『ーー ゆき なかよし』
(まただ…もう一人の名前が分からない…)
「ほら、入って!」
「これは、綺麗…」
「ふふん!どーだ!」
「ふふふ…面白いね。露」
「うん!」
(お父さんの事は忘れて。楽しく過ごせるのかな?…僕ともう一人の子の事を思い出さないと僕の悩みが解決しなさそうだけど…まぁ、いいか!)
「…」
僕は、雪が記憶がまだ戻ってないことを理解していた。扉前のあれだって、思い出させるためにわざわざ書いた…この部屋だって、雪と僕がお母さんがまだ居た頃にあった二人の部屋を完全に再現した。
(雪の面倒は、やっぱり僕がしないと…雪は、僕がいないと駄目なんだから。雪は、覚えてなくても僕の事が大好きなんだから。)
2-2 魔理沙編
・漆話 男の娘
「ふぁ〜…ねむ」
僕は、一人暮らしをしていた。僕の名前は霧雨魔理沙。って、誰に言ってるんだろ。
「…はぁ、寂しいなぁ。こんなことなら一人暮らししなければよかった。」
そして、部屋にある本棚からある本を取り出した。それは、男の娘が一人の女学生に片想いをするお話。
「…こんな恋ってできるのかな。」
僕は、女装をする男いわゆる男の娘だ。昔から周りの男とは、違い声が女性だし…変声期でも、声がさらに女性の声に近づいたそのせいで、学校ではいじめられた。そして、高校入学まででは、不登校になってしまった。
「…これは、物語だし、僕には無縁か。一方通行の恋でもいいから。僕は、好きな人が欲しい。『リア充』とかそんなものどうでもいい。ただ、一方通行の恋・片想いでもいいからしたい…」
『リア充爆発しろ』とか言う人の気持ちは僕には分からない。逆に僕は、その『リア充』ていう人達からの惚気話を聞くのは、大好きだ。SNS上でも匿名で不定期の恋愛相談に乗っている。そんなある日、『310』さんの恋愛相談に乗っていた。メール上で…
『私好きな人がいるんですけど…昔助けてもらってから。その人と高校2年まぁ、今年再開ができたんですけど…周りからは『陰キャ代表』と言われてて。私も皆から嫌われてて、そしたら罰ゲームで告ることになったんです。どうすればいいでしょうか。』
と、そんな長文を見て。まず思ったのは。
「物語の世界見たい…」
と思った。その長文にこう返した。
『本心で告れば良いと思いますよ。上手くいきますよ!!』
『ありがとうございます!元気が出ました!』
『ファイト!!』
こんな、相談で僕は今まで一定数の人たちを助けてきた。そして、数日後。『310』さんから追記が来た。
『おかげで、上手く出来ました!ありがとうございます!!こんど、連絡先を交換しませんか?』
と言われた。
「あわわわ」
相手は、女子高生…まて、高2ってことは…僕と同じ学年……いや、ここは、拒否しよう。
『よかったです!だけど、連絡先は流石に交換しません。ごめんなさい。』
とそう言って、祝うのと同時に交換を拒否した。流石に別の男の連絡先があったら彼氏さん可哀想だし。そして、僕の恋のチャンスを逃したのだった。って言っても、できている彼女さんを取るって、最低な行為だし、しないよ。
・捌話 オンラインゲーム
「あ〜ぁ!恋愛がしたーーい!!」
と僕が嘆いて。しばし、考えた後…
「そうだ!外に出れば良いんだ!だけど…学校が良いのか…な。いや!オンラインゲームで良いんだ!チャット・ボイスチャット機能があるゲームってあったかなー」
そして、僕がゲームのカセット達がある箱を探していると。
「もう!まっじで多い!」
だいたいは、貰い物だけど多いまじで。
「あ!これだ!」
長年していなかった。ゲームがあった。
「う〜ん…だけどなーこのゲームの操作性苦手なんだよなー」
このゲームは武器で人を攻撃したり、建築したり、して最後のチームになるまで生き残るゲーム。確か、『これは、パクリゲーだ!ゴミゲーだ!』って言われてお父さんから貰ったやつ。
「う〜ん…やっぱ、このゲームしよ」
「誰!?」
一瞬誰かの声が聞こえたような気がする。まぁ、いいや。これしよ。
「ボイチャ機能出来たんだ…使い方分かんないわけん、チャットでいいか。」
そこで、『Skuragi_Rei』という人がチャットで語りかけてきた。
『始めまして。『キリサメマリサ』さん』
ちな、僕のアカウント名は『Kirisame_Marisa』だ。
『始めまして『サクラギレイ』さん』
『霊で良いわ』
『じゃあ、僕の事も魔理沙でいいよ!』
『なら遠慮なく魔理沙。お友達にならない?』
「え!?」
そこで、キーボードを打つ手が止まった。
「お友達…僕なんかが…」
『私、お友達が居なくて…オンラインゲームで知り合った人とでもいいから。お友達になりたいの。』
「…」
『分かった…僕も、いじめられてて。友達になるのが怖いけど。』
『本当?ごめんなさい…だけど私は、学校に行かせてもらえなかったから。友達が出来る事は、嬉しいわ!』
「何か、可愛い…」
『好き』という感情かと一瞬思ったけど。この感じは、多分違うと感じ。多分年下や、女子が喜んで飛び跳ねている時に可愛いと感じる方だと思った。
私は、初めてのお友達が出来た。
「魔理沙と連絡先交換できないかな。スマホでこのゲーム出来て良かった。出来なかったら、一生教祖として生きないといけないし。けっこう、教祖って怠いわー。ゲームしてた方がよっぽど楽しい。フレンド申請して…っと」
「あっ、何か来た。霊からフレンド申請が来ました…了承っ!」
『ありがとうございます!』
「ふふ…可愛い。返さないとね。」
『どういたしまして!』
そして、僕の初めてのお友達が出来たのだった。
・玖話 男の娘の恋
ある日、僕は霊と連絡をしていた。もちろん、僕からだ。
『ねぇ』
『何?』
『恋愛がしたい。』
『いきなりだねw』
『いや、さ?僕女装しているから気持ち悪いって言われるし、男からナンパされるし。』
『いっそ、ボーイズラブしたら?』
「っな!?、霊は何を言ってるの!?」
『な、何を言ってるの!』
『あはは!冗談だよ!』
そして、ある程度メッセージのやりとりを終わらせて。僕は、何を思ったのか外に出た。何かがそうさせたような感覚があった。
「はぁ、やっぱり帰ろ」
そう思った時。
「おい、そこの嬢ちゃん」
「えっ…え?僕?」
