1.魔王が討たれたその日。
放棄するかもって思っていたけど出せてよかった…1話でございます!どうぞお楽しみください!
私。魔神アルカが10歳の頃、勇者によって魔王が討たれた。私はその時ダンジョンに行っており、まだ修行を積むことができ幸運と言うべきか、仲間を守れなくて悔しむべきか私はそんな心境になった。だが、勇者がいつここにいつ来るかわからなくなってしまい、城から離れることが出来なくなってしまった。だが幸いにもこの城には設備が整っている。修練場、城の庭、闘技場。側近であるセレナに力を貸してもらい、特訓の手伝ってもらうことにしよう。そう思っていたのだが———
「申し訳ございません。私では勝負にならないと思います。」
セレナに断られてしまった。勿論私は
「私の技を受けるだけどもいいから!」
と我儘を言った。
「アルカ様の技を耐えられるとお思いで!?」
セレナは少し驚いていた。セレナは最高位悪魔で、綺麗な黄緑色の髪の毛、漆黒の瞳。人間離れした美しい容姿をしている。グレーターデーモンの中でも最高位の強さを誇る。強さで言ったら、4回目の私ぐらいだ。
「お願い!1回だけで良いから手合わせして!」
とねだった
「ぐぅ……」
セレナは困った顔をしているのにも関わらず、私は我ながらに可愛いいと思える顔で漫画だと周りでキュルルンと書かれそうな顔をしてお願いをした。
「……あ~!もう!今日だけですよ!?」
セレナは根負けしてしまった。
「そうと決まれば早速行くよ!」
私はセレナの服の袖を引っ張り、闘技場に向かい走り出した。
「ちょ、アルカ様待って、早いです~!引っ張る力強すぎません?!」
セレナは文句を言いながら闘技場に行った。
闘技場に着くと私とセレナはとんでもないものを見た。深魔界にいる殆どの魔物、魔族が闘技場の観客席にいるのだ
「?????????」
セレナは困惑している。
そりゃあ最強と謳われる私と側近の戦いなんて滅多に見れないから、一目見ようとして集まったのだろう。にしても、伝わるのが早すぎる…そう思った。
「まぁいっか!セレナ!始めよう!」
と言うと、セレナは
「まぁ良くないですよ!」
と少しキレ気味で言った。私はそれを聞き、
「セレナ。敬語崩れてきてるよ。」
と言った。
「あっ。失礼いたしました。」
「そんなことはどうでもよくて、さぁさ!始めましょ!」
私はそう言い、スキップで初期位置に立った。
「はぁ……アルカ様ったら…」
セレナはゆっくり歩き初期位置に、立った。
2人は見合い、いつの間にか居た、審判が
「開始!」
と叫ぶと、2人とも一斉に構える。どちらも構えに隙がない。このように戦いが始まった。
次回はセレナとアルカの戦いとなります!首を長くして待っていていただけると幸いです!