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20.利子の異変

お久しぶりです。

一応、原稿は最終話まで書き終えたので、出来るだけ早く投稿したいと思っております。

ではどうぞ。

帰ってからも、利子は少し様子がおかしかった。

いつも俺の側にいるのは変わらないのだが、なぜだかずっと無言で、

しがみついて離れようとしない。

時々うわ言のように「私の居場所……」と呟いていたり。

……どうしてしまったのだろう。

「なぁ、利子、どうしたんだ?」

と聞いてみるのだが、

「め、迷惑……でしょうか?」

「あ、いや、そういうわけじゃないんだが……というかむしろ嬉…… って、そうじゃなくてっ」

「そうじゃなくて?」

「いや、何だか、いつもと違うし。具合悪いのか?……いや、幽霊か」

「……なんでも、ないです。私は、ユーマさんの側にいたい……それだけで……」

夜道で、何の変哲もないマンションを見上げてぼーっとしていた利子。

突如告白(?)してきた利子。

だが、さっきのあの表情は、まるで何かに怯えているような感じだった。

およそ話の内容にそぐわないあの表情。

今も、寄り添ってくるという感じではない。「しがみつく」という表現がふさわしい、

そんな感じだ。よく見ると、微かに震えている。

寒いのだろうか。室内はヒーターが入っているから、寒いはずはないのだが。

聞いて見ても、「なんでもないのです」の一点張りだ。

どうしてしまったのだろう。

「疲れたのか?もう、寝るか?」

「……ユーマさんがお休みになるのなら」

「……じゃあ俺は、そろそろ寝ようかな」

「では、私も一緒に……」

とりあえず、一晩待って様子を見よう。

明日になれば、利子も少しは落ち着くだろう。

俺は手早く布団を敷き、電気を消し、中に入った。

利子は、布団の中に入っても、ずっと俺にしがみついたままだった。




次の日。

目覚ましに起こされた俺は、隣の利子を見やる。

もう目を開いていたが、相変わらず怯えた表情で、体は震え、俺の腕にしがみつく

ようにしている。

「おはよう、利子」

「おはようございます、ユーマさん」

俺が目覚めたのを確認すると、利子はほんの少し頬を緩ませ、ぎこちない笑みを浮かべた。

「俺は学校に行くけど……どうする?」

「私も一緒に行きます」

まぁそうだろうな。

俺は「そうか」と返すと、朝食の準備を始めた。




学校へと歩を進めながら、俺は考えていた。

利子に何が起こったのだろう。

利子は言っていた。『私は、ユーマさんが好きです』と。

それがどんな種類の『好き』なのかはわからない。

利子が俺にある種の好意を抱いているのは、事実かもしれない。

でも、じゃあなぜ利子は、こんなに怯えた表情をして、震えながら俺にしがみついて

くるのだろう。

利子がこんな表情をしているのは見たことが無い。

ちょっと馬鹿だけど、真っ直ぐで、無垢な笑顔を見せる。利子はそんな奴だった。

俺は、そんな純真な利子が好きだった。

惹かれていたと言ってもいい。


一体何が、そんな利子にこんな苦しそうな表情をさせているのだろう。

(……ユーマさん?)

(ふぇ?あぁ、スマンスマン)

利子に話しかけられて初めて、立ち止まっていたことに気付く。

何で俺は、考え事をすると立ち止まる癖があるのかねぇ。

俺は一旦考えるのをやめ、学校へと急いだ。


さて、いよいよ利子の核心に迫っていきます。

相変わらず自分の文章力のなさには呆れますが、そこはご愛嬌でなんとか……。

感想・意見・アドバイス、お待ちしております。

利子から一言。

「開始当初は、15話くらいで終わるとかほざいてた気がするです」

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