「君以外誰がいるの???」
「いや、え?男が男にナンパされるって…」
「あぁ?男ぉ?嬢ちゃんがぁ?ねぇだろ」
「じゃあさわ…」
「まぁ、良い。男でも女でも関係ねぇ。可愛ければそれで良いんだよ。」
あたおか発言をしてきた、目の前の巨体男。普通に引いてしまった。そして、僕がその男の事で困っていると。
「はぁ、さっさとどいてくれん?あたおか野郎。」
「あ?今、なんった。」
「あたおか野郎。さっさとどけ。はい。これで良い?」
「おい。死にてぇのか?」
「本心から死にたい人間が居ると思う?」
「1回痛い目合わせねぇといけねぇみたいだ…な!!」
そして、殴ろうとしてきたその男の拳が僕に届くことなく。
「おい」
と一人の女性の声が聞こえた。
「女の子に拳を振るうって男としてどうなの?」
「いや、僕男…」
「あ?部外者が黙れぇ!」
バンとその男の拳が彼女の頬に思い切り当たった…が彼女はびくともせず。
「そんな程度???」
と余裕な表現・声色で言ったのだった。
「ば、化け物が!」
そう男は言って去って言った。
「大丈夫?」
「うん…だけど、僕男。」
「そ、う。へぇ…ええと、なんかごめん。」
「別に良いよ…」
彼女の優しさに僕は気づかず心を奪われた。
「貴方、名前は?」
「僕は、霧雨魔理沙」
「魔理沙って言うんだ〜。私は、博麗霊夢。よろしくね!」
そして、僕の恋が始まった。
・壱拾話 霊夢
「はぁー」
僕は溜息を吐いている訳では無い。恋した時によく出るあれだ、うん。あれって、なんていうんだろ?電話の向こうから
「大丈夫?」
「うん、大丈夫。ちょっと恋しただけ。」
「ふーんちょっと恋をしただけ…だけ?それってだけって言っても良いやつなの?」
「さぁ?分かんない。」
と楽しく雑談をしているときに…
「お~い!霊今大丈夫か?」
と誰かがノックをしながらそう言っているのを電話の向こう側から聞こえた。
「大丈夫じゃなーい。だから、早く去って!」
「…言葉遣いがなってないと思うぞ?」
またもや、霊にそう話しかけている。
「ごめーん。今日はもう何も出来なさそう!またね!!」
「うん、良いけど。」
「ありがと。」
と電話を切る霊に最後
「嫌なことは嫌って言えよな?」
「っ…うん。分かってるよ。」
そして、電話が切られた。
「魔理沙…分かってるけど。怖いよ。私を助けてくれた人に『嫌だ』って言うのが。」
「はぁ…何してたんだ?」
「ゲーム」
「そうか。取り敢えず仕事だ。客がお前に会いたいんだとよ。」
「誰?」
「荒凪紀伊さんだ」
僕は、霊から電話を切られて暇になっている。
「う〜ん…」
と考えていると。
《ピンポーン》
とインターホンがなった。
「誰だろ。何か頼んだっけ。」
と思い玄関に向うと。
「ここだっけ?教えてもらった場所って」
「今開けまーす!」
「あ、あってた!」
僕が誰だろうと思っていると霊夢だったので安心した。どうして、霊夢が住所知ってるかって言うと。助けてもらった時連絡先を交換して、いつでも来ていいよーってと住所を教えたから。
「ここが、男の娘の家?」
「うん!そうだよ!」
「凄い、"シンプル"」
「へ?」
「ん?どうしたの?」
「シンプル?」
「うん。そうだけど…あれ?何かまずかった?」
そう私が思っていると…
「めっちゃありがとぉ!!分かってくれた??」
「うん、私はこうゆうのが好きだけど…」
「僕も!!特に白い壁に黒色の何かを入れることによってシンプルかつ見栄えが良いからーーー」
と私は魔理沙の変なモードを作動させたみたいだった。
あれから何分・何時間経過したんだろう。僕は霊夢が倒れるまで話していた。
「あ…う〜ん。やば!?ご飯作らないと!」
と言い霊夢を一回も使ってない布団で寝かせて、ご飯を作ったのだった。
「今日は、サラダ丼♪」
「ええと…サラダ丼??それって…え?どゆこと?」
・壱拾壱話 黑ゐ翳
冬のある日僕は、今音楽を聴いている。とても良い曲。特に『もうさ強がらなくていいんだよ 過去の涙ひとつ』と言う所が好きだ。
「何聞いてるの?」
「わぁ!?び、びっくりした…」
「ごめんごめんwで、何聞いていたの?」
「ええと…これだよ」
と言い、僕は霊夢に曲名を見せた。
「へぇ〜。家帰ったら聴いてみよ!」
それから、数日が経過した。霊が最近ゲームを開かなくなった。しかも、毎日来ていた霊夢もいきなり来なくなった。
「暇だなー…」
そんな事を呟いた。
「皆んな、僕の事嫌いになったのかな」
(流石にないか。)
もし、本当なら僕はこの世から去っている。
「…こんな事を考える暇があるならご飯食べないと。」
そして、リビングに向かった。そんな時
『ピンポーン』
と鳴った。
「はーい!」
そして、玄関に向かって…ドアノブに手をかけようとしたが
「…」
嫌な予感がした。
(なんだろう…ここでドアノブを捻って開けてしまったら。人生が終わるような気がして…)
そこで、ドアを開けようとするのをやめた。それから少しした後…
「居るのは分かってるから出てきてちょうだい?霊のお友達でしょ?」
「霊…」
だいぶ前に…
『私の家族ってさ…教団を作ってて。今まで私に関わってた人達皆んなその教団に支配されちゃって…って魔理沙にしても迷惑だよねwごめん。』
と言うちょっとした長文メールが送られた。
「警察に…」
そして、警察に電話を掛けて。玄関前に居た人達全員を連行してもらった。そして、霊に何があったかと思ったが今の私にはできないだろうから…そして、霊のことを忘れるようにしたのだった。
「…魔理沙大丈夫かな。」
「どうしたんですか?教祖様。」
「あぁ…大丈夫です。すみません。お客様に御迷惑をお掛けしてしまって。」
「いえいえ、大丈夫ですよ。迷惑なんて!教祖様は、お仕事で疲れているでしょうし。この程度大丈夫です。」
「なら、良かったです。」
・壱拾弐話 男の娘の出会い
そして、今は冬の半ば…
「ほらほら!来て!」
「怖いよ…」
「大丈夫!ほら!」
僕は霊夢と同じクラスだった…嬉しいけど、女装している男が同じクラスに居ると皆んな気持ち悪がるでしょ…それが怖いよ。
「博麗…珍しく朝から来たかと思ったら誰だ?その女」
そう言ったのは担任の浅川深月先生。女性先生だ。口調だけだと男だからね。
