12/33
12.間幕
私は誰に頼ればいいのだろう。
毎朝学校に来たら靴に画鋲が入っていて。
机はこれでもかというほどに落書きされた挙句ひっくり返され。
ロッカーは水浸しにされ。
クラスメイトは、私を指差して笑ったり、見て見ぬ振りをして。
先生は、私と視線を合わせることもなく、いつも通りに笑って。
家に帰ったら「両親」は、私に終始笑顔を向ける。
私を見ているのかどうかさえわからないあの不気味な笑顔で。
私はどこへ行けばいいのだろう。
……どこに、私の居場所があるのだろう。