「ほら!自己紹介」
「あ、うぅ…き、霧雨魔理沙です…」
「…霧雨魔理沙は一年から不登校で、男だと聞いているが?」
「お、お、男です!!!」
「はぁ、所謂…男の娘ってやつ?」
「は、はい…」
そう言われた。何か言われそうで怖い…
「良いと思うよ」
「え?」
「だって、うちの夫…女装癖だから。」
「ん???」
クラスの皆から『?』が浮かび出ているように見えた。
「はぁ…」
「まぁ、それでも彼は自身の事を男と思っているから。家以外ではあまりしてないらしいけど。もう50になるのにねぇ。過去の様にとても似合っておるとは言い難いけど。それでも彼は彼だと思うのよ。って、長話しすぎたわね。初めての登校でしょ?貴方の席はあそこよ。」
そして、僕は指定された席に移動した。あれから数週間が経過して、春休み。文化祭後霊夢が1日居なくなったけどある日。
「ねぇ、シェアハウスに行ってみない?」
「シェアハウス?」
「そう!色んな人達がいるよ!って言っても男は魔理沙以外居ないけど」
「???それって僕が言っても大丈夫?」
「うん。そうだけど。」
「…不安だぁ」
「怖いはないんだね」
「まぁ、霊夢が居るならって思ってね。」
「なら、良かった。」
そして、僕達はその『シェアハウス』と言う所に向かった。
《ピンポーン》
「はーい」
中から誰かの声が聞こえた。
「あ、霊夢と…」
「き、霧雨魔理沙です!」
「あぁ、霊夢から聞いたよ。男の娘なんでしょ?」
「う、うん。」
「可愛いね!」
「あ、ありがと」
「照れてる!可愛い!癒しなるかも!」
「そう?なら嬉しいな。」
と僕が金髪の娘から褒められている(?)と後ろから、泣いた跡があるピンク髪の少女が出てきた。
「どうしたんですか?」
「え、私?」
「うん。」
「大丈夫…」
「大丈夫じゃないでしょ…さとり」
「…」
「ルーミアは?」
「大丈夫!一時期お兄ちゃんが居ない時があったから。いきなり居なくなるのは慣れっこだよ。」
「そう…今日から私達住むから!よろしくね」
「よろしく!」
「…」
「よろしくお願いします。」
「本当?こっちこそよろしく」
と後ろから声が聞こえた。
「ひゃっ!?」
「ごめんごめん!」
「もう!涼七!」
「あはは、ごめんってー!」
そして、僕は此処に住むようになった。
2-3 最後の思い出
・壱拾参話 記憶巡り
今は授業中…僕は、屋上で記憶を巡らせた。
「つゆ!」
「ゆき!」
これは、ただ呼び合っているだけだけど楽しかった記憶…
「どうして、飛び降りようとしてたの?」
「い、いや…それは」
「もしかして、いじめられているの?」
「ッ!?」
「図星?」
「大丈夫だよ」
「え?」
「僕の近くにいる時だけだけど守ってあげる。」
これは、誰かは覚えていないけど少女を助けた時の記憶…確かこの後引っ越したんだけっけ、申し訳ないなぁ
「ねぇ!」
「なんだよ…」
「私と結婚しよ!」
「は?阿呆?」
「違う!」
「はぁ、覚えてたらな…」
「やったー!」
これは、小学の頃霊夢に求婚された時の記憶…確かこれのお陰で悪い素行をやめれたんだよなぁ…だけど、またしちゃったよ…
「ん…?あ、朝…時間は?って…いつもより遅く起きちゃった…早くご飯作らないと…今日は露の好きな…和食に……」
…これは僕の記憶じゃない…こいしの記憶…はは…和食だったのか食べたかったなぁ…
「嫌だ…待って!まだ、謝れてな…」
「世界で一番…大好きだよ!」
これは…九鈴の死んだ記憶……
「今から、2年部の長月露さんと古明地さとりさんのオリジナル曲の時間です。さて!曲の前に、露さんからのお話です!」
「はい…僕はこの一年間、とても濃い一年になりました。最初のきっかけは、僕がさとりと付き合い始めてからです。そこから出会いや別れそれを繰り返したこの一年。これは、その一年間の曲です。では、聞いてください…」
「私たちで…」
「「〚出会いと別れ〛」」
文化祭最後の記憶…今年までに色々あったなぁ…ねぇ、こいし…お前が知りたかった僕のこと知れたか?……
「はは…雪とさとり、ルーミア、涼七、霊夢…そして、最近知り合った魔理沙…僕こいしと同じ所あの世に行くかも知れない」
・壱拾四話 露の思い出の旅(1)
これは、露が失踪した時のお話
「これで準備終わりかな…」
どうして、準備をしているかと言うと…これは、文化祭最終日前夜の夢の中に…
「あれ?ここは…」
「ねぇ」
「っ!?(この声…)」
「びっくりした??」
「ハハ…まさか、夢にこいしが出るとは…まだ、こいしの事がトラウマに…」
「良かった…」
「え?」
「まだ、露が私の事を思ってくれて…」
「何言ってるの?ここは、夢だよね?」
「そうだけど、違うよ」
「どうゆう事?」
「まぁ、カッコよく言うなら『夢と現実の狭間』かな?」
「…ん?だsむぐ!?」
「ダサい?」
«首を横に振る»
「だよね〜♡」
(中二病だよね?いや、小学男子の感性…)
「ええと…私て死んだでしょ…だから露に干渉したら露が女体化出来るようになっちゃったの」
「???(あれ、こいしのせいだったんだ…)」
「そして、お願いだけど…露の思い出の旅をしてくれない?」
「ん?…残酷な思い出があっても?」
「うん、大丈夫。露はずっと私と一緒だから…寂しくならないし、露の残酷な思い出も、皆んなとの思い出があるから…」
「2人死んだんだけど?」
「…だから、大丈夫」
「うん?(逃げた…)」
と言う感じのがあったから取り敢えず失踪することになった。そして、なんやかんや失踪して1日が経過した…
「ここは、僕が引っ越して、途中から通えなくなった中学校だよ」
(へー…ここ、お姉ちゃんも通ってたよ!)
「さとりも?」
(うん!)
「へぇー…じゃあ会ってたかも知れないね」
(そうだね!)
「ん?てか、気にしなかったけど…どうして、こいしの声が聞こえるの?」
(え?…さぁ?分かんない。神とかが居るんじゃない?)
「こいしが分からないなら僕も分からないよ?」
(えへへ〜♡)
「えへへじゃない!」
そして僕は、次の場所へと向かった。ちなみに周りに人は居なかった気がする
「ここは、僕の通っていた小学校」
(へー、ここが?)
「うん」
(何もないのに?)
「廃校になったからね取り壊されたんだよ」
(ふ〜ん…)
「どうしたの?」
(いや、誰か見てる気がして…)
「え?」
そして、僕は辺りを見渡したけど…
「誰もいない…」
(え!?あの、露の探知能力でも!?)
「ええと、探知能力ないけど?」
(え?でも、私が迷子になった時は、すぐに見つけてくれたじゃん!)
「あれは、こいしが大声だしてたからであって…」
(へ?そうなの?)
「うん」
そして、僕達は別の場所へと向かった。
「危うく見つかるところだった…ストーカーしてるってバレないようにしないと…まるで、運命の人を見つけたような感じ…僕なんか、使い捨てという言葉って僕に似合うと思ったけど…運命の人を見つけたら話は変わる!!」
・壱拾伍話 露の思い出の旅(2)
電車に揺られて1時間…
(起きて!!)
「は!?ん?やば!!おりまーす!!」
(危なかったねー)
「本当にまじ、ありがとう!」
(どたまー!)
「そう言うなら、『どういたしまして』ね?」
(私は、ちがうのー!)
「そう?」
そして、僕達は目的地に向かった。僕達はって言った理由は勿論、こいしがいるから。そして…
目的地に着いた…ここは
「ここは、お母さんの家…」
(へぇ〜。お母さんってどんな感じなの?)
「僕似だったよ…」
(ふ〜ん…見てみたい!…ってどうしたの?そんな顔して)
「いや…お母さん死んじゃったの…」
(え…)
「お母さん!」
「あら?こいし、どうしたの?」
「お母さんの絵描いた!」
「なに?見せて!」
「ほら!お母さんと〜お姉ちゃんと〜お父さんと〜私!」
「上手いわね!」
ーーーすーうーじーつーごーーー
「お母さん!」
「お姉ちゃん?お母さんどうして、此処で寝てるの?」
「お母さん…お母さん!!!」
「ねぇ、教えてよ…」
(…ごめん)
「大丈夫?」
(うん…ごめんね)
「うん、大丈夫だよ」
(本当?)
「うん、もう昔のことだからね。あと、僕はお母さんが死んだ時のこと見てないから…」
(なんで…いや、やっぱ良いや)
「そうしてくれると嬉しい」
(うん)
誰かに見られてる?…気のせいかな?
「危な〜…運命の人って、独り言を言う癖があるのかな?それともイマジナリー・フレンド?どっちでも良いや!とても可愛い」
「?」
誰もいない…何か、聞こえたんだけどなーそして、僕は次の所へ向かった。
「…」
「お父さん…止めてよ」
「はぁ、うるせぇな…悪い子にはお仕置きをっと!」
「痛い!」
「黙れ!」
「うぐ…」
「はぁ…うるせぇ」
「痛い…止めて…」
「露は悪い子だなぁ〜…奴隷として売ったら足しにはなるか?」
「…」
「だけど、そしたらサンドバッグが、いなくなるなぁ…」
「タスケテ(小声」
(つゆ!)
「え!?な、なに?」
(いや、ぼーっとしてて)
「ごめん」
(謝らないで!大丈夫)
「ありがとう」
(で、ここは?)
「ここは、双子の兄弟と遊んだ公園だよ」
(双子?ルーミア以外に兄弟いたんだ)
「う〜ん、ルーミアは血繋がってないしー」
(え?)
「ん?」
(いや、え?どうゆう事?)
「いや、いつか分かるから」
(いつなの!?)
そして、僕はここの公園のベンチで眠りについたのだった。
「寝ている、運命の人可愛いぃ…ほっぺたハムハムを〜」
「おかーさん、彼処に変な人が!」
「こら!見ちゃだめ!」
「はーい」
「がーん…変な人…悲しい」
・壱拾陸話 «自由を求める少年»と«自由を得られない少年»と«自由に導く少女»
次の日の朝…
「んん?あ、朝だ…」
(あれ?隣に座ってる男の人だれ?)
「え?«隣を見る»」
(ほら!)
「むにゃむにゃ…可愛いね…」
「誰!?」
「ん?あれ?運命の人が起きた…起きた!?」
そして、謎の男の人は起きたのだった…いきなり隣にいてびっくりしたよ…
「さて、自己紹介するね!」
「はぁ…」
(この人怖いね)
「(確かにだけど…)分かりました、お願いします。」
「僕の名前は『フライハイト』!書きた方は…«内ポケットから手帳らしいものを取り出す»書き方は、『Freiheit』って描きます!産まれは、ドイツですが育ちは此処の国です」
「ドイツ…遠いね」
「まぁ、はい」
(この人の名前かっこいいね!露!)
「(そうか?普通じゃない?)次は僕の番?」
そして、少し間を開けて…
「僕の名前は長月露…生まれも育ちも此処の国だよ…」
「へぇ…君って武道とかしたことある?」
「へ?あ、いや。したことないけど…」
「そうなんだ、いや武道とかした事ありそうな感じの人だったから」
「そうなんだ」
(した事ないんだね。私とお姉ちゃんを助けてくれた時のあれはじゃあなに?)
(さぁね?分からない)
そして、フライハイトと言う少年と僕達は目的地に向かった…フライハイトさんは、なんか着いてきたし、いいやってなったよ。
・壱拾漆話 露の過去(Trauma)
暗闇に沈む感覚があった…水底の中にただ独り置いてけぼり。この感覚嫌いだ、まるで…
フライハイトが着いてきて、しばらく電車に揺れ3駅過ぎた所で降りた。そして近くの公園の葉のない桜木の下に座った。そして、僕は、こいし達に地獄の始まりを語ろうとしている…
「今から、話すことは残酷で聞きたくもないものかも知れないけどそれでも聞きたい?」
(もちろん!それを受け止めて露を肯定すること。それが私のやるべき事なんだから。)
「そうか…フライハイトは?」
「話が掴めないけど…聞いてみたいです。貴方の人生と私の人生の共通点…それがありそうだから。」
「なら、話すね。」
それは数年前の事…雪と離れ離れになった時の事。
「ゆきは?」
「はぁ…うるせぇな!」
「あ゙ぁっあ…い…たい…痛いよ…」
「はぁ?黙れ!」
「あ゙ぅ゙…」
何回も何回も、蹴られ殴られ蹴られ殴られそれが数時間続いた…子供ながら生きた心地がしなかった。その日の夜、板で覆われた窓から月灯りが差し込む寝室で目覚めた。
「あ…れ?」
«身体を見た»
「なにこれ?」
«赤い液体に触れる»
身体には赤い液体が付着していた。雑に治療もされていた。はみ出る傷口から垂れていたであろう赤い液体が固まってとても痛い。
「…」
鮮明に蘇る、さっきの記憶。お父さんに蹴られ殴られが続くあの記憶。先ほどの記憶がトラウマとして蘇る。
次の日の朝…お父さんは、僕にご飯も用意もせず仕事に出かけた。
「ご飯…ご飯」
用意してくれていると思ったその時の自分はそんなことも知らず無いご飯を探していた。今では、その時の自分を哀れだと思う。
「ご飯はどこ?…うえぇん!」
ご飯が無いだけで泣いていた僕を部屋のあらゆるところからカメラで見られているとは知らず沢山泣いた。そして、数時間した後お父さんが帰ってきた。
「ご飯何処?」
そんな事を僕はお父さんに聞いた。当然、そんな事を言ったら…
「うるせぇ!!」
と言われ殴られた。ずっと部屋の隅で髪を引っ張られ殴られ続いた。そんな毎日が、ある時まで続いた。
「大体、同じような毎日だからまずはここまで。」
(露…(想像以上に悲惨な過去だったそんな事を生半可な気持ちで聞いてしまった…)ごめん…なさい)
「(大丈夫だよ、こいし。今では、復讐・弟を探すための原動力だから)フライハイトはどう思った?」
「いや、僕のよりよっぽど悲惨だよ…」
「そう、一応言っとくね。お父さんの名前は荒凪紀伊…今では荒凪グループの社長だよ…」
・壱拾捌話 露の過去(Hoffnung)
「しゃ…社長!?」
(え…そうなの!?)
「そうだよ」
(だけど…)
「だけど、姓が違うじゃないか!」
「…」
「いや、やっぱいいよ…その顔言いたくなさそうだから…」
「じゃあ、また話すね。次は、僕がどうしてここに居れてるていう話かな。」
そして、語った…僕の『希望』の始まりの話を
「外で少し反省をしろ!」
「う…」
まだ、子供の僕をお父さんは外に投げ出した。
「痛い…」
感情が死にかけているそんな感覚があった。
「僕が悪い子だから…悪い子だから殴られる…蹴られる…外に出される…僕は悪い子」
と言っているとき。
「ん?君、どうしたの?」
「ひっ…ぁ…だ、誰?」
「…相当な怪我、お家の人は?お母さんとか、お父さんとか…」
「僕が、悪い子だから…悪い子だからなんです…」
「え?」
この時の僕は知らない大人に今までお父さんにされた事を話した。そしたら、その大人はみるみる内に顔が青くなり…
「ねぇ、」
「はい」
「君僕達の家族にならない?養子として。丁度娘が産まれるんだけど…仕事の関係で、お母さん一人で面倒見ないといけないからさ、倒れるかも知れないから…お兄ちゃんが居たら安心できるから…ね。君のお父さんみたいに殴ったりしないから…大丈夫、約束するよ」
そんな温かい言葉にこの時の僕は心を救われた。そして、そこで家族お兄ちゃんとして過ごしていくことになった…とても…僕は安心することができる。
「今日から君は長月露だ!」
「長月露?」
「そうだ!じゃあ早速だけど…」
「はい」
「抱きしめさせて!」
「はい?」
「いや〜…子供を抱きしめ手みたかったんだ!」
「分かりました?」
「もう、敬語は良いのに…まぁ、露が嫌なら良いけど…」
「分かった…」
「はぁあ〜〜«目を輝かせる»抱きたい…」
今思えば犯罪的な発言をしている気がするししない気がするけど…まぁ、いいよね?そして、数カ月がたった、お母さんが入院から帰ってきて一人の赤ちゃんを抱きしめながらこっちに来た。
「ほら、見て。可愛いでしょ!」
«じっくり見る»
「うん!」
「良かった!この娘の名前はルーミアって言うの!どう?」
「良いね!」
«露、今のお母さん・お父さんが笑う»
«ルーミアが、笑う»
そして、幸せな思い出が生まれて行ったのだった…
「と言う感じだよ。どう?」
(ルーミアちゃんと露って、義兄妹なんだね!幸せそうで良かったよ)
「フライハイトは、どう思った?って、僕がわざわざ聞く必要なさそうだね。フライハイトの顔ニコニコしてるじゃん」
「ふへへ…」
・壱拾玖話 感謝
僕があの家から失踪して一ヶ月が経とうとしている。
「…フライハイトって、僕の過去を聞いて共通点とかあった?」
「一つだけなら。僕は君と同じ虐待経験者ってことだけかな。」
「そう…」
(露…)
「おやすみ」
そして、眠りについた。今日は珍しく、こいしと会える夢(?)だった。
「こいし」
「どうしたの?」
«振り向いたこいしを抱きしめた»
「へ!?な、ななんで私に!?」
「ありがとう」
「え?」
「この一ヶ月間僕に寄り添ってくれて。」
「いや、だけど…」
「こんな、現実にあり得ないことがある事に感謝するのは始めてだよ。」
「…そうだね…«そっと抱き返す»」
「ねぇ、こいし…僕が死んだらこいしと同じところに行けると思う?」
「うん、行けると思うよ。きっと…」
「そう…ありがとう」
「いきなりなに?«静かに微笑む»」
「いや、言っとかないとって思って…」
「そうなんだ。大丈夫…露は私と同じところに行けるよ。だけど、お姉ちゃんを泣かせないでね«笑顔でそう言う»」
朝になった。フライハイトが先に起きていた。
「おはよう」
「おはよう!どうしたの露?」
「フライハイト、ありがとう一ヶ月間も…」
「え?いきなり何«笑いながらそう言う»こちらこそありがとう。」
「もうそろそろ帰るべき場所に帰らないと行けないから…」
「そうなんだね…短い期間だったけどありがとう。貴方のお陰で勇気が出たよ。」
「僕も、ありがとう。フライハイトのお陰で心が少し楽になったよ。本当にありがとう」
「どういたしまして。もう行くの?」
「うん」
「じゃぁ…いってらっしゃい、露。」
「うん、ありがとう…本当に」
そして、家に帰ったのだった。
この出来事があったから僕は、今学校の屋上で眠れている…
「こいし…さとり…ルーミア…涼七…霊夢…魔理沙…雪…今までありがとう。そして、ごめん…」
(はぁ、大丈夫だよ。)
「ッ!?こ…いし?」
(今までそっと見守ってたのにさ〜。自殺しないでよ?)
「しないよ。ルーミアとさとりに言われたからね。」
(ならいいや。ずっとずっと見てるから。寝ているときも、お風呂入っているときも…)
「は?お風呂入っているときも見てるの?」
(そうだけど…)
「じゃあ独り言も…」
(あぁ…なんか言ってたね。確か〜『僕は死に 君は生きる 僕は君を愛すよ』だっけ?)
「やめてぇぇ!!」
(ニヤニヤ(…露が助けた女の子は、多分お姉ちゃんだよね。)運命だね)
「え?」
・弐拾話 Entscheidung zu sterben
僕は、授業を受けていた。
「この問題を…露」
「あ、はい…」
今は、哲学探究の授業…『生きるということとは?』あれ?これ僕に質問して大丈夫?
「ええと…(これって言ってもいいのかな?)」
(思っていることは言ったほうがいいよ)
「…(分かった)…生きるということは、死ぬ事を決意する事…死ぬ覚悟をする事だと思います」
「そうなんだ…ね。露」
「まぁ、はい。」
そして、休憩時間…僕は雪に話しかけられていた。
「あれってどうゆう意味?」
「え?いや、そのままだけど」
「死ぬ事を決意・死ぬ覚悟をする事って…」
「…思ったことを並べただけだから」
「だけど…」
「大丈夫だよ」
「露お兄ちゃん…」
「ッ!?今、なんて…」
「露お兄ちゃんって」
「どうして、思い出してるの?」
死ぬ決意をしたのに…これじゃあ意味がないよ…
「雪…」
「…」
«露が雪に思いっきり抱きつく»
「ひゃっ!?」
「大好き!」
「いきなり何!?」
「大好き…大好き…」
「へ!?」
「お兄ちゃんの事好き?」
「え…そりゃあ好きだけど…」
「僕も大好き!」
「え?(なに…これ。これ、思い出した記憶の中にこんなお兄ちゃん居ないんだけど)」
(露?…本当に露なの?まるで別人…)
「あ、ごめん…今までの…ね?」
「あ、うん…」
そして僕は、屋上で寝そべったのだった。
「…雪…」
(浮気?)
「いや、違うけど…」
(なら、なんで雪君に…いや、弟だから…いや、だけど…)
「…雪に対する愛が爆発しちゃった‹てへ☆彡」
(はぁ…‹ヤレヤレ›覚悟は出来てるの?あんな事言ってたけど…)
「…出来てるよ…」
(そう…私はずっとついて行くから…独りじゃないよ)
「ありがと」
・弐拾壱話 Flieg in den Himmel... weit weg... weit weg
屋上で、眠ろうとすると空を見る。空には、鳥が羽ばたいている。あの鳥たちは何処へ行くか分からないけど…自由に生きて…遠くへ羽ばたいていけ…そして、空に手を伸ばす
「…本当に覚悟ってできてるのだろうか…」
(ん?さぁ、私はできてると思うけど。どうしていきなり?)
「いや、『怖い』って感じ始めて…」
(…きっと大丈夫…私がいる。独りにしないから。死んでも独りじゃないから…)
「そう…か…そうだよね。ありがとう。最近、こいしに助けられてばっかりだよね。」
(大丈夫!いつでも頼ってもいいんだよ。)
そして、僕はそっと目を閉じて夕方になるまで眠るのだった。
私は屋上に向かっていた。露が最近屋上で何しているか気になって…そしたら
「そう…か…そうだよね。ありがとう。最近、こいしに助けられてばっかりだよね。」
と言う露を見ていた。
「こいし?…一体、露には何が見えてるの?」
«露に近寄る»
「露?」
その時、さとりの「露?」と言う声が聞こえた。
「さとり?どうしたの?」
「さっき、こいしって言ってたけど…」
「…」
「露には、何が見えてるの?」
「天に居る…こいし」
(え?普通に言うんだ…)
「そう…なんだ。」
「…」
「…」
(ええと…気まずいなぁ…)
「こいしって、なんて言ってるの?」
「気まずいって」
(あはは…«苦笑する»)
「え?」
「いや、何か変?」
「ええと…いや、思ったことと違って…」
「河豚食べたいなー」
「やめようね!って言おうとしたけど、露は大丈夫かぁ」
(え?どうゆう事!?)
「あの河豚毒なかったくない?」
「あったでしょ!!」
「あはは!やっぱ面白いね」
「そうかな?」
(…???)
はぁ、これから地獄へ立ち向かう人にこんな幸せをあじあわせるなんて…勿体ないな…
───カッコつけたやつ───
Ich stehe vor der Hölle und kann keine Freiheit erlangen(地獄へ立ち向かう僕は、自由を得られない)
Du lächelst mich so an und erlangst deine Freiheit(そんな僕に微笑む君は自由を得る)
Ein Junge, der keine Freiheit erlangen kann, und ein Mädchen, das Freiheit erlangen kann(自由を得られない少年と自由を得る少女)
自由を得られない僕は、地獄へ立ち向かい。自由を得る君は、僕に微笑む。僕は、君を置いて、先に空へと向う。
・弐拾弐話 屋上
授業が始まるチャイムがした。そうして、さとりは僕に「また後で!」と言い屋上を去った。そして、僕は屋上のフェンスをまたいだ…
「はぁ、ここから落とされたら普通は死ぬよね」
(…どうしてフェンスをまたいでるの?)
「ええと…気分」
(馬鹿じゃないの?)
「う〜ん…綺麗な景色。この街を一望できる」
(しーらない!)
「別にいいじゃないかぁ!」
そして、僕はフェンスをまたいで戻ろうとしたとき
「ほい」
「え?」
「やっとだ…」
そんな声が聞こえ、僕は屋上から落とされた。
私は授業を受けていた。屋上にいた露はまた、寝たのだろうか。そんな事を思っていると…
「ーーーー助けtーーーー」
と露の声が一瞬聞こえた気がした。窓越しに…
「え!?」
「さっきの…」
そして、レミリア先生は窓から飛び出した。
「ちょ!レミリア先生!」
だけど言うのが遅れ…レミリア先生は窓から飛び降りた。
「…露!」
「はぁ…さっきの声なんだろう…」
「露!手を…」
「?あ、レミリア先生どうしたんですか?」
「もうすぐ地面!手!取って!」
「…てか、どうしてレミリア先生居るんですか?」
「そんな事は、今どうでもいい!早く!手!」
そう急かされたのでレミリア先生の手を取った。
「よし!後は…この擬似的な羽根を広げて…」
その瞬間、レミリア先生の背中から羽根に似せた物が広がっていた。
「あとは…操縦を…」
地面まであと残り20m…この学校は、無駄に高いためあと2〜3秒で地面に追突する。
「よし!実験開始!」
「命の危機使ってですか?」
「…そうだよ!」
そして、それは羽ばたき…
「良し!成功!」
「…こんな物なくても僕は片足骨折で済みますけど…」
「無傷にこしたことはないでしょ!」
「まぁ、そうですけど…」
無傷なことにこしたことはない…が、もしこれが失敗したらレミリア先生は死んでいた。
「まぁ、ありがとうございます」
「どうして、落下していたの?」
「フェンスをまたいで、絶景を見てたら急に後ろから押されて…」
「…なんで、またいでるの?」
「いいじゃないですか!」
「ダメでしょ…」
(はぁ、びっくりした)
(あ、やっと喋った…)
(誰に押されたか予想はついてる?)
(まぁね、声で分かったよ)
(誰?)
(それは…)
「それじゃあ取り敢えず、生徒指導室に連行ね」
「え?」
「はい、行きますよ〜」
「えぇ!!!」
「ちっ…」
何か、屋上から見下ろしている人が見えた気がする…
「教祖様…」
「…なに」
「なぜ、そんな不機嫌なのですか?」
「…あんたのせいでしょ…」
「はて?何のことでしょうか」
「したくもないことをさせられ…嫌に決まってる。」
「…だけど、私の成功を祈ってくれないのですか?」
「それで、私の友達を傷つけた…違う?」
「どうでしょうか?」
「魔理沙は私の大切な友達!魔理沙の友達を貴方の目的の為に傷つける…それは、魔理沙を傷つけてることじゃない!」
「…はぁ、教祖様はまだまだ子供ですね」
「子供よ!こんな、子供に教祖をやらせている親も貴方もおかしい!それを何とも思わない信者も狂ってる!」
「はぁ」
「何よ!荒凪!」
「うるせぇんだよ」
「え?」
私が血を口から吐き出した…鉄の味が口の中に染み渡る…不味い…気持ち悪い…
「…はぁ、ストレスが溜まっている…悪い子をどうにかしねぇとな…なぁ?同じ事をされたくなかったら協力しろ…桜木霊」
朧げになる中そんな荒凪紀伊の声が聞こえた
・弐拾参話 リアルかフェイクか
現実で成功する可能性がない擬似的な羽根でギリギリ飛ぶ瞬間…この世界が『リアル』か『フェイク』か分からなくなった。いや、この世界は『リアル』だ…
「レミリア先生…」
「なに?」
「どうして、生徒指導室に連れてこられるんですか?」
「それは勿論、貴女が屋上のフェンスをまたいだ事についてよ」
「いいじゃないですか…」
「ダメからここに連れてこられるんでしょ!」
「…はーい」
「まぁ、それはともかく…押した人が誰かって見当はついてる?」
「まぁ、はい」
「誰?」
「え?」
いきなりそんな事を言われた。いや、まぁレミリア先生になら言ってもいいけど。流石にテンポが早い…
「どうしてですか?」
「え?いや…荒凪なら私も協力しようかと」
「…なら、荒凪以外だったら協力しないと」
「へ?いや!するよ!ただ、私も荒凪には恨みがあるから…」
「それは知ってます」
「前、話たからね。露が失踪する前…」
「…はい」
「…」
「じゃあ、話しますよ。まず、僕を押した人は荒凪紀伊です」
「荒凪…」
レミリア先生は、小さくそう言った。そして、少し間を開けて思い出した。
「…このままだと、雪に迷惑がかかる…」
「なんで?雪は、荒凪でしょ?」
「その前に、僕の弟…だから。あとは、僕達の家で匿ってますし…」
「え?頭が追いつかないんだけど?」
「取り敢えず…夏休みまでには学校には行かなくなるかも知れません」
「え?あ、あの…もうちょっと、詳しく…」
「急がないと…この学校が狙われる可能性だって…」
「…」
「あいつの目的は、僕…そして、雪でしょうから」
「…なら、その学校に行かなくなるとき、私もついて行ってもいい?」
突然、レミリア先生はそんな事を言い出した。
「いや、だけど教員じゃないですか!」
「な〜に…前の学校だって無断欠席でここに転勤したんだから!だーじょぶ!」
(やれやれ…)
「あはは…(なんでこいしは、いきなり出てくるの!びっくりしたじゃん!)」
(ごめんって〜!)
そして、少し雑談をした。その時に少しレミリア先生の過去を聞かされた…その過去はまだ、聞くべきではないとそう思った。
「分かった…協力する…」
「はぁ、やっとか。女を傷つける趣味は無いもんでな…」
「なのに、躊躇なく殴れたわね…」
「その言葉遣いをどうにかしねぇとか?」
「そんな事ができると思う??」
「あぁ?」
「私は協力するとは言ったけど、誰にとは言ってない…」
「ふ〜ん…そうか、屁理屈を聞くだけ聴いてやる…言え。ただ、その後はどうなるか分かってるよな?」
「勿論…分かってるよ。私が協力するのは貴方にじゃない…魔理沙達に…いくら殴られてもいい…殺されたっていいわ!ただ、私を殺した瞬間…私の親、信者が敵になりお前を殺しにかかるわよ!」
こんな事をして、私がただで済むのは無いて事ぐらい馬鹿でも分かる…ただ、初めての友達を…初めてほ信頼できる人を傷つけられるくらいなら…私が犠牲になる…魔理沙は、もう、私のことを忘れているかも知れない…けど…だけど!
「守りたいから!友達を守るために私が犠牲になるわ!」
「はぁ、うるせぇ…こいつを拉致って金にできねぇかな…」
「そんなのに負けるつもりは無いわ!」
「…マジで苛つく…あの、悪い子と似たようなこと言いやがって…くそが!」
そして、私はーー
今、僕は授業を聞いている。
(はぁ、露って普段は屋上にいるんだっけか?)
僕は、ペンを回しながら…
(霊って元気にしてるかな?…今度チャットを送ってみよう…もう、忘れてるかもしれないけど…私の初めての友達だからな)
「こら!魔理沙!ペンを回さない!」
「すみません」
「もう…じゃあこの問を…」
・弐拾肆話 教祖と少女
「う…」
「あ?こんな程度でおわりかぁ?」
「まだ…まだ…」
「あんな宣言してるんだ…もっともっと痛めつけねぇとな」
私はずっと殴られた続けた…魔理沙と会話ができなくなったのもこいつのせい…魔理沙とゲームができなくなったのもこいつのせい…私が弱いのは…私のせい…だけど、だからこそ強い人に抗わないと…魔理沙だけでも守らないと…私は、ずっと弱いまま!
「此処でやらないと…」
「あ?」
そして、相手は男性…つまり…
「おりゃぁあ!!」
「んがぁ!?」
私が足を思いっきり当たったら大事な所に当たる!
「ぐがぁ!いだ!うごげねぇ…」
「はぁ…はぁ…そりゃあね!男はそこを思いっきり蹴られると動けないでしょ!!」
「くそが!」
(こんなクソ野郎のことなんか置いといて良いから、どこか遠くへ!逃げないと…魔理沙と一生会えない!)
そして、思いっきり駆け抜けた…教会を出て街へ、街を駆け学校へ!魔理沙が家に近いって言ってた学校…『いじめないよ高校』に!
僕は、窓を眺めていた…霊夢への愛のメッセージを考えながら…そして…校門に一人の少女がいた…
「おい、魔理沙!窓ばかり見てないで…黒板を…」
「いや、校門に少女がいて…」
「え?何処だ?…確かに居るな…だが、それとこれは…」
「行ったほうがいいかも!」
「ん?いや、だけど。授業を!」
「お願いします!行かせてください!」
「…まぁ、良いだろう。その、意志の強さを受け入れて…行って来い…」
「ありがとうございます!」
「なんで、魔理沙だけですか!旦那女装癖先生!」
「旦那が女装癖で何が悪い!」
そして、私は校門前に居る少女に向かって駆けた…
「はぁはぁ!」
「え?」
「ど…どうしてここに居るの?」
「え…あ、いや。」
「名前は?」
「え…ええと…桜木霊…」
「霊!?」
「う、うん…てか、その声って…」
「僕、魔理沙だよ!」
「あはは…やっと…あえ…」
そして、霊は倒れた!?霊を僕は、抱え…
「出血がすごい…身体も異常にやせている…取り敢えず…養護室へ!」
「なに?この子…怪我も酷い…しかも体型をみる感じ食事もまともにしていない…」
「大丈夫ですかね…」
「大丈夫よ」
「良かった…ありがとうございます。八意先生」
「良いわよ、感謝なんて。これが仕事なので。」
「それでもです!」
「まぁ、どういたしまして。じゃあ、この娘の側にいてくれる?」
「分かりました!」
そして、目覚めるまで…僕はずっと側にいたのだった。
・弐拾伍話 おかえりそして、さようなら
僕は、霊が起きるまでずっと側にいた。そして…
「あれ?」
私は、目覚めると見慣れない天井があった…
「ええと…私は確か…」
とそんな事を考えていると…
「霊!」
「え」
「良かった…無事で…」
「まり…さ…」
魔理沙の声が聞こえた…あぁ…そうだった…私、逃げて…逃げて…魔理沙と、会えたんだった…
「うん…良かった…」
「あの〜…再会は祝福するけど…その娘にご飯を与えないと…栄養失調でまた、倒れるよ?」
「え、あ、ごめんなさい…」
「謝らなくていいよ?嬉しいのは分かってるから」
「えへへ…」
(魔理沙…照れてる…可愛い)
「はい、ご飯。」
そして、私の目の前には数週間ぶりのご飯があった。
「食べていいの?」
「うん、良いわよ。私が許可を得て作ってもらったから。貴女の為のご飯よ」
「ありがとうございます!」
私は、あそこが異常だと理解ができた。
「おいひぃ〜」
「良かったわ…」
そして、私がご飯を食べていると…
「魔理沙!?」
「んぐ!?げほ…げほ!やばい…むせた…」
「霊夢!?」
「いきなり教室の外を走ってたのを見て!びっくりして…」
「そう?」
「うぅ…むせたぁ〜」
「で、その娘は?」
「私の初めての友達!霊!」
「むせたぁ〜よぉ〜」
「…この娘の心配しないの?」
「てか、霊大丈夫か?」
「おそいよぉ〜」
僕は遅いけど霊の心配をしたのだった。
私は、ルーミア…最近出番がない気がする…きがする…きがす…希ガス…希ガスって何だっけ?
「先生!希ガスってなんでしたっけ?」
「周期表の18族に属する元素のことです。」
「あ、そうでした!」
「はぁ、よく、そんな調子で高校行けましたね…」
「あはは…」
お兄ちゃんは最近暗い気がする…さとりも何か悲しげだし…雪くんは、心配そうで、霊夢は魔理沙に絡まれて困ってそうだけど、うれしそうだし…魔理沙は、霊夢と一緒に居られてうれしそうだけど、どこか寂しそう…
(あぁー!!もう!色々、青春が遠ざかる!!)
「あの、ルーミアさん?」
「はい!」
「いや、立たなくてもいいですけど…」
「え?じゃぁ何で呼んだんですか?」
「なに?喧嘩売ってる?」
「いえ…そういうことでは無いです…」
「はぁ、貴女が天井を不自然にずっと見つめていたから心配して声を掛けただけです。」
「え…そうでしたか?」
「はい…そうですよ」
「…すみません」
「一度養護室に向かっては?」
「分かりました…」
そして私は、養護室に向かった…
僕は、レミリア先生と別れ一応怪我をしていないか見てもらうため養護室に向かった。
「はぁ、レミリア先生ってあんな擬似的な羽根を作れるような費用と技術ってあったんだね〜」
と思いながら、こいしと雑談をしてたらいつの前にか養護室の前についた。が…
「騒がしい…」
(確かに…)
「一応、見てもらわないとだから…」
そして、覚悟を決め…入ったのだった
「あの〜すみません。屋上から落ちたので怪我していないか見てもらいませんか?」
「ええと…屋上?」
「はい…」
「自殺?」
「違います!落とされたんです!フェンスをまたいで絶景を眺めていたら後ろから!押されたんです!」
「え?露?」
「あ、露じゃん」
「え?誰?って、露…どこかで聞いたことが…」
と、養護室がカオスになりかけているとき
「先生に言われて養護室に来ました!」
とルーミアが来た。それから、続いて…
「露!」
「いや、屋上から落下したの?」
「つゆお兄ちゃん!」
さとり、涼七…そして、三人を押し倒して入ってきた、雪…
「あの〜…ここを騒がしくしないでくれないかしら?」
「…ですね〜…」
そして、ここに一人を除いてシェアハウスの全員が集まった。
「…丁度いいや、」
と僕は言い…
「僕、夏休み前にもしかしたら消えるから…」
「は?」
「何言ってるの…お兄ちゃん」
「いきなりすぎるよ?」
「…ねぇ、レミリア先生も一緒に行くの?」
「そういえば、さとりって心…読めるんだったね。そうだよ…どうして、居なくなるかも分かると思うけど?」
「…知りたくないよ…怖いよ…露の心読むと露がいなくなりそうで」
僕の彼女はそういった…そして、揺らぎかけた決意を固め…皆んなに対して、僕は
「…さようなら」
そう言って去った…
これから始まるのは、恋愛でも青春でも何でもない…地獄、死、不自由、絶望、苦しみの話…そんな人生…僕は、さとり達を突き放ち、地獄へ向う…曖昧で良い…曖昧にして、良いんだ。終わりとは唐突に来る、それを僕は知っていた。それが予想より早く来ただけ、だから僕はさとり達を突き放つ…
(良かったの?)
「あれで泣かせちゃったら…嫌だなぁ…」
(泣くだろうね…本当に泣いてたら許さないから)
「だけど…こういう事をするしか無かったんだよなぁ…」
(それは、私も分かってる…だから、悲しいよ)
「…さぁ、向かおう…」
ー地獄へとー




